photo by FIVB (カナダの高いブロックが3枚あっても、勝負するのは1枚と。従って、狙う1枚を決めて仕掛ければよい。なるべく単純化することで一瞬の判断ができる) |
セッターの深津も良いですね。選手の良さを引き出して、気持よく打たせています。期待の若手「ネクスト4」の一角で204センチの山内晶大(21歳、愛知学院大)が13得点、アタック決定率100%(9本中9本)の正確な攻撃で、今大会初のストレート勝ちに貢献しましたが、セッター深津の判断が良かったからです。深津は選手を育てるタイプのセッターですね。ミュンヘンで金メダルを取った時の名セッター猫田選手のようです。
ここ1年間の海外遠征での苦労が実りつつあります。それまでの日本の強化は、どちらかというとアジアの中での強化でした。今回の日本男子チームは、積極的に南米、欧州に出かけています。高さとパワーにも慣れてきました。点数を離されないように、しぶとく、集中力を保っていけば緻密なバレーをする日本はミスが少なくなり、相手はミスを出すようになります。
大会前日、私は今大会の目標勝ち数を6勝としました。どうやら達成できるところまで来ました。注意しなければいけないのは、「上位2位」を目指すという欲を出さないことです。マスメディアは、日本が勝ち進めば、この「上位2」を要求してきます。これに乗ってしまうと、重圧に押しつぶされてしまい、今までの軽やかな動きが止まってしまいます。マスメディアへの回答と本心とをうまく使い分けてください。まさにメディア対策はフェイクです。メディアの皆さん、ごめんなさい。
明日のイタリアは、強敵ですが、力を出し切るまで戦うことです。闘い続けることで強くなっていきます。キーワードは「諦めない」です。
<順位/第4日>
勝敗 勝点 得失セット
4-0 12 12/01 アメリカ
4-0 11 12/04 ポーランド
3-1 09 10/04 ロシア
3-1 09 09/05 イタリア
3-1 08 10/06 日本
2-2 07 09/07 イラン
2-2 05 08/09 アルゼンチン
1-3 03 05/11 ベネズエラ
1-3 02 04/11 カナダ
1-3 02 04/11 オーストラリア
0-4 03 07/12 エジプト
0-4 01 03/12 チュニジア
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