2013年9月28日土曜日

Sat.Sep.28,2013 暴力団に金を融資する銀行に喝!

今朝の朝日新聞1面は、銀行が暴力団に融資し、役員がそれを知りながら2年以上も対策を取らずに放置していたことが金融庁の検査で分かった、という記事であった。

銀行には「信用情報」という審査があり、融資する前に必ず調査を行う。私もサラリーマン時代にスポーツ品の取引を希望するあるバレーボール関係の出版社の「信用情報」を社内の関係部署に依頼したことがある。調査報告書を見るとその出版社の経営者のこと、主力銀行、収益、信用度などのデータが出ている。

今回の大不祥事が発覚した銀行は、社会から顧客から信用失墜で「倍返し」いや「100倍返し」を食らうであろう。信用こそが商売の基本である。それも信用第一の金融業がこの有様である。収益に大きく影響することであろう。

私事を思い出した。
10数年前になるが、ヤクザの組頭が勤務中の私を訪ねて来たことがある。近くにある本店の売り場責任者から「ナベちゃん、SOS。そちらにお客様をお回ししたので、あとよろしく。お礼は近々どこかで一杯。」と社内電話があった。

10分ほどして、本社の玄関に白塗りの高級外車が止まり、中から高級スーツをビシッと着こなしたどこかの会社の部長のようにも見える組頭が車を降りてきた。もう1人は、運転手で付き添ってきた、いかにも「あっしはチンピラでござんす」といういで立ちの若い衆であった。このチンピラはキンピラみたいなゴボウ色をしており、体をしじゅう揺すって落ち着きがない。背中に虫でもいて痒いのか肩を左右挙げたり下ろしたり、見ているこっちも落ち着かない。

接客室に通して話を伺った。「実は・・・」と急に若頭の背中が丸くなり小さくなって話し出した。要は、若気の至りで昔背中に大きな刺青を入れた。結婚してできた子供が幼稚園児になり、今度せがまれて一緒に市民プールに行くことになった。だけど、この刺青をよそ様に見られたら、娘が悲しがる。そんな時にTVでお宅様の選手用の全身を覆うスイミングスーツの番組を見てこれだ!と思いついた次第でございます。

結論は、立派な体格ということもあり特別注文にして、5割増料金で作らせて頂いた。その後、組頭の白い外車は会社の玄関に横付けされることはなかった。連絡の無いのは良い知らせ。組頭がお嬢さんと市民プールで楽しそうにはしゃいでいる様子がふと浮かんだ。

売り場責任者からの「近々どこかで一杯」は、未だにない。

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