こちらカンボジアに住んで7ヶ月目に入っている。 色々な違いに気づいてくる。
今夜も、英語の集中講座に出席した。講座は先週から始まってウィークデイ(weekday:月~金)の夜3時間、計45時間をかけて行われている。
そして、気付いたことがある。
教室に入ってくる平均年齢18歳の学生達は、彼等どうしでは、まったく挨拶を交わさない、ということである。私は、いつも教室に入って行くときに”Good evening!How are you?” と言いながら入って行く。私の方が先に教室に入っている時も、私の方から先に声をかける。
彼らは、一切声をかけずに、静かに入室してくる。私が声をかけて初めて返答がある。こういったことは、ナショナルチームのメンバーでも同じであった。
私は、選手達に言った。
挨拶もせずに、体育館に入ってくるのは、泥棒や空き巣に違いない。泥棒は、声も音も立てずに密やかに入室してくる。カンボジア語の泥棒は「チョロ」という言葉も覚えた。君たちはチョロでなければ、大きな声で挨拶しながら体育館に入って来て欲しい。
フィリピン人の友達にそのことをSkypで話したら、こう言われた。
Nabe-san、カンボジアの若い人たちは、あなたのことを変な人、と思っているかも知れません。フィリピンの人達も公の場以外では、挨拶を交わしません。
なるほど、挨拶する人の方が変な人と思われるのか。しかし、挨拶は人としての自然な礼儀であると私は思っている。
最近では、わたしのような変なおじさんに彼らが挨拶を返すようになってきた。しかし、まだ、彼らから先に挨拶の言葉は出てこない。
そうそう、昨日の練習に15分遅れてきたある選手が、私の側に来てカンボジア語で「すみません」と謝罪の言葉を発した。初めてのことである。
選手も、学生たちも、遅刻してきたときに何も言わずに、何事もなかったかのように合流していく。携帯に電話が入ると、教師に断りもせずに携帯をつかんで教室の外に出ていく。トイレに行くときも、突然席を立って何も言わずに教室を出てゆく。教師の方も、またか・・・という感じで、あまり注意もしない。
そんな学生達、選手達であるが、「こういう場合は、このように行動したほうが良いよ。理由は・・・だからね」と説明すると大概理解してくれる。
どうも、若者達よりも若者たちの手本となるべき大人たちのほうに問題があるようだ。
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