2014年1月30日木曜日

Tue.Jan.28,2014 日常に戻ってきた

1月の28日になった。あと数日で2月に入る。地球の自転が速くなったんじゃないの、というくらい時の経つのが早くなった。歳のせいか・・・?

午前中に幼稚園ママさんチームの練習を行った。参加者は7名といつもの半分以下の人数。インフルエンザがこの時期急速に蔓延してきた。現在妊娠中のメンバーもいるので要注意である。

石鹸での手洗い30秒以上、うがいの励行、人混み外出時のマスク着用を練習前のお話で注意喚起した。コーチ渡邉は、ノロウイルス大丈夫ですか?要らぬお世話です。私は、60歳代は洟垂れ小僧と思っているので、ウイルスのほうが避けていく。

この日から、練習方法を変えた。常にネットを意識して練習することにした。バレーボールは、味方同士がボールをつないでネットを越して、相手コート内にボールを入れるスポーツである。ネットは飾りではない。♪飾りじゃないのよネットは♪・・・la la la ♪

新潟県高校女子新人大会の結果の連絡が来た。先月末に4日間コーチした県立NC高校女子バレーボール部である。結果は、惜敗で準優勝。とりあえず5月のインターハイ県予選では第2シードに入る。敗因の一つはサーブレシーブの成功率が低かったこと。Aパスでのセッター返球率65%を目標に練習をやってきたのであるが、まだまだ目標に到達していないということであろう。小学生でもナショナルチームでもサーブレシーブの目標はAパス65%以上である。数値で達成率を管理していくことで最近の選手は意欲を出してくる。


夜は、我がソフトバレークラブの練習。関東大会が近い。戦術はバッチリ!体のメンテナンスは・・・? 2月1日に最終の新年会がある。それ以降は断酒を行い、キレのある体で関東大会に臨みたい。皆さん、関東大会が終わるまで、私を新年会に誘わないで!



2014年1月29日水曜日

Mon.Jan.27,2014 新年会が続く・・・

新年会は楽しい。それ自体は良いのだが、会費もかかる。費用対効果は大きいのであるが、ふところも、既に寂しくなってきた。新年会は、あと1回、我がソフトバレーボールクラブの会が残っている。補正予算の緊急提案をカミさんにする必要がありそうだ・・・。

今夜の新年会は、東京都ソフトバレーボール連盟。新宿区総合体育館会議室で理事会を終えた後に近くの中華料理店で13名ほどが集まり開催された。今夜は今年度から副会長に就任頂いた岩本洋先生や理事の元全日本主将の丸山由美さんも出席された。

このような席で、お互いに忌憚のない意見を交換し合い情報の共有化と連盟の今後の進むべき方向性を確認しあう。時代は違っても、国が違っても、公式の会議の場だけでなくこのようなリラックスした環境で良い意見が出てくる。

私なんかは、特に、少しアルコールが入ったほうが頭脳が明晰になる体質のようだ。問題は、その場で良いことを発言しても、翌朝になると忘れてしまっていることだ。酒宴の席には議事録はない。記憶力の良い人が側に付いていただいて、私の発言を記憶して頂くことも今後検討しなければならないかな・・・。おっと、これは要介護認定レベルかな・・・?

Sun.Jan.26,2014 Vプレミア男子 墨田区大会

東京の墨田区総合体育館でのVプレミア男子の試合観戦に出かけた。体育館はJR総武線錦糸町駅から徒歩3分。JR西船橋から錦糸町駅までは電車で20分。錦糸町駅を出るとスカイツリーが目の前にそびえ立っている。

きょうは、どうしても挨拶しておきたい人物がいた。Panasonic監督の南部さんである。南部さんとは一昨年の夏に大阪で開催されたFIVBコーチ講習会でお会いして以来、彼の真摯な態度に私は魅了されていた。次の全日本男子を任せられるのは、現状で彼が最有力候補であろう。

南部さんに会う前に同じPanasonicのバレーボール部長である春田さん(早稲田実業→亜細亜大→松下電器)に捕まった。私達は、彼が大学生の時代からの知り合いである。彼は現在バレー部の他にラグビー部、野球部の統括責任者の任に就いている。企業スポーツの最前線にいる彼と次回はじっくりと話す時間を作りたい。彼を松下電器バレー部に推薦したに亜細亜大学男子バレー部元監督の保谷さんの事などを話しているうちに、第一試合の東レとFC東京のゲームはフルセットになった。

第一試合は、地元の声援を受けてFC東京は奮闘したものの、自力の差で東レが逃げ切って勝利した。続く第二試合は現在2位のJTと3位のPanasonic。私は丁度Panasonicチーム側のベンチのすぐ後ろに座っていたので、公式試合前の練習時間に南部さんと挨拶程度であるが、言葉を交わすことができた。

試合結果は、Panasonicが落ち着いた試合運びで3-0でJTを退けた。Panasonicのエースであり全日本のエースでもある福澤の跳躍力と滞空力を生かした速いテンポのバックアタックは豪快かつ華麗で見応えがあった。清水も怪我から復調し破壊力のあるスパイクを見せてくれた。セッター深津のトスワークも丁寧で安心できる。

気になったのは、JTの主審に対する態度。ゲームキャプテンの権利として主審に判定の件で質問できる。しかし抗議は許されていない。きょうのゲームでJT側からの抗議は多かった。時には、ゲームキャプテン以外のプレーヤーまでが主審に詰め寄る。そのプレーヤーが現在の日本男子チームの主力であったことには少し落胆した。

ルールを知らないのか、知っていてチームを奮闘させるために敢えてやったのか、タイムアウトの代わりに時間稼ぎをしようとしたのか、いずれにしろ許される行為ではない。トップアスリートは審判団にリスペクト(敬意)の精神を持たねばならない。チーム同士だけでなく、審判団も含めて、お互い尊重しあうことで爽やかなゲームが成り立つ。

Panasonicの南部監督は、その点、プロアスリートしての心構えを指導していることがゲーム中のプレーヤーの態度から伺えた。技術や戦術を指導できる監督はバレーの盛んな日本には多い。南部さんのように、アスリートである前に社会人であることを指導できる指導者がもっと必要だ。

Sat.Jan.25,2014 青年海外協力会 新春交歓会

私の人生の大きな転機となったのは、青年海外協力隊への参加である。協力隊は来年、創設50周年を迎える。現在の派遣国は70数ヵ国で毎年千名を超す隊員を派遣している。累計では85ヵ国に4万人近い隊員の派遣実績を有し、日本の国際協力の柱の一つに発展してきた。

(各国駐日大使の皆さん)
今夜は、その協力隊OB・OGの支援する活動を続けている青年海外協力協会(外務省認可の社団法人)の新春交歓会に初めて出席してきた。交歓会には派遣先の各国駐日大使が40名ほど臨席された。私はチュニジア共和国の駐日代理大使のアテンド(接遇係)を任され、彼の側から離れず、各国大使館関係者のテーブルの近くで懇談を楽しんだ。
(チュニジア代理大使のエルーミ氏を囲んでチュニジア隊員達と一緒に記念撮影。女性の方は青少年活動という分野で活躍してきた。対象は精神障害者で言語は全てアラビア語。恐れ入る。左端の彼は空手指導。帰国してから彼らは異国での体験をどのようにして日本で活かしてきたのか今度はじっくりと聞きたい。そのためにも、チュニジア隊員OB・OG会を創設しようと私から提案した)

数名の駐日大使と名刺交換をした。その中にトンガ王国の女性大使がいらっしゃって、バレーボールの話になり、なにやらトンガに来てくれないかのような話に展開していった。
「トンガには体育館はいくつありますか?」
「大きいのが2つあります」

20年前に関係者から、トンガではヤシの木にネットを繋いで、地面にコートを描き練習をやっていると聞いたことがある。いまでもそういう環境なのであろうか?大きな選手は南洋だから、いそうもない。しかし、漁業が主な国の資源だから、私の好物の刺身は毎日食べれるだろう・・・。などと頭の中を色々な想像がぐるぐる回り始めた。

・・・300人近いパーティの混雑した喧騒の中で、40年ほど前に記憶が遡っていった。協力隊入隊のための試験日のことを思い出していた。

昭和51年1次隊、職種バレーボール。私は23歳、大学をあと1年残して協力隊に応募した。語学の試験に通り、指導実技に関しての面接官は日本バレーボール協会指導普及委員会副委員長の吉村恒雄先生であった。

合格後、先生は私に仰った。
「阿部くん(私の旧姓)、君には北アフリカのチュニジアという国に行ってもらう。協力隊は発展途上国での支援が目的であるが、この国の生活レベルは中進国であり、バレーのレベルも高い。男子ナショナルチームの指導を先方から要請されている。日本の大学男子レベルでいうと全日本ベスト8くらいかな。ついては、指導力をもう少しつけてもらうために、実業団のヤクルトに1ヶ月間、事前研修に行ってもらう」。

えっ、いきなりナショナルチーム!それもアフリカ・アラブチャンピオン常連。これは大変だ。3ヶ月の語学(フランス語)特訓、任国事情を詰め込まれて派遣された。

そして現地で辛酸を舐めた。派遣される前に聞いていたことと現地での受け入れ体制は全く違っていた。1年前に同国に派遣されていた柔道の榎本さん(大阪府警)いわく、「そんなものだよ。自分で切り開いていくしかないね。まあシュアイヤー、シュワイヤー(アラビア語で「慌てず、少しずつ、少しずつ」の意味)だね。ここは日本ではないんだから。しかし、日の丸を背負っていることを忘れずにね。彼らから見たら、我々が「日本」そのものなんだから言動には要注意」。

幸いであったのは、チュニジア人コーチに恵まれたこと。私はチュニジア協会内の派閥争いのとばっちりを受け、ナショナルチームを一時離れ、首都チュニス(人口100万)からSfax(人口50万人)という国内第2の都市に移った。その地のCSSというクラブチームを指導して国内初優勝ができた。昨年まで国内リーグベスト8クラスのチームはその年、上昇気流にあり、そこにたまたま私が合流した結果であった。今夜会った代理大使もSfax出身で、そのコーチの家族を良く知っていた。当時生まれたばかりの2人のお嬢さんたちは、その後バレーボーラーになったことも聞いた。

2時間ほどで交歓会も閉幕した。来週近々に協力協会を訪問し、200名ほどいるバレーボール隊員OB・OGを組織化する相談に乗ってもらうことを担当課長に約束して、会場の国立オリンピック記念青少年センターを後にした。

2014年1月27日月曜日

Sat.Jan.25,2014 NHK朝の「ごちそうさん」 今週は泣かされた

主人公めゐこの義理の妹が体調の良くない父親の元気なうちに花嫁姿を見せようと祝言(結婚式)を挙げる。当日、実は、めゐこ夫婦の祝言も一緒に執り行ってくれるように、めゐこの義理の姉に彼女は涙ながらに訴える。

この義理の姉役をやっている役者さんの演技は素晴らしく、本当に憎らしくなるほど、めゐこをいびってきた。いわゆる、いけずな小姑という役を見事に演じきっている。主人公が陽であれば、脇役は陰であるが、この対比があってこそドラマに芯ができる。

おっと、そんな評論家みたいなことは差し控えて・・・。義理の妹の涙ながらの訴えには私ももらい泣きした。果たして、家族みんなのお願いが通じて小姑の「しょうがありまへんな」の一言で許しが出て、めゐこ夫婦は同居して7年目にして祝言を挙げることができた。その数日後の朝、父親は静かに息を引きとっていた。ここも泣かせる。
(明治時代まで結婚式のことを「祝言」と言っていた。今でも田舎では「祝言」という言葉を使っている地域もある)

Fri.Jan.24,2014 半年ぶりの三郷ママさんクラブ

埼玉県三郷市は私の住んでいる船橋市から結構近い。西船橋駅からJR武蔵野線の電車で20分で着く。練習会場までは車で10分。

送迎してくれる運転手のママさんからチーム(約30名)の近況を聞き出す。その中で、最近、チーム内で良い出来事があれば、朝の挨拶の中で話題に取り入れる。先月、メンバーの中にいらっしゃる70歳の方達が他チームのメンバーと組んで出場した「スーパーことぶき全国大会」で優勝したことを聞いた。これは素晴らしい。70過ぎてもバレーを続けていることが素晴らしい!おまけに、優勝までされた。

「心・技・体」と習い事の場でよく言われる。私はそこにもう一つ「情」を付け加えたい。「情」とは情報のこと。情報には「知識:バレーの知識だけでなく世間一般の常識、ニュースなど」と言葉通りの「情(なさけ:思いやり)」が含まれる。三郷ママの60歳以上のベテランの方々には、「心・技・体・情」の能力がバランス良く備わっている。
(練習後は体育館のロビーで練習の次に重要な「おやつの時間」。私が持参したチョコレートはあっという間にママ達のお口の中にスーッと消えて行った。エースのママのお子さんは学級閉鎖できょうはママと一緒に来ました。この子もバレーやってくれるかな?)

若いママさんたちは、そんな先輩たちの良妻賢母を見習い、パートの仕事を工面しながら毎週金曜日午前中の練習に集まってくる。代表者の飯田高子(現姓:神代かじろ、モントリオール金メダリスト、主将)さんの指導を受けたい一心で皆集まってくる。素晴らしい代表者と元気で明るく謙虚なメンバー。三郷ママさんが30年以上続いているのもうなずける。

2014年1月25日土曜日

Thu.Jan.23,2014 古巣のミズノ展示会へ

スポーツメーカーは年に2回ほど展示会というものを開催する。得意先(地域のスポーツ店や大型店、チェーン店のバイヤー)を招き、1年後の店頭に出回る新製品を展示する。簡単に言うと、商談会。

きょうは、羽田空港近くのTRC(東京流通センター)で秋冬物ウエア中心の展示会が2日前より開催されており、会場に向かった。私は、日本ソフトバレーボール連盟役員として今後の連盟役員向けに作成する新製品があるかどうか情報収集のために向かった。同行者は日本小学生連盟総務委員長の山下さん(埼玉県小学生バレーボール連盟理事長)。目的は同じである。

バレーボールを中心に広い展示会場を一通り廻り、2年前に定年退社した当時の同僚、先輩に再会し、彼らの仕事の邪魔になったと思うが話も弾んだ。現場のスポーツ産業の担当者でないと知りえない情報も多数あった。やはり、現場の人間と接しているとこれからの日本のスポーツの方向もおぼろげながら見えてくる。

明日は埼玉県三郷市で活動している三郷ママさんバレークラブに行きます。半年振りです。

2014年1月24日金曜日

Wed.Jan.22,2014 小学生バレー指導者との新年会

私の住んでいる船橋市で今月開催された船橋市小学生バレーボール新人戦大会には、男子5チーム、女子10チームの計15チームが参加した。人口70万人の中核都市としては、寂しいチーム数である。子供たちにバレーボールの楽しさを伝えたい、中学に行ってもバレーボールを続けて欲しいと願っている指導者は多い。今夜はその方達の中の2名の指導者から声をかけられ、3人で「新年会」を催すこととなった。

1人は、男子チームで全国大会連続出場中のチームの監督である築山さん。もう一方はお嬢さんが小学生チームに入部したのを機にコーチに就任した元全日本男子エースの田中直樹さん。指導のツボを心得ている田中さんの指導でお嬢さんのチームは県で準優勝するところまで実力がついてきた。

築山さんから連れて行かれた船橋駅前のお店は、大通りから路地裏入ったところにあった。終戦直後のままのクネクネと曲がった二人並んでやっと通行できる細い路地を通っていくと、目的の「タイ料理店」の看板が見えてきた。看板は妖しげにジジジと点滅している。

店の中は、3人入ったら満席のカウンターがあり、さらに急こう配で人1人やっと登れる階段を這いつくばるようにして上がって行くと、四畳半ほどの特別室に着いた。何やら忍者屋敷の天井裏に入ったような特別室である。階段をほふく前進して料理を運んでくる女性も怪しげで、細身の体にチャイナドレス風の民族衣装を身に着けており、口紅が血のようにやけに赤い。

おっと・・・江戸川乱歩の怪奇小説の世界に入りそうになった・・・。

話は弾みに弾み・・・結局3時間も話し合いタイ製焼酎を飲んだ。タイ料理には辛い料理も多い。辛いのを食べた後はお互い辛口になり、甘い料理を食べた後は相手を褒め殺し、楽しい時間が過ぎた。

今秋の土曜日には、私の古巣の日本青年海外協力隊OB・OG会の新年会が日本にいる派遣国の大使館関係者(駐在大使や書記官たち)を招いて代々木の青少年スポーツセンターで催される。私もチュニジア国派遣OB(37年前)として大使のアテンダント(出迎え、案内係)に指名された。さて・・・最近錆びてあまり使っていないフランス語を駆使して通訳しなければならない。これは、あまりお酒は飲めないな・・・。いや、アルコールの入ったほうがペラペラ通訳できるかもしれない・・・。まあ、何とかなるであろう。

2014年1月21日火曜日

Tue.Jun.21,2014 Soft Volleyball 練習始め

大寒2日目の今夜、私にとっては今夜が我が大穴ソフトバレークラブでの今年の練習始めであった。2月には栃木県宇都宮市で開催される関東大会(60歳以上の部)に5年ぶりに千葉県代表(1チーム)で出場する。さっそく今夜からフォーメーションを固める練習に入った。

メンバーは、まだ体が鈍(なま)っているようでミスが多い。私も1か月ぶりの練習で反応が良くない。4セットプレーしただけでバテテしまった。関東大会では最低でも3ゲーム(フルセットになれば9セット)行うので、練習では5セットは集中力を切らさずにプレーできなければならない。

あと2回の練習で復調して、インフルエンザウイルスとノロウイルスをブロックして万全の態勢で関東大会を迎えたい。

Mon.Jan.20,2014 二十日雑煮

二十四節気の中で今日と明日は大寒(たいかん)にあたる。寒さが最高に達する日を意味する。二十日の今夜、我が家では「二十日雑煮(はつかぞうに)」を頂く。
 
「雑煮」といえば、一般の正月三が日に年神様に供えた餅を神棚から下ろし、それを野菜や鶏肉などで煮込んで作った料理のこと。1月20日は、二十日正月と言って正月納めの日とされている。

二十日雑煮を頂いた後は、軽く焼いた干し芋を肴に焼酎のお湯割を飲む。干し芋は茨城から、焼酎は新潟の友人から頂いたものである。軽く炙った干し芋は柔らかな甘みを増し、佐渡ヶ島産の米粕から作られた焼酎と良く合う。穏やかな一日の締めに相応しい夕餉であった。

日本は農耕を主たる生業とし、四季の自然にも恵まれていたため季節の移り変わりを非常に大事にしてきた。四季の旬の食べ物に感謝することは自然に感謝することに通じる。

それにしても、うちのカミさんは料理が上手になった。32年前に結婚した当時は、箱入り娘でご両親に大事に育てられ過ぎたせいか、魚も捌くことができなかった。NHK朝ドラの「ごちそうさん」の主人公と同じく食べることは人並み以上であった。今は、料理本とにらめっこで学習した成果が実り、人並み・・・いやいや人並み以上の料理の腕を持つようになった。そして、日本の年中行事やしきたりに従い、四季を感じさせる料理をカミさんが手間ひまかけて作ってくれることに感謝している。

「正月も二十日に成りて雑煮かな」(服部嵐雪:1654-1707)


2014年1月20日月曜日

Sun.Jan.19,2014 Vプレミア 大田大会へ

西船橋駅から東西線に乗り、東急線に乗り換えて1時間。羽田空港の近くの梅屋敷駅で下車3分歩いたところに会場の大田区総合体育館がある。10年ぶりぐらいで来館したが、全面改築されモダンな体育館に生まれ変わっていた。

第1ゲームの始まる前に、ここのところ3位をキープしているJT監督である尾崎さん(弘前工業卒、日本体育大出、ヨーカドーコーチ、弘前聖愛女子バレー部監督を歴任)と談笑。そして、中心選手としてチームを牽引している小さなエースの石井美樹(大和南高卒、久光を経て昨年からJT)とも少し話ができた。

彼女は、なんとVリーグで現在総得点部門の第4位にランクされている。スパイクでのスイングが速く、ブロックを見てからの打ち分けもできる。バックアタックもできる。サーブレシーブも、セッター(全日本ユースで経験)もできる。課題はブロックとサーブレシーブからのバックアタックの実行であろう。相手チームは彼女のバックアタック封じで彼女を狙ってサーブを打ってくる。そこで体勢を崩してもバックアタックに入れるようにスキルアップすれば、相手ブロッカーはマークせざるを得なくなり、JTとしてはサイドの平行トスが効果を上げ、チームとしても更に得点は増えるであろう。バランス能力の高い彼女であれば、それもできるであろう。

試合のほうは、岡山 - JT  3 - 0 (25-21,  25-14,  28-26)  で岡山の勝利であった。石井も15点とチームで一番得点したもののチームのブロックが上手く機能しなかった。3セット目にJTの位田選手が膝を捻って転倒した。過去にも負傷した同じ位置の靭帯損傷のようだ。今季の復帰は難しいであろう。

JTにも外国人(トルコ出身、191cm)はいるはずだが、どこにいるのか探してみた。眼鏡をかけた長身の通訳らしい女性がいたが、彼女がその人であった。外国人選手も色々ですね。助っ人になっている外国人選手、リーグ序盤なのに怪我している外国選手、期待と違って活躍できない外国人選手、契約時の書類と違う体型の外国人選手・・・。

第2試合はトヨタ車体とNEC。車体の新監督である泉川さんと少しだけ挨拶程度に話した。実は、彼が関東高校3年生時代からの知り合いで、日体大に進学してからも良く言葉を交わしていた。なかなか真面目な人物である。

試合のほうは、トヨタ車体 - NEC  3 - 0 (25-18,  25-20,  25-21) であった。NECはミドル陣が高卒で3年目という経験の浅い2人がスパイカーとまだ駆け引きできない。外国人(クロアチア出身、192cm)は高さとパワーはあるが、トスが乱れるとチャンススパイクになってしまう。レシーブも得意とではないようだ。

トヨタの外国人(ハワイ出身、180cm)は、中型ながらゴムマリのような跳躍力で最高到達点が322cmに達する。動きも軽快で日本バレーをどんどん吸収している最中のようだ。
他会場からの連絡で昨年3冠で、今期も皇后杯を連続獲得した久光製薬が昨日に続き敗退したことが伝わってきた。久光の成績は5勝5敗、4位に後退した。監督が体調不良で不在。阿保コーチが代理監督を務めたということだ。中田監督に何があったのか?ちょっと気になる。

Sat.Jan.18,2014 Vチャレンジ 柏大会へ

千葉県柏市中央体育館でチャレンジリーグ前半戦のトップを決めるゲームがあった。私の住む船橋から電車に乗り1時間で会場に着いた。

第1ゲームの上尾(埼玉)とデンソー(愛知)のゲームは好ゲームを期待した。しかし、デンソーの外国人(元イタリア代表、188cm、25歳)の凡ミスが連続して3-0(25-15,  25-13,  25-20) と上尾の一方的な勝利で終わった。初めてプレミアから降格してきたデンソーには、他にもロンドンオリンピック経験の井上、若手にも現全日本選手の大竹、3年前の高校3冠エースの鍋谷と選手層も厚い。外国人のミスでチーム全体のリズムの途切れたデンソーは総得点48点と2セット分合計にも届かない。集中力が切れた外国人を交代させなかったのはなぜ?これでは3月末の入れ替え戦で復帰なるかどうか・・・。

対して上尾の外国人(元アメリカ代表、186cm、35歳)は切れが良かった。チーム全体にも勢いがあった。外国人は、吉田監督がアメリカ女子代表監督を務めていたときの選手である。大ベテランであるが、186cmのサウスポーは、日本のバレー界では、まだまだ通用する。

第2試合の柏とGSSについては、戦評なし。お金を頂いて見せるゲームになっていない。


Fri.Jan.17,2014 引退後不安、7年連続7割

今日の朝日新聞の夕刊にセカンドキャリアの記事が載っていた。セカンドキャリアとは、最初の仕事を引退したのち、次に就く仕事のことをいう。ここ10年程前から、日本のスポーツ界でも選手の現役後をどうするのか選手個人だけが考えるのでなく、組織でサポートする体制を構築するようになってきた。

記事では、日本野球機構(NPB)が若手選手対象に最近行った「セカンドキャリアに関する意識調査」の結果について述べてあった。引退後に就きたい仕事については、高校・大学・社会人・プロでの指導者など野球関係が上位を占めた。プロ野球の世界は、毎年80名が引退し、ドラフトなどで80名が新規に採用される。平均年齢30歳前後で引退する選手全員が監督やコーチなど指導者として野球の世界で生きて行けるわけではない。昨年の調査でトップだった「飲食店開業」が6位に落ちた。そして、これまで下位であった「一般企業で会社員」が4位に浮上した。選手たちもOB達の姿を見て、世間は甘くないと現実的になってきたのであろう。

サッカー界の引退はプロ野球より若く、27歳前後と聞く。現役時代は先のことを考えるより今の自分の働きを考えよと以前は教えられてきた。現役の時に引退してからのことを考えるようでは、既に負け犬だ、とも言われていた。引退後のことは引退してから考えればいいんだと。しかし、現実の第2の人生は、引退後に準備しても上手くはいかない、そう甘くはない、ということを今の若い人たちはわかり始めている。

昨年、古巣の大学院での研究発表会のゲストスピーカーで見えた元広島カープの鉄人と言われた衣笠さんの言葉を思い出した。衣笠さんの現役時代にアメリカ人選手が同僚でいた。アメリカ人は、ロッカーの中にいつも法律書を置いている。ある日、衣笠さんが聞いた。
「あなたはいつもロッカーに法律の本を置いて時間のある時に読んでいるが、どういうことですか?」
「私は、引退してアメリカに帰ったら大学に入りなおして弁護士の資格を取りたいので、今から勉強しています」
「えっ?」
今考えると、そのアメリカ人は現役時代からセカンドキャリアを考えていたんだなと思います、と衣笠さんは語っていた。

私も私自身のセカンドキャリアを考え始めたのは55歳になってからであったが、50歳から始めるべきであったと思っている。語学の習得にしても記憶に関する学習は若い時のほうが有利である。現職の仕事をおろそかにせず、定年後にやりたいことを今から計画立てて必要な知識、経験、人脈を少しずつ積み重ねていくことを後に続く後輩に伝えたい。

準備のスタートは遅かった私であるが、それでも指導者を育成するという道をあきらめてはいない。アメリカ社会には定年という制度はない。また年齢や性差で人の能力を区別しない。年だから、女だから・・・と、「・・・だから」と言い訳するのはやめよう。

2014年1月16日木曜日

Thu.Jan.16,2014 幼稚園ママさん練習始め

昨日は浦安市の幼稚園児の授業で、きょうの午前中は、船橋市の幼稚園児のママ達の練習。先週のママ達の練習始めに私は来れなかったので、実際、きょうが私と幼稚園ママ達との練習始めになる。
(幼稚園に上がる前の子供たちもママに同行してくる。いっときも離れようとしない。時にはコート内にも入ってくる。画面の子供の名前は私と同じ「タカシ」という)

簡単なゲーム練習をさせてみて驚いた。ボールが繋がらない。12月中旬から年末、年始の練習お休み期間中にバレーボールのリズム感が消滅状態になっている。これはいかん・・・と、本日は練習レベルを少し落として、怪我をさせないように激しい練習はその後ひかえた。

この1月のママたちの練習は体慣らしの練習にした方が良さそうだ。ママたちは幼児の子育てで普段でも何かと忙しい。正月もゆっくり休めなかったのであろう。ご苦労様。

2014年1月15日水曜日

Wed.Jan.15,2014  幼稚園児の見事なスパイク

千葉県浦安市立堀江幼稚園で年長の2クラスにバレーボールの授業を行った。県小学生連盟の理事長の市川氏、地元浦安市協会副会長の小野寺氏も講師として参加。

今回で3回目の授業であり、今回のテーマは「スパイク」。幅広の白いゴムひもを用いてネットの代わりにして、ゴムひもの上方からスパイクを打つようにした。スパイクとはどういうものか?先週行われた春高バレーの決勝のゲームからこれぞスパイクという迫力のあるものをパソコンの画面で幼児たちに見せた。その後に、一列に並んで順番にスパイクを打った。

「ウサギの耳さん」を作って両手を上げやすいように準備させる。次に「お願いします!」とコーチの私たちに元気な声を出す。それから両手でのスパイク、次のステップではジャンプして、さらに次は両手で打った後連続して片手でスパイクをジャンプして打つように進行した。

40分授業2クラス分は、あっという間に過ぎた。来年度は市内の他公立幼稚園、私立の幼稚園に提案して継続していくことを反省会で話し合った。


(まずはアップでボールのドリブル競争)

Mon.Jan.13,2014 第5回都民 Soft Volleyball 交流大会 開催

40歳以上のソフトバレーボール大好き人間達が東京都体育館サブアリーナに集まった。コート数は8コートしかないが、36チームが集まった。1コートを個人参加者のコートとし、午前中はゲームの楽しみ方を指導し、午後から他チームとのゲームに参加していただいた。
(集合写真)

来年度は、メインアリーナで開催できるように体育館を管理している(公財)東京都スポーツ文化財団と交渉している。メインで開催できると、コート数は軽く20コートを超える。チーム数は100チームを超えるであろう。朝9時から夜9時まで開催する予定であるので、総計200チームに集まっていただいてお祭りにしたい。
(参加者全員にスポンサーの花キューピット様から小鉢が提供された)

2014年1月12日日曜日

Sun.Jan.12,2014 春高バレー 男女決勝

きょうは男女の決勝が行われた。私は残念ながら、千葉市でTOEICの試験を受けていたので会場には行けなかった。
女子の結果は、私の予想が当たった。宝くじはサッパリ当たったことはないが、バレーボールの予想は良く当たる。チームスポーツは選手もさることながら、指揮官である監督の存在が大きい。監督がコート上でできることは戦術だけではない。監督は心理学者のように選手達に自信を与え、闘争心に火を付けることができる。
女子で6年ぶり5度目の優勝を成し遂げた監督の井上先生は、その意味で知将と言える。今年は地元の長崎県で国体も控えており、夏の東京インターハイと三冠獲得も可能だ。井上先生にそんな言葉をかけると返ってくるのは、「明日のことは分かりません。一日一日精一杯練習するだけです」という自然体の言葉。先生はベンチで派手なパフォーマンスもなく、コート外でも「選手のお陰です」と選手をたてて自身は地味な存在。私の好きなタイプの指導者である。

試合結果は、昨日に続きフルセットの逆転勝ちであった。先生は、2点〜4点差で勝ち切る練習ゲームを繰り返してきたのであろう。バレーボールにはバスケットのように3点シュートはない。ボーナスポイントもない。1点ずつの積み重ねの上に勝利がある。たまに将棋倒しのように連続得点が入る場合もあるが、ゲームのレベルが上がる毎に点差は開かず終盤まで進展して行く。些細なミスから失点が生じ2点差で決着がつく、というのがトップレベルのゲームである。

井上先生の頭の中では常に2点ごとに戦術が目まぐるしく展開しているのであろう。まるで盤上を見つめている棋士のようだ。将棋と違うところは、将棋の駒は駒のままであるが、選手は考える存在であるということだ。時には、監督から指示を出さずに、選手の判断に任せるのも先生のやり方だ。成長するには、自身が考え、判断して失敗や成功を体験させることが必要だ。そうか、先生は教育者であった。
 九州文化学園  3 - 2  東九州龍谷    (22-25、23-25、25-18、25-21、25-23)

男子は、下馬評の高かった星城が、2年連続2度目の優勝。2年連続、インターハイ、国民体育大会と合わせて3冠の偉業を達成した。星城は高校生として完成されたチームであった。実力は、全日本インカレでもベスト8の力はある。指導陣のご苦労が推察される。

 星城  2 - 0  鹿児島商 (25-21、25-20、25-20)

選手の中には、今すぐにでも全日本に入れて育てたい選手がいる。大学に進学すれば単位取得の問題がある。Vリーグに入れば、そのチームのお家事情があり、全日本としてのチーム練習時間を作るのは難しい。

しかし、その難しいことをやらなければ日本のバレーボールの復活はない。女子バレーでもメダル圏に入る世界のビッグチームに復帰しただけで復活ではない。男子は、東京を見据えてリオを狙うという戦略が望ましいのではないか。

話がずれた。春高バレーは選手達にとっても指導者にとっても憧れの最高の舞台である。この舞台を目指して日々練習に汗している全国の高校生、指導者が日本のバレーの裾野をを育てている。







Sat.Jan.11,2014 春高バレー 準決勝を観戦

今回の春高バレーの全体的なレベルについて。男子は高レベルなチームが多く、女子は物足りなかった。

男子の身長は、全体的に低い。身長のある子供たちが他の競技に流れている。プロのある競技に魅力を感じるのは親も子供も当然か。プロ野球、プロサッカー、そしてプロになりきっていないがバスケットの世界に180cm以上の子供達が大勢いる。元全日本男子バレー選手が男の子の親になって、子供に勧めるスポーツ種目は意外とプロ野球選手であるということを最近よく聞く。契約金はサラリーマンの退職金のようなものであるが、20歳前後で2千万、3千万頂けるというのは親にとっては魅力であろう。たとえ、30歳前後で引退ということになっても、好きなスポーツで飯が食えるというのは若者にとっても魅力である。サッカー引退は平均26歳ぐらいだというが、その先の長い人生のことをあまり考えず、好きな道へ飛び込んでいくのも若者の特権であろう。

明日の決勝に進出する星城は、高校生としてはやや大型の平均身長186cmである。最高到達点330cm以上が5人もいる。バスケットのリングの公式の高さは305cmだから、彼らはダンクシュートは楽々にできる。エースの石川君の活躍(スパイク決定率53%)が目立っているが、彼以外にも役者がそろっている。きょうの東福岡戦では二人のリベロの好プレーも光った。またミドルの神谷君の高さと幅のある速攻はほとんどブロックで止められていない。

優勝、そして2年連続3冠獲得は堅いのではないか。

女子の準決勝の共栄と九州文化。試合前、私は勝者は九州文化と予想した。監督の井上先生の知略が並はずれているからだ。最初のセットは相手のお手並み拝見といった感じでセットを落とした。2セット目で攻略の手掛かりをつかんだのであろう。3セット目からは井上マジックが始まった。
九州文化の平均身長は168cmと中型。対する共栄は中国人ミドルの張(201cm)とサウスポーの佐川(180cm)の二人がコートに入ると平均身長174cmとなる。

九州文化は3セット目からディフェンスもオフェンスも戦術を変えてきた。井上監督は5セット目で勝利することを始めから考えていたようだ。勝利の瞬間、最前列席にいる私と目があった。特に興奮している様子もなく「計算通り」といった表情であった。

共栄も5セット目から戦術を変更したが、少し遅かった。


2014年1月11日土曜日

Fri.Jan.10,2014 豊田博先生の瑞宝中綬章 受章記念祝賀会に出席

午前中に船橋市内のママさんバレーチームを指導し、自宅に戻りスーツに着替えて品川区に向かった。バレーボールの恩師の1人である豊田先生(日本体育大学研究員、東京大学助手・講師・助教授、千葉大学教授、退官後に千葉大学名誉教授)の叙勲パーティが品川駅近くにあるWaterLineという洒落た船上レストランで催され、私も出席した。

豊田博(とよだひろし)先生(79歳)は、私にとってバレーボールの最初の師である。私がスポーツメーカーのミズノに勤務して2年目の1980年、先生が当社を訪問され全国でも初めてという全国レベルで展開する「バレーボール教室」を提案された。先生は当時、日本バレーボール協会の指導普及委員会副委員長であった。

そして、教室は翌年、当社がスポンサーでスタートした。月に8会場、つまり毎週土曜日と日曜日に全国のどこかで教室は開催された。私は事務局と補助コーチを兼ねて随行した。講師は日本協会指導普及委員会のそうそうたる実績を持っている委員が、実技モデルは東洋の魔女と日立のオリンピック選手が務めるという豪華な講師陣であった。私が指導の素晴らしさ、面白さ、喜びに目覚めたのは、この時であった。

先生は日本のバレーボール界で最も沢山著書を書かれている。その数60冊。論文も英語版を入れると53本。選手としての全国大会優勝は3回。指導者としては、アドヴァイザーも含めると優勝15回、準優勝7回。素晴らしい実績である。今回の受章は、先生の学術研究に対してである。推薦母体は先生が最終教鞭をとられた千葉大学である。

会場に入ると、お祝いに駆け付けた約150人の関係者が会場のイス席に座りきれないほど集まっていた。平均年齢68歳ぐらいか、顔見知りの諸先輩が多く、会が始まるまでにご挨拶するだけで20分ほどかかった。九州からは大分の甲斐先生、北信越からは中山先生、東北の青森からは春藤先生も駆けつけて見えられた。日本協会からは羽牟会長、下山国内事業本部長、荒木田強化事業本部長代行他多数見えていた。来賓の2番手で挨拶に立った以前の私の上司のミズノ相談役(前副社長)上治さんはじめスポーツ産業界からも多数見えていた。

お話の出来なかった方で心残りの方は田村さんである。元三洋電気女子バレーボール部コーチ・監督、東北パイオニア女子バレー部初代監督の田村さんはこのブログの愛読者でもあり、田村さんとお話しできなかったのが心残りであった。

山梨中央銀行の元監督の小池さんとももう少し時間をかけて9人制バレーの現状のお話を聞きたかった。北島三郎のカラオケ競演の私のライバルでもある。

先生のご家族とは10年ぶりぐらいの再会であった。奥様はご壮健のようすで素敵な笑顔は健在であった。お子様たちの内、長女と次女のお二人が出席されていた。長女の方は、東京大学女子バレーボール部の選手、次女の方は、京都大学女子バレーボール部マネージャーであったことを思い出した。先生の家族で不思議なのは、ほとんど不在がちの先生のご家庭なのに、なぜお子様たちは2人が東大、1人が京大を優秀な成績で卒業されたのか、ということ。

昨年、次女の方に電話でそのことを聞いたことがある。答えは「豊田家は父がほとんど不在であったのが良かったのではないでしょうか」。なんと、お子様たちの学力向上の秘訣は、実は奥様であった、ということが分かった次第である。奥様にそのことを確認すると、笑顔で眼が細くなるほど微笑んで「いえいえ、そうじゃないのよ渡邉さん・・・主人がバレーで不在だからあの家庭はダメなのよと言われないように普通にしつけただけですよ」とやんわりとお応えが返ってきた。

私も不在がちなところは、先生に負けないが、二人の娘たちは普通の私学を普通の成績で卒業した。家内は子ども達をきちんとしつけていたが、やはり、私のDNAと先生のDNAの違いなのであろう。

閉会後に青森県バレーボール会長の春藤先生と二人で品川駅前の赤提灯で軽く焼酎のお湯割りを頂きながら談笑した。先生のお孫さんが今春、弘前工業高校に進学するかもしれないという。そうなれば、あと3年、孫の成長を支援して、せめて全国ベスト4以上でプレーさせてやりたい、と言う。

弘前工業高校は春藤先生が監督で東北で初めてチームスポーツで3冠を獲得した。バスケットボールの能代工業高校の加藤先生の3冠はその後である。雪深い東北での快挙であった。現在の同校の監督は息子さん(東海大学OB)である。そこにお孫さんが入学すれば、3代でのバレーボール・・・何と表現すればよいのか・・・バレーボール一家と言えばよいのか、春藤家の面白い歴史が創られていく。

明日は春高バレー準決勝戦だ。明日は、帝京八王子高校男子バレー部の元監督である石山先生と会場でお会いすることになっている。8年ぶりだ。

2014年1月9日木曜日

Thu.Jan.9,2014 ソフトバレーボールの力

首都圏では、今後大幅に高齢者が増加することは、将来推計人口のグラフを見れば一目瞭然だ。
(国土交通省;長期展望委員会の資料から)

2050年における日本全土の高齢者人口は3764万人。同年の人口推計は9515万人だから、約4割が高齢者(65歳以上)という試算になる。

都市部では介護施設を作るにしても地価が高い。介護人材も不足。人間関係が希薄な都会では、公的なボランティアによる助け合いの仕組みを作るだけでは超高齢者社会を支えることは難しい。

そこで、スポーツとりわけソフトバレーボールの出番ではないかと思う。「渡邉さん、練習にいこうよ」と、ご近所やチームメイトが誘いあって、幼稚園児から90歳代までの老若男女が体育館でプレーを楽しみ、その後はお茶会でお喋りを楽しむ。仲間の60歳代の元気な高齢者には私設(公設)託児所をお願いして若い夫婦は共稼ぎに出る。若い人達はヘルパーの資格を取り練習に来れなくなったベテランの介護を手伝う。趣味のスポーツの世界でも地域における身守り・支えあいのようなものができるのではないか。

来週の13日(祝)東京都体育館サブアリーナにて開催(9:00-18:00)する「第5回都民ソフトバレーボール交流大会」には、そういう理念も含んでいる。スポーツは単に勝ち負けを追求する喜びだけでなく、健康を維持し、相互支援する地域社会を作って行く繋ぎの役割も担うことができる。血縁だけでは、行政だけでは首都圏の高齢者社会に対処して行くのは難しい。孤独死もある。

今後、「スポーツ縁」の地域ネットワークが必要とされる。それには、老若男女誰でも、初心者は尚更ソフトバレーボールが最適と思うが如何であろうか?

最後に言いたいのは、「高齢者問題」ではないということ。問題は「高齢者が生きにくい社会が問題」であるということ。世界で最初に直面する日本のこの問題をまた先送りするようであれば、私なんかヤケのヤンパチで房総半島のある千葉県人だから「暴走老人」になっちゃうであろう。行政も地域住民も一体となって取り組んで行きたい。


Wed.Jan.8,2014 Coaching tips #29 The exercise that a loud voice comes out.

チームで競い合うボールゲームにおいて、初心者指導の難しい点の1つに声出しがある。個人競技では自分に気合を入れる以外は、ほとんど声を発しない。チームでボールを扱うスポーツはコミュニケーションが必要なので絶え間なく声を出す。

意思の声、判断の声、指示の声、勇気づけの声など黙っていてはできないのがバレーボールである。しかし、声はそう簡単には出てこない。出ていても、小声では観客の声援にかき消され、声を出していないと同じ。

私が中学生の自分、声出し練習というものがあった。下級生のときは、上級生が練習をやっているコートの周りでひたすら「ファイト〜」とか、市内の第一中学校だったので「いっちゅう〜ファイト」と叫んでいた。練習を景気づける応援団のようなものであった。声を出さずに練習している上級生にとっても、声を出すだけでボールを扱う練習をしていない下級生にとっても、あまり効果のあるものではなかった。中学で県大会に行った記憶はなかった。

初心者は、「声を出してプレーしなさい」と言われても、声が出てこない。どのような言葉を、どのタイミングで、どの様に発するのか具体的に教えなければならない。上級生が声出しを出来ていれば、下級生は真似をしてできるようになる。全員が初心者で1年生だと真似すべきお手本がいないので、指導者は丁寧に教えなければならない。

言葉は「ハイ!」。アメリカンスクールでも“Hi”で通じる。ちなみに英語の“Hi(ハイ)”は「やあ!」に近い意味の「こんにちは」の意味。ボールに触れる前に「こんにちは」とボールに挨拶しているような感じだ。

タイミングは、ボールに触れる直前がベスト。最初は対人パス練習時にパスする毎に1から30ぐらいまで数を数えさせる。この時の声を出すタイミングはボールに触れると同時でも良いとする(ベター)。

ボールを扱っていない時でも、動作を起こす直前に声を出す(息を吐く)ことは、リラックスするために必要なこと。

コート上のチーム内での声出しのために効果的な練習は、ボール2個で行うゲームがお勧め。両コートに部員全員が半数ずつ入る。多ければ多いほど良い。少なければ、相手チームがボールをフロントゾーンに返したらアウトというルールで行えばよい。ルールは、サーブはチャンスサーブで両コートから打つ。ジャンプして相手コートに返したら反則。必ずボールに3回触れて相手コートに返すこと。

やってみると、初心者でも大きな声が出てくる。またこの練習は、視野の拡大にもなる。ただし、審判を務める人は、視野を両コートに広げなければならないので大変。視点で見るだけでなく、視野でも見なくてはいけない審判の方も視野拡大の練習になる。選手達に交替で審判をやらせるのも良いであろう。

2014年1月7日火曜日

Tue.Jan.7,2014 春高バレー第3日結果と雑感(3枚ブロックへの対応)

今回出場チームで3枚ブロック(Triple Block)を積極的に行っているチームは男子の創造学園と雄物川。いずれも平均身長が185cmを超えている長身チームだ。3枚ブロックを成功させるのは、まず2枚ブロックを形成させて、そこにもう一枚のサイドブロッカーを隙間を開けずに寄り添って跳んで3枚ブロックを完成させる方法が一般的である。

創造学園は、更に高度で3人が一体となってコート中央から左右に移動する。目に見えない鎖でがっしりと繋がっているようなので、チェーンブロックとも称される。

3枚ブロックがスパイカーの前に立ちはだかると、打つコースが無くなってしまうか、というと必ずしもそうではない。ここはブロックを利用する戦術をとることができる。

1つはブロックアウト。要は、3人ブロックに跳んでいようと、その中の一人のブロッカーと対戦してブロックアウトを取ればよい。サイドのブロッカーの手平の縦半分に当てるブロックアウト。もしくは手の指を狙ってコート後方に弾くブロックアウト。

もう一つは、リバウンド。ブロッカーの手の平に軽く当ててリバウンドを取り、逆サイドに並行トスを上げて攻め返す(トランジッション:反撃)戦術も考えられる。一般的に、逆サイドにはブロッカーがいないはずであるので、ノーブロックの状態で打てる。逆サイドの前衛(フロント)に強打を打てるプレーヤーがいなければバックアタックも考えられる。

いずれにしろ、実行するにはスパイカーのスキルが求められる。練習のやり方は、別の機会に実技で紹介したい。難しいことを簡単にできるようにすることが、我々指導者の役割でもある。何事もコツがある。指導者はそのコツを伝えなければいけない。

本日、ベスト4が男女とも出揃った。

【女子:準々決勝】
A5 九州文化学園(長崎) - 京都橘(京都) 2-1 (24-26, 25-21, 25-14)
A6 共栄学園(東京) - 金蘭会(大阪) 2-1 (23-25, 25-23, 25-22)
D5 都市大塩尻(長野) - 高松商(香川) 2-0 (26-24, 25-17)
D6 東九州龍谷(大分) - 鹿児島女(鹿児島) 2-0 (25-19, 25-19)

【1/11:準決勝】
九州文化学園(長崎) - 共栄学園(東京)
都市大塩尻(長野) - 東九州龍谷(大分)

ベスト8の中で、東日本は共栄学園のみ。九州勢が強い。3チーム入った。下北沢成徳は2年連続優勝を果たせず、ベスト8決めで京都橘に敗退。下北沢は世界ユース選手権大会主将の辺野喜を膝の故障で欠き、万全の体制ではなかった。優勝は?下馬評では、今年国体が開催される長崎の代表チームである九州文化学園が関係者の間では高い。

【男子:準々決勝】
B5 星城(愛知) - 開智(和歌山) 2-1 (24-26, 25-11, 25-21)
C5 東福岡(福岡) - 大村工(長崎) 2-0 (25-22, 25-23)
B6 鹿児島商(鹿児島) - 創造学園(長野) 2-0 (25-19, 25-17)
C6 雄物川(秋田) - 大塚(大阪) 2-1 (20-25, 25-23, 32-30)

<男子試合日程>
01月11日(土)
【準決勝】
星城(愛知) - 東福岡(福岡)
鹿児島商(鹿児島) - 雄物川(秋田)

男子もベスト8に東日本で残ったのは雄物川だけ。雄物川は準々決勝で昨年インターハイ準優勝の大塚をフルセット、最終セットは32-30の大激戦を制したのが大きい。11日の準決勝で勝てば初めての全国大会決勝戦進出である。そして優勝に、宇佐美監督(60歳)の悲願達成されるか?

星城が優勝すれば、2年連続で3冠という偉業を達成する。11日のゲームは面白くなってきた。
男女とも、明日から3日間の中休み。この間に何か起きそうだ。地方から出場のチームはこのまま東京に留まるのであろうか?それとも東京近郊で合宿を張るのか?経費の件もある。11日に各監督さんたちに聞いてみよう。

Mon.Jan.6,2014 春高バレー 第2日目

春高バレーが開幕した。昨日の開幕日には家庭の事情で会場に行けなかったが、現場からの友人の報告と深夜のフジTVの放映で状況は少し掴めた。

昨日は日曜日のせいもあったが、観客が入りきれなく入場制限されたということだ。体育館は消防法で最大入場人数が決められている。東京都体育館の場合10,000人弱と聞いている。本日、10時ごろ私は会場インしたが、今日も満席であった。

ゲームの方であるが、男子は全般的に小柄であるが、好チームが多い。ボール扱いが上手で戦術も駆使している。指導者の熱意が伺われる。女子は、男子とコートを隣接してのゲームのせいか、スピード感がなくミスも多い。

男女通じて今日の注目のゲームは東日本でトップクラスでセッターでエースも兼ねる全日本ユース代表の白井が牽引する神奈川県立大和南と全日本シニア候補選手180cmエース古賀が得点源の熊本信愛女学院の試合である。どちらも実力は今回の大会ではベスト4以上だ。

試合は、フルセットまでもつれた。そして熊本信愛女学院が序盤から始終リードして23対19から白石のスパイクで20点として、白井のサーブ。彼女のすぐ後ろで2年前まで大和南を全国レベルに引き上げ14年間監督を務めた飯塚先生と私は観戦していた。私の後方にある2階席には大和南の大応援団が陣取っている。最前列には先月の皇后杯で優勝した久光スプリングスと好ゲームを展開した松蔭大学女子バレー部監督の白井さんが不安げな表情でサービスゾーンに入って構えた娘を見ている。

ここから白井はサービス得点2点を含む攻撃的なサーブを5本連続敢行する。正に肝っ玉の座った娘だ。お母さんもバレーボール出身だが、お母さん似だな。大した娘だ。


(立役者の白井も顔がくしゃくしゃ。ユニフォームは13年前に子供たちが考えたデザインを私が修正して作成した。当時としては派手であったが、今でも派手でどこからでも大和南とすぐ見つけられる)

大和南の明日の対戦相手は昨年の東京国体ベスト4決めでも単独チーム同士で対戦し辛くも勝利した長野の東京都市大塩尻。激戦必死であろう。選手たちは実戦で鍛えられ成長する。大和南も八王子実践を先ほど退けた都市大塩尻も今日よりは落ち着いた良いゲームを展開するであろう。

A2 大和南(神奈川) - 熊本信愛女学院(熊本) 2-1 (25-21, 17-25, 25-23)



2014年1月4日土曜日

Sat.Jan.4,2014 年賀葉書🎍

2年前から年賀状を投函するのは年が明けてから、ということにしている。理由は、年が明けていないのに、年末に「明けましておめでとう」などと記すのは、新年の気分が乗らない、という私のへそ曲がりな性格なるが所以であろう。

年賀状には、印刷された絵とありきたりの挨拶文に、私の近況を短文で記す。逆に、私が頂く葉書に絵と挨拶文しかなければ、ちょっと寂しい。


(旭市内の新聞販売所のお隣にある稲荷神社。お賽銭をたっぷり100円差し上げてきたので今年は運が開くかな?)

バレーボールの指導の現場で働きたい。定年退職後、そろそろ2年が経とうとしているが、まだ定職は見つかっていない。私の営業努力不足である。現在受け持っている複数のチームのパートタイム指導依頼には感謝している。また、新年度からの各種講習会のご依頼も既に数件お話を頂き有難く受けさせて頂いている。

年末には、新潟の高校女子チームを指導したが、目標を明確に持っている意欲のあるチームを指導していると、子供達と私の間に化学反応が起きて、私の脳が活性化され、新たに効果的・効率的な練習内容・方法が忽ちのうちに出来上がってくる。一日毎にチームが安定した強さを発揮してくるのが分かった。数日間、連続して反復練習を楽しく行うことで、特に小脳が神経ネットワークを構築して行く。いわゆるスムーズな一連の運動を身につけることができる。

今年の賀状には、そういうわけで、複数のチームでも構わないのであるが、週に3日以上指導できるチームを探していることを近況で記した。

明日からは、東京都体育館にて春高バレーが開幕する。私も明日から体育館に連日顔を出す。全国から見えるバレーボール関係者の方々とお話できるのが楽しみだ。


2014年1月3日金曜日

Fri.Jan.3,2014 正月三日の初夢

初夢を見た。

ビジネス街にある高層ビルの最上階に布団を敷いて寝ていた夢を見た。初夢は、「一富士二鷹三茄子」を見るのが縁起が良いと昔から言われている。高層ビルから富士山が見えたかどうかは覚えていない。

多くの人がバレーボールを大好きになることは夢ではない。理念、計画性、実行力そして僅かな運があれば、必ず成し得ることである。そして、そのバレーボール大好き人間の中から世界のバレーボールを牽引して行く人物が出てくると確信している。

私は、それまでの繋ぎとして働かせて頂く。

さて、私の初夢の分析は如何?

実家から旭市内まで歩いて30分。新聞を買ってモスバーガーのお店で1時間ほど新聞を読みこむ。
(歩いている途中で路上に10円玉を見つけた。これが本当のお年玉!今年は運も拾えるかな?上だけ見ていないで足元もよく見ろということか。「看脚下」というのが確か禅の言葉にあったな・・・)

Thu.Jan.2,2014 初詣🎍

31日からカミさんの実家である千葉県旭市に来ている。我が家の初詣は年寄りもいるので、元旦の人混みを避けて2日に香取神宮に行くのが恒例となっている。家から車で45分くらいだ。
(お賽銭箱まで長~い列)

夕方近くに家を出たので、お詣りを済ませる頃には、陽も落ちあたりも暗くなってきた。参道に居並ぶ夜店の灯りがますます明るさを増してくる。私のいでたちは、和服である。ここ20年来、変わっていない。周りを見ると和服の女性も少ないが、和服の男性は全く見ない。和服を着ると背筋が伸び、気持ちにも張りが出てくる。しかし、冬には少し寒い。足下にはいている足袋というものは丈が短く、そこから夜気がスースーと忍び込んできて寒い。昔の人は我慢強かったんだねぇ。

今年の世界文化遺産に「和食」が認定された。「和装」が認定されるまで?我輩も、正月初詣は和装で通そう。

夕食時に頂いた熱燗の美味しいこと!冷え切った身体の「五臓六腑に染み渡る」とはこのこと。🍶

2014年1月2日木曜日

Wed.Jan.1,2014 ✨Happy New Year!✨

明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い申し上げます。

穏やかな元旦を迎えました。

『感謝、謙虚、継続』。

今年の私の愛語です。


(我が家の玄関もお化粧で迎春)