岩田三郎さんが亡くなられた。1924(大正13)年生まれだから享年88歳。初めてお会いしたのは、今から18年前にソフトバレーボールの会場だった。50歳以上の交流大会であったが、岩田さんだけ大会参加者で最高齢の70歳。スパイクは、牛若丸のように、ふあっと跳躍してピッ!とタッチ攻撃を決め、ひらりと床に微動だにせず降り立つ。派手なガッツポーズもなく、どちらかと言うと、はにかんでいる少年のようだ。
バレーを始めたのは藤沢商業(現藤沢翔陵)に入学した37(昭和12)年。卒業後、早大に進学、第1回全日本学生バレー選手権で優勝。身長172cmの甘いマスクと華麗なプレーで男子バレー界のプリンスと言われた。当時のコートは屋外であったが、田園コロシアムの会場には多いときで1万人もの岩田ファンが押しかけたと伝説になっている
早大卒業後は、日本鋼管に入社して黄金時代を作った。現役引退後は日本鋼管女子、早稲田大学女子バレー部の監督も歴任された。その後、晩年は神奈川県ソフトバレーボール連盟名誉会長としてソフトバレーの普及にも貢献。お亡くなりになる直前までソフトバレーの現役選手であった。座右の銘は「生涯現役」。
通夜は、本日執り行われた。告別式は、明日9月26日に和田湘南斎場で12時から行われる。
岩田さんのことだから、天国でも田園コロシアム以上の多くのファンの前でソフトバレーの妙技を軽やかに披露して楽しんでいることでしょう。
合掌
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