2008年5月24日土曜日

全日本女子、五輪2大会連続出場決定

 昨夜の韓国戦に連勝し2大会連続出場を決定した。早速、団長であり女子強化委員長でもある成田先生に祝福のメールを入れた。返事には「北京でのメダルを目指します」とあった。北京でのメダル奪回はそう簡単でないことは成田先生が一番良く知っている。現状の実力では、世界で五番手が精一杯であろう。日本女子の課題は、私が以前から言っていることだが「サービス」である。ブロックも弱い日本としては、サーブで相手を崩すことが第一の戦術でなければならない。今や高校女子でもチーム内に1人はジャンプサーブを打つプレーヤーを入れている。私が外部コーチしているチームでは必ず2人はジャンプスパイクサーバーを育成する。フローターでも長身選手にはエンドライン付近からジャンプフローターを打たせる。身長のない選手にはなるべくエンドライン後方から打たせるように工夫している。
「サービスは最初の攻撃」これを徹底している。全日本女子のサービスには更に研究の必要性を感じる次第である。
 全日本女子には不安もある。北京での「柳本JAPAN」はベスト8以内の成績を収めることは難しいことではないと思う。しかし、次のロンドンオリンピックではどうであろうか。この時の主力になる選手は現時点での若手であるが、12名の中に果たしているであろうか。セッターの控えの河合は19歳であるがこのOQTでもほとんど出番なし。他は中堅とベテランでの今回のチーム編成である。「柳本JAPAN」はそこそこ良いが、ロンドンを目指す「JAPAN」は苦難を強いられることは明白である。中期の計画とともに常に長期の視点も持っていないといけない。強化委員会により一層の計画性を望むところである。具体的には20代前半の有望な選手を少なくとも2名は入れておくべきである。更には、スタッフとしてでも数名をオリンピックの会場に連れて行き雰囲気だけでも経験させておくべきである。
  今晩のタイ戦は辛勝であった。日本だけが毎試合夕方の同じ試合時間である。しかもホームでの試合である。アウェイでの試合であれば、今日の試合は1-3で日本の負け試合であろう。我々の個人登録費の多くが強化費に費やされている。今回の最終予選は全勝は勿論、失セットゼロを目指して欲しかったのであるが、あとは明日のセルビア戦をすっきりと勝って欲しい。
 全日本チームには、いつも辛口評論になってしまうが、期待と取って欲しい。我々日本人はもっとやれるはずと思っているから、ついつい辛口になってしまう。「心技体」から「心体技」の優先順位に切り替え強化する必要がある。「うまさ」より「パワー」を優先しようというのが私の主張。「パワー」は「うまさ」を容易に引き出す基になるからだ。

2008年5月22日木曜日

長寿世界一の日本

 ここ1週間の新聞記事の切抜きをやっていたら、やたら長寿、高齢者の記事の多いのに気づいた。昨日の夕刊には「日本、06年も長寿世界一」と出ていた。世界保健機構(WHO)がまとめた2008年度版世界保健統計によると、06年時点で日本の平均寿命は男女平均83歳で世界一を維持した。日本の女性は86歳で単独首位。男性は79歳で05年に続いて2位となった。
 同じ日の朝刊には2008年度版のわが国の高齢社会白書の記事が出ていた。75歳以上の後期高齢者は07年時点で1,270万人となり、総人口に占める割合は前年比0.4ポイント上昇の9.9%。「10人に1人が後期高齢者という『本格的な高齢者社会』」と位置づけた。総人口に占める65歳以上の割合(高齢化率)は現在21.5%。5人に1人の割合。
 そして、今後もこの割合は今後も増加し2055年には40.5%まで上がり国民の2.5人に1人が65歳以上となるのが日本の将来の姿だ。
 しかし、政府の推測がそのように進展するかどうかも実は疑わしい。5月15日朝日新聞の記事に「沖縄、揺らぐ『長寿日本一』」という記事が載っていた。全国1位の女性の平均寿命85.75歳(05年調べ)を誇る沖縄県であるが、男性は90年に1位から陥落、05年は全国平均より低い78.64歳で25位であった。このまま行くと女性も1位の座は2位の島根県に奪われるのも時間の問題という。男女とも85歳以上は元気で死亡率も全国1位だが、60歳以下が平均寿命を引き下げている。特に40代後半の死亡率では女性は全国1位、男性は2位。中年から壮年期の健康管理が課題、と県健康増進課は語っている。
 原因はどうも、食生活と車社会そして地域のつながりの希薄さにあるらしい。インスタント食品に走りがちな食生活やアメリカ型食生活は肉中心で飲酒が多くて栄養過多。車社会で運動の量も少ない。琉球大学の平良一教授は次のように指摘している。「沖縄のお年寄りはいくつになっても体を動かし、食事も野菜中心だった。家族や地域の助け合いも多く、長寿を支える生活習慣が引き継がれてきた。しかし、復帰後は車社会が浸透し、生活が便利になる一方で、核家族化も進んだ。社会全体が『本土化』し、家族、地域のつながりが薄れてきたことが、長寿の継承を危うくしているのではないか」。
 最後に、昨日の日本経済新聞朝刊の特集記事にあった数値を紹介する。「1995年度には27兆円だった国民医療費は今33兆円を超す。十数年後には50兆円を上回るともいう。」
 長寿であっても、寝たきりや病気を抱えて、医療の進歩でかろうじて生きているだけの長寿ではつまらない。健康長寿でPPK(ピンピンコロリ)が理想だ。そのためには昔ながらの質素な食生活の見直しも必要なのかもしれない。そして、食事も時には親類や地域や気のあった趣味の仲間のバレーボール仲間でワイワイがやがや言いながら地元の季節の食材を生かしながら皆で料理して食する事が元気の素になるのであろう。
 何か、次のやりたいことが沸いてきた。バレーボールだけの楽しみだけではつまらない。大切な仲間と地域の旬の食材を使って美味しいものを自分たちで料理して食べるということも我々を健康に元気にする。それにお酒があって、温泉があって、マッサージがあって・・・そこまでは贅沢か・・・。

2008年5月21日水曜日

休日


 先週末、業務として、土曜日の埼玉県三郷市でのママさんバレー教室と日曜日の千葉県船橋市での足型測定業務の振り替え休日で本日と明日はお休み。明日の晩は、仲間である高校女子バレーの監督さんの快気祝いを横浜市馬車道で行う。
 昨夜、我がソフトバレークラブの練習に行った。練習はあまりできなかったが、体の疲労感も心地よい。天気も今日から回復してきた。8月までの私のスケジュールも密度が濃くなってきた。病気や不慮の怪我をしないように規則正しい生活を心がけて今年半分を乗り切りたい。(画像は春の花、ポピー)

2008年5月15日木曜日

国際バレーボール連盟会長のアコスタ氏が退任表明

  【ロンドン14日共同】国際バレーボール連盟(FIVB)は、メキシコ人のルーベン・アコスタ会長(74)が2010年までの任期を残し、6月の総会(ドバイ)を最後に退任する意向を表明したと、14日発表した。世界選手権など国際大会の日本開催に重要な役割を果たしただけに、日本にとって影響が出そうだ。 引退すれば、魏紀中第1副会長(中国)が会長の残り任期を務める。 同会長は12日の理事会(ローザンヌ=スイス)で「連盟が今までにないほど大きくなったときに退き、家族と時間を使いたい」と話した。 1984年に就任したアコスタ会長はリベロやラリーポイント制を導入したほか、ビーチバレーを五輪実施種目にするなど競技の発展に手腕を発揮した。国際オリンピック委員会(IOC)委員にもなったが、FIVBの不正経理疑惑への対応に反発するなどで2004年に委員を辞任した。 日本協会の山岸紀郎専務理事は「驚いた」と困惑し、幹部を集めて近く対応を協議する考えを示した。 [ 共同通信社 2008年5月14日 21:34 ]
 アコスタ会長なんと24年間も会長の座に君臨していたんですね。実は、24年前、私はアコスタ会長夫妻と昼食を一緒させていただいたことがあるんです。勤務先の会社がスポーツ関連ですので会長ご夫妻を会社の近くにある「山の上ホテル」のレストランに弊社の社長(現会長)が招待したのです。私はフランス語ができるというので通訳で同席させていただいたのです。アコスタ夫妻の通訳は7カ国語を流暢に操るアコスタ夫人。まるで女優のような美貌の方でしたね。始めの会話は上手く通訳できたのですが、途中から「桜前線」の話になり、日本の常識が不足していた私は説明がしどろもどろになり冷や汗もので昼食会は修了したことを紙面を読んで思い出しました。このときの通訳が完璧だったら、私も社長秘書の一人になっていてここでブログを書いている暇などなかったでしょうね。いや、完璧でなかったからこそ今の私がいて、読んでくださっている貴方がいるのですね。
 最近、3の数字や倍数でバカになる渡辺という芸人がいますが、私は「桜前線」でバカになってしまっ
たというわけです。 

ルールについての回答:例外的な交代について

 5月13日のコメントに載っている質問に回答します。ソフトバレーボールの場合、年代別で構成している交流大会が多いのが特徴です。そのために、全国大会などでは、傷や病気でやむをえない場合、例外的な交代で「低年齢者に代わり高年齢者の同性のものが交代する」ように定めています。ブロンズの全国大会というものは存在しませんが、スポレクやシルバーの年代別で構成する全国大会ではこのような例外的な交代は許されています。
 「これらの場合、同じ条件の者と(Ⅱ-1の条件)の者と交代する」という文言は分かりにくいですね。これは、「同性・同年代での交代、ファミリーでは小学生同士、大人の同性同士での交代」という正規の交代を意味しています。
 「低年齢者に代わり高年齢者・・・」の文言は最近になって追記された文言です。 「例外的な交代」はなるべくゲームを楽しんで頂こうという配慮からできたルールです。このあたりの注解はⅣ-4セットの没収の項に述べられていますので眼を通して下さい。なお、全国大会につながっていない県大会以下の交流大会ではこの限りではありません。なるべくゲームができるような配慮あるローカルルールを適用してソフトバレーを楽しんでください。例えば、男性の代わりに女性が入ってもローカルルールであれば問題ありませんね。そのようなことも配慮して要項を作成している主催者は実際多いです。
 Have a nice game!

2008年5月12日月曜日

関東高校女子バレー 神奈川県予選会

  さて、昨日は外部指導している神奈川県の高校の大会があった。6月上旬に開催される関東高校女子バレーボール大会の県予選大会である。決勝は2ー0で優勝できた。快勝の内容であった。新1年生3人がスタメンに入り、レベルが向上した。 しかし喜んでばかり入られない。新1年生がスタメンに入ったということは、はじき出された上級生がいるということだ。このあたりの処置を上手にしないと、はずされた子達は意欲を失ってチームの結束が崩れる元になる。幸い、ここのチームの監督はこのあたりは心得たもので、部員26名全員にシーズンオフ時に再度チャンスを与える機会を作っているし、それ以上にやっているのは、一人ひとりの進路に関して誠心誠意対処しているところである。 
 先週厚木にある松蔭大学さんで合宿した他のチームからも埼玉県、山梨県で優勝したとの報告が入ってきた。やはり、上位チーム同士で切磋琢磨している結果であろう。
試合後、相模原駅の近くの居酒屋に3年生のお父さんたちと監督・コーチ2名の10数人集まりささやかに祝勝会を行った。勝利の美酒は甘かった。

ソフトバレーボールチーム登録状況

 4月30日現在での、全国のチーム登録と個人登録状況に関する連絡が日本ソフトバレーボール連盟の競技委員会から届いた。まだ公に発表になっていないので、ここで具体的な数字は発表できないが、予想通り思わしくない。
 私自身も役員の個人登録更新を行った。登録は決して難しいものではないが、普段パソコンを扱っていない人たちには煩わしいと思う。今年度の状況を見て来年度の登録に関して検討するのであるが、個人的には登録しやすい環境を作るべきではないかと考える。私はパソコンで入力できない方には従来どおり紙媒体でよろしいではないかと考えている。紙に必要事項を記入し、協会(連盟)がパソコンに打ち込む作業をする。初年度は大変だが、次年度からは作業が確実に軽減されるはず。
 

2008年5月8日木曜日

合宿疲れ?それとも?

 3日から6日まで厚木市にある松蔭大学(関東女子1部)に関東トップの高校チームが集り合宿をやった。外部コーチお手伝い11年目の神奈川の我がチームに、全日本ユースの選手が入学してきた。180cmで顔立ちもアスリートらしくしっかりしている。チームもこのまま成長していけば今夏の埼玉インターハイではベスト8も可能だ。他の1年生も含めて、頑張れ新入生!とエールを送ってきた。
 合宿を6日に終え、その足で千葉のママサンチームの練習に合流。今週の木曜日が全国大会の予選会なので、私もBチームに入り試合形式で練習を行った。しかし、私も少しばててきたかな。
 昨日は久しぶりに文京区大塚にある大学院のキャンパスに行き、来年3月の修了を目指し「修士論文の題目申請」を行ってきた。新しい学生証も事務で頂き、院生室で2時間ほど学習してきた。
 

2008年5月2日金曜日

ゴールデンウィークは高校女子バレーの合宿

 いよいよ5月に入った。仕事のほうもやっと懸案の事項も一段落し一安心。千葉県バレー協会指導普及委員会の資料もメールで主事に送り、日本ソフトバレー連盟HPの新コンテンツで「ルールQ&A」をアップする旨の原稿も送り、こちらも済み。今夕はママサンバレーの練習試合。来週から全国大会が始まるので平均年齢だけはどこにも負けないベテラン揃いのチームであるが、代表に挑む。
 明日から神奈川県厚木市にある大学(関東大学1部リーグ)にて神奈川、東京、山梨、静岡、埼玉、宮城の全国常連チームが集り強化合宿を行う。恒例になって5年目になる。この時ばかりは、私も神奈川のチームに帯同して特にサービスとブロックの連携の特別コーチの任につく。意図のないサーブを実行したり、入れとけサーブを実行したりしたら、ソフトバレーでは温厚な私も女子高校生には烈火のごとく注意する。ミスには怒らないが、何も考えないプレー、反省を生かそうとしないプレーには厳しい言葉も出る。「ナイスミス」や「チャレンジミス」は評価できるが、「消極的なミス」「意図のないミス」は評価できない。今の時期は「ミスしないようにやって気持ちが守りに入る」のではなく「積極的なミスをすることで攻めの気持ちを持つ」ことが成長するためには必要だ。だから、私の教え子達はミスしても下を向かない。練習中のモットーは、「大きな声を出す」「あきらめない」「下を向かない」と言っている。頭文字を取ると「オ・ア・シ」となる。これに「ス」を付け加えると「オ・ア・シ・ス」となり、乾いた心にオアシスの湧き水のように語呂が良いのだが、どなたか考えていただけないかな。なお、「スミマセン」はコート上では不要。「ごめん!」と元気にわびて、次のプレーに集中したほうが良い。
 3泊4日であるが、息抜きは近くの天然温泉の七沢の湯。露天風呂で夜空を見上げながら監督コーチ達と裸の付き合いも楽しいものだ。監督達の平均年齢は53歳位か、全国常連の監督達だからコート上では難しい顔をしているが、コート外では意外と冗談を言ったり選手たちをからかったりしている。しかし気に食わないことがある(原因は選手たちが作っているのが多い)と、夕食抜きで深夜まで練習する指導者もいる。高校生は少しの気持ちの隙で崩れる。特に女子高校生はそうだ。だから、格下のチームに負けることもままある。今回のチームの中で県大会の決勝で負けて春高バレーに出れなかったのは参加6チームの中で2チームいる。他は春高に出ている。春高に出れなかった監督達は今度のインターハイ代表に必死になっているでしょうね。新1年生を加えて各チームともレベルアップしているだろうね。私の指導もレベルアップして、更にわかりやすい、そして考えさせるコーチングを心掛けよう。