掃除は自分を磨くことでもある。私自身もスッキリしたところで、ご先祖様先輩達に手を合わせた。
さて、女子ワールドグランプリ USA vs 日本 のゲームをTVで観た。結果は日本の完敗であった。USA新監督のMr.Volleyballことカーチ・キライの指導が反映されたチームで目を引いたのは、ブロックであった。188cm平均のブロッカーの横への移動が素晴らしく速い。ラリー中の190cm台のミドル(センター)のスタートポジションへの戻りも迅速だ。ブロックに跳ぶ準備が速いので、空中の形も良い。日本のトスがネットに近い場合は、USAのブロッカーの長い腕がトスボールの近くまでニュッと伸びてくる。
日本の若き司令塔18歳の宮下さん。手首の柔軟性を生かしたトスには魅力を感じる。身長も176cmあり、高い位置でのset (トス)もできるし、ブロックもできる。課題は、レシーブが短い時にボールの落下点に入るのを早くすること。落下点への移動が遅れると、身体を回しながらトスするのでボールがネットに近づき過ぎてしまう。オーバーで処理できるのも、スタートが遅いのでアンダーでトスしてしまう場面も度々あった。
1972年ミュンヘンオリンピック女子バレー銀メダリストでセッターの松村さんは、もう15年前であるが、私の質問に次のように答えてくれた。
「シンマツさん。失礼な質問ですが・・・あなたの体形(ちょっとガニ股)から見て、脚は早くないと思うのだが、レシーブボールの落下点に入るのが速い!どうして?」
「あら、ナベさん。私はね、予測能力が素晴らしいのよ、ガハハ」
「もう少し、詳しく・・・」
「相手チームから打たれたボールのコース・種類とレシーバーの能力・体勢をレシーブする一瞬前に感知して動くのよ。私のこの足でも間に合うのよ。ココとココを使うのよ、ガハハ」と自分の目と頭を指差す。
(コート脇から檄を飛ばすキライ。名前はキライでも、ファンからは好かれていた。オリンピックの6人制とビーチの両方で唯一金メダルを取った男である。2001年には殿堂入り。20世紀最高のプレーヤーとしてFIVBから表彰された。今年で52歳になる) |
「アメリカのあの子たちには眼ヂカラがあるわ。身体も筋トレで絞っているしね・・・大したものだわ」
リオ・オリンピックでは、このUSA、開催国のブラジルの2強が軸になり展開するのでしょうね。では日本は、どうすれば、またメダルを取れるのか?新戦術のヒントは、9人制バレーにある。
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