本日はもう一つの話題。
日本バレー界にとって、こちらはショックなニュースが飛び込んできた。
9月10日からカザフスタンのアルマトイで開催されている第3回AVCアジアカップ女子バレーボール大会2012で全日本女子Bが2-3で敗退した。相手は今まで負けたことがないベトナムである。
(Vリーグ若手主体の全日本B)
監督、コーチは全日本女子の真鍋監督以下LONDONオリンピックのスタッフである。実は、ベトナムは男女とも強化が進んでいるとの情報は入っていた。しかし、全日本Bが敗退するとは思っていなかった。中国、タイはLONDONに出場したメンバーがそのまま出場しているという。
全日本Bは、これでBグループ中国、ベトナムに続いて第3位。明日、もう一つのグループ2位の地元カザフスタンと対戦する。勝てばベスト4。
アジアの中でも女子バレーのレベルが向上してきた。日本のバレーは今やバレーの古豪国の扱いである。アジアではリスペクト(尊敬)されているが、実力はずば抜けているわけではない。昨年のこの大会の成績は、第4位であった。大学生とVリーグ若手主体のチームであった。日本はアジアの女子バレーを牽引する立場として、次年度からは全日本Aクラスを派遣する義務がアジア連盟に対してあるのではないか。
(ベトナム女子チーム)
ベトナムのバレー強化の背景には、ベトナム経済の高い成長率がある。但し、昨年までの年間で6%-7%の高い経済成長率も、直近では欧州経済危機などの影響で減速している。インフレも続いている。かつて最大の魅力だった低賃金は、東南アジアのなかで最も上昇著しい国として、逆に進出した外国企業の悩みの種になりつつある。
それでもスポーツの発展と成長は、国民の楽しみとして直ぐには止まることはないであろう。
下のベトナムとの記録を見ると、ブロック点数でベトナムが上回っている。セット終盤で3点連続取られて挽回されての敗退が2セットある。次世代の全日本チームに不安が立ち込めている。
日本 - ベトナム 2 - 3
(25-20, 23-25, 25-17, 13-25, 15-17) 101-104
アタック 67-60, ブロック 12-19, サーブ 3-3, 相手ミス 19-22
(カザフスタンの高いブロックvsタイ)
明日対戦するカザフスタンも国は経済発展中進国だ。鉱物資源が豊富な国である。ソビエト連邦崩壊後の1991年に、カザフスタン共和国として独立した。あまり知られていないが、アジアでは夏季アジア競技大会では中国、日本、韓国に次いで金メダル獲得数第4位を維持している国だ。バレーボール女子チームは、ソビエトの流れを汲んでいる。高身長を生かしたブロックを武器にしたバレーを展開する。
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