2016年10月26日水曜日

Oct.25,2016   全日本男子と女子の監督が決定

本日の日本バレーボール協会理事会にて、2020東京オリンピックでメダルを目指す全日本男子と女子の監督が承認されました。

(FIVB)
 
男子は、元全日本のエーススパイカーで堺の部長を務めていた中垣内氏。女子は久光製薬監督の中田氏。

男子は他に推薦されていた前全日本監督の南部氏がいましたが、女子の方は中田氏一人だけの推薦でした。

今回の選考に際しては、一般公募はありませんでした。はじめから内外の優秀な指導者を求める議論はありませんでした。日本のバレーボールを知っているのは、果たして、日本人指導者だけでしょうか? 

私は、この2年間、国外にいて外国人指導者と日本のバレーを議論する機会が多くありました。そして、彼らが日本の現状をよく理解していることに驚きました。客観的に観ているからこそ対象が良く見えるということもあります。

代表監督を決めることに時間も随分経っています。スピード感に乏しいことにも危惧しています。国内では既にVプレミアリーグがスタートしています。実質的なチーム構築は来年の3月以降になるでしょう。その間にナショナルチームのスタッフも決めなければいけません。肝心の強化事業本部長も木村会長の兼任のままです。

新監督達は、監督に就任したことの意味を十分噛みしめてほしいと思います。2020年開催地でメダルが取れなかった場合、日本のバレーは更に沈没します。レガシーとして残るはママさんバレーなどのレクリエーションバレーだけです。

新監督たちには使命感を持って、残された3年間を有意義に使っていただきたいと思います。使命感とは自分の命を削るということです。その覚悟が必要です。

2016年10月21日金曜日

Oct.20,2016   東南アジア男子バレーボールのトップ3

10月17日(日)、タイの地方都市のナコム パトムで2018年世界選手権大会アジア最終予選会出場をかけた東南アジア地域の予選会がありました。
(アジア最終予選会への代表権を獲得したタイランド男子チーム。 FIVBより)

出場したのは、昨年シンガポールで開催された東南アジア競技大会(SEA Games)のトップ3ヵ国です。優勝したタイランド、2位のベトナム、3位のミャンマーの3ヵ国です。私が指揮したカンボジアは、その大会では、第5位でした。ちなみに4位はインドネシアでした。

今回の2018年世界選手権大会の東南アジア予選会での結果(リーグ戦)は、タイランドが最終予選会出場権を取りました。以下、2位がベトナム、3位がミャンマーでした。タイには若手の2m台が2名います。新顔6名とベテラン6名の歯車が上手くかみ合ったとタイの監督が記者会見で言っていました。

男子タイランドの実力は、アジアの8番から10番手で、全日本男子と戦った場合、日本が1セット落とすぐらいのレベルです。しかし、数年のうちにタイランドの経済成長と共に実力を増し、日本に肩を並べるぐらいになると思います。

試合風景の写真を見て、昨年戦った各国のスタッフやメンバーの懐かしい顔を思い出しました。試合は、大勢の観客がいて奇麗なカラーコートの上で選手達にはやらせたいものです。

近いうちに、私もまたあのような国際舞台に復帰したいと思います。

なお、2018年の世界選手権大会(4年に1回開催)は、男子がイタリアとブルガリアの共催になります。決勝はイタリアのトリノで行われます。男子は前回の世界選手権連続出場を絶たれていますので、是が非でも今回は出場して欲しいですね。女子は日本で開催されます。


2016年10月18日火曜日

Oct.17,2016   カンボジアに再訪予定

本日は、カンボジアに再訪するお話がありました。

カンボジアは1970年から内戦が始まりました。特に最後まで激しく交戦があったのはバッタンバン州でタイとの国境地域です。この地域に当時数百万発の地雷が埋められました。現在は、ほとんど爆破処理されていますが、まだ残っている可能性は十分あり得ます。

この地域で地雷処理をしている元自衛官の高山さんから外務省を通じて、是非子供たちにかつて地雷原であった広場でバレーを教えてほしいという要請が入りました。

そこで、関係者が、本日集まって企画、予算などについて話し合いました。

カンボジアに行く時期は乾季の2月下旬になる予定です。

2016年10月17日月曜日

Oct.16,2016   高校女子チーム指導22日目

本日、船橋市内の県立高校女子バレーボールチームの指導22日目を行いました。

チームは、私が指導する前とは攻守のフォーメーション、戦術が一変しました。チームにはスパイクやブロックができる選手は4人しかいません。コーチ就任4日目に市内で実力がベスト4に入る高校チームと練習試合を行いました。6セット行って全敗でした。翌日、フォーメーションを2-2-2から2-1-3に変えました。スパイクレシーブにおいては、ブロッカーは、1名にして、レシーバーの数を5人にしました。

私の就任後の練習試合は、計6日間8校と行いました。成績は35セット行って22勝でした。顧問の先生は、私の要望に応えて毎週のように練習相手を探してきてくれます。これらの練習試合をやるとやらないとでは大きな違いです。今は、全国大会常連のチームと練習試合を行うレベルではないので、自分たちと同じようなレベルのチームと練習試合を数多く行い、新しいフォーメーションに慣れるのと1つでも勝利することで自信をつけていくことが大事です。

本日の午前中の練習には、市内の中学女子チームが来てくれました。そして、中学チームの要望にこたえる形で、つなぎの基本練習とレセプション(サーブレシーブ)基本練習を行いました。高校生がコーチ役になって中学生に指導することで、高校生は今まで学習してきたことを再認識できます。自分が理解できていないことは、他の人に伝えることはできません。中学生は年齢が近い高校生から、しかも県内有数の進学校の生徒からバレーボールだけでなく勉強のやり方まで教えてもらえるので一挙両得です。

明日から学校は校内試験1週間前休みに入ります。試験日と合わせると10日間は部活動禁止です。この期間に選手たちの体力が低下するのを心配しています。一応、自宅で行う筋トレのメニューを一人一人に手渡しましたが、ある程度の体力の低下は免れないと思います。

2歩進んで1歩後退、という感じです。

2016年10月13日木曜日

Oct.13,2016   マックにFree Wi-Fiが導入されている

日本に帰国してから、午前中は私のバレー理論を整理、更新する作業を行っています。

作業する場所は、自宅ではなく近くにあるコーヒーショップ店です。今朝は、久しぶりに西船橋駅前にあるマクドナルト店に入りました。今月にリニューアルされ、なんとFree Wi-Fiが導入されていました。日本のコーヒー店で、Free Wi-Fiを導入しているお店はまだまだ少ないのが実情です。

そして、税込み100円のコーヒーを注文して席に座り、早速このブログを書いています。

私は10年前から自分の納得できるバレーボール指導理論を1ページから書き始め、自分のテキストブック作りを始めました。現在では、各スキル分野別にそれぞれ70ページから100ページほどになっています。

私が講師の講習会における資料作りでは、そのテキストブックからパワーポイントに落とし込み、対象受講者に合わせた内容で編集します。

帰国してから、3年ぶりの更新作業を行ってみて、改めて世界におけるバレーボールの指導内容・方法論が進歩していることに気づきました。特に方法論では、動画を以前より多く活用している点です。

3年前は、絵が多くなりました。更に、その3年前は文字と図表が一般的でした。

動画といえば、Uチューブの動画にも色々な指導法が投稿されています。しかしながら、多くの動画に共通して不足しているのは、「なぜ、このようにするのが良いのか?」の説明です。「こうすると、あなたのプレーは良くなります」という説明は多いのですが、では「なぜそうするのが良いのか」「なぜ失敗するのか」という解説が少ないのです。

従って、いずれかは、私自身が納得できる動画を自分のテキストブックに従って企画・作成するときが必要です。

2016年10月12日水曜日

Oct.11,2016   幼稚園児にバレーボール指導

きょうの午前中は、3年ぶりに浦安市にある市立幼稚園でバレーボールの指導を行ってきました。

対象は園児の年中組2クラスでした。この事業は、5年前に浦安市バレーボール協会の役員から若年層へのバレーボールの普及のご相談を受けて始まったものです。ビニールボールなどの用具は日本バレーボール協会の支援を仰ぎました。

私はアメリカンスクールの子供たちにも指導した経験がありますが、規律の指導は日本が進んでいると思います。まず、整列がしっかりとできます。日本の教育で世界に誇れるのは集団の規律であると思います。時間を守ること、約束を守ること、行動が速やかなこと。それらの基本は、日本の幼児教育、とりわけ先生方の献身的な指導にあります。

園児たちの一番好きなプレーは、スパイクです。講堂にゴムひもを張り、その上から園児たちはボールを打っていきます。子供たちの楽しそうな表情を見ているとこちらも楽しくなります。

いつも思うのですが、「指導は教え教えられ」です。自分は子供たちに教えてやっているのだと思った瞬間から指導者としての成長は止まります。教えているつもりでも、実は子供たちから教えられていることは沢山あります。子供たちの表情が曇っているとき、それは指導者の指導が上手くいっていない時です。工夫が必要な時です。改善が必要な時です。

その意味で、子供たちは指導者の鏡です。

2016年10月7日金曜日

Oct.06,2016   Dr. Ary Graça re-elected as FIVB President for eight-year term

FIVB国際バレーボール連盟は5日、アルゼンチンのブエノスアイレスで第35回総会を開き、2日間日程の初日にグラサ会長(ブラジル)の再選を満場一致で決めました。任期はことしから2024年までの8年間。同会長は副会長だった12年の総会で会長に選ばれました。


グラサ会長は、バレーボールが世界で最も人気のあるスポーツとなるように9つの長期戦術的計画を設定して努力していくと語っていました。


    


 
 
 

2016年10月4日火曜日

Oct.03,2016   JAPAN GETS 2026 ASIAN GAMES

2026年夏のアジア大会の開催地に、日本の愛知県と県庁所在地である名古屋市が選ばれました。

(NHKニュースから)

アジア大会は、4年に1回開かれるアジア最大のスポーツイベントです。夏のアジア大会が日本で開かれるのは、1994年の広島大会以来、32年ぶりとなります。

このような国際大会は、開催時に観光客を呼び込むだけでなく、選手団が母国に帰国した後、日本をそして名古屋市を観光地として宣伝する良い機会にもなります。名古屋名物の味噌カツもアジアに広く知れ渡るかもしれません。


1994年の広島大会には、私がこの7月まで2年間、指導していたカンボジアのバレーボールチームも出場しました。当時のカンボジアは内戦が終わったばかりで、ナショナルチームも満足に組むことができなかった状態でしたが、青年海外協力隊のOG・OB達が奔走して義援金を集めて日本に呼ぶことができたと先輩隊員たちから私は聞いています。

2026年、愛知県名古屋市で開催されるアジア競技大会には、カンボジア男女チームも是が非でも出場してほしいですね。