昨夕、青森空港に降り立ち、出迎えのタクシーで宿泊するホテルのある弘前市に向かった。ホテルには、県協会指導普及委員長の齋藤先生がすでに見えられており、チェックイン後すぐに打ち合わせを兼ねた夕食会に向かった。
打ち合わせの会場は、お寿司屋さんであった。そこには県協会会長の春藤先生(元弘前工業高校男子バレー1976年三冠獲得監督)、弘前市バレーボール協会顧問の玉田さん(弘前工業高校前コーチ)のお二人が待っていた。春藤先生たちとお話ししていると楽しくて時間の経つのも忘れてしまう。ここ2週間ほどの中でのスポーツ界での出来事を先生たちの観点でズバッと論評していただく。時折、地元の津軽弁が混じるが、理解できないほどではない(笑)。
明日の研修会のために今晩はこのくらいでということで、8時半にはお開きとした。バレーボール界の諸先輩の方々のお話を聞いていくうちに日本のバレーボール界の歴史の断片がまとまりをもって理解されていく。すでに亡くなられた諸先輩の表には出なかった苦労話や秘話が時折語られる。
私にはこのような時間がとても貴重な時間である。
さて、本日の会場は県立木造高校である。ホテルのある弘前市から車で30分の所にある。木造高校は、全国大会にも数回出場している創立100年以上は経っている名門校である。全国に初めて出場した時は、出場常連チームから木造(もくぞう)高校と呼ばれたが、2回目の出場以後は木造(きづくり)と正しい呼びかたで呼ばれるようになった。そして、齋藤先生はこうも付け加えた。「渡邉さん、我が校は、もはや木造ではなく、今や鉄筋コンクリート造りです」。何やら訳がわからない・・・!?。
今回の研修会のテーマは「ディフェンス〜ブロックとディグの連携」。パワーポイントで1時間の講義の後、体育館で実技を行った。モデルチームは会場校の木造高校と五所川原(ごしょがわら)商業高校の女子バレー部(青森県第3位)がお手伝いしてくれた。五所川原商業には175cm超の選手が2名いて来年が楽しみなチームである。木造りは部員数の少ないのが現在の悩み。一人一人は小学生からバレーの経験があるのでボールのつなぎが上手い。
受講者約30名は、私もここ11年連続で講師で招かれているので顔見知りばかりだ。今年6月に行われた東北NHK杯高校バレー大会には、東北6県から2チームずつ出場するのであるが、今回、男子において青森県勢が決勝に進出した。優勝の五所川原工業と準優勝の弘前工業である。これは、県協会創立初めての快挙となる。私も11年かかったが、県内チームの底上げに役に立ったのかもしれない。裾野のレベルが上がれば頂上のレベルも上がると信じて講習会をやってきた甲斐があった。
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