午前中は、「初心者指導法」の理論と実技。バレーボールにおいては、オーバーハンドの指導に工夫がいる。日常の生活にオーバーハンドのようなフォームを用いる場面はほとんどない。ましてや、ボールを指で弾くことは突き指などの恐怖心を引き起こす。そこで、恐怖心を除去するために柔らかいソフトバレーのボールを用いるのも良い。
ボールを受けること、ボールを弾くことを分けて考える。また、上肢と下肢の使い方を理解することがポイントになる。手(指)にボールの形状、重量の感覚を覚えさせる。膝を曲げ、伸ばすこと(屈曲・伸展)、肘の屈曲・伸展、手首(前腕)の回内運動などのメカニズムを知っておくと、指導がしやすくなる。
午後からは、チームを結成して3年目の敬愛大学女子バレー部にモデルになっていただき、監督の宇木先生に実際の指導法を展開して頂いた。宇木先生は市立習志野、市立船橋の両校で女子バレーの監督をされてきた。全国大会での最高成績は栃木インターハイでの準優勝であるが、通算30回以上全国に出場している。金坂、小野、武藤など全日本選手を多数指導してきた。豊富な指導体験に裏付けられた理論は受講者にもわかりやすく納得のいくものであった。
敬愛大学の部員数は、3年前は7人。今年はなんと全員で25名。平均身長も高くなってきた。今年のメンバーには、全国常連の高校のエースクラスが数名いる。現在の実力は関東大学リーグ2部の中位というところか。来年度、即戦力の新人の補強と宇木監督の指導力を持ってすれば、全日本大学選手権でのベスト8入りも可能である。期待したい。
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