2017年5月31日水曜日

May 31, 2017   カンボジアの地方選挙報道

カンボジアに住んでいた時は、カンボジアの国政に関して自分の意見を言うことは一切しませんでした。

カンボジアでの選挙権もない外国人の私は発言すべきではないと考え、カンボジア人や日本人から発言を求められても口をつぐんでいました。

日本に戻って、カンボジアの政治を少し客観的に観ることもできるようになりました。それでも、私自身の発言は控えています。

今朝のNHK衛星放送の番組「ワールドEYES」の特集で、近く行われる地方自治体(コミューン)の選挙が取り上げられました。この地方選挙の結果は、来年行われる国政選挙の前哨戦として大きな影響を与えるものと言われています。

特集の内容は、ざっと次のようなものでした。


「20年以上にわたる内戦が終結して、1990年代から現在の首相
であるフンセン氏が率いる人民党が政治の実権を握ってきました。しかし、高い経済成長によって貧富の差は拡大し、不正も無くならず、国民の間では政治に対して不満が高まってきました。

2002年から3回の国政選挙が行われてきました。与党である人民党は豊富な資金力と組織力を背景に選挙では圧勝して、議席の7割を占めてきました。そして、都市部に手厚い偏った行政や地方のインフラ整備の遅れなどの理由で、前回から野党が躍進してきました。

最大野党である救国党は、来年の国政選挙で一気に勝利を得ようと活動しています。こうした与野党の中で、2年前から注目すべき新しい政党が生まれました。カンボジアの人口は約1,600万人ですが、その2/3は農民層です。地方の行政は農民に手薄ということで、農民が農民の手による農民のための政治に候補者を出して乗り出してきました。政党名は「草の根民主党」です。

ある立候補者は、NGOで10年以上活動してきた人物です。」

NGOで働いてきたことで海外とカンボジアを比べて豊かさ、民主化、インフラ整備による暮らし易さなどを学習して来たからこそ自分たちのために立候補したのでしょうね。

カンボジアの政治には海外も経済進出を狙って色々な支援を各政党に行っています。代表的なのは中国とアメリカです。

来年7月のカンボジアの国政選挙の結果が出るまで、しばらくカンボジアの動向から目が離せなくなってきました。

2017年5月29日月曜日

May 29, 2017   練習法の見直し

ここ数年前、カンボジアでの指導を始めたころから指導法を見直しています。

特に基本の指導は、ボールを投げたり、つかんだりのバレーボールのルールでは、云わば反則行為にあたることを導入しています。そして、そのことで技術のマスターが早まることに納得しています。

例えば、スパイク時の腕のスイングですが、ボールを投げさせることで正しいフォーム作りに直結します。

きょうの高校女子の練習時にもボール投げを行いました。1年生で、ボールが遠くまで投げれない子がいました。フォームを観察すると、利き腕の反対側の腕を全く使っていないことがわかりました。

利き腕だけでボールを投げている子は、肩回りの筋力だけに頼っていますので、30回も投げていると疲労してきます。方や、利き腕の反対側の腕を胸に引き付ける反動を活用してボールを投げている子は、さほど疲労もしていません。

これは力学の「作用・反作用」を利用したボールの投げ方です。

ボールを受けるときは、サーブレシーブのようにボールの落下点に素早く入り、へその前方やおでこの前方で受け取るようにしています。もしくは、腕の面(アンダーハンド)に軽く当てて跳ね返ったボールをキャッチします。

日本に帰ってからも、新しい練習方法が毎週1つはできました。応用練習は生徒たちに考えさせました。それらの中で良いなと思うのは、採用して全体の練習で行うようにしました。

生徒達と一緒に練習内容や方法を考えて練習していくやり方は楽しいですね。


May 28, 2017   部活の指導真っ最中

5月、6月は日本中の中学生や高校生の部活が県大会、ブロック大会などで活況を呈しています。

私が外部コーチとして指導している高校女子も来週末の3日,4日には県総合大会への地域予選会があります。その次週には中学男子の県大会本番があります。

そんなこんなで、昨日の午前中は、高校女子の練習試合をやっていました。本日は中学男子の練習試合を船橋市内の中学校に関東近隣から7チームが集まりやりました。私は午前中の3セットだけベンチに入りゲームのやり方をコーチングしました。

午後は、習志野市にある大学の付属高校を招待して高校女子の練習試合を5セット行いました。コートがもう一つ空いていましたので、Bチーム同士でも4セットのゲームを行いました。

私が昨年10月から指導している高校女子チームは、今まで実力が格下のチームと対戦しても、必ずセットを落としていました。ところが、今回初めて、失セット数がゼロでした。メンバーを入れ替えながらでもセットを落とすことはありませんでした。

そして、それ以上に驚き、嬉しかったことがありました。

現在の2年生には高校から始めた初心者が多数います。その中の1人が、サーブを打って初めてエンドラインを越えてアウトになったのです。昨年の10月時点では、その生徒は、オーバーハンドサーブを行ってもネットを越えませんでした。今年の1月になって、やっと相手コート内にボールが落下するようになりました。それでも、まだネットを越えない時もありました、

ところが、本日、なんと相手コートに入るどころかエンドラインを越えてアウトになるぐらい大きく飛んでいきました!3年生もそれを見て皆驚いていました。

その彼女はAクイックとブロックは他のメンバーよりも上手です。身長は167cmあります。新チームのミドルブロッカーとして期待している2年生です。今回のサーブアウトの驚きの次は、どんな驚きの成長があるのか楽しみです。

ある日ある時にプレーヤーが本人の限界を越えます。その瞬間に立ち会える指導者は幸せです。

May 27, 2017   青年海外協力隊バレーボール隊員OB・OG会

JICA青年海外協力隊バレーボール隊員OB・OG会の理事会、総会に会長として出席してきました。

久しぶりに都心の千代田区半蔵門駅に降り立ちました。会場は地下鉄半蔵門駅から徒歩で1分の青年海外協力会(JOCA)の事務所内会議室でした。

2時半からの監査会、理事会、総会と進んで行き、6時半から懇親会となり、近くの中華料理店にメンバーと一緒に行きました。遠くは大分県、宮城県からの参加者と一緒に話は30年前に飛んだり、2020年の東京オリンピックの話になったり、行ったり来たり、アフリカ、中南米、アジア、アラブの国々で活動した面々と楽しい一時を過ごさせていただきました。

2017年5月18日木曜日

May 18, 2017   ママさんバレー教室のスタート

昨日から船橋市生涯学習課主催の「ママさんバレーボール教室」が7回シリーズでスタートしました。

私にとっては、カンボジアから戻って、3年ぶりの主任講師復帰です。

毎週火曜日の午前中に運動公園体育館3面を使って開催しています。参加者は69名です。年代は30歳代と40歳代が中心です。初心者対象ですが、かなり上手な参加者も多く、ついつい基本事項の説明を抜きがちになります。

「基本の基」は、ベテランになっても時々思い出し基本に戻ることが必要になります。勿論、そこから「基本」の概念が変わる場合もあります。

例えば、バレーボールで「正面でボールを取りなさい」とよく指導します。しかし、この「正面」という概念は、最近「真正面」と「横正面」(私が作った造語です)という考え方に変化してきています。特に、レセプション(サーブレシーブ)でボールが身体の胸のあたりに伸びてきた場合など、真正面でボールを受けると腕を上方にあげすぎてボールをコート後方に弾いてしまいますので、身体を斜め横にして腕の面をターゲットに向けてボールをコントロールします。

「教室」という名称になっていますが、指導方法は講師からの一方通行にならないように「クリニック方式」で行っています。つまり、どなたか上手くその技術を実行できない方に前に出て頂き、3人のコーチ陣がスポーツ科学の見地からアドバイスを行うという方式を取っています。

目の前で、今まであるプレーが上手くできなかったママさんが、たちどころにできるようになる様を見て参加者は驚いています。

私を含めて3人のコーチ陣を私は「コーチGG」と呼んでいます。正式には「コーチ・ジィジィ(爺)」の略です。NHKの健康番組に「総合診療医 ドクターG」というのがあります。その場合の「G」は、General(総合)という意味です。

我々「コーチG」は60歳以上が2人、70歳以上が1人の計3人です。


2017年5月11日木曜日

May 11, 2017   中学男子が県大会出場権獲得

先週から指導を始めた浦安市内9校のうち唯一男子バレーボール部のある富岡中学が先週末の県総体ブロック(市川市・浦安市の計9校)予選会にて第3位になり県大会にコマを進めました。

チームには力強いスパイクを打てる3年生が2人います。セッターもそこそこです。そこで、試合前に私のアドバイスは「シンプルに攻めよ」でした。2人のスパイカーにボールを集めて打たせるという戦術です。

スパイカーは決めた後に、レシーバーとセッターに感謝の言葉をかけるということも厳命しました。決めたスパイカーだけがガッツポーズを取っているのではなく、身を挺して相手のスパイクボールを拾ってくれたレシーバー、そして丁寧にセット(トス)してくれたセッターに感謝の言葉をかけることでお互いの信頼関係、遣り甲斐が増すということを指導しました。

指導したことを、きちんとやり遂げ、1回戦で昨年の県大会準優勝チームを破った中学生たちはすごい奴らです。

May 10, 2017   6月の総体に向けて

本日は、私が外部コーチしている高校女子チームについて経過報告をします。

昨日は、男子バレーボール部が1セットだけ練習試合をしてくれました。170cm前後の男子部員を集めてBチームに入ってもらいました。

序盤は、女子チームは互角に健闘したのですが、男子の高いブロックに慣れていないせいで、中盤から随分とブロックに捕まるようになってきました。13点目あたりに長いラリーがあり、このラリーを取られた女子チームは根負けしたようで、そのまま終盤まで男子に点数が入り25-15で30分1セットゲームを終了しました。

全体の練習時間も1時間半と短く、練習ゲームでの課題を練習する時間もありませんでした。

それでも、明後日からの練習課題を再認識することができました。

まず、スタートに集中してプレーすることです。特に攻撃的なサーブ順を敷いているので、1番から3番のサーバーの時に点数を最悪でも8-6とリードする展開を行うということです。スタートアップの練習、8点ゲームを数多く行う必要があります。

次には長いラリーを制することです。ラリー中にスパイカーはすぐに決めようとして無理な体勢でも強打を打とうとします。その時にミスが生じます。女子の場合は体勢が崩れれば、なかなか強いスパイクを打つことができません。そこで、つなぎのための緩いコントロールしたスパイクが多くなります。その時に良い状態になるまでボールを繋いで繋いで粘って粘ることです。

この粘りを養うために、「ラリーゲーム」の練習中にボールを床に落としたプレーヤーに繰り返し同じプレーを5回~10回やる必要があります。ミスして、口頭で注意されておしまいでは、また同じミスします。その場で同じ状況を作って繰り返し行うことです。良いプレーが出た時も、その場で数回繰り返すことで成功体験が身に付きます。

私が指導している現在の高校は超進学校ということと、夜間部の体育の授業が18時30分からあるので、他の高校と比べたら練習時間は半分ほどです。今週も練習休みは、通常休みの2日を入れて4日間です。他の2日は通常授業の後に東大と医学部受験対策講座があり、部活はできません。

2017年5月7日日曜日

May 07,2017   読者からのお叱り

元全日本女子バレー監督の岩本先生から、このブログの更新(アップデイト)が遅い!と、お叱りの電話を頂きました。😅

長文を読むのは目が疲れるから、3行にしなさい、とアドヴァイスを頂きました。今後は、そのように致します。