2020 Tokyo Olympic が決定してからというもの、メディアでは連日オリンピック関連の話題が尽きない。前回1964年東京大会の思いでを読売新聞の取材で語ってくれたのは、東京五輪の女子バレーボール決勝で東洋の魔女と戦ったソ連(現ロシア)の若きエースのインナ・リスカルさん。今年で69歳になった。
その語りの中で、リスカルさんが東洋の魔女たちの正確なオーバーハンドパスの秘密を知ったのが、試合前のウォームアップであった。魔女達は軍手をはめてパスをしていた。軍手をはめたままで、いいかげんにパスを行うと、ボールが滑って扱いづらくなる。それを逆手にとって、基本に忠実に、おでこの上方でボールの芯をきちんと捉えるように仕向ける。指で弾く力の方向とボールの芯(中央)とターゲットへの放物線のスタート点が一直線に並んでいることで良いパスが生まれる。安物の軍手で高い成果をあげることができるということ。軍手の活用は、他にブロック練習時にも突き指の防止にもなり重宝する。
リスカルさんは、東京で銀メダルに終わったが、4年後のメキシコ、更に4年後のミュンヘンでは決勝で日本を降して連続金メダルを獲得した。2020東京五輪にリスカルさんが期待しているのが、前回でも感激した日本人の「おもてなし」とか。2020年には更に磨きあげられたものになっていることを楽しみにしています、とのコメントで締めくくられた。
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