2017年10月27日金曜日

Oct. 26.2017   高校女子バレー部指導 2週間ぶりの再開

先々週から、叔母の葬儀、中学校男子チームの新人戦などあり、高校女子の指導は2週間ぶりに本日行ってきました。

2週間の内、10日間は高校の校内試験の関係で部活はお休みでした。

生徒たちにとって、自宅で自主的に筋トレをやっていたとはいえ、ボールに触れていなかった10日間で失ったものは大きいです。やはりボール感触と空間把握感覚が衰えています。普段の練習20日間で獲得した技能、体力を10日間で失ったと言えるかもしれません。

それでも、私たちは前に進まなければなりません。

ここの高校生たちの強みは高い理解力と深い集中力です。バレーの体力と技能は平均です。

本日の練習におけるポイントをいつものように英語で説明しました。

「行動」に至るまでのプロセスを説明して、そのプロセスの中でも一番大事なパートは、「予測」するということを説明しました。

OBSERVATION → PREDICTION → Make a DECISION → ACTION

観察 → 予測 → 決断 → 行動

Predictionの説明の途中で、脱線して Pre(~の前)の接頭語のつく単語を他に挙げよという事態に陥りましたが、軌道修正しました(笑)。そして、例えばDig(スパイクレシーブ)の行動に至るまでの具体的な説明などができました。

アップの最後に、「観察」→「行動」への単純化したドリルを行いました。

2人でオーバーハンドパスを6mの距離で連続して行います。1人がパス後に素早く指でサインを相手に示します。はじめは二択で良いですね。例えばじゃんけんのパーとグーにしましょうか。ボールを受ける側の人はそれを見て(観察して)、グーであればアンダーハンドパスでサインを出した人に返球します。パーであればオーバーハンドパスで返球します。

これを基本にして、バリエーションは沢山出来ます。ポイントはボールからいったん眼を離して人を見ることです。初心者はボールだけ見ています。中級者はボールだけでなく人も見ます。

従って、ボールだけ見てパス練習やっているチームは、ボールコントロールは上手にはなりますが、実戦ではボールは自分のところに丁寧に優しくは来ませんのでミスが生じるわけです。

ボールだけでなくそのボールを扱う人も観察しましょう。更にはそのボールが行く先の人の状態も観察できるとなお宜しいですね。

観察の仕方はジーッと見るのではなく、チラッと、素早く眼の玉だけ動かして見ることですね。頭を振って観察すると画像が動き、眼が回りますよ(笑)。

2017年10月18日水曜日

Oct.18, 2017   富岡中学男子バレー部の出陣

2017年度、市川市浦安市支部の公式大会がスタートしました。

出場チームは、市川市から8チーム、浦安市から1チームの計9チームです。チーム数は随分減っています。以前は30チームは、あったはずです。市川市だけでもナンバースクールの第一中から第八中、地名の中学校、そして私立中学校と学校数はあったはずですが、現在は以前の1/3程度です。

さて、15日に初日を迎え、3チームでのグループ戦を行い、辛勝でグループ第1位で21日のトーナメント戦にて第1シードに位置されました。

今回の千葉県新人戦地区予選会に出場しているチームは、どこもチームができており、どのチームにも優勝の可能性があります。

我が富岡中学男子バレー部は、幸い、優位な組み合わせにあります。21日の会場は浦安市運動公園総合体育館。地元の体育館です。天井は高く、明るく、広く、Vリーグの会場にもなっています。部員の数名は、毎週火曜日そこで開催されるバレー教室に通っていますので、多少慣れています。

今後は、決勝トーナメントが行われる大きな体育館に慣れておく必要があります。そのためには、大きな体育館を持つ私学高校や市立の総合体育館で練習や練習試合をやっておく必要があります。

21日の試合では厳しい試合が予想されます。

そこで、本来はこの予選会の後に実行しようと思っていた役割ポジションを一部変更します。一部変更でも、選手の中には大幅な変更と錯覚して動きが悪くなる子も出てくるかもしれません。

しかし、以前と同じことをやっていては、弱いチームである富中は強いチームに勝つことはできません。私は彼らが、残された僅か1日の体育館での練習で一部変更の役割ポジションを理解し、本番の準決勝のゲームで慣れて、最終の決勝戦で会得してくれることを信じています。

2017年10月13日金曜日

Oct.13, 2017   これから海外へ行かれるコーチへ

スポーツの指導は、体育館やピッチ、グラウンドなどの現場だけで行われている訳ではありません。海外において適切、効果的な指導をするためには、スポーツを取り囲む背景の文化、宗教、政治、教育だけでなく経済にも客観的な視点を持っておく必要があります。

今回はダボス会議で発表されたカンボジアの経済における国際競争力に関するレポートを紹介します。


国際競争力レポート2017  カンボジアは137ヵ国・地域で94位

 世界経済フォーラム(ダボス会議の主催団体。本部スイス)は、9月26日に「国際競争力レポート2017‐2018」を発表しました。
 カンボジアは、2017年は94位と、2016年の89位から順位を下げました。なお、2015年は90位、2014年は95位、2013年は88位、2012年85位、2011年97位、2010年109位でした。

 調査対象は、今年は137か国・地域でした。周辺国は、マレーシア23位(前年25位)、タイ32位(34位)、インドネシア36位(41位)、ベトナム55位(60位)、フィリピン56位(57位)等となっています。1位はスイス(前年も1位)で、日本は9位(8位)でした。

 カンボジアを項目別でみると、得点が高いのは、労働市場の効率性(48位)、金融市場開発(61位)、マクロ経済環境(70位)等でした。得点が低いのは高等教育とトレーニング(124位)、イノベーション(110位)、ビジネス洗練度(106位)、インフラ(106位)等でした。

 また、ビジネスの障害としては、汚職、熟練労働力不足、政策の不安定性、インフラの不足等があげられています。


世界経済フォーラムの発表(英文です)
https://www.weforum.org/reports/the-global-competitiveness-report-2017-2018

ちなみに、カンボジアにおけるスポーツ発展における障害としては、不適切なギャンブルの横行、協会連盟組織の人材不足、指導普及強化組織の未整備、体育館などスポーツ関連施設の不足、スポーツ医科学への人材不足等です。


2017年10月5日木曜日

Oct.05, 2017    今週末は埼玉県へ3日間

11月7日土曜日から月曜日まで、私は埼玉県さいたま市記念総合体育館にいます。

そこで全国ソフトバレーボール シルバーフェスティバルが開催されます。私にとっては、カンボジアから帰国して4年ぶりに大会委員長を務めます。

大会がスムーズに運営されるようにするのが大会委員長の務めです。

そこで、久しぶりに大会委員長の任を全うさせるために過去の大会で発生した問題を調査し、その対処を学習することにしました。一から調べるには大変な労力を要しますので、私の特技の「人脈活用」を発揮し、この分野では日本ソフトバレー連盟の競技委員長として長年苦労されてきた山口県の山崎さんにご相談しました。

そうしましたら、なんと山崎さんは、私の要望している事例集を作成途中であったのです。早速、その事例集をメールで送って頂きました。何と総ページ数で20ページありました。

持つべきものは友人です。私の持っていない知識、知恵、能力を有する方達を年齢に関係なくどれだけ友人としての関係を持っているかです。持っている、というよりは、助けられている、という表現が合います。