データを見ても、韓国が日本を上回っていた。右側が韓国の集計データ。
アタック 31-49, ブロック 2-4, サーブ 2-5, 相手ミス 18-17
サーブで崩して、相手攻撃陣を1枚でも減らすことができれば、サーブの成功である。レシーバー側のセッターがバックポジションでランニングセッターの場合、現代バレーにおいて、攻撃はバックアタックも含めて4か所から攻撃できる。対してブロッカーは3人であるから数的に守備側は不利である。
昨夜のゲームで、そのような展開で有利に立ったのは韓国であった。韓国のパワーサーブ(力強いジャンプスパイクサーブ)は、日本のレシーブを崩して攻撃を単調にした。それが、ブロックポイント4点に表れている。また、数値には出てこないが、ワンタッチを取ってスパイクボールの威力を弱め、次のレシーバーが取りやすくするブロック(ソフトブロック)も日本より多かった。
対して、日本のサーブはミスが多く、相手のレシーブを乱すことはできていなかった。この日のチームの戦術として、強いサーブを打とうということは監督から事前に指示があった。しかし、エースサーバーにサーブミスが多かった。ボールをコントロールして相手の弱点を狙っていくサーバーも、この日はコントロールが悪く、ほとんど相手のレシーブスペシャリストであるリベロにサーブを打っていた。
チームのリズムが狂う時、それはミスが連続するときである。今回のサーブミスが多い場合、私であれば、パワーサーブを止めさせ、ボールのスピードを落とし、同じジャンプスパイクサーブでもコントロールサーブに切り替えさせる。そして、リズムが戻れば、エースサーバーに再びパワーサーブをやらせる。勿論、コントロールサーブは、スピードを落とす分、ピンポイントで相手の弱点を狙わなければならない。
今回の敗北は、日本バレー界にとって大ショックである。ホームのゲームでの0-3での敗退というのは痛い。世界の中で後れをとっている日本が、アジアの中でも勝てない状況が現実的になってきた。チームだけの責任ではない。新監督を外国人に変えただけでは状況は変わらない根本的な問題があるのかもしれない。
世界選手権大会アジア予選は、他に3ヵ国(3会場)で行われている。各グループから1チームのみに代表権が与えられる。私の予想では、ホスト国が順当に出てくるものと思う。波乱があるとすればPool c:の中国とインドのゲームか。
Pool A: Australia (host), Kazakhstan, Thailand, Kuwait
Pool B: Iran (host), Pakistan, Indonesia, Bahrain
Pool C: China (host), India, Chinese Taipei, Saudi Arabia
Pool D: Japan (host), Korea, Qatar, New Zealand
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