2013年9月23日月曜日

Mon.Sep.23,2013 全日本チームがらみの国際情勢から

先週から今週にかけて興味深い国際大会が開催された。開催中の友好試合もあるので、ちょっと抜粋して紹介しておきたい。
まず、「第17回AVCアジア女子バレーボール選手権大会2013」
09月13日(金)~09月21日(土) タイ・ナコンラチャシマで開催された。日本は準決勝で韓国に勝ち決勝に進出したものの、地元のタイに0-3(22-25、18-25、17-25)で完敗し、3大会ぶり4度目の優勝はならなかった。タイは準決勝で強敵の中国を下し、今秋日本で開催されるワールドグランドチャンピオンズカップ(6ヶ国)出場の権利を獲得。その勢いに日本は負けたようだ。
(準決勝で中国に勝利したタイは、これで弾みがついた。それにしても中国の若き18歳のエースであるシュウチンのブロックは男子並みに前に出ていること!)
個人賞に準優勝の日本から1人も選出されなかったのは寂しい。ベストセッター賞のヌットサラは世界でもトップクラスのセッターである。モントリオールで金メダルを取った日本のセッターの松田紀子さんに良く似たタイプである。特徴としては、ボールの落下点に入るのが速いので、余裕をもってセットアップを行っている。オーバーハンドの手の向きが最初に挙げようとしているスパイカーの方向にしっかりと向いている。スパイカーは自分に来るボールの方向をしっかりと確認できるので安心して視点をブロッカーや相手チームのほうに向けることができる。日本のセッターの宮下さんは、このあたりを見習ったほうが良い。ヌットサラは、手首も柔らかい。同じようなセットアップの姿勢から、どのような方向にも自在にボールをセットできる。そして、仲間のスパイカーの特徴を熟知して1人1人打ちやすいボールを与えている。

<最終順位> (前回2011)
1位  (4)  タイ  ☆2大会ぶり2度目の優勝(2009/2013)
2位  (2)  日本
3位  (3)  韓国
4位  (1)  中国
5位  (9)  カザフスタン
6位  (7)  ベトナム
7位  (5)  チャイニーズタイペイ
8位  (8)  イラン
9位  (10)  オーストラリア
10位  (13)  インドネシア
11位  (11)  インド
12位  (--)  フィリピン
13位  (--)  ホンコンチャイナ
14位  (--)  モンゴル
15位  (12)  スリランカ
16位  (--)  ミャンマー

<個人賞>
MVP: Wilawan Apinyapong (タイ)
べストスコアラー: Kim Yeon-Koung (韓国)
べストスパイカー: Zhu Ting (中国)
べストブロッカー: Xu Yunli (中国)
べストサーバー: Kim Yeon-Koung (韓国)
べストセッター: Nootsara Tomkom (タイ)
べストリベロ: Kim Hae-Ran (韓国)
次に男子の友好試合。今月の28日からUAE(アラブ首長国連邦)にて、やはりワールドグランドチャンピオンズ出場(開催国含めて6ヵ国)をかけてのアジア選手権大会が開催される。日本は開催国なので優勝しなくとも出場できるが、最悪でも決勝までは戦ってほしい。全日本男子は、地理的に開催国に近いカタールで調整を兼ねて「ドーハ4カ国対抗男子バレーボール大会2013」に出場している。昨日の結果は、来年の世界選手権出場権を持っているオーストラリアに完敗した。
日本男子は、体力トレーニング不足である。目先の結果よりも、じっくりと体力を養ってほしい。基礎がなくて日本的なバレーを更に進化させることはできない。

09月22日(日) 第1日
日本 - オーストラリア  0 - 3(24-26,  20-25,  23-25) 
話題はあと2つ。
ポーランド世界選手権男子バレー2014アジア最終予選結果は最後の1ヵ国が決まり、全てが出そろった。日本男子の名前のないのは、とても寂しい。最後の1枠は躍進中のインドに勝利した中国である。

【A組1位】オーストラリア
【B組1位】イラン
【C組1位】中国
【D組1位】韓国  (日本2位予選敗退)

最後であるが、国際バレーボール連盟の話題である。共同通信からの記事を転載する。

「国際バレーボール連盟は20日、U-23(23歳以下)世界選手権で現行の1セット25点制を21点制にするなど新ルールをテストすると発表した。
試合をリードするチームが8点と16点に到達した際に与えられるテクニカルタイムアウトも、新ルールでは12点に達した時だけとなる。大会は男子がブラジル、女子はメキシコでともに10月に行われる。(共同)」

さあ、きょうは久しぶりに自宅で畳の上にゴロッと横になって秋の風を少し身体に受けて心身をリラックスさせよう。そのあとに、ビデをを借りて『グレイズ・アナトミー』というシリーズ(第9まで現在出ており継続中の長寿ドラマ)のメディカル・ヒューマンドラマを観る。外科手術の生々しい場面がたくさん出てくるので、解剖学の学習にもなる。一流の外科医を目指す主人公たちの葛藤や成長を通して恋愛、家族、夫婦、仕事などの社会の諸問題が生死を分ける病院という場で展開される。生死の前では、人は手術前に身体を裸にするように、心も正直に純粋になっていく。勿論、英語の学習の為が最優先である。現在は第5シリーズで3年前のものなのでレンタル料も1枚100円と安い。字幕で1回見たら、ストーリーが頭に入っているので2回目は英語字幕で見る。バレーの指導に使える表現や気に入った表現があるとノートにメモして「英語でのバレーボール指導」という本をいつか出版するときの資料とする。

先週借りたビデオには、上司が手術中にお喋りをしている部下に”Focus!(集中しなさい!)”と一喝しているのをメモした。



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