昨日、野球の世界で、日米通算4,000本安打を記録したイチローの言葉に「失敗に向き合う」というのがあった。
「4,000のヒットを打つには、僕の数字で言うと、8,000回以上は悔しい思いをしてきているんですよね。それと常に、自分なりに向き合ってきたことの事実はあるので、誇れるとしたらそこじゃないかと思いますね」。
イチローの平均打率は3割少しだから、今までの総打席数は約12,000回としても成功したのは1/3で、残り2/3は失敗であった。しかし、その失敗をそのままにしなかったところが、失敗を重ねなかったイチローの努力である。
「これからも失敗をいっぱい重ねていって、たまにうまくいってという繰り返しだと思うんですよね。バッティングとは何か、野球とは何か、ということをほんの少しでも知ることができる瞬間というのは、きっとうまくいかなかった時間と自分がどう対峙するかによるものだと思うので。なかなかうまくいかないことと向き合うことはしんどいですけど、これからもそれを続けていくことだと思います」。
失敗から目をそむけずに、その原因を探り、いろいろ試してみる。試行錯誤していく中から成功の兆しを見つけ成功の確率を高くする。いわゆる、「あきらめない」ということ。
あきらめずに、わからないことに向き合っていれば、少しずつ絡まった紐も解けてくる。その瞬間の喜びが忘れられないから辛抱できるんでしょうね。
私は、イチローにはなれないが、私なりにバレーボールの指導法を求めて行きたい。「何を指導するのか」ということも大事だが、「どのように指導するのか」ということが私の長年のテーマだ。初心者には、コーディネーション・トレーニングで楽しさを、中級以上にはバイオメカニクス(力学、生理学、解剖学)で納得性を説明するというのが私の指導スタイルになってきた。上級者には社会の中での存在価値を高めることを期待して指導している。
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