2008年1月29日火曜日

(財)日本体育協会公認上級コーチの資格を目指して

 昨年来、受講している表題の資格取得講習会。最後のハードルのレポート提出の期限が迫ってきて昨日あわてて速達で郵送した。慌てているから書き間違いが見つかった。実はレポートの課題には3つあったのだが、私は1週間前までは「日本バレーボール協会における指導者育成」を選択し取り上げていたのだが、書いているうちに内容が全日本をどうするかという方向に傾いてきた。そこで思い切って「ナショナルチームの強化プラン」の課題に変更した。そのために推敲に時間がなくなり、書き間違いが出てきたわけである。だいたいが、A4用紙で1枚から3枚の規定であるのに、4枚書いてしまった。書き間違いというのは、オリンピックで我が国のバレーボールが金メダルを取ったのは3回であるのに、モントリオールを抜いてしまった。
 まあ、評価が5段階とかではなく、合否であるから、なんとか合格点を頂けるのではないかと楽観している。この資格の合格発表は4月。次にチャレンジする資格は「中小企業診断士」と決めている。スポーツ組織を運営(オペレーション)する能力だけでは日本のバレーボールはプロ化できない。経営(マネジメント)能力を身につけないことには選手はじめスタッフを養っていけない。地域においてもナショナルチームにおいてもスポーツを指導して報酬を得るという仕組みをしっかり作っていきたい。 

2008年1月25日金曜日

中東の笛

 今月の29日と30日に東京の代々木体育館にて、ハンドボールのオリンピックアジア予選会をやり直すと言う。理由は、日本や韓国に不公平な判定があったので、日本と韓国が国際ハンドボール連盟にやり直しを求め、それが受理された結果と言う。アジア連盟としては既に決定したことだから、再予選会に出場する国にはペナルティを与えると見解を述べている。再予選会には日本と韓国しか出場しない。そんな一連の事態である。アジア連盟の主要な役員にはアラブ諸国の王族が就任してお金もチラチラ動いているようです。連日、一般紙にも関係の記事が載り、ハンドボールは今やちょいとしたメジャースポーツだ。しかし、世界ハンドボール連盟と言う所はアジア連盟を長い間コントロールできなかったんだね。スポーツは公平、フェアなはずなのに、中東寄りの判定がかなり長い間許されていたというのも奇異だ。IOC(国際オリンピック委員会)は国際ハンドボール連盟の行司捌きを見物して、コメントをつけるのでしょうね。
 日本男女に勝って欲しいことは勿論であるが、負けても世界最終予選界がある。日本ハンドボール界はメディアの思いがけない応援を得て広報活動ができ、これだけでも価値があったと言っても、ハンド関係者から怒られることはないでしょう。しかし、反面、スポーツの価値が下落したことはまちがいない。子供たちは一連の事態を「スポーツとフェアプレー」の面でどのような感想を持っているのであろうか?やはり、お金があったほうが強いんだな、と考えているのであれば怖い。

江戸川区家庭婦人バレーボール教室

 1月20日(日)は昨年に続いて、講師のご指名を頂いた江戸川区ママさんバレーボール教室であった。受講者は74名、役員約20名で事前に要望のあったメニューで午前中からたっぷりと指導させていただいた。ウオーミングアップ時に、転倒者が出た。前後ジョギングを全員でやり始めた直後にゴーンと大きな音がしたので、その方向を見ると、受講者が一人仰向けに倒れている。しばらく立ち上がらなかったので心配したのであるが、後頭部をさすりながら立ち上がったので、どうしたのか聞いてみた。なんでも、後方へのジョギングで隣の人の足に乗っかって転んでしまった、とのことであった。その方には午前中は後頭部を冷やしていただきてお休みいただいた。幸いコブができたくらいで気持ちも悪くないとのことで一安心。
 このことで、私も学習した。後方に歩くことや走ることは普段の生活にない動作。今回のように転ぶこともある。普段コーチする中学生の初心者もそうであるが、走り回ってのレシーブ練習がなかなかスピーディにできない。これは、そのようなトレーニングに慣れていないということもあるが、転び方がわからないから思い切って走れ回れないのかも知れない。初心者にはまず転び方からの指導と改めて思い出したしだい。柔道でもまず受身からはじめるからね。
 このコブができたお母さんには更にエピソードがあって、閉講式に「携帯電話の忘れ物あります。どなたのですか?」と役員の人がアナウンスしたところ、くだんのお母さんが「あ、私の・・・」と申し出てきた。この日はコブのお母さんに初めと終わりをしっかりと締めていただいた格好であった。
 夕方から、役員さんたち、それに小学生大会の後合流してきた区協会の理事長や副会長と一緒に場所を替え夕食会、カラオケと進行して行き、楽しくも騒々しい日曜日を過ごさせていただいた。

2008年1月21日月曜日

春の高校バレー 東京都大会決勝

 19日(土)駒沢体育館にて東日本の先陣を切っての代表決定戦は東京都から始まった。男子は東洋、駿台学園、早稲田実業、女子は八王子実践、下北沢成徳学園、文京学院大高校。男子の東亜学園は昨年度優勝で推薦。
 この決定戦には、数々のドラマが秘められている男子の東洋高校は、私が昨年まで父母の会会長を務めていた高校で、前監督の山口先生(故人)の時からの付き合いだから、かれこれ23年目になる。ここ3年間全国大会とは縁がなかった。昨年度は特に学校創設100周年であったので花を添えてほしかったのだが叶わなかった。監督の北畠先生の体調が思わしくなかったからだ。今回も体をだましだまし合宿に参加しチームを鍛えていった。新人戦でも2位だから、これで間違いない全国区に復帰だ。過去の春高全国での最高成績は2位。今回の目標はベスト8.第5シードだから決して難しくはない。しかし、東京都の男子優勝はここ10年間東亜と東洋の2校で占めている。実は東亜学園は全国に出る前は東洋高校に随分と練習試合で世話になっていた経緯がある。その時の東亜学園の名将馬橋(うまはし)先生、東洋の山口先生も故人になっている。3人でマージャンに興じながら全国への道を探っていた過日が懐かしい。
 女子の第3代表は昨年度の新人戦では優勝したものの、予選会ベスト4決めの試合直前エースが肩関節故障でまさかのベスト8止まりという不本意の結果に終わってしまった。その後のインターハイ予選会でもシード権を落とした文京はベスト4には復帰したものの、春高バレー本大会の実戦で経験を積んだ実力校の八王子実践、共栄学園に退けられて、1年間全国大会とは縁がなかった。文京の監督の山根貞子さんとは練習後、上野駅の近くの居酒屋で2人で作戦を練った?いや、酒を頂いたものです。
その山根監督が、12月末の合宿中に階段で転落、脛骨腓骨を骨折し全治3か月。階段から落下し悲鳴を聞いて現場に駆けつけて見たのは山根さんの脛から飛び出た血まみれの折れた骨の先端であった。先週のベスト4決定戦での実力的に同格の淑徳学園との壮絶な試合。19日の決定戦の3セット目22-22に追い詰められてからのゲーム。主将でセッターの正(しょう)の踏ん張りでなんとか駿台学園を振り切った勝利であった。
 他のチームにも表には出ない様々なドラマがあったであろう。そのような試練困難を乗り越え我々はバレーボールで戦って行く。勝っても負けても、そこから我々は学ぶことが多い。単なる勝ち負けにこだわている限り人生の機微に触れることはない。スポーツの価値は単なる勝ち負けではない。

2008年1月17日木曜日

初雪


 ここのところ寒い日が続いています。出勤のために自宅を出て往来の車を見上ると屋根の上に薄っすらと雪を積んでいる。ああ冬だなあ、と季節を感じた。

 気象庁によると、東京都心で16日夜、この冬の初雪が観測された。同庁によると、16日午後10時20分ごろ、千代田区大手町の同庁で観測。初雪は平年に比べ14日遅く、記録的な暖冬だった昨年よりは59日早かった。日本付近は西高東低の冬型の気圧配置が続き、先週から平年より寒い日が続いている。

 勤務先の会社は12月からの暖冬で冬物衣料の売上が伸びず苦戦している。私は寒がりだが、あと1ヶ月は会社の為に、このまま寒くなっていて欲しい。もっとも、世の中のお母さん達はそろそろバーゲンセールを狙っていることであろうね。

 今夜は東京都ソフトバレーボール連盟のパートナーである「花キューピット」の広報委員会の皆さんとちょっと遅い新年会。会場は銀座の寿司屋さん。え、いいなあですって?そうでもありません。業務ですからね。毎夜のお付き合いも大変なのよね、と活き活きして行ってきます。

2008年1月14日月曜日

成人の日に想う


 本日は、私もお休みで家にいるので、このブログを書いている。夜は、東京都ソフトバレーボール連盟の理事会で東京都体育館の会議室に行く。
 今日は成人式。1999年までは1月15日と決まっていたのは、「元服」が小正月に行われていたことに由来するとか。今年は14日。しかし、成人式というのは、大人になったというのではなく、大人になるためのスタートのイベント(儀式)と私は思う。若者たちよ勘違いしてはいかん。現在の私も品格のある大人になるために日々精進しているところだ。
 佐々木すみ江さん(1928年東京生まれ)という俳優をご存知であろうか。NHK大河ドラマ「篤姫」で宮崎あおい演じる於一(おいち)の養育係の菊本を演じているといえば、思い当たるであろうか。劇団「民藝」出身で芸歴50年を越す大ベテラン。朝日新聞のインタビューに応えての言葉が重い。「自分の芝居に対して、これでいい、と思うことがないから、50年続けてこられた」。「かつては、10年たって、ようやく新人賞をもらえる時代だった。10年の辛抱ができない時代になったのは残念ね。どんな仕事も、それで基礎がわかる程度。世の中のスピードが上がっても、人間が早く成長するようになるわけではないのに」。このような大ベテランが身近にいるうちに、新人は多くのものを学ぶべき。

2008年1月13日日曜日

春の高校バレーボール各地で予選会始まる

 日にちの立つのは早いものですね。七日の七草がゆ、十二日の鏡開きと続き、このあたりで正月気分も薄らいで日常の生活に戻るころです。鏡開きの日に合わせて柔・剣道の道場で寒げいこを行い鏡餅を雑煮や汁粉にして食べる習慣があります。私にとっては、本日開催の東京都の女子バレーの春の高校バレー予選会で正月気分も吹っ飛びます。12月の新人戦でのベスト16から試合を行い、4チームを残し、19日(土)に駒沢体育館にて3チームの代表を決める。東京都女子はレベルが高く、ここ5年間で東京都の代表チームが3回も春高バレー全国大会で優勝している。下北沢成徳学園が2回、共栄学園が1回。今年は新顔がベスト4に躍り出た。6年前から男女とも中・高一貫強化を始めた王子にある駿台学園が共栄学園をフルセットの末破った。共栄学園は15年振りにベスト4から滑り落ちた。4つの内、ほかの3チームは安定した試合運びで東京立正を2-0で一蹴した下北沢成徳学園、フルセットの大激戦で淑徳学園に薄氷の勝利を挙げた文京学院大高校、そして春高バレーには欠かせない菊間監督率いる八王子実践は相変わらずタレント集団で、1セット目こそ速いバレーを展開する実践学園に28-26と辛くも逆転、2セット目は高さにものを言わせ12点で一蹴。東京都のベスト4は全国でもベスト8以上の力を有す。19日にはこの4チームから3チームが代表に決まる。この1週間の体調管理も非常に大事だ。
 本日行われた千葉県女子新人戦の情報も入ってきた。優勝は市立船橋、2位は敬愛学園。千葉県は2週間後にベスト4からの試合で決まる。私の各県の予選会廻りも始まった。

2008年1月5日土曜日

心を打つ言葉


 正月も明日一日。今年はずい分と家の中にいた。と言っても、TVを観ていたわけではない。修論に取り掛かっていたし、新聞の切り抜きの整理もやっていた。切り抜きの整理をしていたら、自分でマーカーを引いている2000年時の記事が出てきた。静岡県袋井市でダンベル指導をしている名倉美智江さんという当時74歳のおばあちゃんの言葉だ。『老いて生きるより、活(い)きて老いる』。私の愛語の一つにすることにした。
 さて、明日は久しぶりにビデオを借りに行こう。年賀状も今年初めて頂いた20名近くの人に返信を出すようにしよう。修論はこれから毎日1時間は費やそう。
 さて、明後日からの会社への出勤日に備え、早起きの習慣にするために、そろそろ就寝しよう。しかし、昨日購入した前FRB(米連邦準備理事会)議長アラン・グリーンスパンの回顧録「波乱の時代The Age of Turbulence」を読みながら寝れるかな?この本は2007年の全米ベストセラーになった本であるが、日本経済新聞の私の履歴書にも元旦から連載されている。内容はこの本から随分とっている。何のことはない、日本の出版社が日本経済出版社ではないか。しかし、新聞掲載の許可をよくとったものだ。彼が現役であったなら、今起きているサブプライムローン(信用力の弱い個人住宅融資)問題に発した世界経済先行き不透明感にどのような手を打つのであろうか。
 修士論文を提出したら、以前から学習したかった中小企業診断士資格取得の為の学習に着手したい。それにしても高校生の頃この位学習意欲があればねえ・・・あの頃は部活のバレーボールばっかりやっていた。早飯食べて、昼は友達の弁当食べて、練習後に学校の近くで買い食いして家で夕食食べていたね。

2008年1月4日金曜日

平成二十年元旦の紙面に想う 

 2008年1月1日。毎年この日は、朝刊を数紙購入し喫茶店で熟読する。朝日新聞紙面にまず眼がいった。天声人語にあった「公平の原則」と言う言葉が引っかかった。全てが万人に 公平であってよいものか。貧しき人や弱人には不公平があっても良いのでは、と思う。いわゆる「ハンディキャップ」の考え方があっても良いのではないか。「公平と言う名の不 公平」に陥らないようにしたい。
 2007年度の朝日賞が決まった。朝日賞とは、学術、芸術などの分野で傑出した業績を上げた個人・団体に贈られる賞である。共通したキーワードがあった。昨年末に国家的事業に認定された万能細胞(iPS細胞)の研究で一躍注目された幹細胞生物学者の山中伸弥教授の「幅広い連携」。福山型筋ジストロフィーの発見とその解明に尽力 した小児科医の福山幸夫東京女子医大名誉教授、臨床遺伝学者の戸田達史大阪大学教授、そして生化学者の遠藤玉夫首都大学東京客員教授3名の「共同研究」。山中教授が紙 面で教え子である一緒に研究に参加した学生達の健闘を讃えていた。「この研究は駅伝のようなもの。今回の受賞は監督賞」。「再生医療で役に立たせるには、僕のような 基礎医学の研究者から、臨床に近い分野の学者まで幅広い連携が必要」。これからの時代は一人の専門家では解明できない複雑な物事がますます絡んでくる。スポーツにおいてもそうである。勝利のためには「心」「技」「」体」だけでなく「情報収集」が必要であるが、特に「心」の問題が今の時代において、難しくなってきている。それぞれの専門家を結集し、その専門家達を 取りまとめる監督の人間性と能力が問われる。組織運営にしても同様なことがいえる。
 星野仙一さんが語っていた。「人の情け、心の熱を教えることが教育の基本」。確かに指導者の条件の一つには「情熱」があげられる。