初戦は来年の世界選手権出場権を得ているオーストラリアに0-3の完敗であった。昨日の第2戦はレバノンに対して、日本は試合を巧みに進め、セットカウント3-1(27-25、29-31、25-21、25-21)で勝利を収めた。日本のFIVB世界ランキングは19位。対するレバノンは、122位(2013年7月22日現在)であるが、実力は世界ランキング20位前後である。
レバノンは、急速に世界のバレー強豪国からアスリートを獲得している。つまり、国籍を替えさせた帰化選手を多数獲得し始めている。オイルマネーで潤っている中東の国々はスポーツを国策として捉え、陸上など個人競技をはじめ国籍を替えさせて強化を図っている。日本国内でも以前似たようなことが行われていた。国民体育大会を開催する県が優秀なアスリートを自県内に就職(主に教員採用)させた構図の国際版のようなものである。
レバノン戦で、日本男子は選手構成を大幅に変えた。平均身長は下がったが、スキルのある選手たちをコート上に揃えた。セッターに深津、MB(ミドルブロッカー)に松本、WS(ウイングスパイカー)にレセプションの中心にもなる米山。日本の良さが出たと思う。
本日は、開催国のカタールと最終戦を行う。カタールはFIVBランキング53位であるが、ここも実力は日本と同等くらいある。中東はアジアバレー圏に入っている。そして、オイルマネーの力で強化を急速に進めている。今月28日から始まるアジア選手権大会には優勝候補筆頭の中東のイランをはじめ経済成長中の東南アジアのインドネシアやタイ、経済成長スピードは鈍ったもののインド、そして日本の永遠のライバルである韓国、中国が日本を待ち受けている。
日本の新監督であるMr.SATOHの指導の成果は、まだ出ていない。私はあと半年はかかると考えている。日本のバレーボールの強化システムは、地域クラブの小学生バレーに始まり、中・高における「部活」までは世界レベルである。そこから先の大学・企業・地域クラブ・Vリーグにおける強化システムが世界と比べて進化のスピードが鈍っている。
0 件のコメント:
コメントを投稿