小牧大会から女子は2チームが代表に選ばれる。日本とタイが選出されることはほぼ確実だ。同じグループ内のチャイニーズ台北、ベトナム、オーストラリアの3チームは日本、タイと比べて、まだ実力差がある。もう一つのアジア予選グループでは、代表2枠に中国と韓国の2強に旧ソ連の流れを汲むカザフスタンが挑む構図だ。
昨日の全日本女子vs .ベトナムの試合でベトナムには少しがっかりした。アジアカップという最近できたアジア連盟主催の大会(2012年9月:優勝はタイ、以下中国、カザフスタン、ベトナム、日本は5位)に今年の日本は全日本Bを派遣した。そしてベトナムと対戦し敗北した。アジアにおける女子バレーボールの普及は、男子ほどではないが、少しずつ拡大し、実力もアップしてきている。
私は、弱小チームの応援団長を自認している。正直な気持ち、おお・・・ベトナムも結構、日本と対等近くやるようになってきたではないか、と嬉しくなった。
我々の年代であれば誰でもベトナム戦争(第2次インドシナ戦争)を知っている。ビートルズの一員であったジョン・レノンの「イマジン」もこの時にできた反戦歌だ。キング牧師やボクサーのモハメッド・アリもこの非人道的な戦争に反対した。時の大統領であったジョンソンは再選されなかった。1960年代からの15年間の内戦(日本は高度経済成長時代のスタート)、そしてその後の米軍の軍事介入でベトナム人は東西冷戦の犠牲になり500万人も死亡した。米軍の無差別的な空爆で民間人も多数の死者を出した。米軍や韓国軍による悲惨な民間人虐殺もあった。枯葉剤(化学兵器)で心身に大きな障害も残した。米軍も58,000人死亡。帰還兵の心理的障害も広く認知され社会問題となった。
(ジャングルに枯葉剤を散布する米軍のヘリコプター(1969年)) |
(現在のホー・チ・ミン市(旧サイゴン市)にはフランス統治下の美しい建物と最近のビルが林立している。暮らしの様子は現在NHKTV語学番組『大人の基礎英語』で見ることができる)
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大体が、レシーバーのポジショニング(構えの位置)が下がりすぎ。フローターサーブに対しては、もう少し前方で構え、正面はおでこの前でオーバーハンドでレシーブするのが原則。短かったり伸びてきたボールにはアンダーハンドで対応する。Short Serveには膝をついて、伸びるサーブには前腕の面をセッターに向けて入射角と反射角を明確に作る。伸びてきたら、最近高校生にも指導しているが、腕の面を保ったまま1回転ぐるっと回転してもよい。床上で回転しない、回転レシーブである。この方が面を返す方向に保つには合理的だ。ただし、この後攻撃に入る場合は、目が回った状態になっているのでアプローチを真っ直ぐに入れるように調整することが求められる(笑)。
セッターはボールタッチは良い。但し、ジャンプトスを使うことでトスボールのリリースポイント(離れる位置)が高くなり、クイッカーは相手ブロッカーも視野に入り打ちやすくなる。また、攻撃のリズムも更にリズムかるになってくる。ベトナムのセッターを見ていたらミュンヘン女子のセッターであったシンマツさん(松村さん)のトスフォームを思い出した。体型もトスを上げた後のしぐさも何か似ていた(すみません。松村さんの方がスリムです。訂正!)
それと、このセッターの子は、バックプレーヤー(ランニングセッター)の場合に、トスアップして、フォローして、ボールが相手コートに入った後の自分のレシーブ位置に戻るのが遅すぎる。遅すぎるので、構える前に日本の大竹に攻撃されてボールをコート外にはじいている。ちなみに、ミュンヘンのシンマツさんは、足はがに股で遅いが行動のスタートが速かった。
ベトナムチームの基本スキルの不足には、ベトナム料理が好きな私(関係性はあまりない)も頭が痛い。一度、講習会をやりにホー・チ・ミンの屋台・・・ではなく、体育館に行くしかないか!?
最後に、「戦争に良い戦争も、悪い戦争もない」。誰かがそんなことを言っていた。今、まさに化学兵器を使って多くの民間人が犠牲になっているシリア内戦に米国が軍事介入をしようとしている。今日からロシアでG20が開催され、ロシアと米国の両大統領がこの件で対峙している。問題の全ては人間の強欲な「利権」から発している。人間が持っている叡智で人々の生命を脅かさずに今回の問題を解決して欲しい。戦争を恐れて既に数十万人のシリア国民が隣国に難民として逃れ、多くの老人と子供たちが不自由な暮らしを余儀なくされている。ロシアも米国もお互いにWin-Winの関係を創れる有能な人材がいる。それが、大統領という立場にある人たちだ。
私は、希望を捨ててはいない。
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