2013年10月31日木曜日

Thu.Oct.31,2013  川上哲治さんが死去

プロ野球の巨人軍、元監督の川上哲治さんが93歳で亡くなった。

名打者にして名監督とはこの方のための称号であろう。監督に就任してから指導法を学ぶために相当量の本を読んだということだ。監督として11回優勝。その中で9年連続優勝(V9)という成績はまさに偉業。

「ボールが止まって見えた」という川上さんの言葉は有名だ。

実は、私にも低いレベルではあるが、バレーボールのゲーム練習で20歳代に何度かそういう経験がある。スパイクを打とうとして、ジャンプした。ボールを打とうとすると、ブロッカーの腕、手、指そして相手コートのレシーバーまでがまるでスロモーション画像のようにクリアに見える時があった。今考えてみると、その時はバレーボールの練習をやりたくてやりたくてたまらない状態にあり、相当に集中していた時期であった。

自分の心が落ち着いて平静になっていれば、動くものでも止まって見えるのであろう。静と動の面白い関係である。

Wed.Oct.30,2013 全国を目指すママさんチームの奮闘

船橋市内で私が現在指導しているママさんチームは2チーム。そのうちの全国を目指すママさんチームの千葉県秋季大会ベスト32からのゲームが本日、千葉市天台体育館で行われた。
(会場の天台体育館は、円形の天井でボールが高く上空に上がると自分の方向感覚が狂うようだ。従って、時にはラストボールをとてもとても高くして返すことも効果がある。それをアンダーでレシーブすると意外とミスする。中には、いともたやすくオーバーハンドでレシーブする上手なママさんもいる。大したものだ!)

第1試合の対戦相手は、先月の県大会(全国ママさん冬季大会予選会:本大会は、12月仙台市にて開催)で優勝したチーム。結果は始終リードして2-0で快勝。

バレーボールはやはり、サーブとサーブレシーブが勝敗要因の70%以上を占める。相手のエースに良いトスを上げさせないようにサーブのコースを指示して徹底して攻めた。もちろん、ママさんのレベルでは、一定のコースしか打てない選手もいるので、その人たちには無理させず、本人が打ちやすいところに打たせる。そして、ここのところスパイク練習をほとんど行わず、サーブレシーブを徹底して行った。練習時間が週1回のママさんの試合直前の練習は、あれもこれもできない。ゲームで一番大事なところを繰り返し繰り返しポイントを注意しながら行うことが大事だ。良いレシーブがあれば良いトスを上げられる。良いトスがあればスパイクのミスは少なくなる。

勝因の3つ目は、相手エースの得意な攻撃のリバウンド戦法を防いだことにある。リバウンド戦法を防ぐには2つのやり方がある。1つは、ブロックは高く跳ばず、かつ、ゆっくり跳んでブロックをなるべくぎりぎりまで相手に見せない。リバウンドを取る的を見せない。さらに、手首を折って、手のひらを天井に向けワンタッチを味方コート上に上げる「ソフトブロック」に切り替える。もう1つは、相手スパイカーの助走がほとんどなくその場ジャンプの時は必ずリバウンドを仕掛けてくるので、ブロックに跳ばずにネットから離れてレシーブに下がる。

相手チームは、自分たちの得意技を封じられ、リズムが崩れ、焦りも出て、自滅していった。次のゲームも快勝して、先月の県大会と同じベスト8。来週はベスト4決めから決勝までの3ゲーム。ポイントは、やはり、サーブとサーブレシーブ。そして、今度も第3の重点はブロック。ブロックは相手スパイカーに対しての最初のレシーブである。県大会の上位レベルのチームには高校時代に全国大会で活躍した170cm台のママさんが必ず1,2名いる。ブロックなしではレシーブできないほどの強烈なスパイクを高い打点から打ってくる。上位への進出の鍵はサーブ、サーブレシーブそしてブロックと考えている。どんなブロックをするか?それは11月7日天台の体育館で見て頂きたい。

2013年10月29日火曜日

Mon.Oct.28,2013 演歌も好きだが、実はシャンソンも好きな私です

午前中は、幼稚園ママさんチームの定期指導。

午後は東京都体育館に移動して1月13日(祝)開催の第5回都民ソフトバレーボール交流大会の第2回実行委員会に出席した。来年度の第6回交流大会は、いよいよ都体育館メインアリーナでできるように主催者の東京都スポーツ文化事業団にお願いしている。メインアリーナでやるようになれば、ソフトバレーのコートが・・・軽く20面以上は設営できる。私の夢の1つである。朝から、夜までソフトバレー三昧を都民に味わっていただきたい。

作詞家の岩谷時子さんが亡くなった。大人の歌詞を紡いで頂いた。享年97歳であった。シャンソン歌手の故・越路吹雪さんの訳詞を始め多くの歌手に素敵な歌詞をありがとうございました。合掌。

2013年10月28日月曜日

Sun.Oct.27,2013 春高バレー予選会が本格的に始まった

全国各地から代表が昨日、本日の決戦で次々と名乗りをあげてきた。

国学院栃木の27年連続出場は特筆されるべき素晴らしい記録である。それも監督の福田先生一代で築かれた記録である。

金沢商業の39回出場も素晴らしい記録である。ここは3代の監督で継続している。女子バレーでは監督が引き継ぎながらトップを維持していくことは至難の業である。

山形県男子は初出場校が出た。山形城北である。以前は女子高校であった。女子バレー部は20年ほど前は全国大会常連校であった。いつから共学になったのであろうか、不覚にも知らなかった。男子バレー部は創部6年目というから6年から10年前に共学になったのであろう。

チームスポーツの世界では、バレーボールもそうであるが、全国常連チームが多い。毎年代表が猫の目のようにくるくる変わるということはない。初出場チームが出てくるには、大きく理由が2つある。1つは今までの常連チームの内部に大きな変化があった場合。例えば公立高校などは指導者が移動したとか。私学であれば、指導者が定年で新監督と交代した場合がある。もう一つは、現在のトップのチームと全く違う指導方針でチームを創って来た場合がある。まさに革新的なバレーで全国に躍り出てくるチームがある。

これから、全国出場を目指す指導者には、基礎、基本を学習しつつも革新的なバレーボールチームを創ることが全国に出場する道とアドバイスしたい。先人の真似をするのも必要だが、独自の戦術を持たない限り、惜しいところで先人の後塵を拝すだけである。ヒントは、バレーボール以外のところに沢山ある。

<男女代表校>
【岩手県】 2013-10-27
【男子】一関修紅(2年連続8回目) 決勝:一関修紅 - 不来方  3 - 1
【女子】高田(4年ぶり21回目)    決勝:高田 - 盛岡市立  3 - 0
   

【秋田県】 2013-10-27
【男子】雄物川(19年連続19回目)  決勝: 雄物川 - 秋田工  3 - 0(25-8,  25-12,  25-8)
【女子】由利(3年連続25回目)   決勝:由利 - 秋田北    3 - 1(25-23,  25-23,  26-28,  26-24)

【山形県】 2013-10-27
【男子】山形城北(初出場)          決勝: 山形城北 - 山形南  3 - 0       ※山形城北は初出場
【女子】山形商(3年ぶり8回目)     決勝:山形商 - 米沢中央  3 - 2

【茨城県】 2013-10-27
【男子】土浦日大(6年ぶり9回目)  決勝:土浦日大 - 霞ケ浦  3 - 1 
【女子】土浦日大(6年連続13回目) 決勝:土浦日大 - 大成女  3 - 0

【山梨県】 2013-10-27
【男子】日本航空(12年連続12回目) 決勝:日本航空 - 甲府工  3 - 1
【女子】増穂商(4年連続27回目)   決勝:増穂商 - 帝京三  3 - 1

【宮城県】 2013-10-26
【男子】仙台商(10年ぶり2回目)   決勝:仙台商 - 東北  3 - 0 (25-23,  25-18,  25-22)
【女子】古川学園(9年連続34回目) 決勝:古川学園 - 利府  3 - 0 (25-12,  25-13,  25-18)

【石川県】 2013-10-26
【男子】石川県工(9年連続23回目) 決勝:石川県工 - 小松大谷  3 - 0 (25-13,  25-16,  25-12)
【女子】金沢商(12年連続39回目)  決勝:金沢商 - 遊学館  3 - 1 (23-25,  25-18,  25-16,  25-18)

【栃木県】 2013-10-20
【男子】足利工大附(3年連続35回目)  決勝:足利工大附 - 作新学院  3 - 2
                             (16-25,  18-25,  25-14,  25-20,  15-7)
【女子】国学院栃木(27年連続28回目) 決勝:国学院栃木 - 作新学院  3 - 0
                             (25-16,  25-21,  25-21)
【沖縄県】 2013-09-16
【男子】西原(4年連続19回目)
【女子】首里(初出場)

2013年10月27日日曜日

Sat.Oct.26,2013 秋季関東大学バレーボール女子リーグ戦を観戦

台風27号は、関東を直撃せず、強風もなく太平洋上を北上して去って行った。伊豆大島も雨量は少なく二次災害は免れた。小雨の中を、きょうは都心の青山通りに面する青山学院大学体育館で開催している関東大学女子バレー秋季リーグ戦の観戦に出かけた。
(会場は広い。観客席も十分ある。入場料は無料。小学生や中学生が観に来たら良い学習になるのだが、観客はチーム関係者の父母が多い。もったいない。ゲーム数は少ないのだから、午前中に大学生が小学生や中学生に教室を開催しても良いのではないか。その後は子供たちが観客になる。大勢の観客の前でプレーするほうが大いに盛り上がると思うが・・・。主催の大学連盟役員の大学生の柔らかな発想を期待したい)

目的は、嘉悦大学の新監督であるヨーコゼッターランドさんと会うため。もう一つは連盟名誉会長の杤堀先生(筑波大学名誉教授)にお会いするため。

ヨーコさんとは、体育館に入り、すぐにお互い目が会った。1年ぶりの再会である。ヨーコさんは、2度のオリンピックに出場。バルセロナではUSAの選手として銅メダルを獲得した。そんな名選手がこの3月から大学の監督(教員)に転向した。昨年までは元全日本男子のセッターを務めていた米山が監督としてインカレ(全日本大学選手権)を連破していた。その米山が去り、春のリーグ戦は一気に4位まで成績を落とした。

名選手、必ずしも名監督に非ず、という言葉がある。少し説明すると、名選手でも名監督になるためには指導者としての訓練、研修、学習が必要である。野球の例でいうと、名選手がコーチの経験もなしに、解説者としての経験もなしに、引退した翌年から監督になっても選手時代の名声で観客動員にはなってもチームの成績は上がらず、結局数年後に解雇となっている事例は沢山ある。

ヨーコさんも、今まさに1チームの指導者として歩み始めたところ。ライバルチームの監督さんたちにしても監督1年目の新人に優勝されたら自分たちの評価も下がる。ヨーコさんには、今年は観察と基礎固めの年、勝負は来年から、慌てないで、とアドバイスした。本日のゲームでは青山学院大に0-3で敗退し、秋季リーグ戦の3位が確定した。試合後のミーティングを終えた彼女の眼にはうっすらと涙のあとがあった。負けず嫌いな彼女には今日のゲーム内容に満足いかなかったのであろう。私は声もかけずにその場を去った。

杤堀先生とは、3年ぶりに再会した。1時間ほどお話しできた。先生とのお話は楽しかった。お話の内容は、次回に回したい。

Fri.Oct.25,2013 ママさんバレーボール朝も夜も

きょうは、午前中に幼稚園ママさんチームの練習。夜は全国を目指すママさんチームの練習とダブルになった。

午前中は練習試合であったので、ゲームの基本を何かを指導した。攻撃では、特に「壁に向かって打つ」ことを強調した。スパイカーは、一般的に、トスボールを相手コート真下に、つまり角度をつけて力強く打ちたがる。特にママさんは、悪いトスに対しても、身体のバランスを崩しているのにかかわらず力強くスパイクを放ち、多くの結果としてネット中腹に直撃したり、コート外に出したりしている。

このようなミスが多くなると、チームのリズムが崩れてくる。レシーバーやセッターがそれなりにボールをつないだ3球目をスパイカーが単純にミスしてしまうと、それまでボールをつないできたプレーヤーたちの心は止まり、足も止まってくる。

私はこのような時に、スパイカーに「壁に向かって打ちなさい」と指示する。2階席がエンドラインに近ければ「2階席に向かって打ちなさい」と指示する。実際の練習の場合は、2階席、壁、エンドラインの順にターゲット(目標)を定め、打たせる。目的は、リラックスして打たせることである。真下にボールを打とうとすると肩や腕に不要な力が入ってしまい、最終的にコントロールが悪くなってしまう。

力強くスパイクを打つ前には、段階として、上向きのスパイクを打つことから始めると上達が早い。リラックスして柔らかく放物線を描いてスパイクを打てばミスも少なくなる。「バーン!」という音のする強打スパイクでなく「パーン!」という音のするソフトスパイクを初心者には勧める。「バーン!」は、筋力がつけば、いとも簡単にできる。

「柔らかく」「リラックス」は、スピードやパワーを生むための大事な前提条件である。肩の力を抜きましょう。

2013年10月25日金曜日

Wed.Oct.23,2013 墨田区のソフトバレークラブのジールさんを訪問

4ヶ月ぶりにジールの練習に参加した。自宅に近いJR西船橋駅から総武線の電車に乗りJR錦糸町駅で下車。スカイツリーを前方に見ながら徒歩で会場の錦糸中学校に向かう。総所要時間35分。

今夜の練習参加者は14名。ジールの練習日は水、金、日の週3回。金曜日、日曜日は人数が多くなり25名ほどが参加する。練習後、私のために6名が食事に同伴してくれた。ジールは、東京都内は勿論、隣県の神奈川、千葉、埼玉、山梨、更には茨城、長野まで足を伸ばして毎月のようにソフトバレーの招待交流大会に精力的に参加している。

22年前の私のソフトバレーの楽しみ方も、まさに同じようなものであった。当時は渋谷区バレーボール協会の役員達で作っていた「渋谷」に私も参加して、毎週木曜日の練習は勿論、2週に1回は関東各地のクラブの招待試合に参加していた。6年ほどそのようなソフトバレー生活を満喫し、その後は私が土日の会社業務が多くなり、足が遠のいた。

食事を採りながら、ジールの面々から各地での交流試合の様子などの情報や個人の感想を聞かせていただく。その中で、最近の関東地域でもソフトバレー連盟の個人登録状況の減少について面白い意見があった。各都県連盟主催の交流大会に出場するためには日本バレーボール協会の個人登録(MRS)をしておく必要がある。ある連盟の役員は、個人登録者数の減少をITを操作する面倒くささを理由にあげる。確かに、その理由はソフトバレーの愛好者には中高年が多いということで納得できる。

しかし、減少の理由は、それだけではなさそうだ。ジールの中堅メンバーである彼は続けてこう言った。どこの都県も少子化、共働き、労働時間の増加、介護などの社会環境変動があり、愛好者の中にはスポーツを行いたいができない環境化になってきている。また、チームスポーツより個人スポーツに志向が変わってきた。個人種目の方が、人間関係が希薄ではあるが気楽という理由もあるようだ。そのような社会背景もあるが、連盟組織の愛好者への対応も理由の一つに挙げれれる、と彼は話し続ける。

ここにAとBの2つの県があるとすると、どちらの県も県大会出場チームは減ってきている。しかし理由が微妙に違う。A県は普及策はほとんど活動していない。県大会も極端に少ない。B県は、積極的に活動している。審判講習会、大会数も他県と比べても断然多い。そして結論として、A県は連盟役員が積極的に活動していないので減少しているものの下降線は穏やかである。B県の連盟役員は積極的ではあるが、威圧的であったり、強権的であったりして愛好者は気持ちが落込み、次から出場したくなくなり、結果、激減する。

積極策を取らないことでの減少と積極策を取るが方法論で愛好者に受けいられずの減少があるということである。連盟役員でもある私には耳の痛い話である。

現場に行くと参考になる意見が沢山聞くことができる。ソフトバレーは役員だけが創っていくものではない。愛好者のニーズ(要求)だけで創っていくものでもない。連盟組織の役員と愛好者と共に目線を同じにしてお互いに耳を傾けて創っていくものである。

ソフトバレーボールへの想いは誰でも皆同じ。


2013年10月23日水曜日

Wed.Oct.23,2013 「スポーツ庁」創設の準備が始まった

今朝の各紙スポーツ欄にスポーツ庁創設の準備の記事が載った。いよいよ日本のスポーツ行政が近年のスポーツ環境の変化に追いつき、更に新たな方向性を創って大きく変わろうとしている。要旨は以下の通りである。
「超党派の国会議員でつくるスポーツ議員連盟は22日、東京五輪・パラリンピックの開催決定を受けて国会内で総会を開き、スポーツ行政を一元的に担うスポーツ庁の在り方に関するプロジェクトチーム(PT)を設置することを決めた。11月初旬にも初会合を開く。PT内には、日本オリンピック委員会関係者やアスリートらで構成する有識者会議を設け、アドバイスなどを求める。PTの座長に就任する予定の自民党の遠藤利明衆院議員は、スポーツ庁について「(2016年に)リオデジャネイロ五輪があるので、どんなに遅くともその前には設置したい」と強調。早ければ14年後半にも同庁を発足させる意向を示した。(2013/10/22-19:11)」
スポーツ行政を実施する省庁は、複数に別れており、いわゆる縦割り行政の弊害が生じている。スポーツに関係する省は、文部科学省だけでなく厚生労働省、総務省、国土交通省、郵政省などがある。

例えば、オリンピックは文部科学省が、パラリンピックは厚生労働省が、それぞれの所管している。私が属している日本ソフトバレーボール連盟においても、全国大会開催時の後援にあるときは、文部科学省、またあるときは厚生労働省に後援依頼を提出する。

各省庁にまたがるスポーツ行政を一元化させることは、もちろん単に業務の効率化、効果的な予算執行だけではない。トップアスリートの競技力向上、生涯スポーツ社会の推進による地域力向上、スポーツ産業育成による新たな市場の形成などの課題を具現化させるように委員に就任される方々は議論をスピード感をもって進めて頂きたい。
 

2013年10月22日火曜日

Tue.Oct.22,2013  大学生チームが活躍したH.25年度 天皇杯・皇后杯の関東ブロック予選会

平成25年度の天皇杯・皇后杯のファイナルラウンド(12月開催)出場チームが出そろった。最後に残っていた関東ブロックラウンドが10月19日(土)20日(日) ひたちなか市総合運動公園体育館(茨城県)で開催された。Vプレミアチームは、既にファイナルラウンドに推薦されている。

私は観戦に行けなかった。記録で振り返ってみたい。男子では、4チームの代表枠を大学生チームが全て勝ち上がった。女子では3チームの代表枠を1チームは、埼玉県のVチャレンジの上尾メディックスが勝ち上がり、他2チームは大学生チームが独占した。当日、春高バレーの予選と重なっていない埼玉、千葉、東京都、群馬からは高校生チームも都県予選会を勝ち抜き 出場した。女子は主だった試合の結果をピックアップしてみたい。

【男子代表】:
 日本体育大学(東京/大学)
 専修大学(東京/大学)
 早稲田大学(東京/大学)
 順天堂大学(東京/大学)

【女子Aグループ代表】
<1回戦>
日本体育大学(東京) - 高崎商業高校(群馬) 2-0 (25-20, 25-6)
日本体育大学(東京) - 東海大学(神奈川) 2-1 (11-25, 25-10, 25-16)
<代表決定戦>
 上尾メディックス(埼玉) - 日本体育大学(東京) 2-0 (25-22, 25-12)

  ※上尾メディックスが危なげなく勝利。日体大も現在、秋季関東リーグ戦で上位4強に残って調
    子は上向いている。残り2週の戦いは観戦したい。

【女子Bグループ代表】
<1回戦>
 松蔭大学(神奈川) - 下北沢成徳高校(東京) 2-1 (25-23, 20-25, 25-22)
<2回戦>
 松蔭大学(神奈川) - 柏エンゼルクロス(千葉) 2-0 (26-24, 25-17)
 嘉悦大学(東京) - 東京女子体育大学(東京) 2-1 (21-25, 25-21, 25-23)
<代表決定戦>
 松蔭大学(神奈川) - 嘉悦大学(東京) 2-1 (20-25, 25-23, 27-25)

  ※松蔭大学は1回戦で昨年子の予選会で関東ブロック代表になった下北沢成徳、2回戦でVチ 
   ャレンジリーグの柏エンゼルクロスを破ってグループ決勝に進出。松蔭大学は今季、関東大
   学リーグ2部に転落している。関東大学1部ベスト4の嘉悦を僅差で破ったことは、1部との入   
   れ替え戦での復帰に弾みになるに違いない。

【女子Cグループ】
<1回戦>
細田学園高校(埼玉) - 宇都宮大学(栃木) 2-1 (20-25, 25-23, 25-21)
筑波大学(茨城) - 三菱東京UFJ銀行(東京) 2-0 (25-21, 25-22)
青山学院大学(東京) - 柏井高校(千葉) 2-0 (25-16, 25-21)
<2回戦>
細田学園高校(埼玉) - GSSサンビームズ(東京) 2-1 (25-16, 24-26, 25-23)
青山学院大学(東京) - 筑波大学(茨城) 2-0 (25-16, 25-19)
<代表決定戦>
青山学院大学(東京) - 細田学園高校(埼玉) 2-0 (25-12, 25-16)

  ※細田学園が高校生チーム唯一気を吐いた。関東大学1部の大学、Vチャレンジ チームを撃
    破しての快進撃だ。決勝では青山大学が関東大学1部トップの力を出した感がある。

全体的にVチャレンジの下位チームが元気がない。Vチャレンジ下位チームの練習環境は決して良くない。関東各県高校生トップチームの方が練習時間の点では恵まれていると言える。Vチャレンジの上位リーグはVプレミアムであるが、チャレンジリーグのチーム力がアップすれば、プレミアムチームのレベルも向上すると単純であるが思っている。

チャレンジの練習環境を向上させるにはバレー界全体での取り組みが必要である。チームの中には、バレー界全体での取り組みもさることながら自チームでもできることから取り組んでいるチームもある。先日、日体協上級コーチ資格認定講習会に受講されていた椿本さんが監督のJA岐阜も期待しているチームの1つである。

今週土曜日は、関東大学1部女子リーグ戦(会場:青山学院大学)に足を運ぶ。嘉悦の新監督のヨーコさんの奮闘ぶりも見てみたい。

2013年10月21日月曜日

Mon.Oct.21,2013 伊豆大島への祈り

台風26号の豪雨による大規模な土石流が発生した東京都伊豆大島は厳戒が続いている。土石流被害でこれまでに死亡が確認されたのが27名。安否の分からない人は、まだ19人いる。

8日前まで、私は大島の隣の新島にバレーボールとソフトバレーの講習会に行っていた。台風が近づいてきていることは知っていたが、まさかこれ程の災害が起きるとは想像していなかった。

土砂崩れが発生してすぐに大島のバレーボール協会会長の岡田さんに電話をいれた。幸い連絡が付いたものの、土石流被害の大きさは私の想像以上の悲惨な状況であった。台風27号も接近してきている。きょうはつかの間の晴れに恵まれた。自衛隊、警察、赤十字の捜索で残り19名の行方不明者が全員発見、救出されることを切に祈っている。土砂や瓦礫に埋もれたまま命の灯を消してしまうなんてあまりに不憫だ。


2013年10月20日日曜日

Sun.Oct.20,2013 非情な雨

大島に行きたいが、島外からのボランティア窓口は宿泊先がないとのことで、まだ受付を行っていない。宿は救援の警察庁や自衛隊、消防庁、赤十字社などの千人以上の関係者で満杯になっているのであろう。

そして、新たに発生した台風27号の影響で雨が強まってきた。二次災害の恐れがあり町は行方不明者(21名)の捜索が中断された。私の住む千葉県船橋市は大島行きの高速ジェット船が発着する港区竹芝桟橋まで電車で1時間程のところにある。船橋市でも、朝から横から吹き付ける風とともに雨が降り続けている。

自宅から駅前のコーヒー店まで傘をさして歩いて行ったが、わずか12分歩いただけで横殴りの雨で腿から下のズボンはびしょびしょに濡れてしまった。気温はここ2、3日前から関東でも涼しさを通り越して一気に冷たくなってきた。コーヒー店に入ってこのブログを打っているが、雨を含んだズボンは下肢の体温を奪い寒気が襲ってくる。現地の捜索隊の皆さんが、雨の中を活動されているが、大変ご苦労なことだと思う。

自然は時に非情である。しかし、我々の祖先はそんな自然災害の国で生き抜いてきた。支え合って生きてきた。二次災害が起こりませんように。島内外に避難されている住民の方達が自宅に早く帰れますように。行方不明者が無事で見つかりますように。





2013年10月19日土曜日

Sat.Oct.19,2013 日本にプロのバレーボール審判員はいるの?

正解は、・・・日本には、まだいません。

サッカー界にはプロの審判員が、6人いるようだ。年収は1,000万円をオーバーする。但し、40歳中ごろに現役引退しその後の生活の問題がある。その点は、サッカー協会の中で職員として審判のインストラクターを務める道があるようだ。サッカー界は先に進んでいる。

本日、日本バレーボール協会事務局の会議室で第2回目の審判規則委員会規則部のルールブック編集会議を行った。前回討議した2人制のビーチバレーをはじめ4人制,6人制,9人制のルールブックの来年度版の初稿を持ち寄って細部を討議した。

11時から初めて、5時ごろに編集会議を終了して、東京体育館近くのスポーツバーに出席者の6名ほどが繰り出した。帰路は私が一番近く、他は神奈川、名古屋、大阪、北海道と遠方から出席している。帰りの新幹線、航空機の出発時間のわずかな時間を6名で審判論から振り込め詐欺まで多岐にわたって楽しく語り合った。6名のうち半数が現役の国際審判員である。彼らから見た国内トップクラスの指導者やトップ選手の素顔も時折うかがうことができる。同じバレーボール関係者でも私の世界と随分違う。

私は選手に技術指導するときには必ずルールにおける反則に触れないように指導する。触れないようにというよりは、時には反則ギリギリ、もしくは反則に見せないようなプレーを指導する。「反則に見せない様なプレー」とは誤解を招かないためにも解説すると、審判員に見えないように反則をやりなさいという指導ではない。特に初心者の審判員に反則に取られてしまいそうなプレーを反則に見られないように上手くプレーするという指導をしている。これも日本協会の審判規則委員会の末席に置かせて頂いている役得かもしれない。

ルールを熟知することは、チームの指導者にとって、とても大事なことである。いかにスキルの指導が上手でも変更されたルールに適応していなければ無意味である。チームの指導者は常に現役のトップ審判員とネットワークを持っておく必要があると思うが、いかがか?

2013年10月18日金曜日

Fri.Oct.18,2013  Coaching tips #28 Coaching in the child's eye level 

公式試合でタイムアウトを取る。選手たちはベンチに戻ってくる。こちらがタイムアウトを取ったのだから、チームの状況は良くない。選手たちは不安になっている。

そんな心理状態の選手にコーチは自分の目線の高さを意識して話しているであろうか。不安になっている選手に、コーチは選手と同じ目線の高さでアドヴァイスをする方が効果がある。身長が高いコーチであれば、選手をベンチに座らせコーチが片膝を着いてアドヴァイスすると良い。選手は落ち着いて聞いてくれる。


アドヴァイスの内容は、その日の自分たちの良いところを強調するのが良い。選手たちの目線より高いところで、そのセットのミスを叱るのであれば、プレーが萎縮してまた同じミスが出てしまう。

 
私のように小柄なコーチはその点では、得である。小さくて良かった・・・と思える利点の一つである。

身長が高くて羨ましいなと思い出されるのは、名門四天王寺高校女子バレー部の前監督であった佐藤忠明(ただあき)先生である。身長は175cm程であるが、手足が長い。高校女子のネットなどジャンプしなくとも手が出る。先生が床に立ってボールを打っても打点はほぼネットの高さ。実践的なレシーブ練習にもってこいのコーチである。先生は高校教員でありながら1972年のミュンヘンオリンピック(銀メダル)女子コーチとしても活躍された。学校を退職後は1984年から4年間、東洋紡の総監督、部長としてマネジメントにも手腕を発揮。2009年から昨年までJVA貝塚ドリームスの総監督として70歳を過ぎても精力的に指導された。

2年前の夏に貝塚の体育館で再会した。そのときの先生の一言が印象に残っている。

「渡邉さん、日本のバレーボール界は、今や海外に学ぶ時代になった。しかし、若い人達には、今の海外トップクラスの指導者たちは皆、若いときに我々日本の日本バレーを学んだということの歴史を知って欲しい」。

2013年10月17日木曜日

Thu.Oct.17,2013 大島の友人たち

一夜明けた。
台風一過で関東各地は晴天だ。
しかし、大島の悲惨な現状が明らかになるにつれ、気持ちはどんよりと曇ってくる。

深夜、寝入っている時に突然襲ってきた土石流に足を取られ逃げることもできなかったのであろう。土石の下敷きになり、泥沼に生き埋めになり、海まで流されて、そんな辛い思いをして逝ってしまうなんて、あまりに無情だ。

救出後は、行政の支援がある。民間の我々バレーボール関係者もできる支援をやって行く。地元と関係の深い東京都ソフトバレーボール連盟も動き出している。私個人としては、直ぐにでも飛んで行って、流木の撤去だけでもお手伝いしたい気持ちで一杯だが、今は警察と消防の行方不明43名の捜索の邪魔になる。捜索が済んでから出かけるつもりだ。

2013年10月16日水曜日

Wed.Oct.16,2013 伊豆大島を襲った悲劇

自然はかくも情けがないものなのか。深夜の台風がもたらしたものは大量の雨であった。1時間に122mmも降った観測史上最大の大雨は、山の樹木を表土ごと引き剥がし、麓の住宅地に大量の雨水と共に土砂、樹木の激流となって襲いかかった。

現状で13名の死亡が確認された。まだ51名が行方不明だ。大島には大島バレーボール協会の友人達が大勢いる。会長の岡田さんに電話をいれた。岡田さん自宅には被害がなかった。しかし、ある協会役員の自宅は流され全壊。大島には、5回ほどバレーボール教室やソフトバレー交流大会で訪問している。毎回いつも、観光地を案内してくれ、笑顔で手土産を渡してくれる渡辺さんという50歳代の女性が行方不明だという。

今は、捜索の結果を待つしかない。
生きていて欲しい・・・。

Tue.Oct.15,2013  FIVB男子バレーボールクラブ世界選手権大会に私が指導していたチームが出場

第9回FIVB男子バレーボール世界クラブ選手権大会2013は15日、ブラジルのベチンで開幕した。20日まで開催される。実は1975年から77年の2年間だけであるが、私が若い頃アドバイザーで指導したチュニジアのチームCSS(Club Sportif Sfaxien )がアフリカ大陸予選を勝ち抜き出場している。チュニジアに連絡してどんな監督や選手がいるのかメールで尋ねてみよう。

(私は左端にいる。当時は、練習も公式試合も外のコートであった。あれから37年・・・彼らも現在40~50歳代。数名はバレーの指導者になっている。監督のバルキア氏は私がチュニジアを離れて病気ですぐに亡くなったと聞いた。まだ40歳代であった。彼なくして1976年の国内リーグ初優勝はできなかった)
日本からは、パナソニックが招待枠で出場している。パナソニックは、本日1次リーグA組でアルゼンチンのチームに1-3(25-20,  23-25, 14-25,  23-25) で敗れ、黒星発進となった。データを見ると福澤、清水、ダンテは、そこそこ点数を取っているものの、自軍のミスで32点献上しているのが痛い。相手ミスは19点である。先週閉幕のアジア選手権4位の疲労が全日本選手たちに残っているのかもしれない。

大会は8チームが2組に分かれて総当たりの1次リーグを行い、各組上位2チームが準決勝に進む。


<順位/第1日>
【A組】
3  1-0  3/1  Trentino Diatec (イタリア)
3  1-0  3/1  UPCN (アルゼンチン)
0  0-1  1/3  Panasonic Panthers (日本)
0  0-1  1/3  Kalleh (イラン)
【B組】
3  1-0  3/0  Sada Cruzeiro (ブラジル)
0  0-1  0/3  La Romana (ドミニカ共和国)
0  0-0  0/0  Lokomotiv Novosibirsk (ロシア)
0  0-0  0/0  Club Sportif Sfaxien (チュニジア)

※各組上位2チームが準決勝進出。

Sun.Oct.13,2013  新島でソフトバレー教室開催 

本日の午前中は、ソフトバレーボール教室。ソフトバレーボールのゲームでは相互審判制を行っている。つまり、専門の審判員を置かずに、選手達が、お互いに審判を行っている。この制度は他のスポーツ団体にはないものである。きょうの教室では、審判員の基本である「吹笛(すいてき)」、笛の吹き方からスタートした。

後半は、参加者を6チームに分け、審判を付けて、ゲーム形式でソフトバレーを楽しんでいただいた。大山加奈さんには、ゲーム時に負けそうなチームにメンバーチェンジでコートに入っていただいた。大山さんには初体験のソフトバレーであった。老若男女が同じチームに入り、ゲームがすぐできるというソフトバレーの特徴を少し理解していただいたようだ。

2日間ではあったが、休み時間もあまりなく、結構ハードな日程ではあった。新島のバレーボールの発展は、体育協会会長を永く務めている前田寿夫さんはじめベテラン役員諸氏の貢献なくしては語ることはできない。今後は体育協会が地域スポーツクラブという新しい組織も活用してバレーボール連盟とともに地域住民にスポーツの生活化をさらに推進していただきたいと期待申し上げている。

2013年10月14日月曜日

Sat.Oct.12,2013 大山加奈さんと一緒に新島で教室開催

クイズを1つ。伊豆諸島の7島でバレーボールが盛んな島は?実は、7島全てが盛ん。その中でも新島と神津島が甲乙つけがたい。ソフトバレーもここ10年で2島にソフトバレーボール連盟が発足して、定着した感がある。

今朝、調布空港から20人乗りのプロペラ機でその新島へ向かった。(公財)東京都スポーツ文化事業団主催のバレーとソフトバレーボール教室を本日の午後、夜、明日の午前と3部制で開催する。講師は私一人でなく、元全日本女子で活躍した大山加奈さんが同行してくれた。

飛行機に乗り込んで、調布空港を離陸したと思ったら、あっという間に江の島上空に達し、どこまでも碧い海上を飛び、少しうとうとしていたら新島の空港に着陸した。所要時間は25分であった。船であれば、快速艇でも4時間かかる。いやはや飛行機は早い。

午後は小学生女子と中学生女子が対象。大山さんは、さすがに子供たちに人気がある。187cmの大山さんと子供たちが並ぶと子供たちが更に小さく見える。
(途中立ち寄ったのが3週間前に開催された東京国体ビーチバレーボール女子の会場。優勝チームは大山加奈さんの妹のチームであった)

(砂が白いので海水も鮮やかな碧い色をしている。ここはサーフインのビーチとしても有名だ)

宿に帰って、温泉に入り夕食を取って、夜の大人の部の開催。ここでも大山人気がさく裂。受講者は、私は大山さんのマネージャーと思っているようだ。

9時に宿に戻り、新島村の重鎮である教育長、体育協会長、地域スポーツクラブ理事長の3氏が歓迎会を開いてくれた。この時間になってやっと私の出番がやってきた。昼とうって変わって大山さんは静かである。理由があった。地元が歓迎の意味で発奮した伊勢海老の刺身やボイルが苦手らしい。食べるのは良いが、伊勢海老そのままのあの形を見れない、ということだ。なんともったいない!刺身のプリプリ感が何とも言えない!ボイルした伊勢海老も身がたくさん詰まっている!新島銘酒の「嶋自慢」という焼酎と一緒に頂くと更に海老の味が濃厚になる。

明日は、私がメインのソフトバレーボール教室だ。外は雲が少しあったが、東京よりは星が近くに見える。明日は晴天だ。

2013年10月11日金曜日

Fri.Oct.11,2013 新聞紙面の心に留まった言葉

私の愛読紙は日本経済新聞。堅苦しい専門紙のようだが、専門の経済紙面の充実ぶりは当然であるが、文化面、教育面も実に充実している。1面トップの短期連載特集も未来予測的な記事が多く、記者の方々の熱心な取材ぶりが伝わってくる。

自宅に配達された新聞は他に1紙ある。こちらは3ヶ月毎にカミさんが2紙の販売員さんと交渉しておまけの多い方に決めている。時々、玄関先でのその交渉事を耳にするが、おまけのつけさせ方が容赦ない。私は年の功で一応、新聞勧誘員の実態、ご苦労を知っているので同情を禁じ得ない。しかし、カミさんは「人の心配よりこちらの苦労をねぎらってね。これであなたもおまけの缶ビールを飲めるんだから」。ハハーッ、仰る通りでございます。カミさんの我が家経営努力には頭が下がります。

そのカミさんが、日本経済新聞の購読だけは止めろと言わない。定年後、今はいいけど、70歳以降は企業年金も切れて厚生年金だけになり家計も苦しくなる。今のうちから節約しなければならない。日本経済新聞の購読料も月4千円かかっている。「よし、日経の購読止めていいよ」とカミさんに宣言したが、半年後の現在も日経は配達されてくる。カミさんの配慮に感謝。

前置きが長くなった。それで、真っ先に読むのが文化面の『私の履歴書』。今月は、ノーベル賞受賞者で分子生物学者の利根川進氏が執筆している。この欄に執筆される方々は日本を代表する政財界人、文化人、経営者の方々である。共通事項がある。恩師、上司、友人との出会いが更なる高みに導いている。いわゆるチャンスに恵まれている。しかし、読み進めていくと、本人の諦めない不断の努力が底流にあってこそ、チャンスの時に実力を発揮して、そのキーマンに認められている。

おっとまた本題から外れた。きょう、心に響いた言葉は、「頑張っても実現できないこともある。でも頑張らないと何も始まらない」(『Wの未来』連載⑤)。

「1歩踏み出す勇気がその人の未来を広げる」とその連載では締めくくられていた。しかし、私の場合、1歩踏み出したにも関わらず、未来が広がった実感はない。恐らく、第二の人生(プロバレーコーチ)の扉を開けるには、1歩踏み出すだけでなく、2歩踏み出す勇気が必要なのであろう。もっと準備しておきなさい、今のままでは努力不足ですよ、という天の声が聞こえる。

明日から2日間、伊豆諸島の新島(にいじま)に東京都スポーツ文化事業団主催の「バレーとソフトバレーの教室指導」で行ってくる。同行の講師は、元全日本選手の大山加奈さん。新島の体育協会会長の前田さんに再会するのが楽しみだ。

2013年10月10日木曜日

Thu.Oct.10,2013 チュニジアから一通のメールが届いた

1976年から2年間、私がバレーの指導で外務省外郭団体の青年海外協力隊から派遣されたチュニジアの教え子から15年ぶりにメールが届いた。

派遣されたのは男子ナショナルチームのコーチの任務であった。アラブ、アフリカ諸国への日本人バレー指導者第一号であった。私が赴任する前からチュニジアは、世界選手権にも出場しており、当時の日本の関東大学2部の実力を持っていた。レベルは低くない。23歳の若造の青年海外協力隊員にとっては、少し荷が重かった。実際の任務に着いて、事情が理解できた。私はチュニジア協会の内紛に利用されたのだ。

案の定、私がチュニジアバレー協会の非難をしたという理由をでっち上げられ、首都チュニスを追われた。私を招聘した協会内の実力者も任命責任を取らされた。私は、国内第二の都市であるスファックスに指導の場を移した。

そこで知り合ったのが、今回メールをくれたカムーンであった。彼は、SSSという市役所がスポンサーのクラブチームでミドルブロッカーでレギュラーに定着したばかりの体育大学生であった。私はこのクラブの指導に全精力を注いだ。半年後に彼の活躍もあって、SSSは国内リーグ戦で初優勝することができた。チュニジア協会からは、手のひらを返したかのように私に称賛と祝福を頂いた。政争の具となることに辟易した私は、そのまま残りの任期1年をスファックスにいることにした。そして、女子のチームやジュニアも指導した。アラブ圏では恐らく初めての外国人による女性への指導であったと思う。

15年前に彼は、外務省のスポーツ留学制度で筑波大学に2週間滞在した。その時以後2回ほど手紙を書いたが、以降お互いに音信不通になった。

今朝、パソコンを開きメールチェックをしていると、怪しげなメールが届いている。ウイルス性の迷惑メールかなと思い恐る恐る差出人名を読むと知っている名前であったのでメールを開いた。そこにはフランス語で、私のメールアドレスを色々な経路で探したことが綴られてあった。懐かしかった。

アラブの革命や国内の事情など訪ねたいことは沢山あったが、とりあえず、メールが届いたことを返信した。こういう驚きがあるから人生も捨てたものではない。

追伸)今21時。先ほど彼に出した返事の返事が来た。2002年から首都チュニスに出てクラブチームを指導して昨年は国内優勝、今年は2位とのこと。写真も送ってきた。髭を生やしたら少し良い男ぶりだ。私も写真を送ったら「あなたは若く見える」とメールに書いてきた。

2013年10月9日水曜日

Wed.Oct.9,2013 カネボウには、女子バレー部があった

カネボウ化粧品が、2008年以降に発売した化粧品の利用者に肌がまだらに白くなる「白斑」の症状が相次いだ問題は、この夏に発覚した。ところがカネボウは当初病気などと判断して適切な対応を取らなかった。親会社は、2006年に経営不振のカネボウ化粧品を買収した花王である。花王は8日、研究・販売部門も一体化することを発表した。カネボウ化粧品は事実上、花王に吸収される。

カネボウは、紡績会社として1887年に東京都の鐘ヶ淵(現在の墨田区)で創立された。1967年に全鐘紡女子バレー部として第一回の日本リーグから参加している。優勝も1回ある。部は1992年まで活動した。

歴代監督の中では、上野康夫さん、三好一裕さんに良くお声をかけていただいた。選手で印象に残っているのは、斎藤春枝さん、奥島桂子さん、そして高校生で全日本に入った大谷佐知子さん。チーム最後の監督は、中村稔さんであった。

花王とカネボウ、企業風土の違う会社が一緒になることはむつかしい。単純に1+1=2とはならない。1×(-1)=-1になる場合もありうる。

あの時の三好監督、今どうされているのでしょうか?機会があれば、お会いしたいですね・・・。

2013年10月8日火曜日

Tue.Oct.8,2013 ママさんバレー千葉県秋季大会

先週、全国ママさん冬季大会県予選会を終えたと思ったら、今週から県秋季大会ブロック(第2ブロック:船橋市と習志野市から約40チームが参加)予選会が始まった。ブロックは県内に6ブロックあり、各ブロックから5-6チームの計36チームが決勝大会に上がってくる。

この大会は、全国にも関東にもつながっていない県内だけの大会である。全国を目指す船橋市内のこのチームを指導して3ヶ月。チームも少しは9人制の特徴が出始めてきた。全日本9人制実業団大会のベスト4以上のチームと比べてはいけないが、まだまだ9人制の醍醐味が見られない。それでも、このチームのママさん達は、上手になりたいという気持ちが素直に出て、こちらも指導し甲斐がある。

上達の兆しがあるのが、サーブのコース打ちとリバウンド戦法。リバウンド(rebound)に関して、先週までは、スパイカーが力まかせにトスボールを打っていた。きょうは、力を半分ほど抜いて相手ブロッカーのの指をめがけてボールを弾くリバウンドを盛んに仕掛けていた。この「力を抜いて腕をスイングする」というのを覚えると、リバウンドのバリエーションが拡がる。応用で、効果のあるソフトスパイク(軟攻)もできるようになる。例えば、6人制では、コート中央への全力チップスパイクもできるようになる。腕のスイングを止めないで行うので、レシーバーは球質を読みにくい。

チームは、きょうのブロック大会で3ゲームに勝利し、今月末からの本大会ベスト32以上の試合に駒を進めた。

2013年10月7日月曜日

Mon.Oct.7,2013 アジア男子バレーボール選手権大会 第8日

昨日の10月06日(日) 決勝と3位決定戦が行われた。
優勝は、戦前の予想通り、イランであった。来月に日本で開催されるワールドグランドチャンピオンでのプレーを見るのが楽しみだ。

イラン - 韓国 3 - 0  (25-19, 25-22, 25-19)

3位決定戦は、予選グループでも対戦したチーム同士が対戦し、再び中国が日本に勝利した。

日本 - 中国 1 - 3   (18-25, 22-25, 25-22, 20-25)

<順位>
1位 イラン
2位 韓国
3位 中国
4位 日本
5位 オーストラリア
6位 タイ
7位 インド
8位 レバノン
9位 チャイニーズタイペイ
10位 カザフスタン
11位 カタール
12位 バーレーン
13位 イラク
14位 アラブ首長国連邦
15位 スリランカ
16位 ウズベキズタン
17位 クウェート
18位 ミャンマー
19位 オマーン
20位 アフガニスタン
21位 サウジアラビア

日本の男子バレーの指揮官が代わって、7ヶ月。まだ成果は出ていない。チームは何処に行こうとしているのかまだ見えない。「スマート(考える)バレーボール」を標榜しているが、それはどこのナショナルチームでも同じように掲げている。もう少し具体的な目標を掲げても良いのではないか?例えば、ジャンプスパイクサーブのスピードを今より10%アップさせるとか、フローターであれば、ピンポイントでライン上に落とすとか、ネットインサーブを狙って打つとか、その為の体力アップ、コントロールアップを行うとか、具体性が欲しい。


Sun.Oct.6,2013  東京国体デモスポ ソフトバレーボールin神津島

国民体育大会では、通常の都道府県の競技成績で点数を競う「天皇杯」「皇后杯」の他に「障がい者競技」とレクリエーションとしての「デモンストレーション交流大会」がある。

東京国体では、そのデモンストレーション種目にソフトバレーボールが選択され、練馬区と伊豆諸島の1つである神津島(こうづしま)の2地域で交流大会が開催された。私も東京都ソフトバレーボール連盟相談役として、また日本ソフトバレーボール連盟役員として交流大会運営に協力した。役員だけの協力と思っていたら、実行委員会からの要望は選手としても出場しなさいということであった。

ここ2週間、私の週末はソフトバレーボールの市民大会、県大会への選手出場と続いていた。私の身体の疲労度は上昇しつつあった。しかし、神津島には、美味しい焼酎と鯛やヒラメのお刺身がある。疲労感より食欲が勝り、10月4日金曜日早朝に竹芝桟橋から特別チャーター船の快速艇に役員・参加者計200名ほどが乗船して神津島に向かった。
(都バレーボール協会専務理事大塚先生の代表者会議での挨拶)

2時間ほどで神津島に着いた。民宿で少し休憩して、代表者会議に出席。東京都バレーボール協会、東京都ソフトバレーボール連盟が会議をスムーズに進行させた。夜は同じ民宿に泊まっている私が属する即製チーム「サミット」の面々と島嶼ソフトの伝道師である岩本洋先生率いる「プライア」が合同で夕食会を催した。

翌、5日(土)は交流大会。会場は都立神津島高等学校体育館。40歳以上のシルバー混合の部、年齢フリーのレディースの部に分かれてゲームを楽しんだ。参加者150名のうちの多くは、遠方から見えている。熊本、広島、鳥取、愛知、長野、山梨、埼玉、神奈川そして東京。県連盟の理事長も多い。熊本、鳥取、埼玉、愛知、茨城の理事長さん達とは夜も交歓させていただいた。日本ソフト連盟の西山会長も広島市のチームを率いて参加された。


(参加賞として全員に配られた記念Tシャツを着込んでの夜の交流パーティ。表彰式、地元の芸能鑑賞、小学生のダンス、そして島特産品の抽選会では大いに盛り上がった)
(我がチームの女神たちと足を引っ張った男性陣の1名)

(まるで龍宮城に来たみたい!刺身が食べ尽くせない!)

私が属する即製チームの成績は2位グループの優勝。初めて一緒にプレーして、最初はぎこちなかったが、5試合目の決勝戦では40歳代の女性陣の大活躍で平均年齢60歳の男性陣は楽ちんでプレーできた。このチームで、私は5年ぶりにレシーバーとセッターを務めた。そして、東洋の魔女から受け継いだ回転レシーブを駆使して床の上を転げまわって(床に落下して?)、お尻の痛みとともに改めてレシーブの大変さを思い知ったわけである。

(6日の午後1時半。快晴の中、200名ぐらいは乗れちゃう新型快速艇で海上を滑りながら東京の竹芝桟橋へ帰港。地元の役員のお見送りの言葉は「行ってらっしゃい」。また来てねという意味なんですね)
 
来年は早速お隣の新島で今回参加された方達と再会しながら「メモリアル交流大会」をやる方向で企画検討に入ったことを役員から聞いた。新島もソフトバレーが盛んな島である。そうだ、来週の土曜日は、私がこのソフトバレーの指導で新島に行くのであった。一緒に行く講師は元全日本の大山加奈ちゃん。さてさて、どんな旅になることやら。
(エメラルドグリーンの海は綺麗ですね。緑いっぱいの森と清らかな浜辺の近くにいるだけで心が洗われる)




Sat.Oct.5,2013 アジア男子バレーボール選手権大会 第7日

全日本男子が喘(あえ)いでいる。
アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで9月28日から開催されている「第17回アジア男子バレーボール選手権大会2013」もいよいよ大詰めの準決勝に入った。

昨日は、他グループの1位のタイを難なく退けた全日本男子は、ベスト4に入り、本日は優勝候補筆頭のイランと対戦した。結果は完敗であった。

ブロック決定本数が日本の3に対してイランは14本と圧倒した。イランの監督はオリンピック以外の全ての国際大会(世界選手権、ワールドカップ、グラチャン、グランプリ、ワールドリーグ)で金メダルを獲った元イタリア男子チーム監督の名将べラスコ氏である。べラスコ氏にとってオリンピック金メダルはどうしても欲しい最後の自己証明なのであろう。

世界一になれば、それで現場を去る指導者もいる。世界一になても、もう一度世界一になりたい指導者もいる。あんなに苦しい思いをして、多くのものを犠牲にして掴んだ金メダルを、再び取るために挑むということは、更に苦難も犠牲も多くなるということ。それがわかっていても挑み続ける。べラスコ氏は、引退してベストコーチとして賞賛を得るよりも、いばらのチャレンジャーの道を歩んでいる。その心意気に同じコーチとして尊敬する。

日本 - イラン 0 - 3  (19-25, 16-25, 22-25) 

日本では、福澤、清水が奮闘した。個人ポイント獲得数では、越川 3, 福澤 11, 清水 11,石島 2,  米山 7というのが主な数字である。

技術統計を見ると、アタック 33-36, ブロック 3-14, サーブ 3-2, 相手ミス 18-23ということで、ブロック本数が圧倒的にイランである。3セットで、14本という数字は驚異的である。

日本は明日、3位をかけて韓国に敗退した中国と対戦。イランは韓国と連続優勝をかけて対戦する。

※日本はイランに敗れ、中国と3位決定戦へ

2013年10月4日金曜日

Fri.Oct.4,2013 「東洋の魔女」主将の河西さん逝去

河西昌枝さんが、昨日亡くなった。まだ80歳であった。モントリオール金メダリストの白井さんからも、河西さんがここのところ足腰が急に衰えて、車椅子での外出になったことを聞いていた。

河西さんほど、バレーの普及に奔走された人を私は見たことがない。ママさんバレーはもとよりソフトバレーやジュニアのバレーボール会場にもお顔を出されては、スポーツの良さを語られていた。

2020東京オリンピック招致が決まったことを見届け、「7年後は、私が聖火を持って走るわ」と近しい人達に笑顔で話していた。ボールゲームで日本人が初めて手にした世界一。メダルを取るまでどれ程の重圧感と戦っていたのであろうか、私には想像すらできない。今頃は、天国のバレーコートで恩師の大松監督と思い出話に花を咲かせていることであろう。河西さん、お疲れ様でした・・・合掌。


Thu.Oct.3,2013 アジア男子バレーボール選手権大会2013 第5日

 アラブ首長国連邦のドバイで行われているアジア選手権大会の速報が入ってきた。全日本男子はグループ戦で中国に敗退した。

中国 - 日本 3 - 1 (18-25, 25-22, 25-22, 25-22) 
 本日は、休息日で、明日からベスト8以上の試合が再開される。全日本の対戦相手は、他のグループの1位であるタイ。優勝候補のイランは同じグループの韓国を3-0で一蹴した。タイに勝利すれば、準決勝はイランとの対戦になる。




   

2013年10月3日木曜日

Wed.Oct.2,2013 全国を目指すママさんバレー 予選最終日

4週に渡って行われた「全国ママさんバレーボール冬季大会千葉県予選会」も本日が最終日。ベスト8からのゲームが千葉市天台体育館で行われた。

2ヶ月前から私がアドバイスを始めた船橋市内のママさんチームもベスト8に残っていた。そして、最初の試合で、結果は0-2の完敗であった。相手に負けたのではなく、自滅での敗退。自分達のミスが多くて負けたということの要因は、基本技術不足とメンタルの強さの不足である。

明白なミスは、サーブである。サーブはゲームにおいて最初の攻撃である。相手に十分な体勢で攻撃させない為にサーブで崩すのが定石である。ところが、狙うべき所にサーブが実行されない。9人制は2回もサーブを打てるにもかかわらず、打たねばならないコースにサービスボールは行かない。観客席で見ていて、これは苦戦するかもと嫌な予感がした。

良いところもあった。サーブレシーブで1番不安のあったバックライトのママさんが最後まで大きな崩れもなくプレーできた。きょう褒める機会がなかったので次回の練習時に褒めてあげよう。

試合後の評価は、敗北すると悪かった所だけの指摘で終わってしまいがちだ。話の最後には、良かったところもあったはずであるから、そこもきちんと評価してあげることで、選手の自信につながる。逆に、勝利の後の評価は、相手のミスで勝ちが転がって来た場合もあるので、ぬか喜びせずに、次の課題を明確にしておくことが成長のためには必要である。

勝敗には、「一喜一憂」ではなく、「一喜一喜」で行きたいものである。つまり、勝負に負けても、ゲーム内容に日頃の練習の成果が少しでも発揮されていれば、プレイでは負けなかったと私は考える。次に向けての小さくとも着実なステップアップになる。小さな努力の成果を評価するのも指導者の仕事である。


2013年10月2日水曜日

Tue.Oct.1,2013 東京国体 成年男子の部を観戦

会場の国立市体育館に着いて、丁度始まった準決勝、地元東京都のFC東京と広島のJTとのゲームを観戦した。久しぶりに見る男子トップチーム同士のゲームであった。ゲーム分析をしながら観戦した。具体的には、サーブのコースとブロックシステムの関係性をじっくりと観戦した。

両チームともジャンプスパイクサーブを2/3の選手が実行している。ただし、中にはスピードが乏しくチャンスになっているサーブも見受けられた。フローターサーブを実行している選手達には、もっとコントロールをつけてレシーバーを動かす必要性を感じた。

結果は以下の通りである。
広島県(JT) - 東京都(FC東京) 3 - 2
(22-25, 25-23, 22-25, 25-19, 18-16)

その後、3・4位決定戦が行われた。FC東京と順天堂大学は日頃から練習試合を行っている。手の内を知る者同士では実力がそのまま出てしまう。FC東京のキャプテンは、前田さん。8月に千葉県で開催した日体協公認指導員講習会受講者である。184cmと小柄だが、力強いジャンプスパイクサーブを打ち込んでいた。

東京都(FC東京) - 千葉県(順天堂大学) 3 - 0
(25-23, 25-23, 25-16)

明日は、決勝戦だけが行われる。3位以下は今日で全て決まった。
10月02日(水) 第4日 決勝戦
【決勝戦】
11:00 A1 愛知県(豊田合成) - 広島県(JT)

3位 東京都(FC東京)
4位 千葉県(順天堂大学)
5位 愛媛県(選抜)
5位 鹿児島県(Cherry Blossoms)
7位 大分県(大分三好ヴァイセアドラー)
7位 和歌山県(和歌山クラブ)

他会場で行われている成年女子は、久光とパイオニアが明日の決勝戦に残った。

佐賀県(久光製薬) -   山形県(パイオニア)

会場を5:00には出て、新宿に向かった。国体には全国から関係者が集まる。今夜は、青森県バレーボール協会会長そして日本リーグ(Vリーグの前身)で優勝も経験した元女子チームの部長さんと会食した。

2013年10月1日火曜日

Mon.Oct.1,2013  東京国体少年男女の部を観戦

会場は、神奈川県と東京都の境にある町田市の総合体育館。本日は2回戦と3回戦の試合が行われた。一番の見どころは、単独チームで出場している神奈川県立大和南高校と長野県の都市大塩尻の対戦である。どちらが勝っても、ベスト4の実力はある。

大和南は今年の関東大会で東京の文京大高校に僅差で敗退。その後のインターハイでは世界ユースにエースを2枚出して、両翼のないままの試合で2回戦敗退。今回は、地元神奈川にも近い会場のせいもあって、応援団も多数押しかけた。2年前までは私も外部アドバイザーの形で12年間かかわっていたが、監督が定年で退かれたのを契機に私も一緒に退いた。国体では4年前の新潟国体での3位が最高の成績だ。今回は全日本ユースのほうに出ていた2人も出場している。期待が持てる。

一方の都市大塩尻は、4年前に創立したバレー部である。監督は、中学バレーの名将である岡田先生。選手の大半は、岡田先生が長年指導してきた裾花中学の卒業生である。中学での優勝は6回。今年の全国高校私学大会では、この同じ町田の体育館で高校バレーで初優勝を遂げた。

結果は、僅差で県立大和南に軍配が上がった。大和南のブロック力が都市大塩尻の攻撃力に勝った。岡田先生の戦術理論は雑誌などで拝読して敬服している。今日の試合ではその戦術を生徒たちが十分実行できなかった、と思われた。大和南は、次の試合の今夏のインターハイ覇者である大分の東九州東龍を一蹴しベスト4に勝ち進んだ。明日は、来年長崎国体を控え強化中の名門九州文化学園と決勝をかけて対戦する。ポイントは、監督の采配であろう。

2回戦  神奈川県(大和南) - 長野県(都市大塩尻) 2-1 (23-25, 25-15, 28-26)

【準々決勝】
G5 神奈川県(大和南) - 大分県(東九州龍谷) 2-0 (25-18, 25-19)
G6 長崎県(九州文化学園) - 大阪府(金蘭会) 2-1 (16-25, 25-21, 25-13)
H6 東京都(選抜) - 福岡県(選抜) 2-0 (25-22, 25-16)
H5 熊本県(熊本信愛女学院) - 京都府(京都橘) 2-0 (25-23, 25-22)
男子のゲームは、2回戦の青森県選抜と東京選抜の試合をじっくりと見た。コートサイドの席には青森県協会会長の春藤先生も私の隣に座られ一緒に観戦した。東京都選抜は、駿台学園を中心に東洋、東亜学園から1名ずつ入れたチーム。東亜学園2年生で元全日本選手のお父さん譲りの高身長を生かした2mの大竹君の活躍が目立った。青森県選抜は6月のNHK東北大会で優勝した県立五所川原高校を中心に県立弘前工業から補強したチームである。強烈なジャンプスパイクサーブを打つ2人が攻撃の原動力であった。ゲームは、フルセットになったが、地力に勝る東京選抜が逃げ切った。青森県は相手の弱点をもう少し見極めて、そこから徹底して攻めればもう少し点が取れたであろう。また、バックアタックを実行するに当たって、東京のミドルブロッカーは大型なので、そこを避けて、サイドからの実行に変えるとか、Bを絡ませてのパイプにするとかもう少し工夫が欲しかった。

2回戦  東京都(選抜) - 青森県(選抜) 2-1 (22-25, 25-18, 25-23)

【準々決勝】
E5 愛知県(星城) - 長野県(選抜) 2-0 (25-21, 25-23)
E6 福岡県(選抜) - 東京都(選抜) 2-0 (25-19, 29-27)
F6 秋田県(雄物川) - 埼玉県(選抜) 2-1 (25-23, 21-25, 25-19)
F5 大阪府(選抜) - 熊本県(選抜) 2-0 (26-24, 25-20)
男女に共通しているのが、ここぞという場面でのサーブの凡ミスが多いこと。サーブを実施するうえでのメンタルトレーニングが更に必要と感じた次第である。

会場から出ようとしたときに、青年海外協力隊OBで私の後輩でもある大分の近江さんご夫婦と再会した。お子さんは先ほどの東京選抜、駿台学園(2年生)でエースだ。オヤジさんに似てパワーがある。しばらく45分ほどレストランで話し込んだ。そのご、2時間かけて、町田から西船橋へ戻り、我がソフトバレークラブの練習に向かった。

さて、明日は立川市で行われている成年男子を観戦に行く。東京のFC東京がベスト4に残っている。総監督の吉田さんに会える。それに、この8月に千葉県で行った日体協公認指導員講習会にに受講に来てくれた2人の現役選手達とも会える。明日の夜は春藤先生と新宿で会食の予定。