2013年1月25日金曜日

Thu.Jan.24,2013 コーチングのコツ- 8 バックプレーヤー同士のカヴァーリング

コートのバックポジションにいるレシーバーが、ボールをコート後方に弾いてしまうケースはよくある。そして、弾かれたボールが、他のプレーヤーにカバーされずに、床に落ちてしまうケースも多い。なぜであろうか?

弾かれたボールが、レシーバーの前方、つまりコート上の空間に上がれば、他のプレーヤーもカバーしやすい。ところが、コート外にボールが弾かれると、カバーするべきプレーヤーの足が一歩も動かない。これは、プレーヤーのカバーの体勢に原因がある。首だけひねってボールを見ているプレーヤーは、仲間の弾いたボールをカバーして、つなぐことができない。つなぐことがバレーボールなのに、カバーできなければ単なるボール遊びになってしまう。

カバーは、ボールとボールを扱おうとしているプレーヤーに対して顔、胸、両膝、両爪先を向けること。つまり、正対することが重要である。正対することで、進行方向に重心がかけられ、動きだしが素早くなる。

(黒丸がコーチ、二重丸がプレーヤー。丸数字は、ボールの移動順))
基本の練習を紹介する。エンドライン際に2人を配置して、コーチ(●)がボールをコート外後方に打ったり、投げる(これを1本目のボールとする)。ボールに近い1人(A)がそのボール(①)を追いかける。もう1人(B)はボール①を追いかけているAを追いかけ、カバーしていることを声で伝える。ボール① に追いついたAは、カバープレーヤーBの声のする方向にボール② を上げる。カバープレーヤーBは、ラストボールとして、そのボール③を相手コートに返す。

ポジションに戻ってきた2人は、今度は役割を交代して行う。セット数は、体力のレベルで決めれば良い。やってみてわかるが、そう簡単ではない。初めは、上手なコンビで見本を示してからやると良い。コーチの投げるボールも難し過ぎず、易し過ぎず、プレーヤーのレベルにあったボールを出すことが大事だ。コンビは、まずは経験者と初心者を組ませることでボールはつながり、初心者は自信を持つ。初心者同士を組ませてはいけない。止むを得ず、初心者同士になってしまったら、コーチは特に易しいボールを投げてやる配慮が必要である。

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