昨日、東京・味の素ナショナルトレーニングセンターにて全日本男子チームメンバーが集まり記者会見が開かれた。その記事は日刊紙の隅のほうに載せられていた。先のロンドンオリンピックに出場できなかった男子バレーは、特別な場合を除き、残念ながら記事のみの掲載で写真は載せない。主要新聞各社は、そのような取り扱いをしている、と以前ある記者から聞いたことがある。
ともあれ、新生全日本がお披露目した。サトウ新監督の「スマート(頭脳)バレー」が、どこまで浸透できるか、リオデジャネイロ・オリンピックの予選が行われる2年半後に成果を期待しよう。スキルでは、具体的にはブロック力アップであろう。そのためにはサーブで相手の攻撃枚数をいかに減らすことができるかである。つまり戦術的・攻撃的なサーブを集中力を持ってピンポイントで実行することが最重要スキルと私は考える。
戦術力、集中力は「脳」の働きによる。一朝一夕にできることではない。2年はかかると思う。その間、チームの成績は伸び悩むことになるかもしれないが、今は次の飛躍のためにバネの力をため込む時期だ。いずれにしろ、小柄な日本人が世界のトップ10と対等に戦うためには専門的な体力養成が必要だ。あと10cmのジャンプ力と1秒の滞空力を獲得できれば対等に戦えると私は考えている。滞空力が増せば、瞬間視力が増し、相手のブロックを見てコースを打ち分けることができる。指を狙ってのワンタッチなど簡単にできてしまう。
心・技・体の「体」の強化が「スマートバレー」の基礎であると私は信じている。例えば、集中力を鍛えるには筋トレをマシーンではなく通常の器具で行うことで効果を上げることができる。筋トレの副産物としてであるが、通常の器具で行う場合、集中して行わないと大怪我のもとになるから集中せざるを得なくなる。勿論、集中力だけでなく、日本人の持つ俊敏性や巧緻性、そして忍耐力は更に伸ばしていきたい。
以下に新聞各紙には載らなかったメンバーを載せておく。
<記者会見参加メンバー18名>
*1 鈴木 悠二 86/06/07 静岡県 189/80 WS 東レ
*2 塚崎 祐平 86/07/11 北海道 192/74 WS JT
*3 永野 健 85/07/11 長崎県 176/69 L パナソニック
*4 近藤 茂 82/11/23 静岡県 186/85 S 東レ
*5 今村 駿 87/07/20 千葉県 181/70 S 堺
*6 鈴木 寛史 83/03/31 神奈川 200/95 MB サントリー
*7 栗山 雅史 88/07/14 佐賀県 189/85 WS サントリー
*8 横田 一義 86/05/01 滋賀県 194/85 MB 堺
11 松本 慶彦 81/01/07 長野県 193/80 MB 堺
12 山村 宏太 80/10/20 東京都 205/95 MB サントリー (C)
13 高橋 賢 88/12/22 東京都 180/73 L サントリー
14 福澤 達哉 86/07/01 京都府 189/86 WS パナソニック
15 八子 大輔 88/10/07 埼玉県 194/89 WS JT
16 石島 雄介 84/01/09 埼玉県 197/102 WS 堺
17 越川 優 84/06/30 石川県 189/87 WS サントリー
18 米山 裕太 84/08/29 埼玉県 185/85 WS 東レ
19 千々木 駿介 89/09/06 岡山県 193/83 WS 堺
20 松岡 祐太 89/11/06 福井県 192/72 WS 堺
<欠席メンバー4名>
*9 富松 崇彰 84/07/20 宮城県 191/84 MB 東レ
10 手塚 大 88/11/18 山形県 191/90 WS FC東京
21 出耒田 敬 91/08/13 北海道 199/88 WS 筑波大学4年
22 前田 一誠 91/09/22 長崎県 181/71 S 筑波大学4年
<スタッフ>
監督: ゲーリー・サトウ
コーチ: デービッド・ハント
コーチ: 大竹 秀之
トレーナー: 大石 博暁
トレーナー: 和田 規克
トレーナー: 矢野 博也
管理栄養士: 石川 三知
管理栄養士: 阿部 菜奈子
アナリスト: 上原 伸之介
サポートスタッフ: 渡邉 圭太郎
<スケジュール>
05/20~05/29 第1回国内合宿(味の素トレセン)
06/01~06/02 ワールドリーグ第1週(韓国・華城)
06/08~06/09 ワールドリーグ第2週(オランダ・アーペルドールン)
06/15~06/16 ワールドリーグ第3週(日本・小牧)
第2回国内合宿(味の素トレセン)
06/29~06/30 ワールドリーグ第5週(ポルトガル・ギマランイス)
07/06~07/07 ワールドリーグ第6週(日本・大阪)
以上
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