弾かれたボールが、レシーバーの前方、つまりコート上の空間に上がれば、他のプレーヤーもカバーしやすい。ところが、コート外にボールが弾かれると、カバーするべきプレーヤーの足が一歩も動かない。これは、プレーヤーのカバーの体勢に原因がある。首だけひねってボールを見ているプレーヤーは、仲間の弾いたボールをカバーして、つなぐことができない。つなぐことがバレーボールなのに、カバーできなければ単なるボール遊びになってしまう。
カバーは、ボールとボールを扱おうとしているプレーヤーに対して顔、胸、両膝、両爪先を向けること。つまり、正対することが重要である。正対することで、進行方向に重心がかけられ、動きだしが素早くなる。
(黒丸がコーチ、二重丸がプレーヤー。丸数字は、ボールの移動順)) |
ポジションに戻ってきた2人は、今度は役割を交代して行う。セット数は、体力のレベルで決めれば良い。やってみてわかるが、そう簡単ではない。初めは、上手なコンビで見本を示してからやると良い。コーチの投げるボールも難し過ぎず、易し過ぎず、プレーヤーのレベルにあったボールを出すことが大事だ。コンビは、まずは経験者と初心者を組ませることでボールはつながり、初心者は自信を持つ。初心者同士を組ませてはいけない。止むを得ず、初心者同士になってしまったら、コーチは特に易しいボールを投げてやる配慮が必要である。
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