2007年11月28日水曜日

ワールドカップ全日本男子バレー 4位以下決定


 予想していたので驚きはしないが、多少ショックです。このまま行くと最終順位はホーム開催にもかかわらず、最悪9位になりかねない。男子バレーは昨日までTVでしか見ていないが、2日は東京開催なので現場で観戦する。今朝の読売新聞の論調は結構的を射ていた。36年前、ミュンヘンで金メダルで得た自信、つまり技術は未だに一流だという意識を持ち続けているファン・・・と書いていたが、あれはファンでなく強化委員会への痛烈な論評ですね。私も同感。「心・技・体」の武道の考えから「心・体・技」の科学に裏づけされた強化に世界は移っている。まずは「勝利」への強いモチベーションが必要。そして「体力」を徹底して鍛える。それから、体力を土台にした技術を身に付ける。その次にJAPANオリジナルの戦術を創造することだ。今は素直に世界に学ぶ時期。学ぶことなくして進歩なし。

2007年11月26日月曜日

日本ソフトバレーボール連盟理事会

 報告が遅れたが、一昨日の24日(土)理事会が開催された。一番の審議事項は、個人登録の件、来年度からのスタートは了承された。しかし詳細のところは、これから詰めていかねばならない。個人登録制になることにより、来年度の登録人口が従来のチーム登録制で把握していた数字よりも減少すると危惧される。なお、私の関係の審判規則委員会より提出した来年度の規則に関しての案は文言を少し修正されただけで承認された。この後はJVAに提出して編集・印刷に入る。審判規則委員会の次の事業は3月までに「ルールQ&A」の冊子を作成することだ。担当役員に確認して作業を進めていきたい。
 このブログを今月頭まで東京都連盟の内部でアップしていたのであるが、こちらに移動したのを受けて先方のは削除してもらった。少し寂しかった。しかし、インターネットで検索すれば今までの記録は出てくる。いつかは、愛好者のために画像をふんだんに使った分り易い技術指導論や審判論を冊子にまとめてみたい。

ベスト8で満足するのか全日本

昨夜のワールドカップのエジプト戦、負ければ10位以下になるかも知れなかった。相手はランキングが格下であっても、実力はやや上。全日本にとって、環境が有利な国内での試合で、ベスト4に入れないようではいかん。ホーム・ゲームでフルセット勝ちということは、ビジターではストレート負けということ。世界最終予選も男女とも日本で開催されるが、このアドバンテージを生かすべき。国際バレー連盟の収入の半分は日本メディアからが現状。2010年の女子世界選手権大会も日本に決定した。日本バレー界はこの有利さに甘えることなく、更なる強化を継続するべきである。その為には、指導者養成と育成が重要。地域クラブ、スポ小、部活などで子供たちを指導する立場のコーチには、勝つ喜びよりまずはバレーそのものが好きになるような指導を実践して欲しい。その上で勝ちを目指し、勝ったり負けたりする中で工夫・努力への自主性を養い、友情を育む指導を展開して欲しい。全日本が今は弱くとも、子供たちは熱心な指導者にはついてくる。強化は指導者の養成と育成から始まる。それは現在の全日本のコーチングスタッフにも言える。指導者には自信と同時に謙虚な姿勢も必要。学習の継続を止めるときが指導者を辞めるときだ。

2007年11月22日木曜日

来年度のソフトバレー競技規則改修正点

 明後日、東京で日本ソフトバレーボール連盟の理事会です。その時に、来年度の競技規則(ルール)案を提示します。そこで承認されれば、来月に開催の日本バレーボール協会の指導普及委員会、審判規則委員会で最終承認を頂き、最終編集・校正を経て、3月に印刷され、4月には愛好者の皆様のお手元に届くわけです。実は、字句を大きくしようとしています。6人制、9人制のルールブックと比べて字句が小さいので、高齢者には不親切です。但し、そうなるとページ数が増加し、若干値上げせざるを得ないかも知れない。しかし、ソフトバレーボールルールブックの販売数が多ければ、印刷会社と交渉して現状の価格に据え置きして頂くようにします。実際どのくらいの販売数があるのか興味ありますね。

2007年11月21日水曜日

まだ進化できる全日本

昨日の豪州とのゲームの結果は、残念ながら私の予想が的中してしまった。そして、予想に反していたことは、豪州は若手の台頭が著しかった。シドニーオリンピック以降、豪州国内にバレーが定着しつつあると言うことだ。恐らく英連邦大会でも顕著な成績を上げていることであろう。日本が決定的に不足しているのは体力。日本人は勝利への要因に「心技体」を好んでよく用いるが、私も同意する。但し、順番は「心体技」である。全日本男子が1972年ミュンヘンオリンピックで金メダルを獲得したとき、体格では身長で出場国中二番目の長身選手を揃え、全員にバック転、逆立ちなどを課しアクロバットな身のこなしを付けさせた。当時の松平監督の発想とトレーナーの斎藤勝先生(元全日本男子監督、現東海大学特認教授)のトレーニングの賜物と思う。日本は世界を追いつつ、日本オリジナルを創造して行く必要がある。できないはずはない。我々の先輩ができたのだから。私の提案を一つ披露する。
私が強化委員長であれば、マジック界のマリックさんを招聘し戦術を協議する。攻撃においては相手ブロッカーの視覚を混乱させることが必要。そして、基本となる徹底したフィジカルトレーニングを実施する。日本のバレーは華麗な技術に偏重しすぎ。ブロックが3枚でもブロッカーのタイミングやバランスを崩しピンポイントのコントロールと打ち砕くパワーが必要。

2007年11月20日火曜日

男子ワールドカップ開幕 "ランキングの仕組み"

 開幕戦全日本男子はアフリカの雄チュニジアに惜敗。新聞各誌の論調は、ランキング格下のチームにまさかの黒星。しかし、実力は同等であった。全日本は開催地特権で、初戦から二戦の対戦相手を選択できる。まず初戦は韓国、スペイン、エジプトのチームではなかったのか。チュニジアはランキングが格下とはいえ、実力は同等で、前回のこの大会でもフルセットで敗退、前々回ではフルセットで辛くも勝利している。日本のランキングの高いのは、FIVB主催の大会に全て出場してのポイント加算の結果としてのランク。渡航費、宿泊費など財源に余裕のない中位国は全ての大会に出場できない。例えば、豪州はランク23位ながら、実力は日本より上。豪州はオリンピック出場が目標の費用集中対策型チーム。全日本は、今回三位以内の出場権獲得は不可能と今月初め述べた。私だったら、こう言う「まず、ベスト8以上確実に勝利を積み重ね、その上でチャンスをうかがいベスト4以上を狙っていきたい。」