2013年8月30日金曜日

Fri.Aug.30,2013  FIVBの足立さんを囲んで

昨夜のTV観戦は、埼玉県の川越線にある日進駅の近くの小料理屋さんの店内で見た。実は、FIVBインストラクターの足立さんが、2日前に帰国されたので、ささやかであるが関係者だけで帰国報告会が催され、私も顔を出した。

参加者は、一昨年、昨年と日本で開催されたFIVBコーチコースの受講者が10名ほど。そこに、最近お顔を出すようになったのが、高校女子バレー界で活躍された伊藤先生(市立川越商業監督、世界女子ジュニア大会で優勝監督、今年度より江戸川大学女子バレー部を創設し監督に就任)。

足立さんは、8月上旬にタイ国でのFIVB講習会(レベル1)に講師で2週間滞在。終了の翌日には、イラン国でのFIVB講習会(レベル2)に飛び、更に2週間の講師活動を務めた。約1か月ぶりに飲まれた日本のビールの味は格別のようで、笑顔がこぼれた。

参加した皆が知りたいのは、ここ2年前に急速に力をつけてきたイラン男子ナショナルチームの動向、練習内容、以前イタリア代表監督でオリンピック金メダル以外の全ての国際大会で優勝したべラスコ監督との会話。確かにべラスコ監督就任後のチーム成績は急上昇してきた。イラン国内では、サッカーの次にバレーボール男子が人気スポーツ。
(今年のワールドリーグに出場を決めた後のイランチームの画像。トロフィーの向かって右側の小柄で白髪な人がべラスコさん。国籍はアルゼンチン人で、イタリアのクラブチームに指導に行き、そのチームをイタリアNo.1に。その手腕を買われイタリアナショナルチームの監督に就任。5つの国際大会で持っていない金メダルは、オリンピック金メダルだけ。イランは歴史のある国。その昔の国名はペルシャ。言語はペルシャ語。宗教はシーア派イスラム教である。

2011年にべラスコ氏が監督に就任しアジア選手権大会で初優勝(2009年はイラン人監督で準優勝、日本が優勝。2011年の日本は5位)を遂げ、同年のワールドカップでは強豪のセルビア、2位になったポーランド、アルゼンチンに勝利して、最終的に5勝6敗の9位という成績を上げた。先月終了した20チームでのワールドリーグでも9位という成績を上げた。ちなみにゲーリーサトウ新監督を迎えた全日本男子は20番目。足立さん曰く、イランは既にアジアでトップの位置にあり、目指しているのは世界トップ4であるということ。私は、こう思う・・・べラスコ氏は、オリンピックでの金メダルを狙っている。彼が手にしていない唯一の金メダルがオリンピックでの金メダルである。

9月末からドバイで開催されるアジア選手権大会で全日本男子は決勝トーナメントの上位でイランと対戦することになろう。イラン、韓国、日本、オーストラリア、中国、インド・・・このあたりの国々で熾烈な戦いが繰り広げられる。

イランと日本バレー界とのつながりは、以前にもあった。1960年の世界選手権大会に出場の全日本男子のメンバー松本文彦(シチズン時計)さんが1998年に指導されている。そして、その年に28年ぶりとなる世界選手権大会に出場を果たした。その後、セルビア人のガイッチ監督、自国人の監督、2011年から今回のべラスコ監督と続いてきた。

15年前であろうか、松本さんが海外のどこかの国に熱い国に指導に行かれ、帰国されてたときに新宿の居酒屋で紹介されたことがある。そうか、その国はイランであったのか! 目玉が大きくてギョロッとされていて60歳代の同じお仲間の方達から「松ちゃん」と呼ばれていたことを思い出した。確か・・・その数年後にお亡くなりになったと聞いている。・・・また話が長くなるので、今日はこの辺で・・・。


Thu.Aug.30,2013 国際大会での全日本の活躍

今週は、2つの全日本チームが国際大会で頑張っている。

1つはトルコで開催中の世界ジュニア男子バレーボール選手権大会(U-21)で、全日本男子ジュニアチームが関田主将(セッター、中央大、東洋高校出身)中心に決勝トーナメント戦に進出し、9位~16位の順位で奮闘している。大学2年生中心のメンバーの中で唯一の高校生である石川祐希(  187cm、星城高校:昨年度高校3冠獲得、3年生の今年も既に2冠を獲得)がウイングスパイカー(レフトアタッカー)で大活躍している。

明日勝てば、9位~12位の試合に進出できる。相手のチームはアフリカ代表のチュニジア。私がかつて遠い昔30数年前に指導していたチュニジア男子が久々に世界の舞台に出てきた。シニアチームは、昨年のロンドンオリンピックに3回目の出場を果たしたが、ジュニアチームや女子チームとなると、実力があっても遠征費がない、そんなに裕福な国ではない。

今回はトルコという地理的にもさほど遠くない開催国もあり出場できたようだ。メンバーの中には200cm前後の高身長も4~5人いる。予選リーグでロシアには敗北したが、20点近いゲームもできた。そんな私の孫のようなチュニジアのジュニアチームと全日本との試合が明日の午後にある。
WEB-TVでやってくれないかな・・・。

2つ目の全日本チームは、勿論、現在北海道の札幌キタエールアリーナで開催されているワールドグランプリ。今夜の相手は昨年ロンドンオリンピック金メダルチームのブラジル。結果は力負けであった。
(日本のエーススパイカー江畑。指を狙ってコート外にはじき出すスキルだけでなく、画像のようにブロックアウトも取れる。途中から出てきたロンドンオリンピックで最多得点をたたき出した30歳のシェイラの右手縦半分外側を見事狙って打っている。抜群のボールヒットコントロール能力である。江畑は空中でのバランス能力が相当良い)

日本は第1、2セットともに中盤までリードを奪うなど競り合ったが、20点あたりからのベテラン・中堅選手の集中力がブラジルはますます研ぎ澄まされていく感じだ。ベンチ入り12選手のうち、7人がロンドンの代表。攻守とも高いレベルを見せつけた。3年後には、自国のリオでオリンピックが開催される。監督のギマラエスは、リオに照準を合わせた世代交代を上手くはかりつつある。

世代交代のやり方は難しい。全員交代させるやり方はあまりスマート(賢い)とは言えない。ベテラン、中堅、若手の3層を上手く生かして、技術、戦術、戦略そして監督が同じであるならば哲学(フィロソフィ)の引き継ぎを行うことが大事と私は考える。勿論、選手が手を抜けば交代があるように常にコンペティティブ(競争的)であるべきだ。ブラジルはロンドン金メダリストを7人引き連れてきた。遠征の先々で、実際のコートで、ベテランはトップアスリー(プロフェッショナル)のあり方を示す。中堅はそれを若手に繋ぎ、若手は学び取る。ギマラエス監督はチームマネジメントの要諦を心得ている。

ブラジルに19歳の若手のホープが出てきた。Guimaraes Gabriela Braga、愛称はGabi(ガビィ)。身長は176cmと昨今の女子バレーの中では小柄であるが、空中バランス能力が高いので大きく崩れない。課題は、3枚ブロックに参加した時のブロック姿勢が外側を向いていることの調整、同じく3枚ブロック後のスタートポジションに戻るリターンステップを素早くすることである。

今夜の試合では両軍最多の19得点を稼いだ。スパイクで16点、ブロックでも3点。日本の稼ぎ頭は江畑で11点。

2013年8月29日木曜日

Wed.Aug.28 英語好きと海外との関係

文科省は27日、小学生6年と中学3年を対象に4月に実施した2013年度全国学力テストの結果を公表した。同時に実施したアンケートでは小学生6年の7割、中学3年の半数が「英語学習が好き」と答えたが、「海外留学や国際的な仕事をしたい」との回答は、ともに3割にとどまった。英語学習への興味が海外に出る意欲につながっていない現状が浮かんだ。

まあ、ざっとこのような記事が、今朝の日本経済新聞で報道された。
(本日8月28日付朝刊社会面)
私の感想としては、そんなことは当たり前でしょ、ということ。英語を学習しているから海外に行きたい、そんな単純に人は思うわけではない。目的と手段の関係で考えれば、よくわかると思う。つまり、海外にも行って日本と比較してみたい、日本にないものを見聞きしたい、あの国でなければ勉強できないことがある・・・そういった目的を達成するために言葉の学習がある。「目的」を達成させるために「手段」としての学習がある。


従って、子供達に必要なのは、英語を学びたい!との意欲を喚起する体験が必要である。授業
で担任を補助する外国人のALT(外国語指導助手)との接点を増やすのも良い。スポーツであれば、海外に住んでプレーした経験者をゲストティーチャーで招いて映像を用いて話を聞くのも良い。画像や動画は生き生きと海外を語ってくれる。

私は23歳で青年海外協力隊に参加し、バレーの指導を通じて文化、文明を学んだ、と言うと格好いいが、一番学んだのは、人情と食べ物であった。言葉は、指導するうえで、コミュニケーションのために必要不可欠なので、フランス語とアラビア語を必死で学んだ。指導は論理的構造のフランス語で、日常生活ではアラビア語で過ごした。

言葉を学んだからと言って海外に出る意欲向上に短絡的には結びつかない。語学学校に通うシニア世代が外国語を学ぶ理由は、例えばルーブル美術館で本物をじっくりと鑑賞したいからとか、ケニアで自然の動物に近づいて見たいとか、日本より困っている人があの国にはいるから私でも役に立てるとか・・・である。外国語に触れていると海外に行きたくなるわけではない。海外に行きたいから学びに来ている。

学ぶことは手段なのである。

2013年8月28日水曜日

Tue.Aug.27,2013 国体関東ブロック予選 結果 

初日の24日は会場に行けたが、25日(日)のゲームはJVA公認講師研修会出席で国体関東ブロック予選会2日目は会場に行けなかった。結果が、本日出た。

県別では、埼玉県が4種別全てに本大会への代表権を取った。次が開催県の神奈川県と私の属する千葉県で3種別。そして、群馬が2種別、茨城と栃木が1種別。山梨県はゼロとなった。本大会が開催される東京都は予選なしのフルエントリーとなる。

詳細は、神奈川県バレーボール協会のホームページに結果がアップされているので、そちらをご覧いただきたい。http://kanagawa.volleyball.ne.jp/event/kokutai/kokutai68results.pdf

国民体育大会の前身は、1924年から太平洋戦争中の1943年まで行なわれていた明治神宮競技大会である。戦後の翌年、1946年から国民体育大会と装いを改め再スタートした。・・・おっと、このまま行くと「国民体育大会の今後」などと固い話になりそうだから止めよう。

東京国体では、障がい者スポーツやデモンストレーションスポーツ(デモスポ)も10月の本大会の前後に開催される。私はデモスポで伊豆諸島の神津島でのソフトバレーボール競技(10/4-6)にお手伝いで参加してくる。

2013年8月27日火曜日

Mon.Aug.26,2013 JVA公認講師研修会 第2日

2日目。朝早いのが、ちときつかった。

まずは、早稲田大学准教授の松井先生の講義を受けた。松井先生との出会いは、先生が早稲田大学3年生の男子バレー部員の時であった。小柄でずんぐりむっくりの体型でいつもニコニコしていた。先生は、千葉県市川市出身ということで、お隣の船橋市に住んでいる私といつのまにか良く話をするようになった。

先生は、千葉県の教員採用試験に合格し、自分の母校の福栄中学校や第八中学校の体育の教員となった。そして、男子バレー監督として、瞬く間に頭角を現し、どちらの学校でも県で優勝するようになった。県内の中学男子バレートップの座を確立したころ、突然教員を辞めて筑波大学大学院に入学した。母校の早稲田大学の指導者になりたいという目標が彼にはあった。

そういえば、彼が大学生の頃、私は早稲田大学男子バレー部監督の古市(ふるいち)先生たちとお付き合いさせていただいていた。バレー部トレーナーの結城(ゆうき)先生をご紹介いただいたのもその頃だ。結城先生のご自宅で古市先生のお話を晩酌とともに聞かせていただいた。それから間もなくして古市先生はご病気で亡くなられた。

なんか、松井先生のパワーポイントを使用してのよどみのない「戦略、戦術」の講義を受けていながら、20数年前のことを思い出していた。

次の大東文化大学教授である遠藤先生の講義では、FIVB国際バレーボール連盟の最近の動向報告があった。昨年度にFIVBの技術委員に遠藤先生が就任されたということである。

最寄りのJR品川駅まで、知り合いの中学バレー監督の旧姓金子先生と一緒に帰った。彼女が県立藤沢高校バレー部でレシーバーを務めていた頃からの知り合いである。教員採用試験に合格するまで相当苦労されたようだ。彼女とはここ6年程前に恩師の飯塚先生(県立藤沢高→県立氷取沢→県立藤沢工業→県立大和南→現在は相模女子大監督)との関係で15年ぶりに再会した。別れ際に彼女から彼女が住む地元大和市名物のお饅頭を頂いた。
(これは美味しい!ふんわりとした生地に甘すぎないあんこがたっぷりと詰まっている。金子先生の優しさを感じた)

Sun.Aug.25,2013 JVA主催公認講師研修会に出席

毎年8月のこの時期に明治学院大学を会場に開催されている。受講者は、公認講師の他に最近、日本体育協会公認のコーチ・上級コーチを取得された方達で、今年の総数は60名ほど。

数日前から、一緒に行きましょうね、とお誘いの連絡が来た文京学院大中・高バレー部総監督の山根貞子さんと約束していた。JR品川駅のタクシー乗り場で待ち合わせした。お互いに40分も早く着いたので、コーヒーでも飲みましょうと小さなキャフェに入った。

二人とも声が大きいので後ろの席にいる人からトントンと肩をたたかれた。お静かに!と注意されるのかと思って二人とも神妙な顔で振り向いたら、そこには神奈川県の松島先生のニコニコされたお顔があった。そこから、またお話が始まった。なにせ山根さんと再会したのは1年ぶりなので、積もる話は尽きない。今年のインターハイは東京第1代表で出場し、スタメンのエースとセッターが不在(世界ユース選手権のスタメンで活躍し第4位)でもベスト4に入賞なんて立派!全中は、関東7番目で出場したが、決勝トーナメント1回戦負けでどうしたの?とかの会話は、今夕にじっくりと居酒屋でお話しましょ、と会場に向かった。

(ちょっと・・・山根さん、寄りかからないで下さい。私が危険です)
講師の講義も学習になるが、私の場合、それ以上に受講者の方々と再会しての情報交換が楽しい。新潟県協会副会長で県立高田工業元監督の山中先生、日本小学生バレー連盟の総務委員長として永く活躍された小林あつ子さん。小林さんは80歳を過ぎても小日向小学生クラブの指導をされているとのこと。大したものだ。大阪からは現役小学校教員で小学校でのソフトバレーの授業をさせたらこの人の右に出る者はいない城(じょう)先生。「ジョー」なんてカッコいいですね。

役員の先生方もこの時期は各種大会もありお忙しいところ、我々のために尽力して頂きありがたく思っている。委員長の亀ヶ谷先生、副委員長の蓮先生、主事の橋爪先生方には、毎月何らかの連絡・ご相談を差し上げているが、ご配慮の行き届いた連絡を頂き感謝申し上げている。私が、千葉県バレー協会指導普及委員長としての任務を何とか全うできるのも先生方のお蔭である。

講義では、東海大学男子バレー部監督の積山(つみやま)先生の戦術に対するお考えが、まったく私も共感するものばかりであった。東海大学男子バレー前監督であった斎藤勝(元全日本男子監督)のご薫陶のもとコーチをされていた積山先生。実は斎藤先生は私が最も尊敬する指導者のお1人である。積山先生の戦術論に私が共感するのも、あながち不思議ではない。

夕方からの、情報交換会そして場所を変えての個人的な懇親会は夜更けまで続いたのは言うまでもない・・・。

2013年8月25日日曜日

Sat.Aug.24,2013 国民体育大会 関東ブロック予選会の会場で

自宅のある西船橋駅から平塚駅まで総武線、東海道線を乗り継いで1時間45分。読書するにはちょうど良い時間である。

会場のサンアリーナは悠にコート4面取れる、広くて、天井も高い体育館である。早速、神奈川県協会指導普及委員長の原さんを探した。きょうの訪問の目的の一つ目は、原さんにお願いした「神奈川県バレーボール協会史」をお借りすること。

実は、9月に神奈川県協会主管で日本体育協会公認指導員養成講習会があり、私が新カリキュラムの「日本バレーボールの歴史」を講義することとなった。講師としては5年連続の要請であるが、歴史の担当は初めてである。バレーボール界の東のメッカと言われる藤沢市を中心とした神奈川県を語らずして日本のバレー界を語ることはできない。そこで、原さんにお願いして既に編纂されている「神奈川県バレーボール協会60年史」をお借りしようとお伺いした訳である。

役員室で原さんと談話していると、神奈川県協会の重鎮である白石さんが入ってこられ、いつの間にか何故か墓石の話になってしまった。その後も関東1都8県の会長、理事長が「やあ、やあ、こんにちは」と入れ代わり立ち代わり入って来られて、談笑の相手をしている間に第1試合の成年女子(千葉県vs.茨城県)を見損なってしまった。

群馬県会長の高橋先生とも2年ぶりでお会いした。早速、蕎麦の話になり「今度、群馬アリーナの近くに美味しい蕎麦屋ができたんだよ。今年の関東ママさん大会は、群馬アリーナでやるから、その店に行こう」と誘ってくる。

山梨県会長の山下先生は、私のブログの愛読者であり、ブログの言葉に込められた現在の私の深層までご理解されていたことに驚いた。

一番長くお話をさせていただいたのは、浜田勝彦さんであった。当年とって67歳になるのであろうか?名門藤嶺藤沢高校で国体日本一、中央大学でも、日本鋼管でも日本一、クラブチームの平塚クラブ(9人制)でも40歳までプレーして日本一と一番しか似合わない人で、ここ数年前からお話しさせていただく関係になった次第である。国際大会ではユニバシアード大会で世界一、メキシコオリンピック全日本男子の候補選手でもあった。Bクイックを開発した選手としてその名は国内外に知れ渡っていた。
(浜田さんと一緒に)
この方は天才プレーヤーであった。そして理論家でもある。その理論は、指導者になってから形成したと仰っていた。現役の時は理論などなくてもできていた。指導者も細かなことは教えられず、自分で学べということであった。しかし、当時の指導者は人間としての礼儀作法には厳しかった。

選手として活躍できた一番の理由は「怪我しなかったこと」だと言い切った。それは、指導者になっても、優秀なトレーナーを招き、最長では7年間、選手にもけがをさせなかった。日本鋼管を途中退社して神奈川中央交通女子バレー部の監督に就任するやいなや、あっという間に9人制女子バレーの頂点に君臨した。その後、久光製薬スプリングスの監督やVチームの総監督、秋田国体アドバイザーなど6人制と9人制の男女のバレーを知り抜いた指導者となった。現在はご自宅のある平塚市にお住まいと聞いている。なにせ、この人のそばでバレーの試合の解説を聞いていると飽きない。「そういう見方もあるのか・・・」といつも感心させられる。

神奈川県は選手も指導者も実に層が厚い。国体ブロック予選は、明日まで開催される。総合成績は神奈川県が頭一つリードで次に埼玉県が付いてきている。

最後に、埼玉県成年女子代表の上尾の監督である吉田さんと2年ぶりに話を交わすことができた。
同じ山形県出身である。彼がアメリカ女子の監督になってから、帰国しても話をする機会がなかったが、きょうは2勝して国体本戦にも1番乗りで代表権を取ったので会話も滑らかであった。
(埼玉代表のVチャレンジ上尾中央病院と山梨県代表の山梨中央銀行の試合。山梨中央銀行は普段9人制をやっているが国体には9人制がない。そこで6人制仕様で代表になって出てくる。この直前の試合では、山梨中央銀行とやはり普段は9人制をやっている群馬銀行との全国9人制トップチーム同士の対決は面白かった)
実り多き一日であった。やはり、人に会うのが一番良い。

明日から2日間は、明治学院大学で開催される日本バレーボール協会主催の公認講師研修会に出席する。全国から見えられる公認講師の方たちと1年ぶりに再会できるのが楽しみだ。


2013年8月23日金曜日

Fri.Aug.23,2013 イチローの言葉に共感

昨日、野球の世界で、日米通算4,000本安打を記録したイチローの言葉に「失敗に向き合う」というのがあった。
 「4,000のヒットを打つには、僕の数字で言うと、8,000回以上は悔しい思いをしてきているんですよね。それと常に、自分なりに向き合ってきたことの事実はあるので、誇れるとしたらそこじゃないかと思いますね」。

イチローの平均打率は3割少しだから、今までの総打席数は約12,000回としても成功したのは1/3で、残り2/3は失敗であった。しかし、その失敗をそのままにしなかったところが、失敗を重ねなかったイチローの努力である。

 「これからも失敗をいっぱい重ねていって、たまにうまくいってという繰り返しだと思うんですよね。バッティングとは何か、野球とは何か、ということをほんの少しでも知ることができる瞬間というのは、きっとうまくいかなかった時間と自分がどう対峙するかによるものだと思うので。なかなかうまくいかないことと向き合うことはしんどいですけど、これからもそれを続けていくことだと思います」。

失敗から目をそむけずに、その原因を探り、いろいろ試してみる。試行錯誤していく中から成功の兆しを見つけ成功の確率を高くする。いわゆる、「あきらめない」ということ。

あきらめずに、わからないことに向き合っていれば、少しずつ絡まった紐も解けてくる。その瞬間の喜びが忘れられないから辛抱できるんでしょうね。

私は、イチローにはなれないが、私なりにバレーボールの指導法を求めて行きたい。「何を指導するのか」ということも大事だが、「どのように指導するのか」ということが私の長年のテーマだ。初心者には、コーディネーション・トレーニングで楽しさを、中級以上にはバイオメカニクス(力学、生理学、解剖学)で納得性を説明するというのが私の指導スタイルになってきた。上級者には社会の中での存在価値を高めることを期待して指導している。

2013年8月22日木曜日

Thu.Aug.22,2013 今後の予定

今年も余すこと4ヵ月。暦の上では立秋。しかし、毎年気温は上昇して、夏が長くなってきている。今年は四万十市が日本一の最高気温を記録した地域として熊谷市を抜いた。

全柔連は新理事会が発足した。やっと、改革に着手できる。学閥と利権を乗り越えて、新会長の手腕を期待したい。そんな時に、今度は日本体操連盟に暴力の疑惑がスクープされた。恐怖で人を動かすのはスポーツには似合わない。

イチローが日米通算4,000本ヒットを記録した。明日の新聞のスポーツ欄はイチロ一1色になりそうだ。

歌手の藤圭子が飛び降り自殺を図り死亡した。本日の午後のことだ。若い人には、宇多田ヒカルのお母さんと言った方がわかり易いか。私と同じ世代で1歳違いの62歳だ。彼女が十代で歌っていた「夢は夜開く」などしゃがれた声の暗い歌を私もよく歌っていた。同級生が1人去ったような感じだ。原因は病気だったんだろうか・・・。ご冥福を祈りたい。

9月7日にはオリンピック招致の結果が出る。日本に来て欲しいのはやまやまであるが、トルコが有力ではないかと思っている。まだ開催していないアラブ地域で開催せずして世界のオリンピックとは言えない・・・という声が、最後にIOC委員を動かすかもしれない。このような表現が、実は1964年の東京オリンピック招致の決め手となったと聞いたことがある。

さて、明日からの1週間の予定を確認しておこう。

8/23(金):全国を目指すママさんチームの練習。全国大会の予選まで練習はあと3回のみ。「自信」という第3のスキルを注入する。

8/24(土):国民体育大会第1日目。神奈川県平塚市アリーナで視察。9月開催、神奈川県協会主幹の日本体育協会講習会の打ち合わせ。

8/25(日)、26日(月):日本バレーボール協会主催「公認講師研修会」受講。全国から公認講師が集まってくる。文京学院大中・高の総監督である山根さんとも久しぶりにお会し、25日夜は一献傾ける予定だ。26日夜は、我がソフトバレークラブで練習。

8/30(金):幼稚園ママさんの練習。夏休み中の園児・児童たちが一緒に来るんだろうな・・・。総計で40名ぐらいになりそうだな。

8/31(土)、9/1(日):ソフトバレーボール・リーダー養成講習会(弘前市)。半年振りで青森県協会会長の春藤先生と再会できる。今週開催していた全日本中学校バレーボール大会にお孫さんのチームが県で優勝したものの、東北大会であと一つ勝利が不足して全国にコマを進めなかった。昨年まで校長を務めていた弘前聖愛学院高校が甲子園に初出場したことなど話題は尽きない。

特に予定のない日は、バレーボールの資料作りに毎日5時間費やしている。今までの自分の指導論を講習会で使う資料としてのパワーポイント化を行っている。画像が少ないので、近々、元気な全国区の高校生をモデルにして撮影する予定だ。文字だけの資料って迫力がないからねえ。

そうそう・・・、モデルにはママさん達も使いたいですね。ブロックの手が綺麗だとか・・・、アンダーハンドパスの組手が決まっているとか・・・練習着がシューズと上手にコーディネートしているとか・・・モデル自薦OKです。連絡くださいね。




 

Wed.Aug.21,2013 全日本中学校バレーボール選手権大会 最終日

男子の結果には驚きましたね。1位から3位(決定戦なしなので2チームが3位)まで、東京勢で占めています。

08月21日(水)
【準決勝】
A1 サレジオ(東京) - 大森第二(東京) 2-0 (25-21, 25-22)
B1 駿台学園(東京) - 渕江(東京) 2-0 (25-17, 25-17)

【決勝戦】
特2 駿台学園(東京) - サレジオ(東京) 2-0 (25-19, 25-12)

※駿台学園中学校(東京)が2年ぶり5度目の優勝。

<男子最終順位>
優勝: 駿台学園中学校(東京)
準優勝: サレジオ中学校(東京)
第3位: 足立区立渕江中学校(東京)
第3位: 大田区立大森第二中学校(東京)

要因の一つには、小学生バレーの存在が挙げられます。

男子児童にとって魅力あるスポーツは、プロのある野球、サッカーです。ミニバスケも盛んです。親御さんも子供に優れた体格と能力があれば、プロの世界に我が子を進ませる親御さんは多いと聞いています。そんな環境下で、指導者の方たちは必死になって部員募集をしています。

小学生バレーを育てるためには、地域の高校、中学のバレー部のサポートが必要。高校、中学のお兄さんお姉さんたちからの小学生への指導が憧れを醸成し中学でもバレーを続けようという気持ちにさせます。東京都は、指導者の資質向上もありますが、そのようなことが実っていることだと思います。

駿台学園は昨年準優勝でした。昨年優勝していれば5年連続優勝ですから、これは凄いことですね。駿台学園の特色として挙げられることの一つに、バレーボールが校技として全学校生徒が3年間バレーボール授業を受ける。校内のバレーボール大会は、毎年盛大に開催されている。

女子は全国常連の長野市立裾花(すそばな)でした。ここもやはり、小布施スポーツ少年団などの小学生バレーが基盤にあります。

<女子決勝トーナメント戦>
【準決勝】
C1 裾花(長野) - 共栄学園(東京) 2-1 (16-25, 25-9, 25-20)
D1 金蘭会(大阪) - 就実(岡山) 2-0 (25-18, 25-21)

【決勝戦】
特1 裾花(長野) - 金蘭会(大阪) 2-0 (34-32, 25-20)

※長野市立裾花中学校(長野)が3年ぶり5度目の優勝。

<女子最終順位>
優勝: 長野市立裾花中学校(長野)
準優勝: 金蘭会中学校(大阪)
第3位: 共栄学園中学校(東京)
第3位: 就実中学校(岡山)

2013年8月21日水曜日

Tue.Aug.20,2013 全日本中学校バレーボール選手権大会 ベスト4決まる

男子は、なんと関東大会の再現となった。4強に躍り出てきたのは1週間前に開催された関東大会兼全国予選会のベスト4、しかもすべて東京勢。関東大会というより東京都大会の再現となった。

【準々決勝】
A6 大森第二(東京) - 光野(石川) 2-1 (25-10, 23-25 ,25-18)
B5 サレジオ(東京) - 安来第三(島根) 2-0 (25-20, 25-20)
G6 渕江(東京) - 矢作北(愛知) 2-0 (25-20, 25-17)
H6 駿台学園(東京) - 紫錦台(石川) 2-0 (25-16, 25-19)

08月21日(水) 第3日 準決勝・決勝戦

【準決勝】
09:30 A1 大森第二(東京) - サレジオ(東京)
09:30 B1 渕江(東京) - 駿台学園(東京)
駿台学園、サレジオ、足立区立淵江、大田区立大森第二の4チームはお互い手の内を知っているどうし。駿台学園とサレジオが頭一つ実力が上であるが、明日の準決、決勝はどうなるか?

女子は、伝統校が順当に進出してきた。東京の実践学園、世田谷区立北沢をフルセットで戦って上がってきた長野県の裾花(すそばな)。強豪長崎県の聖和女子学院と東京の駿台学園を撃破してきた伝統校である東京の共栄学園。そしてやはり伝統校である岡山県の就実。最後の1校は、優勝候補である東京の八王子実践を倒してきた躍進著しい大阪府の金蘭会。

【準々決勝】
C6 共栄学園(東京) - 駿台学園(東京) 2-0 (25-20, 25-18)
D5 裾花(長野) - 北沢(東京) 2-1 (17-25, 25-19, 25-18)
E6 金蘭会(大阪) - 八王子実践(東京) 2-0 (25-22, 26-24)
F6 就実(岡山) - 上毛(福岡) 2-0 (25-21, 25-22)

08月21日(水) 第3日 準決勝・決勝戦

【準決勝】
09:30 C1 共栄学園(東京) - 裾花(長野)
09:30 D1 金蘭会(大阪) - 就実(岡山)

私は、東京にいて現地からの結果を聞いているだけであり、実際の試合を見れないのがもどかしい。

夕方に、先週の全日本小学生バレーボール大会に出場した千葉県男子代表チームの監督、コーチと一緒に「残暑払い」を催した。監督が懇意にしているという店に行った。JR船橋の脇にある終戦直後の雑多な界隈の雰囲気を残す通りを進んでいくとその店はあった。普通の店構えからは想像できなかったが、その店はタイ料理店であった。辛い料理に舌鼓を打ちながら話題はバレーボールから航空機まで話は続いた。

2013年8月20日火曜日

Mon.Aug.19,2013 全日本中学校バレーボール選手権大会 予選グループ戦

8月は全国大会、国際大会花盛り。9月は東京で国体がある。

さて、中学校の全国大会が愛知県岡崎市で始まった。あそこも夏は暑いところである。関東勢が頑張っている。男子は2チームが敗退したが、女子は8チーム全て明日からのトーナメント戦に残っている。大したものだ。関東大会で優勝した男子の駿台学園、女子の八王子実践の活躍や如何に?

女子は、ベスト8を関東勢で占める可能性もあるか?

2013年8月19日月曜日

Sun.Aug.18,2013 女子バレーワールドグランプリ 総合順位

総合順位が出た。見方は、左から、勝ち点、勝敗、国名、⭐印:決勝ラウンド進出5チーム。以外なのは、キューバ。全敗で終了している。最近は同じ中米地区でもドミニカ共和国に押されている。

23  8-0  24/04  中国  ☆
22  8-1  25/09  アメリカ  ☆
22  7-1  23/05  セルビア  ☆
21  7-2  24/09  イタリア  ☆
20  7-1  22/08  ブラジル  ☆
19  7-2  22/12  日本  ☆
19  7-2  24/14  ロシア
19  6-3  23/12  トルコ
19  6-3  22/13  ブルガリア
17  6-3  21/14  ドミニカ共和国
16  4-5  21/17  ドイツ
12  4-5  14/15  オランダ
10  3-6  11/20  タイ
*7  2-6  09/19  チェコ
*6  2-7  11/23  ポーランド
*5  2-7  10/25  アルゼンチン
*4  1-7  08/22  カザフスタン
*2  1-8  05/26  プエルトリコ
*0  0-8  03/24  キューバ
*0  0-9  00/27  アルジェリア

※予選ラウンド上位5チームと開催国の日本が決勝ラウンドに進出する。

オリンピック翌年のこの時期は、新チーム作りの時期。どの国も高身長化と男子バレー化を目指している。多くのトップレベルの国は、ジュニアチームを既に高身長(平均:女子で190cm,男子で200cm)にしてリオと次の2020年を目指している。我が日本は、どのようなBig Picture(全体図)と直近のリオに向けての戦術があるのか?今日の試合では、まだ兆しも見えない。

いつまでも西欧の真似をして追従していても金メダルは取れない。欧米から真似されるような(しかしそう簡単には真似できない)スキル、戦術、マネジメントが必要だ。競技スポーツで評価されるのは、金メダル。1番のみだ。いつまでも昨年の過去の銅メダルの余韻に浸っている場合ではない。


2013年8月18日日曜日

Sat.Aug.17,2013 女子ワールドグランプリ一次リーグ vs USA

お盆の帰省先からのリターンが始まった。今晩中に車で移動する家族も多いであろう。居眠り運転には気をつけて欲しい。私の場合、先週すでに家内の実家に行き、お墓掃除をして来た。いずれは、婿の私もこのお墓に入るのであろう。お墓の中の先輩達に今のうちから好印象を持ってもらうために、いつもより丁寧に雑草を引き抜き、清水を墓石にかけ、さっぱりとしていただいた。

掃除は自分を磨くことでもある。私自身もスッキリしたところで、ご先祖様先輩達に手を合わせた。

さて、女子ワールドグランプリ USA vs  日本 のゲームをTVで観た。結果は日本の完敗であった。USA新監督のMr.Volleyballことカーチ・キライの指導が反映されたチームで目を引いたのは、ブロックであった。188cm平均のブロッカーの横への移動が素晴らしく速い。ラリー中の190cm台のミドル(センター)のスタートポジションへの戻りも迅速だ。ブロックに跳ぶ準備が速いので、空中の形も良い。日本のトスがネットに近い場合は、USAのブロッカーの長い腕がトスボールの近くまでニュッと伸びてくる。

日本の若き司令塔18歳の宮下さん。手首の柔軟性を生かしたトスには魅力を感じる。身長も176cmあり、高い位置でのset (トス)もできるし、ブロックもできる。課題は、レシーブが短い時にボールの落下点に入るのを早くすること。落下点への移動が遅れると、身体を回しながらトスするのでボールがネットに近づき過ぎてしまう。オーバーで処理できるのも、スタートが遅いのでアンダーでトスしてしまう場面も度々あった。

1972年ミュンヘンオリンピック女子バレー銀メダリストでセッターの松村さんは、もう15年前であるが、私の質問に次のように答えてくれた。

「シンマツさん。失礼な質問ですが・・・あなたの体形(ちょっとガニ股)から見て、脚は早くないと思うのだが、レシーブボールの落下点に入るのが速い!どうして?」

「あら、ナベさん。私はね、予測能力が素晴らしいのよ、ガハハ」

「もう少し、詳しく・・・」

「相手チームから打たれたボールのコース・種類とレシーバーの能力・体勢をレシーブする一瞬前に感知して動くのよ。私のこの足でも間に合うのよ。ココとココを使うのよ、ガハハ」と自分の目と頭を指差す。
(コート脇から檄を飛ばすキライ。名前はキライでも、ファンからは好かれていた。オリンピックの6人制とビーチの両方で唯一金メダルを取った男である。2001年には殿堂入り。20世紀最高のプレーヤーとしてFIVBから表彰された。今年で52歳になる)
さて、さて、話題はUSAのことであった。感心したのは他にもある。監督のカーチキライの態度であるが、表情をさして変えず、風貌には自信が満ち溢れている。選手達の表情もキリッと引き締まり美しい。TVを見ながらモントリオール金メダリストの白井貴子さんに電話したら、次のような感想が返ってきた。

「アメリカのあの子たちには眼ヂカラがあるわ。身体も筋トレで絞っているしね・・・大したものだわ」

リオ・オリンピックでは、このUSA、開催国のブラジルの2強が軸になり展開するのでしょうね。では日本は、どうすれば、またメダルを取れるのか?新戦術のヒントは、9人制バレーにある。

Fri.Aug.16,2013 第33回 全日本バレーボール小学生大会 最終日

最終日は、東京体育館で男女ともベスト8からゲームが行われた。館内は結構父母達の応援者で埋まっていた。東京都代表の男子杉一クラブ、女子駒沢VBCが揃って残っているのも要因であろう。

先ずは、役員への挨拶。受付の女性役員に挨拶して、ゲストカードを頂く。これでコート近くまで行ける。役員席で全国小学生バレーボール連盟理事長の工藤先生と握手して挨拶。この方は、本当に精力的だ。60歳で小学校校長を定年退職され、ますます小学生バレーに打ち込んでいられる。

(男子は小柄なチームが多かったが、動きが迅速。小学生男子バレーも熱い!)
そう言えば、ベスト8以上のチームのコーチングスタッフにも白髪の混じった方々が多い。中学校、高校バレーの監督は、ほとんどが教員である。小学生バレーボールは、小学校対抗戦ではない。地域クラブチームである。従って、コーチングスタッフには、教員以上に一般の方々が監督やコーチを担っている。役員にも一般の方が多い。中学校や高校の大会と違う大人の雰囲気がある。

総務委員長の山下さんとも1年ぶりに再会できた。山下さんは、2年前に地方公務員を定年退職された。昨年は自らのチームを埼玉県代表に導き、全国では3位という成績を上げた。先ずは、山下さんから大会情報、昨今の小学生バレー事情を聞く。そのあと、準決勝の試合をじっくりと見させていただいた。

準決勝のゲームまで見て用事があったので帰ろうとしたら、千葉県小学生バレーボール連盟会長の市川さんにお会いし、しばし談笑。千葉県女子代表の千葉みつわ台が惜敗(1-2)で3位であったが、立派な成績である。特に、一人一人個性あるサーブの指導は見事である。2番の子のサーブはコース、スピード、ノースピンでの変化と講習会でモデルにしたいくらいの理想的なフローターサーブであった。

但し、一部のチームのスタッフに見られたが、惜敗した後に審判員の判定に対する不満げな言動は少し残念であった。勝負にこだわることは良いが、こだわり過ぎるのは如何なものか。審判員も選手に負けないくらい一生懸命判定に当たっている。チームも審判団もお互いにリスペクトして(敬意を持ち)ゲームを楽しむことが大事である。

(あともう一歩で決勝戦を逃がしたみつわ台。この敗北を次に活かしてほしい。勝利や成功よりも敗北や失敗から学ぶことは多い)
一番より一流を目指そう。

2013年8月16日金曜日

Fri.Aug.16,2013 タイと日本の関係は?

今年に入ってから、私のブログの読者で気になっている国がある。その国はタイである。毎日数名の方が、ここの私の拙いブログをご覧になっている。日本人であろうか現地の方かわからない。最近は、タイの隣国であるインドネシアやベトナムの読者も増えてきた。いずれも、経済的な発展が目覚ましい。そして、経済成長と共にバレーボールも発展してきた。

日本とタイ間には経済的な深いつながりがある。資料としてはちと古いが、タイの国際貿易に占める対日割合は、輸出14.2%、輸入24.1%(2003年)となっており、日本からのタイ向け直接投資は975億バーツ(2003年)となっている。タイに対する外国投資額全体の半数を占めており、タイにとって日本は貿易額、投資額ともに第一位となっている。タイを訪れた日本人は120万人を越えており世界第一位である(2004年)。また、タイ人の89%が日本を友好国だと思っている。

今月上旬、日本の高校男女選抜チームがタイで強化合宿と国際友好試合を行った。なぜ、タイなのか?

昨今の東南アジア情勢を鑑みれば理解できる。領土をめぐる中国、韓国との軋轢がある。中国、韓国には行けない。台湾に行けば、中国が黙っていない。そうなると、政治的に無難なのは、親日国でありバレーのレベルも高いタイとなる。

政治の前では、スポーツはまだまだ弱い。

最近、タイが身近に思えてきた。タイのバレーボールチームを指導するのも面白いかもしれない。

2013年8月15日木曜日

Thu.Aug.15,2013 68回目の終戦の日が巡ってきた

8.15のこの日になると、亡き父のことを思い出す。

大正13年生まれの父は、20歳ぐらいで出兵した。配属先は海軍で、潜水艦に乗っていた。
潜水艦は,呂(ロ)号潜水艦というものであった。一般的に知られているのは、伊(イ)号潜水艦。ロ号はイ号の補助的な役を担っていた排水量500t以上,1000 t 未満のものであった。軍需目的の通商船を攻撃していたと父から聞いていた。滅多に相手と戦闘状態にはなったことがない、と言っていた。

戦後、父は無事に戻り、私が生まれた。

この日は、たとえわずかな時間でも、静かに戦争そして平和のことを考える日としている。




Wed.Aug.14,2013 第33回 全日本バレーボール小学生大会を視察

昨日は開会式で、本日から16日まで男女計98チームが戦いを繰り広げる。本日と明日は各チームが最低2ゲームずつ行い、ベスト8を決める。総試合数は男女混合エキシビション8試合を含めて、なんと250試合もある。従って、会場が5会場必要となる。

東京体育館をメーンに、東京都町田市、埼玉県所沢市、神奈川県川崎市、そして本日私が視察に行った千葉県浦安市総合体育館と各種全国大会でよく使われる5会場で試合が繰り広げられる。会場の確保だけでも役員のご苦労は並大抵ではない。

浦安市総合体育館に着くと、丁度、千葉県代表で男子の丸山VC(船橋市)監督の築山さんとお会いした。チームの子供達を従えていたが、皆小柄だ。160cmを超える子はいない。150cm程の子が2人いるくらいだ。どんなバレーを展開するのであろうか?
(赤いハイソックスが特徴のみつわ台。バランスの取れたチームである。この日リーグ戦2勝し、シード決定戦にも進出してベスト8のシード権を得た)
本部席に案内された。千葉県女子代表のみつわ台(千葉市)がゲームをやっているところであった。 対戦相手は秋田ブレイザーズ。秋田のベンチには知っている顔が座っていた。元全日本選手の利部(かがぶ)陽子さんであった。地元の県立角館高校から日立入社。特にサーブとレシーブは一級品であった。利部さん直伝の鋭いサーブが面白いように決まり一昨年全国準優勝の千葉みつわ台をあと一歩まで追い詰めた。試合後は、利部さんと再会できなかったが、彼女が未だに小学生バレーボールの指導を続けていることが嬉しかった。
(黄色いシャツが丸山VCボーイズ。メンバーは9人しかいない。男の子たちに人気のあるのはプロのあるサッカー、野球そしてバスケットだ。バレーボールの楽しさを指導できる指導者が一人でも多く必要だ)
丸山VCボーイズは、ここぞの時の惜しいミスが出て、結局1勝1敗で、明日は2位グループに入るようだ。まだ、ベスト8入賞の可能性は残っている。大きな体育館、大観衆の中、全国のチームとの試合の中で子供達は磨かれていく。1点でも多く点数を取り、1分でも多くコート上に立ちプレーすることが、上手になるコツだ。

(兵庫県代表の女子チームにジャンプスパイクサーブを4本連続、軽やかに打っている子を発見した。今大会のサーバーを見て共通していたのは、片足ジャンプのオーバーハンドでのフローターサーブを打つ子がほとんどであったこと。それ自体は悪いことではないが、サーブはバレーボールの中で唯一の個人技でもある。個々の特徴あるサーブがあった方が相手も面食らうと思うのだが・・・。その中で、この子は我が道を貫いている。右手でトスをスピンさせながらも正確に上げている。大したものだ!)

2013年8月13日火曜日

Mon.Aug.12,2013 平成25年度関東中学校バレーボール大会 結果

8/8~10、関東中学校バレーボール大会が東京都大田区総合体育館を中心に開催された。関東大会といっても、この大会は全国中学校大会への予選会を兼ねている。中学生にとって、学校単位で参加できる年に一回の全国大会である。

高校生であるならば、8月の全国高等学校総合大会(インターハイ)、1月の全国高校バレーボール選手権大会(春高バレー)の2つの全国大会に学校単位で出場できる。10月開催の国民体育大会は一般的に選抜チームが多い。

中学生バレーボーラーにとって、全国大会に出場するためには、自分の県で優勝することではなく、この「関東中学」で上位8チームに入賞しないと全国への出場の権利がない。関東ブロックでは男女とも東京のレベルが高い。今回もその傾向が如実に出た。

男子は全国代表の8チームのうち5チームが東京都。女子は、なんと東京都代表8チームのうち7チームがベスト8に進出し、全国代表の切符をほぼ独占した。東京都代表の女子7チーム全てが中高一貫だ。 区立北沢中学バレー部は、中高一貫校ではないが、下北沢成徳のチームと連携している。

東京都の強さはどこにあるのか?まず、熱心な指導者の存在が一番の理由である。次に、中高一貫校の強みというのも確かにある。受験を気にせず勉学・練習に打ち込める。高校チームと練習試合などがすぐできる環境にある。そして、意外と知られていないのが、練習試合を東京都のチーム同士で頻繁に行っていることだ。えっ、ライバル同士がどうして?
 
その理由は、最初に述べた全国代表を決めるシステムにある。関東大会では、東京都代表の8チームは、ベスト8までは対戦しない組み合わせになっている。従って、ライバル同士、都内に集まってベスト8に入るために腕を磨き合えるわけである。
 


Sun.Aug.11,2013 日体協公認指導員養成講習会in千葉 最終日

きょうで最終日。午前中に、「フォーメーション理論」をパワーポイントを使用して行った。レセプション、ブロック、ディグ、アタック、スパイクカヴァー(ブロックフォロー)の代表的なフォーメーションを中心にシステムも解説した。

その後、サブアリーナに移動して実技検定試験の説明と練習。実技検定試験の内容は二つ。サーブのコース打ち10本と3人レシーブ1分。

閉講式では、県協会副会長の宇木先生からお言葉を頂き、31名の受講者は家路に向かった。私も自宅で受講者の実技検定試験の評価を表に記入し、課題のレポートの採点、出席状況を確認して、最終合格者を決める。

4日間の講習会で病人も怪我人も出なかったのは、幸いであった。次回は、また二年後に開催の予定だ。

2013年8月12日月曜日

Sat.Aug.10,2013 講習会3日目の講師は元全日本選手 !

午前中は、「練習計画の立案」を高校女子チームをモデルに具体的に講義。計画立案以上に大事なこと。それは、計画を実行し、チェックし、対策を打つこと。そして、修正も加えて再び計画立案すること。その繰り返しがチームの成長になる。

このような計画の管理を“PDCA Management Sycle(ピィ・ディ・シィ・エィ・マネジメト・サイクル)"という。PDCAは、Plan-Do-Check-Actionの頭文字をとっている。計画を立て実行する人はたくさんいる。しかし、実行したあとに真剣に確認、反省、検証する人は少ない。そのあとに、対策を打つ人は、更に少ない。このサイクルをグルグル回すことが、確実にチーム力を向上させる。

次のテーマは、「サーブ」。先ず、講義をパワーポイントを用い説明。その後、サブアリーナで地元の中学女子にモデルになっていただき実技指導。外は30度を超す気温であるが、サブアリーナにはクーラーが入っており快適である。ジャンプ・スパイクサーヴの説明は、受講者の中にVプレミアム男子の現役選手が2名いたので、彼らにモデルをやっていただいた。中学女子生徒達は、間近で見るVリーガー達の迫力あるプレーに目を丸くしていた。
 
現役選手のうちにセカンドキャリア(現役後の人生設計)を考えることは、その人にとって有益である。現役時代はプレーだけに専念すれば良い、その後のことはその後で考えればよい、との考え方もある。その考えを私は否定はしない。しかし、長い人生をバレーボール現役で過ごすことはできない。コーチの道を歩む、コーチ以外のスタッフの道を歩む、もしくはスポーツ以外の道を歩む人もいる。現役のうちに、例えば弁護士の資格を取るための学習を始め、セカンドキャリアを形成する努力を始めるのも良い。
(「名選手、必ずしも名コーチに非ず」と言われる。しかし、田中直樹さんには、この言葉は当てはまらない。実にポイントを的確にとらえて指導している)

午後からは、オリンピック3度出場の昨年現役選手を引退した全日本女子の多治見麻子さんと1980年代に日本体育大学、住友金属、全日本男子でエースで活躍した田中直樹さんを講師に迎えて「スパイク」「スパイクレシーブ(dig)」の基本を懇切丁寧に指導していただいた。
(これは珍しい場面。田中さんがトスを上げて、多治見さんが速攻に入っている。強い時代の全日本の選手は大概のポジションはこなせるんですね。そういえば、多治見さんも八王子実践時代は180cmの身長を生かしてサイドスパイカーであったが、その後ミドルもやって、結果的にどのポジションでもそつなくこなせるようになった)

最後のdigの練習では、受講者全員が元全日本選手と現役Vリーガーの打つ強打を4本、体験レシーブすることを行った。
(多治見さんのDig。下半身が安定して目線がぶれない)

(集合写真)



Fri.Aug.9,2013 日体協公認指導員養成講習会in千葉 ー2日目

午前中は、「初心者指導法」の理論と実技。バレーボールにおいては、オーバーハンドの指導に工夫がいる。日常の生活にオーバーハンドのようなフォームを用いる場面はほとんどない。ましてや、ボールを指で弾くことは突き指などの恐怖心を引き起こす。そこで、恐怖心を除去するために柔らかいソフトバレーのボールを用いるのも良い。

ボールを受けること、ボールを弾くことを分けて考える。また、上肢と下肢の使い方を理解することがポイントになる。手(指)にボールの形状、重量の感覚を覚えさせる。膝を曲げ、伸ばすこと(屈曲・伸展)、肘の屈曲・伸展、手首(前腕)の回内運動などのメカニズムを知っておくと、指導がしやすくなる。

午後からは、チームを結成して3年目の敬愛大学女子バレー部にモデルになっていただき、監督の宇木先生に実際の指導法を展開して頂いた。宇木先生は市立習志野、市立船橋の両校で女子バレーの監督をされてきた。全国大会での最高成績は栃木インターハイでの準優勝であるが、通算30回以上全国に出場している。金坂、小野、武藤など全日本選手を多数指導してきた。豊富な指導体験に裏付けられた理論は受講者にもわかりやすく納得のいくものであった。

敬愛大学の部員数は、3年前は7人。今年はなんと全員で25名。平均身長も高くなってきた。今年のメンバーには、全国常連の高校のエースクラスが数名いる。現在の実力は関東大学リーグ2部の中位というところか。来年度、即戦力の新人の補強と宇木監督の指導力を持ってすれば、全日本大学選手権でのベスト8入りも可能である。期待したい。


2013年8月11日日曜日

Thu.Aug.8,2013 日体協公認指導員養成講習会in千葉のスタート

本日から連続4日間の講習会がスタートした。4日で30時間のカリキュラムだから、一日7時間半かけて講義と実技を行い。更に最終日は、実技検定試験も行う。相当ハードだ。受講者は、30名。40歳前後が多い。Vプレミアム男子の現役選手も2名受講している。

本日の講義は、先ず千葉県バレーボール協会理事長の挨拶と体罰撲滅に向けてのお話が行われた。次に、私が、新カリキュラムの「日本バレーボールの歴史」を年表と動画3本を用いての講義を行った。1895年にバレーボールを発明した アメリカ人のMr.モーガンを紹介した。その後、日本に伝わってきて、極東大会での16人制から6人制に移り東京オリンピック開催・・・と、現在までの歴史を解説した。
(このトレーニングの後、3日間、臀筋が筋肉痛になった40歳代の受講者が多発)

午後からは、ルール解説。講義と実技での「自体重での体力トレーニング」「応急処置法」を終えたのが19:00。
(応急処置法の講師は日本陸上連盟公認A級トレーナー。勿論、日体協公認アスレチックトレーナーでもある。可愛い女性講師であったので、受講者は少し甘え気味であった)


2013年8月7日水曜日

Wed.Aug.7,2013 東京オリンピック招致レース あと1ヶ月

2020年五輪の開催都市決定まで、本日7日でちょうど1ヶ月。

明日から千葉県バレーボール協会主管の日本体育協会公認指導員養成講習会がスタートする。講義は新カリキュラムの「日本バレーボールの歴史」からスタートする。何事も、先人達の足跡を辿るところから始めるのが良い。歴史を知らずして、今を、そしてこれからを語ることは、足元の安定しない熱意だけの行動に陥りやすい。先人達の苦渋、歓喜が我々に多くのことを教えてくれる。

年表を作成した。時の政治・経済・社会も対照できるようにした。バレーボールの誕生、世界バレーボールの歩み、日本への伝播、国内での普及、オリンピック種目採用へのご苦労、それぞれにバレーボールの普及、強化に関わってきた先達の苦労が、改めて良く理解できる。亡くなった方達も敢て入れた。歴史を作ったのは人だ。その方達のお名前を忘れてはいけない。

ここ3年でも、中村祐造さん、岩田三郎さん、又木誠八郎先生、松平康隆さん、中村四郎先生が亡くなられた。生前、もっとお話を伺っておくべきであった。

私の役目は、先輩諸氏から教え頂いたことを語り部として次の世代に伝えることである。明日の講義では、受講者に「人」を語れるようにしていきたい。そして、貴重な動画も入手できたので、理解の促進は十分図れると思っている。

招致へのスパートは、これからのIOC委員への政財界一緒になってのロビー活動になる。1回の投票ですんなりと決まるとは思えない。決戦投票になった時、敗退した都市からの協力も大事なポイントだ。戦前からの過去のオリンピック招致活動を今一度振り返り、念には念を入れて、バレーの5セットゲームでいえば、最終セット10点以降の攻防を冷静に燃えて頂きたい。

2013年8月6日火曜日

Tue.Aug.6,2013 今週の予定など

インターハイ女子が終了した。優勝は、予選で敗退、敗者復活で勝ち上がってきた東九州龍谷であった。今回は、世界女子ユース選手権大会(5位)と重なり、主要なメンバーを全日本ユースに送り込んだうえでの戦いであった。

特に、文京学院大女子はユースでもエースとセッターのレギュラーを2名出しており、その中でも第3位の成績を上げたことは称賛に値する。

高校生女子はこの後、全日本高校選抜チームを組んでタイに向かったはずだ。インターハイ女子のベスト4最終成績は下の通り。

<女子最終順位>
優勝: 東九州龍谷(大分)
準優勝: 熊本信愛女学院(熊本)
第3位: 文京学院大女(東京)
第3位: 金蘭会(大阪)

今週の予定は・・・
・本日が、幼稚園ママさん練習日。
・明後日から4日間、日本体育協会公認指導員養成講習会を千葉県旭市総合体育館で開催。土曜日にはゲスト講師で元全日本男子の田中直樹さん、女子の多治見麻子さんのお二人が駆け付けてくれる。老体にムチ打って指導している私を補佐して頂く。ありがたや・・・。

さあて、そのための資料作成がまだ完成していない。あと一日、頑張ろう。

2013年8月4日日曜日

Sat.Aug.3,2013 U-14とUボートの関係?

どこかの国の民主主義国の大臣が、憲法改正を巡り戦前ドイツのナチス政権時代を例示した自らの発言を撤回するとの談話を1日発表した。お騒がせな人である。

さて、ドイツとくれば、年配の人であれば「U-ボート」というものはなんであるかピンとくるであろう。そう、潜水艦のことである。ドイツ語の「U-Boot(ウーボート)」は「Unterseeboot(ウンターゼーボート、水の下の船)」の略語であり、潜水艦を意味する。英語でU-boat(ユーボート)と言った場合は専ら第一次大戦・第二次大戦時期のドイツの潜水艦を意味する言葉として使われる。

きょうは、そのU-ボートのお話ではなく、U-14のこと。「U-14」とは、サッカーの世界でよく聞く「Under 14歳」つまり14歳以下の選手(中学生と小学生)で構成されたチームのことを意味する。千葉県U-14クラブチャンピオンシップ男子バレーボール大会の主催者として会場の佐倉市民体育館に車で向かった。

今年で8回目を迎えたこの大会は、まだまだ参加チームが少ない。例年4チームで、今年は2チームだけだ。この大会を始めたのは、日本バレーボール協会からの通達で「今後の男子バレーの底上げを図る」という趣旨であった。千葉県協会内では、普及に関することだから指導普及委員会が中心になってやって欲しいという要望もあり引き受けた。引き受けたといっても、一番苦労しているのは指導普及委員会副委員長の篠村先生だ。私は開会式の挨拶だけがお役目で、そのあとは役員諸氏の邪魔にならないように役員室で役員の貴重品の留守番をしている。

(アップ風景。チーム数は少なくともレベルは高い。公式試合で普段練習したことを勇気をもって実行し、そこで成功した分、自信がつき能力が高まる。公式試合は練習の成果を確認する最高の場だ)
今年はU-14に付け加えて全国ヤングバレーボール優勝大会千葉県大会も合わせて開催した。出場チームは4チーム。そこで発見したことがあった。女子U-14は全国クラブ連盟のルールで行われる。クラブ連盟のルールとは、U-14であってもネットの高さは一般女子と同じ2.24cm、ボールのサイズも5号球であるということ。日本協会直轄の男子U-14は中学男子のネットの高さ2.30cmでボールは4号球。ちょっと、紛らわしい・・・。

男子U-14の関東大会代表は、4年連続でニッポンランナーズVBCに決まった。このチームから、県内高校強豪校に進学する子供たちは多い。

いずれにしろ、日本国内でU-14男子でクラブチャンピオンとU-14男子ヤングバレーボールという同じ年齢構成なのに2つの大会があるのはわかりにくい。このあたり調整すべきである。

Fri.Aug.2,2013 全国を目指すママさんバレー

「全国大会に行きたい」。レクリエーションスポーツのママさんバレーボールでも、明確に全国出場という目標を掲げているチームは、少ない。レクリエーションはレクリエーションでも、全国大会があるのであれば、それを目指したい、と考えることはそれ自体健全な考え方であると思う。

しかし、ママさんたちは、すでに学生ではない。学生のように勉学と部活に一心不乱になって青春を謳歌する年代ではない。身体の方も、40歳を超えるころには膝・腰あたりからきしみや痛みが生じてくる。ママだが、ままならぬ自分の体・・・おっとオヤジギャグが出た・・・。

家庭では、仕事を持っているママも多く、お父さんを抜いて、今や大黒柱になっているママもいる。子供たちは中・高校生だから手がかからなくなってきた。40歳初頭のこの年代は、最後のチャレンジの年代なのでしょうね。

そんな彼女たちの心意気に私も打たれ、今夜は5回目の練習に参加した。内容は練習試合の中で基本の重要性を再認識し、新しい戦術を身に着けるというもの。新しい戦術といっても、最近はやらなくなった昔の9人制バレーをやるということ。特にリバウンドプレーからの攻めを練習試合で徹底してやることにした。

サービスと強打以外のレシーブは全てワントスにすること。つまり、2段攻撃をしかけ、トスがネットから離れて打てないようであれば、他のスパイカーにトスをする。打てるボールはリバウンドするために相手ブロッカーの指を狙って軽打する。この時のタイミングをややずらした打ち方がコツである。跳ね返ってきたボールをスパイカー自身がネットプレーで他のスパイカーに平行気味にトスする。ブロッカーはその時には乱れているので間チャンや吸い込みを誘発する。または、ブロッカーのオーバーネットを誘発する。トスが近い場合はリバウンドをどしどしやった方が良い。そして、サーブのコース打ちである。サーブレシーブのタイミングも合ってきた。

今夜の練習試合の相手は、数年前に全国ママさん大会に出場しているチームで県大会でも常にベスト4以上の強豪である。練習試合の中で、課題以外のプレーでもミスがポロポロ出てくるが、そこは目をつぶって、まずは今の課題をしっかりと70%以上達成できることを目標にする。

Thu.Aug.1,2013 バレーボール漫画の紹介

子供の頃、スポーツを始めるきっかけはなんであったろう?私の場合は、小学生のころ見た高校男子生の練習であった。近くにあった商業工業高校の校庭は、我々子供達にとって格好の遊び場であった。空いている時は、そこで、よく三角ベース野球をやっていた。時には、その校庭で、いや今考えればバレーコートであったのであろうが、男子学生がバレーボールの練習をしていた。当時のバレーボールの練習は、外のコートを使用するのが普通であった。

そこで見たのは、ランニングシャツに短パン姿で泥まみれになって土のコートの上でスライディングを繰り返している練習であった。汗と砂と泥まみれの高校生に男臭さと格好良さを感じ、そのことが中学校に進学して躊(ちゅうちょ)なくバレー部に入った理由であろう。

今の小学生は、何がきっかけでバレーボールを始めるのであろうか?ママさんバレーや家族の影響か?友達?TV?それとも、アニメや漫画という人もいるであろう。最近、週刊誌「少年ジャンプ」にバレーボール漫画が連載されていることを知った。教えていただいたのは、一昨日幼稚園児バレーの件で打ち合わせをした浦安市バレー協会副会長の小野寺さん。自身も小学生バレーを指導している小野寺さんに言わせると、内容は結構面白いという。単行本も出ているという。

本日は、吉祥寺に出かけていた。元著名な大学の客員教授であったK氏と2ヶ月に1度お会いしてお話を聞く日であった。この日は、スポーツ法学に関する最近の事例を3時間、伺うことができた。メディアが飛びつきそうなお話であった。

帰りに、駅ナカにある書店に入り、くだんの漫画本を探した。タイトルは「ハイキュー」。日本語の「排球」をカタカナ読みしたものである。単行本が既に4巻書棚に並んでいた。第1巻を購入し、帰りの電車の中で読んだ。ストーリーとしては、少年野球をやっていた小学生の主人公が、街の電器販売店でふと見たTVに地元高校バレーチームが「春高バレー」で放映されているところから始まる。そしてその地元チームの小さな大エースに感動したやはり小柄な少年は、中学校に進学して、たった一人からバレー部を立ち上げる・・・といったストーリーである。

絵の線が少し粗っぽく気になるが、ストーリー展開は期待を持たせる。今の小・中学生の評価はどうなのであろうか?これを読むことがきっかけでバレーボールを始めるのか、バレーボールをやっている子がこれを読んでいるのか、いずれにしろバレー界にとっては、ありがたいことである。作者の古館(ふるだて)さんには応援して行きたい。


2013年8月1日木曜日

Wed.July 31,2013 講習会前の資料作成

8/8-11に千葉県旭市総合体育館にて開催する日本体育協会公認指導者養成講習会の資料作成に連日取り組んでいる。今回は、例年のような著名講師の確保が難しく、私が全体の1/3をやることになる。

今まで資料がなかったのが、新しいカリキュラムの「日本バレーボールの歴史」。自分自身で自宅の本棚から関係する書籍を選んで、まず年表を作成している。日本バレーボール界の歴史をよく理解するためには、同時代の世界のバレーボールの歴史と並行して辿っていくほうが良いと思っている。また、ルールの変遷、代表的な国際大会での成績、日本と世界の社会の動きも必要と、ちょいと欲張った感があるが、他県での講習会でも使用できるので、今のうちに作っておきたい。

年表だけ見ても、若い人たちには実感が湧かないであろう。それで、動画を探したら、出てきた。東京、ミュンヘン、モントリオールの金メダル監督も出てくるドキュメント風の番組コピーや東海大学の齋藤先生から頂いた貴重なDVDも手元に残っていた。22年前に録画していたVHSはカビが生えていたが、業者の手で綺麗な画像のDVDにコピーしてもらった。VHSは再生機も手元にないので、今はDVDの時代だ。

1895年にアメリカのW.G.モルガンが発明したバレーボールが、1913年(大正2)F.ブラウンによって日本国内に普及された。その後、極東ルールによるバレーボールから日本独自の9人制へ成長発展していく。1927年に大日本排球協会の設立。、極東大会での度重なる敗北。満州事変から太平洋戦争、第二次世界大戦、終戦。終戦後の復興。日本バレーボール協会への改称。FIVB国際バレーボール連盟への加盟。1964年東京オリンピックからモントリオール、ロスまでの全日本男女のメダル獲得。その後は、若い方でも知っている。

年表を作成するために、参考にした書籍を読み進めていくと、我々の先輩たちが国内だけでなく世界と根気強く交渉して苦境を乗り越え現在の日本バレー界に至っていることが良く理解できた。1960年代から指導者として活躍された大松博文、山田重雄、松平康隆諸氏の既に故人となった金メダル監督とは直接対面でお話したこともある。歴史の表舞台に出てこない方たちも含めて、講習会ではスポーツ産業に従事した私なりに語っていきたいと思っている。

Tue.July 30,2013 千葉県中学校総合大会兼関東大会予選会を覗いてみた

午前中は、浦安市総合体育館で開催されている千葉県中学校総合大会兼関東予選会の様子を見に行った。会場は意外と近い。私の住んでいる船橋市のJR西船橋駅から電車で12分でJR舞浜に着く。そこから歩いて20分ほどで着く。舞浜駅はご存じディズニーランドの玄関駅である。この日も親子連れや若いカップル、女性同士のグループで駅前は、平日であるにもかかわらず混んでいた。

体育館では、4コートを使用して男女ベスト8から決勝戦までのゲームをやっていた。関東大会には千葉県から4チーム出場できる。8月中旬に行われる関東大会で更に8チームに絞られ、全国大会に出場できる。男女とも東京が強い。

下の画像は、クリックすると拡大して見れます。


さて、ゲームを見た。全国的にみると、女子のレベルが男子よりも勝っているように思えた。私の視点は、ミスの内容で見る。男子は単純ミスが多い。つまり、チームとしての約束事を守っていれば出るはずのないミスが目立った。女子は丁度決勝戦が始まっていた。優勝したチームと2位の差はブロックとレシーバーの関係性にあった。ブロッカーが跳ぶ位置とレシーバーが守る位置とシステムとして関連性を持ってゲームを進行しているチームが優勝した。あとは、サーブ力の差であった。



午後になって、浦安市バレーボール協会副会長の小野寺さんのご案内で市内の公立幼稚園に訪問した。9月には、浦安市協会、千葉県協会指導普及委員会が主管で日本バレーボール協会主催の「幼稚園児ソフトバレーボール授業」を行うことが決定している。そのために、本日は担当の先生との打ち合わせ、そして現場の下見を行った。

関東では2例目の事業、千葉県内では勿論、初めての試みである。幼稚園児たちにボール遊びの楽しさを実感してもらい、更にはバレーボールに興味を持ってもらうのが狙いだ。現在の小学生バレーボール関係者にも興味を持っていただき、是非ともクラブ内に受け入れ態勢を作っていただければ本望である。

小野寺さんには、地元メディアを通じての広報活動をお願いした。浦安市の幼稚園児達がソフトバレーボールという柔らかいボールで身体全てを使っての遊びに熱中するようになってきたときが、浦安市の、千葉県の、日本のボールゲームスポーツの更なる活性化につながる。何とか成功させ、浦安市内の他の幼稚園に普及させたい。