2016年12月30日金曜日

Dec.30,2016   ゆく年くる年

日本で年末を迎えるのは3年ぶりです。

未来は予測できませんが、良い未来が来ますように日々精進するのみです。

私のことを必要としている人たちがいることはありがたいことです。
ともに手を取り合って、励まし合って進んで行きたいと思っています。

2日後は新年です。

残された時間の始まりです。

ここのブログのコーナーを通じて、皆様方にはいつも励まされてきました。

佳きお年をお迎えください。


Dec.23,2016   カンボジア再訪の打ち合わせ

2月7日から16日までカンボジアに行ってきます。きょうはそのための3度目の打ち合わせを新橋で行いました。

打ち合わせに出席されたのは、企画されたテレ朝の宮嶋さん、カンボジア現地で地雷撤去活動をされている高山さん、そして私の3人です。

カンボジアとタイの国境近くに地雷は未だに数百万本埋まっています。高山さんはカンボジア内戦後にPKO(国連平和維持活動)のために自衛隊員として現地を訪れました。その後も日本とカンボジアを行き来して、現在では地雷撤去だけでなく、現地の農民が安定した収入を得られるような農作物の指導や子供たちのための学校建設にも尽力されてきました。

私の役目は、現地に入り、地雷撤去後の土地にバレーコートを3コート作り、地域住民と日本の女性オリンピアン3名が一緒にバレーボールを楽しむというイベントリーダーです。

現地に入るまでに、私は『バレーボールを楽しむ』テキストブックを作成します。英語とカンボジア語で作成します。

Dec.16,2016   2024オリンピックの開催地は?

私は、2020年東京オリンピックの次の開催地に興味を持っています。

国際オリンピック委員会(IOC)は、2024年夏季五輪の候補都市を正式発表しました。ロサンゼルス、ハンブルク、パリ、ローマ、ブダペストと強力な5都市が揃いました。開催都市は2017年に決定されます。

ロサンゼルスは1932年と84年に続き3回目の開催、12年にも立候補したパリは1924年以来、100年ぶりの開催を狙います。2020年大会の立候補を見送ったローマは1960年以来2回目の開催を、ブダペストはモスクワに次ぐ、東ヨーロッパ2回目の開催を目指しています。ハンブルクは選手が徒歩で会場間を歩ける市内での大会を提唱し、ベルリンを抑えてドイツの候補都市に選ばれました。

私の予想は、パリが開催地に選ばれると思っています。根拠はありません。パリに決まれば、フランス語が得意な私にとって今以上に活躍の場が広がるかなという単純な理由です。

2016年12月25日日曜日

Dec.11,2016   新潟県高校女子チームの強化合宿に参加

新潟県の高校教員で、その先生が大学生のころからお付き合いさせていただいている親しい先生がいます。

その先生が、2年前に他の高校に異動し、女子バレーボールの顧問となりました。私がカンボジアから完全に日本に帰国したことを知ったその先生は、私に合宿に来ないかと連絡をくれました。

生徒達への指導の御礼は、美味しい新潟県の地酒です、との言葉に誘われ9日から11日まで現地に行ってきました。

この時期、新潟県はまだ雪が積もっていません。それでも、新潟県は寒いですね。

新チームは下級生が多いのですが、中学からの経験者が多く、1月に開催される県新人戦においてもベスト8以上の進出は間違いないように思われました。

練習後の食事では、地元の料理が一番美味しいですね。学校の近くにある温泉で朝風呂にも入りました。バレーボールの練習、地酒、地元の食材を使った料理、温泉、そしてバレーボールが大好きでもっと上手になりたいと意欲のある生徒達。おっと、全国大会出場を狙っている情熱的な顧問の先生も忘れてはいけません。

そんな素晴らしい環境で過ごせた3日間に感謝します。1月末の県新人戦でチームの活躍ぶりを直接観戦したいですね。

Dec.08,2016   喪中はがきで訃報を知る

12月になると年賀欠礼状(喪中葉書き)が多くなります。

その中に、最愛の奥様が長期の病気療養後にお亡くなりになった訃報のお手紙が知人からありました。もう1件は、愛しいご子息に先立たれた訃報の葉書きが、やはり親しい人からありました。

年長者が順番にお亡くなりになるのは、自然の摂理であり、悲しくとも致し方ないものです。しかし、その順番が逆になるのは、なんとも哀しいものです。

合掌

2016年12月22日木曜日

Dec.06,2016   茨城県のソフトバレー関係者と会いました

本日は、久しぶりに都心に出ました。

目的は、2つありました。1つは、母校の大学院に行き修了証明書と成績証明書を発行してもらうこと。もう1つは、茨城県で精力的にソフトバレーの普及のために活動している望月さんという古くからの知人とお会いすること。

証明書が必要なのは、来年2月の大学院後期博士課程を受験しようと考えているからです。大学院後期博士課程を受験するためには、まず希望する専攻の指導教官を選び、その先生の受験許可を得ないと受験の申し込みができないシステムになっています。

先週3日間かけて数名の指導教官の先生の中から、私の専攻(コーチ学チーム戦術論)に近く、一番厳しそうな先生を選ばせていただきました。そして、その先生と来週の12日に大学キャンパスの研究室で面談することが決まりました。

大学院を出て、ソフトバレーボールの望月さんとは、お茶の水のイタリアンレストランでお会いしました。そのレストランのママは、以前、私が指導していたママさんバレーチームのメンバーです。

パスタを注文しましたら、薫り高いコーヒーがサービスされました。さすが教え子ですね、気が利きます。

望月さんは、退職後も専門の化学の知識を生かし、数か所で講師を務めています。日本卓球協会にも用具開発の面で協力しています。2月に、もう一度お会いして、その時には二人で日本卓球協会に訪問することを約束しました。卓球もバレーボールも同じネットを使う競技です。何か面白いお話が聞けるかも知れません。今から楽しみにしています。

Dec.05,2016   高校部活は試験1週間前になり休部

通常の高校部活は、試験1週間前から休部になります。

試験1週間前と試験当日3日間、そして休日の合計日数12日間、練習ができないことになります。

勉強でもスポーツでも、共通して大事なことは、継続することです。特に初級から中級レベルにいる生徒たちにとっては、体育館から離れることは、今まで獲得した12日分の成果を12日間で失うことになります。

そこで、損失を少しでも補うために、勉強に差し支えない程度の体力トレーニングを生徒たちに課しました。1日おきで、散歩を含んだ自宅でのサーキットトレーニング(8種目)を与えました。春高バレーの昨年の決勝戦をたまに見ることも勧めておきました。

試験明けの14日には、練習再開しますが、彼女たちの体力とバレーボールのリズム感が確実に減退していることと思います。さて、どこまで落ちているか不安です。しかし、他の高校部活も同じような生活をしている訳です。指導者には試験期間中の体力を保っておくための工夫が求められています。

2016年12月20日火曜日

Dec.03,2016   バレーボールを通じての国際交流

本日は、日本バレーボール協会主催の指導者研修会を千葉県バレーボール協会指導普及委員会の主管で国立木更津高専にて開催しました。



この研修会は日本体育協会指導者資格の更新も兼ねていますので受講者は午前が13名、午後は更に学生10名が追加になり計23名が出席しました。

講師は4人で、私も講師陣に加わりました。日本に帰国した私にとっては、最初の座学です。

スタートは私が「カンボジア・ナショナルチームの指導報告」というテーマで務めました。2番手はJICA国際協力機構 青年海外協力隊事務局で体育・スポーツ関係に従事されている専門家です。
彼女自身が青年海外協力隊出身です。神奈川県の中学校の教員を辞めて協力隊に参加し、その後、英国の大学院に進学、そしてJICAに就職したということでした。

3番手はバレーボール指導者向けの雑誌を発行されている河部さん。最後は栄養学を学んで7時間の講義を終了しました。

2020年東京オリンピックを契機にスポーツの国際交流への関心はますます増加していくものと考えられます。必要としている人に、必要な、正しい情報を今後も提供していくことは官学民が協力して行っていくことだと考えています。

Dec.01,2016   愛媛県からの訪問者

3日前に愛媛県の高校教員の方からメールで連絡が入りました。

この方とは、8月の日本バレーボール協会主催指導者研修会(大阪市)の会場でお会いしていました。1泊2日の研修日程でしたので、夜は元日立、元ダイエーの選手達(現在は指導者)3名と他の男性指導者3名を誘って夜の大阪市内に繰り出しました。
(私を恫喝?しているこれらの女性たちを知っている方はバレーツーですね)

その愛媛県の高校教員の方が私に会いたいというのです。理由は、海外でバレーの指導をするのが若いころからの夢であった、ということでした。その先生は現在50歳代です。春高バレーなど全国大会にも出場しています。

私はその先生に現職でも休暇制度を取って半年ほど指導できるJICA国際協力機構シニア制度があるという情報をお伝えしました。その先生に必要な条件は、語学と健康です。明日から毎日、英語を学習しますというお言葉を頂いてお別れしました。

私が60歳過ぎてから海外に行ってバレーボールの指導をしたことが、中高年の方々の刺激になっているのかわかりませんが、同じような年代の方が海外に行って頂けることは私にとっても嬉しいことです。

2016年11月29日火曜日

Nov.26,2016   千葉県高校バレー新人戦ブロック予選

25日、26日と千葉県高体連バレーボール新人戦船橋地区予選会が開催されました。

私が2か月前より指導を始めた県立船橋高校女子バレーボール部も予選会に出場しました。結果は、最後の代表決定戦で惜敗しました。しかし、負けはしたものの、今までのチームと比べて粘り強さが出てきたと応援に駆け付けた父母の方たちが言ってくれました。

試合後の生徒の表情を見ていても、目標のベスト6にあと一歩届かなかった悔しさの中にも、自分たちの現在の力を出し切ったという達成感をうかがうことができました。

生徒たちは、これから校内試験を控えていますので2週間ほど練習を休みます。自宅でのトレーニングメニューを指導してはいますが、体力の低下は否めません。それでも、彼女たちの心にはバレーボールをもっと上手になりたい火が付いたようです。体力が低下するかも知れませんが、やる気は盛んになっていくようです。

私たち指導者の第一の仕事は、この「やる気に火をつけること」です。

次の公式大会は、3月末の船橋市民近隣大会です。約50チームが出場します。2日目に残るのはベスト8だけです。市立船橋、県立柏井高校など全国大会常連の学校からはBチームが出場します。私の生徒たちは、どのような目標を立てるのでしょうか?

今までのチームの作り方は、自分たちと同じレベルのチーム以下には負けないチーム創りでした。これからは、自分たちと同じレベル以上のチームに勝つチーム創りをやっていきます。

この2か月間で、学校長、顧問、副顧問、OG会、父母、そして生徒達と私の信頼関係も構築されつつあります。

進学校における部活の在り方として、100点満点で言いますと学業80点~90点以上、部活60点~70点の力の入れ方が望ましいのではないかなと思っています。具体的に目指すところでは、進学では主に国立大学、部活では関東大会出場ではないでしょうか。

2016年11月23日水曜日

Nov.23,2016   午前中は練習試合に、午後はパネルトークの会場に

本日の午前中はいつも指導している高校生を引き連れて練習試合に行ってきました。

行先は埼玉県越谷市にある文教大学です。文教大学は、全国の小学校・中学校教員の採用試験合格率が私学でトップです。国立大を含めても第4位にランクされている教員養成大学です。

大学のバレー部員の出身校を聞くと、県立青森高校など各都道府県の進学校出身者が多いですね。身長は高校生と変わらないくらいですが、練習試合になると、そこは関東大学3部リーグのチームです。セットの後半戦は、なかなか点数をくれません。

合同練習に時間を割き、練習試合は1セットだけでしたが、お情けで21点頂きました。

午後には、新宿区市ヶ谷に行き、パネルトークイベントの閉会での挨拶に行きました。パネラーにはミュンヘン金メダリストの島岡健治さんと協力隊OG松本さんを招聘しました。2時間ほどのイベントですが、オリンピアンと協力隊のコラボとして、初めての開催でした。




(嶋岡さんは、現役時代プリンス嶋岡と呼ばれていましたね)

今後も、このようなコラボを開催して、バレーボールを介した地域貢献、国際貢献のためにバレーボール関係者に何ができるのかを考えていきたいと思います。

2016年11月21日月曜日

Nov.19,2016   春高バレー 東京都予選会に行く

東京都代表決定戦が19日(土)に墨田区総合体育館で開催されました。

墨田区総合体育館は、私の住んでいる船橋市のJR総武線西船橋駅から時間にして15分で着くJR錦糸町駅のすぐ目の前にあります。目を少し遠くに転じるとスカイツリーが良く見えます。

ミズノに勤務していた頃から、私の活動は東京都が中心でした。従って、東京都のバレーボール協会、高体連男子部、女子部の役員に知り合いが多くなりました。

 
 
 

本大会に向けて期待されるチームとしては女子の下北沢成徳です。そして、そのチームの主将でエースの黒後愛(くろご あい)さん(181㎝)です。最高到達点は302cm。300cmを超えるのが全日本選手としての最低条件ですから、ジャンプ力は申し分ないですね。身長も、現在16歳ですから、もう少し伸びるでしょうね。

高校女子バレー界には、もう一人スーパー高校生がいます。大阪の金蘭会高校の宮部(みやべ)さん(182㎝、最高到達点306cm)です。彼女たちが東京オリンピックの中心選手になることは間違いありません。

1月の春高バレー決勝で両チームが激突するのが楽しみです。そして、彼女たちを更に一回りも二回りも大学、もしくはVリーグ、全日本の指導者たちが育成して頂きたいですね。

結果は下の通りです。

【男子準決勝】 東亜学園 - 東洋 2 - 0 (28-26, 25-16)
駿台学園 - 足立新田 2 - 0 (25-17, 25-15)
【男子決勝】 駿台学園 - 東亜学園 2 - 1 (18-25, 25-18, 25-21)
【男子3位決定戦】 東洋 - 足立新田 2 - 0 (25-19, 25-21)
※駿台学園は7年連続9回目 ※東亜学園は12年連続33回目 ※東洋は2年連続26回目

【女子準決勝】 共栄学園 - 八王子実践 2 - 0 (25-21, 25-19)
下北沢成徳 - 文京学院大女 2 - 0 (25-14, 25-15)
【女子決勝】 下北沢成徳 - 共栄学園 2 - 0 (25-15, 25-21)
【女子3位決定戦】 八王子実践 - 文京学院大女 2 - 0 (25-18, 25-16)
※下北沢成徳は9年連続17回目 ※共栄学園は2年ぶり23回目 ※八王子実践は2年連続39回目

2016年11月15日火曜日

Nov.14,2016   高校女子バレー部指導35日目の近況

日本に完全帰国して、私の次ぎの指導チームは、まだ決まっていません。

現在、Vチャレンジに属するチームのアドヴァイザーの話を頂いていますが、進展していません。
来年から65歳になりますので、月10万から25万頂ける契約で十分なのですが、次の指導先は決まりません。

そういう中で、9月末から依頼されている県立高校女子バレー部の指導は順調に推移しています。私にとっても初心者を中級レベルに引き上げる指導のおさらいになっています。今後の指導者講習会時の資料を更にわかりやすく再編集する助けとなっています。

学校、父母たちが私にコート上での指導の全てを任せてくれるので、週に5日の指導は充実しています。

今月の26日、27日に県新人戦の船橋地区ブロック予選があります。
 
生徒たちに目標を尋ねました。ブロック予選を6位以内で突破したいということでした。そして2月の県大会での目標は、ベスト16ということを確認しました。
 
次の5月の関東大会県予選では新入生を加えて、生徒たちはどのような目標を立てるのでしょうか? 6位以内でしたら関東大会初出場となります。
 
目標を立てるのは生徒たちの意志です。私の役割は、彼女たちの目標達成のために、より良い指導を行うことです。

 顧問の先生が私の要求通りに、練習試合を毎週のように組んでいただいています。週4日の校内での課題達成練習の成果を週末の練習試合で確認することは、非常に大事なことです。うまく発揮できていなければ、翌週の通常練習時に修正します。練習、次に練習試合、そして再び練習と練習試合を繰り返すことでチームとしての連携がスムーズになっていきます。
 
基本練習の内容の70%以上はサーブ、レセプション、セット(セッターやセッター以外のセットのつなぎ)です。クイック攻撃やブロックにも力を入れたいのですが、現在のチームには必要条件ではありません。まずは自チームコートでのミスを軽減する地味で負けないチーム作りを行っています。

船橋市はじめ近隣市の中学チームに声をかけて、合同練習、練習試合、学校案内、進学相談ということを生徒を中心に行っています。

国公立大学への進学希望者でバレーボールもやりたい子は、私たちの高校へ入学、入部しませんかというご案内に、子供たちや、親御さん、中学の顧問たちは敏感に反応しています。

2016年11月11日金曜日

Nov.10,2016   全日本監督が交通事故を起こすということ

昨夜、民放のTVを観ていましたら、突然、次期全日本男子監督に25日の理事会で選出、承認されたばかりの人物の顔が映し出されました。

新監督が、早速、何か動き出したかな?と、期待して観ていましたら、交通事故を起こしたニュースでした。

本日の日刊スポーツ紙によると次のように記事が載っていました。

『9日午後3時40分ごろ、広島県庄原市東城町帝釈宇山の中国自動車道下り線で、来春からバレーボール男子日本代表の新監督に就任する中垣内祐一氏(49)が運転する乗用車が、道路工事の車線規制で車道にいた警備員の男性(41)をはねた。広島県警高速隊によると、男性は搬送され、腎臓や大動脈を損傷し、頭頂部を切るなどの重傷。中垣内氏も右目の上を切る軽傷を負った。アルコールや薬物は検出されていないという』
 http://www.nikkansports.com/sports/news/1736053.html

はねられた警備員の方が大事に至らぬように祈っています。

相手の方が重症(死亡)ということですと、彼は刑事上の責任として業務過失致(死)傷害罪に問われます。そして実刑判決となります。相手が軽傷でしたら、示談を成立させ、不起訴処分になるのですが。

それにしても、全日本の監督は、日本のバレーボール関係者の期待を背負っている人物です。政治家ほどではないにしても、言動には十分に注意をしなければなりません。

私も今年7月まで東南アジアのカンボジア王国男子ナショナルチーム代表監督として2年間カンボジアの首都プノンペンで過ごしてきました。私の言動はアパートの大家さん、送迎用の専用車の運転手、居住地の住民、そしてメディアに監視されていたと思います。

ナショナルチームの指導者は、多くのファンや協会関係者、更には市民、国民に国際大会での期待を担っています。期待はプレッシャーですが、私にとっては、期待されるのは張り合いになることなので、そのような期待プレッシャーは大歓迎でした。反面、日常の言動や行動が制限されます。そのことがストレスでした。しかし、そのストレスも代表監督という任務のなかのことですからこれは辛抱しなければなりません。

代表監督への年俸というのは、現場での活動だけでなく、現場外のそのような不自由さにも支払われていると理解していました。夜の外出を控え、アルコール類も控えめにし、お付き合いする人物も身元が確かな人に限定、一人での行動も近場に限定して、仕事でも遠出は専用運転手付きの車で移動しました。

私のストレス発散法は、バレーボール指導法の研究です。もっと効率的に合理的に選手たちが上手になる練習法はないものか、あれこれ考えるのが好きです。カンボジアでは、夕方になると、近くのカフェやレストラン、日本居酒屋に行き、ビールを飲みながら、お店の店長とお喋りをするのが好きでした。

日本に戻って、ストレスはほとんどありません。毎日、1時間はメールへの返事と資料作成、2時間はバレーボールの研究、そして2時間は英語力を高めるための学習を行っています。夕方からは、週5日間、高校女子バレーの指導、週1回のママさんバレー指導に通っています。

2016年11月10日木曜日

Nov.09,2016   米国新大統領にトランプ氏が選出

スマートフォンで投票結果を見ていました。スタートからクリントン候補と拮抗して、どちらが当選するか最後までわからない状態でした。

そして、終盤になってトランプ氏が抜けだして当選しました。



過去に軍人でもなく、政治家でもない人物がアメリカの大統領に就任するのは過去のアメリカ大統領の中で初めてのことです。

私も、当初はクリントン氏が当選するのだろう、と予測していました。そして、結果は、私だけでなく世界中の人間の多くが、「まさか」と驚くことになりました。

日本の対アメリカ政策も、根底から人脈作りをやり直さなければならなくなりました。

ドナルド・トランプは、どのような大統領になるのか? そして世界はどの方向に行こうとしているのか? 何か混沌としてきました。

このような時代には、個人にゆるぎない指針が必要です。主義、思想とも言います。大勢に流されることなく自分の頭でしっかり考え、行動することが必要です。

2016年11月4日金曜日

Nov.02,2016   The FIVB Volleyball World Grand Champions Cup in 2017.

 バレーボールの国際大会というと、一般的にオリンピック、世界選手権大会、ワールドカップの三大大会のことを指します。

そして、4年に1度(オリンピックの翌年)毎回日本で開催されるもう一つの国際大会があります。開催期日は9月の5日から10日まで女子が、12日から17日まで男子となっています。名称は『ワールド グランド チャンピオンズ カップ』です。
 
出場チーム数は少ないです。北中米・南米・欧州・アジアの各大陸チャンピオン4チームと、会場国日本、及びFIVB国際バレーボール連盟が推薦するチームの合計6チームが、世界一を目指して競います。

実は、この国際大会は、日本が世界の強豪に挑戦するというコンセプトの大会として1993年にスタートしました。来年の開催で、7回目を迎えます。

大会開催の打ち合わせのため、昨日、日本からバレーボール協会の事務局長、国際事業本部副本部長、スポンサーの日本テレビ関係者がFIVB国際バレーボール連盟本部のあるスイスのローザンヌを訪れました。


 
JVA and NTV representatives at the FIVB headquarters in Lausanne in the company of FIVB Athletes' Commission President Gilberto "Giba" Amauri de Godoy Filho, sporting his World Championship and Olympic medals.


 

2016年11月2日水曜日

Nov.01,2016   春高バレー 茨城県女子代表決定

春の高校バレーボール全国大会は、2か月後の1月4日から東京で始まります。

先週末に茨城県代表決定戦がありました。決勝戦進出チーム名を見て、個人的に嬉しいことがありました。

6年前になるでしょうか、当時の私は会社勤めの傍ら、山梨県で2番手の女子チームのアドバイザーをやっていました。遠征練習試合のある時は、ほとんど同行していました。

ある時、茨城県日立市にある県立日立二高に福島県のベスト4のチームも入って、3チームで2泊3日の合宿練習を行いました。その時の日立二高の監督が大畠先生(県立勝田工業高、中京大学)でした。当時の日立二高はベスト4に一番近いレベルでしたが、今一つのところでベスト4入りを逃がしていました。

その日立二高が、今回、決勝戦まで進んだということは嬉しいニュースです。ここまでくれば、強化としては、他県の全国出場常連チームとの練習試合を多く行うことです。

大畠先生も、そろそろ異動でしょうか。異動の前に来年度のインターハイに出場されることを願っています。


<茨城県代表決定戦>
2016年10月30日(日) ひたちなか市総合運動公園総合体育館
【女子決勝】
土浦日大 - 日立二 3 - 1 (25-17, 23-25, 25-21, 25-16)
※土浦日大は10年連続17回目

2016年10月26日水曜日

Oct.25,2016   全日本男子と女子の監督が決定

本日の日本バレーボール協会理事会にて、2020東京オリンピックでメダルを目指す全日本男子と女子の監督が承認されました。

(FIVB)
 
男子は、元全日本のエーススパイカーで堺の部長を務めていた中垣内氏。女子は久光製薬監督の中田氏。

男子は他に推薦されていた前全日本監督の南部氏がいましたが、女子の方は中田氏一人だけの推薦でした。

今回の選考に際しては、一般公募はありませんでした。はじめから内外の優秀な指導者を求める議論はありませんでした。日本のバレーボールを知っているのは、果たして、日本人指導者だけでしょうか? 

私は、この2年間、国外にいて外国人指導者と日本のバレーを議論する機会が多くありました。そして、彼らが日本の現状をよく理解していることに驚きました。客観的に観ているからこそ対象が良く見えるということもあります。

代表監督を決めることに時間も随分経っています。スピード感に乏しいことにも危惧しています。国内では既にVプレミアリーグがスタートしています。実質的なチーム構築は来年の3月以降になるでしょう。その間にナショナルチームのスタッフも決めなければいけません。肝心の強化事業本部長も木村会長の兼任のままです。

新監督達は、監督に就任したことの意味を十分噛みしめてほしいと思います。2020年開催地でメダルが取れなかった場合、日本のバレーは更に沈没します。レガシーとして残るはママさんバレーなどのレクリエーションバレーだけです。

新監督たちには使命感を持って、残された3年間を有意義に使っていただきたいと思います。使命感とは自分の命を削るということです。その覚悟が必要です。

2016年10月21日金曜日

Oct.20,2016   東南アジア男子バレーボールのトップ3

10月17日(日)、タイの地方都市のナコム パトムで2018年世界選手権大会アジア最終予選会出場をかけた東南アジア地域の予選会がありました。
(アジア最終予選会への代表権を獲得したタイランド男子チーム。 FIVBより)

出場したのは、昨年シンガポールで開催された東南アジア競技大会(SEA Games)のトップ3ヵ国です。優勝したタイランド、2位のベトナム、3位のミャンマーの3ヵ国です。私が指揮したカンボジアは、その大会では、第5位でした。ちなみに4位はインドネシアでした。

今回の2018年世界選手権大会の東南アジア予選会での結果(リーグ戦)は、タイランドが最終予選会出場権を取りました。以下、2位がベトナム、3位がミャンマーでした。タイには若手の2m台が2名います。新顔6名とベテラン6名の歯車が上手くかみ合ったとタイの監督が記者会見で言っていました。

男子タイランドの実力は、アジアの8番から10番手で、全日本男子と戦った場合、日本が1セット落とすぐらいのレベルです。しかし、数年のうちにタイランドの経済成長と共に実力を増し、日本に肩を並べるぐらいになると思います。

試合風景の写真を見て、昨年戦った各国のスタッフやメンバーの懐かしい顔を思い出しました。試合は、大勢の観客がいて奇麗なカラーコートの上で選手達にはやらせたいものです。

近いうちに、私もまたあのような国際舞台に復帰したいと思います。

なお、2018年の世界選手権大会(4年に1回開催)は、男子がイタリアとブルガリアの共催になります。決勝はイタリアのトリノで行われます。男子は前回の世界選手権連続出場を絶たれていますので、是が非でも今回は出場して欲しいですね。女子は日本で開催されます。


2016年10月18日火曜日

Oct.17,2016   カンボジアに再訪予定

本日は、カンボジアに再訪するお話がありました。

カンボジアは1970年から内戦が始まりました。特に最後まで激しく交戦があったのはバッタンバン州でタイとの国境地域です。この地域に当時数百万発の地雷が埋められました。現在は、ほとんど爆破処理されていますが、まだ残っている可能性は十分あり得ます。

この地域で地雷処理をしている元自衛官の高山さんから外務省を通じて、是非子供たちにかつて地雷原であった広場でバレーを教えてほしいという要請が入りました。

そこで、関係者が、本日集まって企画、予算などについて話し合いました。

カンボジアに行く時期は乾季の2月下旬になる予定です。

2016年10月17日月曜日

Oct.16,2016   高校女子チーム指導22日目

本日、船橋市内の県立高校女子バレーボールチームの指導22日目を行いました。

チームは、私が指導する前とは攻守のフォーメーション、戦術が一変しました。チームにはスパイクやブロックができる選手は4人しかいません。コーチ就任4日目に市内で実力がベスト4に入る高校チームと練習試合を行いました。6セット行って全敗でした。翌日、フォーメーションを2-2-2から2-1-3に変えました。スパイクレシーブにおいては、ブロッカーは、1名にして、レシーバーの数を5人にしました。

私の就任後の練習試合は、計6日間8校と行いました。成績は35セット行って22勝でした。顧問の先生は、私の要望に応えて毎週のように練習相手を探してきてくれます。これらの練習試合をやるとやらないとでは大きな違いです。今は、全国大会常連のチームと練習試合を行うレベルではないので、自分たちと同じようなレベルのチームと練習試合を数多く行い、新しいフォーメーションに慣れるのと1つでも勝利することで自信をつけていくことが大事です。

本日の午前中の練習には、市内の中学女子チームが来てくれました。そして、中学チームの要望にこたえる形で、つなぎの基本練習とレセプション(サーブレシーブ)基本練習を行いました。高校生がコーチ役になって中学生に指導することで、高校生は今まで学習してきたことを再認識できます。自分が理解できていないことは、他の人に伝えることはできません。中学生は年齢が近い高校生から、しかも県内有数の進学校の生徒からバレーボールだけでなく勉強のやり方まで教えてもらえるので一挙両得です。

明日から学校は校内試験1週間前休みに入ります。試験日と合わせると10日間は部活動禁止です。この期間に選手たちの体力が低下するのを心配しています。一応、自宅で行う筋トレのメニューを一人一人に手渡しましたが、ある程度の体力の低下は免れないと思います。

2歩進んで1歩後退、という感じです。

2016年10月13日木曜日

Oct.13,2016   マックにFree Wi-Fiが導入されている

日本に帰国してから、午前中は私のバレー理論を整理、更新する作業を行っています。

作業する場所は、自宅ではなく近くにあるコーヒーショップ店です。今朝は、久しぶりに西船橋駅前にあるマクドナルト店に入りました。今月にリニューアルされ、なんとFree Wi-Fiが導入されていました。日本のコーヒー店で、Free Wi-Fiを導入しているお店はまだまだ少ないのが実情です。

そして、税込み100円のコーヒーを注文して席に座り、早速このブログを書いています。

私は10年前から自分の納得できるバレーボール指導理論を1ページから書き始め、自分のテキストブック作りを始めました。現在では、各スキル分野別にそれぞれ70ページから100ページほどになっています。

私が講師の講習会における資料作りでは、そのテキストブックからパワーポイントに落とし込み、対象受講者に合わせた内容で編集します。

帰国してから、3年ぶりの更新作業を行ってみて、改めて世界におけるバレーボールの指導内容・方法論が進歩していることに気づきました。特に方法論では、動画を以前より多く活用している点です。

3年前は、絵が多くなりました。更に、その3年前は文字と図表が一般的でした。

動画といえば、Uチューブの動画にも色々な指導法が投稿されています。しかしながら、多くの動画に共通して不足しているのは、「なぜ、このようにするのが良いのか?」の説明です。「こうすると、あなたのプレーは良くなります」という説明は多いのですが、では「なぜそうするのが良いのか」「なぜ失敗するのか」という解説が少ないのです。

従って、いずれかは、私自身が納得できる動画を自分のテキストブックに従って企画・作成するときが必要です。

2016年10月12日水曜日

Oct.11,2016   幼稚園児にバレーボール指導

きょうの午前中は、3年ぶりに浦安市にある市立幼稚園でバレーボールの指導を行ってきました。

対象は園児の年中組2クラスでした。この事業は、5年前に浦安市バレーボール協会の役員から若年層へのバレーボールの普及のご相談を受けて始まったものです。ビニールボールなどの用具は日本バレーボール協会の支援を仰ぎました。

私はアメリカンスクールの子供たちにも指導した経験がありますが、規律の指導は日本が進んでいると思います。まず、整列がしっかりとできます。日本の教育で世界に誇れるのは集団の規律であると思います。時間を守ること、約束を守ること、行動が速やかなこと。それらの基本は、日本の幼児教育、とりわけ先生方の献身的な指導にあります。

園児たちの一番好きなプレーは、スパイクです。講堂にゴムひもを張り、その上から園児たちはボールを打っていきます。子供たちの楽しそうな表情を見ているとこちらも楽しくなります。

いつも思うのですが、「指導は教え教えられ」です。自分は子供たちに教えてやっているのだと思った瞬間から指導者としての成長は止まります。教えているつもりでも、実は子供たちから教えられていることは沢山あります。子供たちの表情が曇っているとき、それは指導者の指導が上手くいっていない時です。工夫が必要な時です。改善が必要な時です。

その意味で、子供たちは指導者の鏡です。

2016年10月7日金曜日

Oct.06,2016   Dr. Ary Graça re-elected as FIVB President for eight-year term

FIVB国際バレーボール連盟は5日、アルゼンチンのブエノスアイレスで第35回総会を開き、2日間日程の初日にグラサ会長(ブラジル)の再選を満場一致で決めました。任期はことしから2024年までの8年間。同会長は副会長だった12年の総会で会長に選ばれました。


グラサ会長は、バレーボールが世界で最も人気のあるスポーツとなるように9つの長期戦術的計画を設定して努力していくと語っていました。


    


 
 
 

2016年10月4日火曜日

Oct.03,2016   JAPAN GETS 2026 ASIAN GAMES

2026年夏のアジア大会の開催地に、日本の愛知県と県庁所在地である名古屋市が選ばれました。

(NHKニュースから)

アジア大会は、4年に1回開かれるアジア最大のスポーツイベントです。夏のアジア大会が日本で開かれるのは、1994年の広島大会以来、32年ぶりとなります。

このような国際大会は、開催時に観光客を呼び込むだけでなく、選手団が母国に帰国した後、日本をそして名古屋市を観光地として宣伝する良い機会にもなります。名古屋名物の味噌カツもアジアに広く知れ渡るかもしれません。


1994年の広島大会には、私がこの7月まで2年間、指導していたカンボジアのバレーボールチームも出場しました。当時のカンボジアは内戦が終わったばかりで、ナショナルチームも満足に組むことができなかった状態でしたが、青年海外協力隊のOG・OB達が奔走して義援金を集めて日本に呼ぶことができたと先輩隊員たちから私は聞いています。

2026年、愛知県名古屋市で開催されるアジア競技大会には、カンボジア男女チームも是が非でも出場してほしいですね。

2016年9月30日金曜日

Sep.30,2016   日々充実しています

帰国して3ヶ月、経ちました。

私は常に目標を立てて、その目標達成を目指して進む性格の人間です。具体的な目標としては、FIVB公認インストラクター就任、大学機関での教員採用、英語力判定のためのTOEIC受験(700点)、バレーボール指導理論再構築(英文)そして今月中旬から新たに加わった県立高校女子バレー部の強化(県ベスト8)。来年1月からは、それらに大学院後期課程受験を加えます。

目標達成に向かっている途中で、人生のコースが変わるかもしれません。2年半前のカンボジアにおけるバレー指導のように突然ご依頼が舞い込むこともあります。

いずれにしても、私の方向性(目的)は大きく変わりません。我々の後に続く、我々より優秀なバレーボール指導者を育成するということが私の使命です。

2016年9月26日月曜日

Sep.26,2016   高校女子チームの指導スタート

先週の木曜日から船橋市内の千葉県立高校女子チームを外部コーチとして指導し始めました。

ここ10日間、インターネットの調子が良くなく、このブログの更新が遅れてしまいました。

高校女子チームを毎週5日間指導するのは6年ぶりぐらいです。その高校は県内でも有数の進学校です。私が指導を引き受けた経緯を簡潔に述べます。
 
先月末に、千葉県内にある大学の女子バレーボール部のコーチを辞去しました。理由はここでは述べません。その2日後に、私のパソコンに1通のメールが入りました。私が住む船橋市ににある高校の女子バレー部の父母の方からでした。その方は浦安に住んでいるのですが、浦安市のバレーボール協会の役員の方から私の存在を教えて頂いたということです。

顧問の先生とも相談して、子供たちのために外部コーチに就任していただけないか、という文面でした。チーム力は、県大会に出れないレベルであるが、子供たちは意欲がある、顧問の先生もバレーの指導を学習したい、と切々と訴えていました。

謝礼は出ないが、交通費は出せるという条件でした。

私としては、これも何かの縁として捉えて、翌週にご父母の代表2名と市内でお会いしました。そして引き受けることにしました。10日後に顧問の先生が校長先生から口頭で承認を頂きました。私としては、正式に「委任状」を頂きたかったのですが、千葉県教育委員会には正式に外部コーチに「委任状」を発効するシステムがないようでした。

そして先週の木曜日から指導を始めたところです。昨日の日曜日には、市内の高校と練習試合を行いました。6セット行って、我がチームの得点は最高16点でセットは取れませんでした。それでも、現状を把握できました。我がチームは弱いのではなく、戦い方を知らないだけなのです。

さっそく、本日の練習ではフォーメーション理論をホワイトボードに描いて説明し、我がチームに適切なフォーメーションを紹介しました。そして、オフェンス、ディフェンスのフォーメーションとシステムを実技で説明しながら練習しました。

サーブレシーブは3.5人で行うようにしました。また、ブロックシステムは2名で構えて、跳ぶのは1枚にしました。つまり2・1・3のフォーメーションからブロックとディガーとの関係(システム)は1・1・4にしました。リベロはいません。代わりに専任レシーバーを配置しました。

攻撃ではフロント2名のスパイカーしかいませんので、バックセンターの位置からバックアタックを加えました。 

子供たちは、新しいレセプションのフォーメーションをすぐに理解しました。今までのW型のフォーメーションですと、レシーバーが前後に並んでいるので、レシーバーの間に飛んで来るサーブに対応するのは難しかったようです。新しいレセプション・フォーメーションではボールの飛んでくるコースに対応すればよいので、お見合いなどなくなり、誰がレシーブするのか判断が早くなりました。

次の日曜日にも他校と練習試合を行いますので、新フォーメーションの効果を確認する良い機会です。

2016年9月16日金曜日

Sep.16,2016   続 ヤシカ元監督の船山氏について

本日の午前中は、埼玉県三郷市で活動しているママさんバレーチームの三郷クラブを訪問してきました。半年ぶりです。

このクラブの代表は、モントリオールオリンピック金メダリストで主将であった飯田高子(現姓:神白かじろ)さんです。

練習に入る前に、部員の皆さんと今一度、故船山氏のご冥福を祈りました。そして、飯田さんと一緒に船山さんの思い出を語り合いました。その中で、ヤシカバレー部のコーチであった今井さんもこの5月に亡くなっていることをお聞きしました。

今井さんは、ブラジルバレーの恩人ともいわれている方です。ブラジル女子ナショナルチーム監督のギマラエスは、若いころ、今井さんの指導を受けています。

船山さんのお話に戻りますが、当時の実業団は高校監督からの転身が多い中、船山さんは社会人からの転身でした。当時の日本リーグのトップはニチボーの小島氏、日立武蔵の山田氏、そしてヤシカの船山氏で形成していました。小島氏は四天王寺高校の、山田氏は東京都立三鷹高校の教員からの転身でした。従って、選手たちは監督に声をかけるときには「〇〇先生」と呼んでいました。

船山さんが、ご存命でしたら、2020年の東京オリンピックに向けてどのようなお考えをお持ちであったかお聞きしたかったです。


2016年9月13日火曜日

Sep. 12, 2016  訃報: 船山浩志氏が死去されました 

船山浩志氏が7日、急性心筋梗塞のため死去されました。81歳でした。

船山氏はヤシカ女子バレーボールチームの監督として、1966年(昭和41年)にニチボー貝塚の連勝記録を258で止めました。その後全日本女子の監督を務め、1967年の日本開催の世界選手権ではヤシカ中心の全日本で優勝しました。
1972年の日本リーグで初優勝したヤシカ

1978年ヤシカバレーボール部が廃部になりました。選手たちのほとんど全員が日本電気(現NEC)に移籍して新チームを結成しました。吉永、滑川、千葉、若井、福島などの選手がいました。岩原さんは、コーチに転身しました。ヤシカで部長であった大沢長蔵さんは、監督に就任しました。

翌年、ミズノに入社した私は、その日本電気女子チームの営業担当となりました。そして、ヤシカと縁の深い東京の中村高校の渡辺監督やヤシカの主将でモントリオールオリンピック全日本女子のの主将も務めた飯田高子(現姓:神白)さんとも知り合っていきました。

船山さんとお会いしたのは、一度だけですが、知的な指導者という印象でした。日本電気女子バレーボール部が発足した当初、ブラジルの女子ナショナルチームが毎年、日本電気に合宿に来ていました。縁を取り持ったのは、当時ブラジルに在住していた船山さんでした。ブラジルナショナルチームのコーチは、その後、監督になりました。彼の名前はレゼンデです。女子の次には男子ブラジルナショナルチームの監督に就任し3度の金メダル(3個目はリオ)を獲得しています。

ビーチバレーボールでも船山さんの功績が多大にありました。シドニーオリンピックで女子が第4位に入賞しました。そこには当時ビーチ王国であったブラジルの名コーチであったレオンさんを日本ビーチチームに紹介した船山さんのお力があったのです。

また、ユニチカの小島さんと日立の山田さんの間をうまく取り持ってくれたのも船山さんでした。

81歳は、長寿国日本社会ではまだまだ若いほうです。いつかヤシカ時代のお話をじっくりとお聞きしようと思ていましたが、それも叶わぬことになってしまいました。

ご冥福をお祈り申し上げます。

合掌

2016年9月6日火曜日

Sep.05,2016   ブログの更新が遅い時は...

このブログの更新が遅い時は、私が病で臥せっているのではなく、私があちこち動き回っているからです。

先週末もバレーボール関係者とお会いしていました。日曜日には、バレーボール専門誌を発刊している代表と新宿駅でお会いし、2時間ほどあれこれ語り合いました。

語り合うことで、自分の考えの確認もできます。また修正もできます。語り合える仲間がいるということはありがたいものです。

本日は、高等学校女子バレーボール部の父母の方々とお会いしました。ご父兄のお嬢さんたちのバレーボール部の外部コーチを依頼されました。公式試合のビデオを拝見しましたが、県大会出場を目指しているごく普通のチームです。

先週の月曜日に、それまで7回練習手伝いをしていた関東大学2部所属の大学女子チームのコーチを辞去したばかりで、フリーの身になりましたので、とりあえず、その高校女子チームの父母の方たちのご依頼の内容をお聞きすることにしました。

本日の結論は、そこの学校長の承認を得られるのであれば、外部コーチをお引き受けするということになりました。

それにしても、お母さんたちの熱意は十分感じました。高校生よりも、お母さんたちを選手にして鍛えた方が短期に強化できるのではないかと思ったほどです(笑)。

2016年9月2日金曜日

Sep.01,2016   オリンピックが終わって

オリンピックが終わって、少し気が抜けていました。

私は、日本に戻ってきて、多くのバレーボール関係者とお会いしています。

カンボジアではバレーボールを心底から語り合う友人はいませんでした。年に数回、隣国のタイランドに行きFIVB国際バレーボール連盟主催の講習会や研修会において、やっとバレーボールを語れる仲間を見つけ、互いの情報を交換した次第です。

彼らとは、今でもフェイスブックを通じて交流を続けています。

明日の夜は、日韓小学生交流試合で韓国から帰国されたばかりの監督である築山さんを囲んで、他に千葉県小学生バレーの指導者と一献交わす予定です。

2016年8月24日水曜日

Aug.24,2016   Sergio was named Most Valuable Player of the Rio 2016 men's volleyball tournament

第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ) 男子バレーボール競技が22日に終了しました。

決勝は、予想通り3回目の優勝を狙っていた地元ブラジルとオリンピック初優勝を願っていたイタリアになりました。この2チームは予選でも対戦して、この時は3-1でイタリアの勝利でした。そして決勝の結果はブラジルがストレートでイタリアを下しました。

イタリア - ブラジル 0 - 3 (22-25, 26-28, 24-26)

なお、3位はアメリカが前回金メダルのロシアをフルセットで下しました。
(fivb)

試合後に、ベスト6とMVP(最高殊勲選手)が発表されました。そして、リベロのセルジオ サントスが選ばれました。オリンピックでリベロが選出されたのは初めてです。
(fivb 2009年のワールドリーグで)

セルジオ(Sergio Dutra Santos)は、今年で40歳、身長1.84mです。彼が過去にMVPの栄誉に輝いたのは、2009年のワールドリーグで1回、そして南米選手権大会で2回です。
(fivb: セルジオお疲れさま・・・。彼は
、これから普通の生活に戻るそうです。)

彼にとって、このオリンピックは4回目の出場で最後の大会です。2004年のアテネ大会で金メダル、2008年の北京大会で銀メダル、2012年のロンドン大会で銀メダル、そして2016年今回のリオ大会
で2回目の金メダルを獲得しました。

リベロは決して目立つポジションではありませんが、彼はリベロの役割の幅を広げ、リベロの価値を向上させました。

最後に、私は練習でも時々やるのですが、リベロにスパイク練習をさせます。スパイカーの仕事と心理を知るためとスパイクを打たせてストレスを解消させるためです。

セルジオのスパイクを見てみたいですね。恐らく相当のバネがありそうですので、スパイク力も相当なものだと思います。 

最後に日本男子チームの2020年東京大会における活躍ですが、ベスト4は至難の業で、ベスト8に入ることさえ相当難しいと言わざるを得ません。

しかし、それでもベスト4以上を目指して向かっていく意志と計画が必要です。チームスポーツはメダルを取ることは確かに難しい。しかしながら、国民に勇気と自信を感じてもらうことができます。個人種目とは違う感動がそこにあります。 

サッカー決勝戦でネイマールのシュートが決まった瞬間の4万人の観客のあのスタンドを揺るがした咆哮は、一瞬、ブラジルの現実を吹き飛ばし、未来への「希望」を感じた瞬間でした。自分たちはもっと良い国を作れる。サッカーだってやれたんだ、国だって同じ組織だ、やれる、と全国民が感じた瞬間でした。 


<最終順位> ( )は前回2012の順位
1位 (2) ブラジル ※3大会ぶり3度目の優勝(1992/2004/2016)
2位 (3) イタリア
3位 (5) アメリカ
4位 (1) ロシア
5位 (5) アルゼンチン
5位 (-) カナダ
5位 (-) イラン
5位 (5) ポーランド
9位 (-) エジプト
9位 (-) フランス
11位 (-) キューバ
11位 (-) メキシコ
<個人賞/Dream Team>
MVP:Sergio Santos (BRA) ベストセッター:Bruno Rezende (BRA)
ベストアウトサイドスパイカー1:Ricardo Lucarelli Souza (BRA)
ベストアウトサイドスパイカー2:Aaron Russell (USA)
ベストミドルブロッカー1:Artem Volvich (RUS)
ベストミドルブロッカー2:Emanuele Birarelli (ITA)
ベストオポジット:Wallace de Souza (BRA)

Aug.23,2016   金メダルより大事なこと

オリンピックの感動に水を差す金メダリストの情けないふるまいが報道されました。

詳細は下記の「ブラジル日系新聞」の記事に次のように載っていました。



『リオ市警は18日、14日に「強盗に襲われた」と供述していたリオ五輪米国水泳代表の2選手が「虚偽の供述をしていた」と断定し、罰金刑を課したと19日付伯字紙が報じている。
 米国水泳代表のライアン・ロクテ(32)、ジミー・フェイゲン(26)は14日、ガナー・ベンツ(21)とジャック・コンガー(20)と共にロドリゴ・デ・フレイタス湖付近のナイトクラブ「クラブ・フランセ」からタクシーで帰る途中、警官を装った強盗に車を停められ、携帯電話と選手証以外の品を盗まれたと供述した。
 この話は、ロクテが今大会の800メートル自由形リレーの金を含め、通算6個の五輪メダルを持っている選手であったことも手伝い、世界的に報道された。警察は同日中に捜査を開始したが、ロクテは15日に単独で帰国した。
 16日には、14日未明に選手村に帰った4人を映した防犯カメラの映像が公表されたが、そこでの4人は冗談を言い合うなど、事件後とは思えない雰囲気で、証言が疑問視されはじめた。
 17日にはロクテが米国のテレビ局NBCに当初の発言と矛盾する証言を行い、疑惑が深まった。「武装した男がタクシーを停め、銃を突きつけて所持品を奪った」という内容が、「ガソリンスタンドで下車し、トイレで用を足していたら襲われ、銃を向けられた」と変わったのだ。
 米国水泳選手団は17日に帰国したが、ロクテ以外の選手3人は飛行機から降ろされ、旅券没収後に警察に連行され、事情聴取を受けた。
 18日に公表されたガソリンスタンドの防犯カメラの映像には、ロクテらが泥酔状態で床に放尿した様子も映っていた。ロクテらはトイレや看板も破壊、見かねた警備員がタクシーを止め、「察に通報した」というと、一旦逃げたが、仲間が逃げそこなったのを見て戻ってきた。別の男性の通訳で警備員と交渉したロクテらは、50レアル札2枚と20ドル札1枚を手渡して去った。
 伯国側が「リオは犯罪都市」という国際的なイメージを五輪運営で払拭したいと願う中で起きた事件には、伯国民の反響や不満も大きかった。
 米国オリンピック委員会は18日に書面で伯国に謝罪、4人に適切な処罰を課すと約束した。エドゥアルド・パエス・リオ市長も、遺憾の意を表明している。
 ガナーとコンガーは14日も虚偽の供述はしておらず、捜査にも協力したため、18日に帰国の途に着いたが、市警はロクテとフェイゲンを告発した。フェイゲンは18日夜、3万5千レアルの罰金を言い渡された。罰金は非政府団体への物資の寄付の形で支払われる事になっており、払うまでは帰国できない。』

そして、彼は4社のスポンサーを失いました。スポンサー社のうちのスピード社は、ロクテの行為が「当社のブランド価値にそぐわず、容認できない」と説明しました。同社は、彼へのスポンサー料の約500万円をブラジルの子供たちを支援する団体に寄付することを表明しました。

スポンサー社の怒りはもっともです。私も、サラリーマン現役時代は、スピード社とも協力しながら間接的ですが契約の仕事もこなしていましたので、よく理解できます。

私は、このような破廉恥な行動をとるメダリストが出るたびに思います。大事なのは「一流であることを目的にして一番を目指すべき」と。一番を目指すことは目標で、それ自体は大変な努力が要ります。そして、その目標を達成した人間には賞賛の拍手を送ります。しかし、一番は一流であるということとは違います。たとえ一番になれなくとも、精いっぱいの努力を行い、そして一流である人が尊敬されます。

私は、そのようなお互いが尊重そして尊敬されるような社会が望ましいと考えます。

ロクテ選手は、年齢的に水泳で再チャレンジすることは厳しいでしょうから、他の分野でやり直しをすることを期待しています。人は人生の途上で躓(つまず)くときがあります。しかし、だれでもそこから立ち上がっています。ロクテもできるはずです。まだ32歳ですもの。

2016年8月21日日曜日

Aug.21,2016   China had the gold medal of the women’s volleyball tournament at Rio 2016 Olympic Games

2016年リオ オリンピック バレーボール女子は、中国が優勝しました。

中国 - セルビア 3 - 1 (19-25, 25-17, 25-22, 25-23)


今大会のMVP(Most Valuable Player)には、中国のエースであるシュティ(Zhu Ting)が選ばれました。彼女はこの大会で合計179ポイントを挙げました。決勝でも彼女は、25点を挙げました。

中国は、3回目の金メダル獲得国となりました。1984年のロスアンジェルス、2004年のアテネ、そして今回のリオです。銀メダルは1996年のアトランタで、銅メダルは1988年のソウルと2008年の北京で取っています。

日本女子と比較した場合、銀と銅の数は同数ですが金が1個、中国が多いです。

190cm台の若い選手が多い中国女子は、ロウヘイ監督のもとで2014年世界選手権で準優勝、2015年のワールドカップで優勝、そしてオリンピックで優勝という成績を残しました。

監督のランピン(Lang Ping)は、1984年ロスアンジェルス オリンピックでは選手として金メダリストになりました。そして今回のオリンピックでは監督として金メダルを得ました。名選手は名指導者にもなれるということを証明しました。彼女の栄誉を称えたいと思います。

 
シルバー メダルのセルビアはオリンピック3回の出場において過去最高の成績を挙げました。北京では5位、ロンドンでは11位でした。

プレイで両チームに共通して言えることは、低くて速い攻撃的なサーブの実行です。彼女たちは、背伸びをすれば、片手がネットから出ます。そんな彼女たちがジャンプしてサーブを打つのですから、そのサーブは、放物線でなく、直線的に相手コートに、しかも回転せずに入ってきます。つまり、彼女たちのサーブは回転しないスパイクのようなものです。

決勝戦に先だって行われた3位決定戦は、USAがオランダに快勝して銅メダルを獲得しました。

オランダ - アメリカ 1 - 3 (23-25, 27-25, 22-25, 19-25) 





Aug.20,2016   関東大学1部リーグチームと練習試合

3週間前から私が練習手伝いをしている関東大学2部の女子チームと一緒に1部の強豪チームとの練習試合に出かけました。

その1部のチームは、最近でも全日本インカレに優勝している強豪チームです。

結果は5セットやって、2-3と負け越しました。相手のチームのサーブが弱いと感じましたが、恐らく監督からの指示で、敢えてスピードを押さえていたのかもしれません。対して我がチームのサーブは、コースを指示すると、練習時にはスピードがあったのに、本番では入れていくサーブになっていました。

原因は、練習のための練習になっているからです。普段からサーブ練習では何らかのプレッシャーをかけて行うべきです。連続で入れるとか、グループでミスなく続けるとか、選手間を狙うとか、ブロックとスパイクを行って直ぐにサーブを打つとか、伸びるサーブと落ちるサーブを交互に行うとか、ゲームライクな練習を行うべきです。

2016年8月19日金曜日

Aug.19,2016   The women's volleyball semifinals at Rio 2016

決勝戦進出チームが決まりました。

アメリカにフルセットで勝利したセルビアとネーデルランド(オランダ)に勝利した中国です。

セルビア - アメリカ 3 - 2 (20-25, 25-17, 25-21, 16-25, 15-13)
中国 - オランダ 3 - 1 (27-25, 23-25, 29-27, 25-23)

きょうは、決勝進出のチームのポイントゲッターでエースを取り上げてみます。

まず、セルビアのミハイロビッチ(Mihailovic)です。彼女は25歳、192㎝、ポジションはレフトスパイカー(WS)。スパイクジャンプの最高到達点は310cm、同じくブロックジャンプは291cm。特徴はパワフルなスパイクと瞬時の判断力に優れたプレーです。2014年-15年の日本のVプレミアでは久光でプレーしました。

次に中国の朱 婷(ZHU TING:シュテイ)です。 彼女は21歳、195㎝、ポジションはミハイロビッチと同じレフトスパイカー(WS)。スパイクジャンプの最高到達点は327cm、ブロックは300㎝。高い打点から打つスパイクが特徴です。きょうの試合では一人で33ポイントを取りました。 

セルビアが勝てば、オリンピックでは初めての金メダルの獲得になります。世界大会での過去最高の成績は昨年2015年に日本で開催されたワールドカップの2位です。オリンピック過去最高の成績は、2008年北京の5位でした。

中国が勝てば、オリンピック3度目になります。これはオリンピック歴代2位でキューバに並びます。第1位は4度のソ連(現ロシア)です。ちなみに2度はブラジル、そして日本です。オリンピックの金メダル獲得は以上の5ヶ国だけです。

2016年8月18日木曜日

Aug.18,2016   The semifinal round of Women's volleyball at Rio Olympic Games

いよいよオリンピックの女子バレーも準決勝が今夜始まります。

ベスト4のチームは「死のグループ」と呼ばれたBグループのベスト4が残りました。ここまで全勝のUSAはセルビアと、中国はネーザーランド(オランダ)との試合が、日本時間の19日深夜1時から始まります。

これらの4チームの中で、中国だけが過去金メダルを得ています。1984年のロスアンジェルス(Los Angeles) そして2000年のアテネ (Athens)です。

勢いはUSAがあります。そして準決勝で地元ブラジルのオリンピック3連覇を遮った中国にも勢いがあります。試合はUチューブで見ます。 

2016年8月17日水曜日

Aug.17,2016   Results of Quarterfinals at women's volleyball in Rio Olympic Games

女子4チームが出揃いました。



私の予想が1つ外れました。4つに進むのは、実力のあるチームが揃ったプールBから3チーム、プールAからは、1チームだけが進出してくるであろうと予測していました。ところがプールA1位でオリンピック3連覇を目前にしていた地元ブラジル(プールA1位)が昨年のワールドカップ優勝の中国(プール4位)に2-3で、それも5セット目は15-13の2点差で敗退しました。

地元開催でメダルも取れずに敗退したブロジル女子にとっては、大ショックでしょうね。ブラジル チームの心中察します。

従って、ベスト4に残ったのは、全て、プールAからのチームで、先週戦ったばかりのチーム同士が残りました。何ということでしょう。

プールB4位の日本(世界ランキング5位)はプールA1位のUSA(世界ランキング1位)と戦い0-3で敗退して順位は5位から8位ということになりました。

USAのアキンラデ選手の最高到達点は3.31mなど、各選手の運動能力は高いですね。特にブロックの反応が早く、相手のセット(トス)が高くなれば、確実に2枚ブロックが相手のスパイカーを押さえ込んできます。USAのサービスもスピードは日本より速く、前後に効果的に揺さぶっていました。

片や日本チームは、これといった武器もありませんでした。また2020年への収穫もさほどありませんでした。救いは荒木始めベテラン勢が奮闘したことです。しかし、20歳前後の若手が少ない。2012年にロンドンで銅メダルを獲得した後の4年間、私は日本女子チームを見ていて、チームが真剣に新戦術に取り組んでいるのか疑問でした。

結果論として、チームは金メダルを取る努力が、上位のチームに比べて大いに不足していたということです。2012年と比べて進歩も変容もありませんでした。USA、中国、ネーザーランド(オランダ)、セルビアは、活性化していました。

決勝は、どうも...USAと中国になりそうです。

<順位/第6日>
1-4位 中国

1-4位 アメリカ
1-4位 オランダ
1-4位 セルビア
5位 ブラジル
5位 日本
5位 ロシア
5位 韓国
9位 アルゼンチン
9位 イタリア
11位 カメルーン
11位 プエルトリコ

<試合日程>
08月18日(木) 第7日 準決勝
13:00 35 1-4位   中国 - オランダ

22:15 36 1-4位   セルビア - アメリカ   

2016年8月16日火曜日

Aug.14,2016   The women's volleyball quarterfinals at the Rio Olympic Games were confirmed

2つのグループの結果が出そろいました。各グループから4チームが、たすき掛けで準々決勝を戦います。

プールAで第4の日本女子は、激戦プールB1位のUSAと戦います。USAは、同じグループのチームとの戦いで失セットはゼロのパーフェクトな完勝で勝ち上がってきました。客観的に見て、日本女子はUSAに付け入る隙はほとんどありません。

私の予想では、準々決勝で勝ち上がるチームは、プールBのチームが3、プールAからはブラジル1チームだけと思っています。私の予想が当たらないことが、面白い大会になるのですが、怪我人が出ない限り、実力の通り、試合の結果は出ます。

オリンピックでの試合を見ていて、思うのですが、当初2位を狙って、2位に入ることは、1位を狙って1位を獲得するよりも難しいということです。目標は、1位に設定することで、結果的に2位になることはできます。

日本女子の試合は、日本時間の17日深夜2時から始まります。

 
 
それにしても、中国がBグループで4位とは、どうしたことでしょうか? 他の国が強かったのか、それとも中国チーム内で何かあったのか?アジアのチームがベスト4に残らなくなるのか?
 
 

 

2016年8月14日日曜日

Aug.12,2016   Day 5 of the women’s volleyball tournament at Rio 2016 Olympic Games

バレーボールのゲームは男女1日ずつ交互に行われています。本日は、女子のグループ戦第4戦が行われました。

日本は欧州代表のロシアと対戦しました。

結果は、ロシア - 日本 3 - 0 (25-14, 30-28, 25-18)でした。

公式に発表された得点内容を比較してみました。左側の数字がロシアです。 アタック 49-36, ブロック 11-7, サーブ 6-4, 相手ミス 14-13。アタックとブロックの面でロシアが優位に立っているのは致し方ないとして、サーブでの点数が少ないです。またミスポイントで14点も相手に与えているのはよくありません。

また、数値で公表されてせないのが、ブロックフォローですが、私がTVで見たところ、ロシアのほうが良くフォローしていました。

本日の全てのゲームを終了した時点で、予選グループ(プール)から準決勝に進むベスト8のうち7チームが決定しました。プールAからは、開催国のブラジル、ロシアそして韓国が、プールBからはUSA、セルビア、中国そしてネイザーランド(オランダ)が準決勝(quarterfinal)に進みます。

 
 

残る1チームは、現地時間の14日夜(日本時間15日朝)に決まります。2012年ロンドンオリンピック銅メダリストの日本とオリンピック初出場のアルゼンチンとの勝者がquarterfinalに進出します。フルセット、勝ち点、得失点差も関係なく、とにかく勝てばベスト8以上が決まります。

<順位/第4日>
【A組】
4-0 12 12/00 ブラジル ☆
4-0 12 12/01 ロシア ☆
2-2 06 07/07 韓国 ☆
1-3 03 04/09 日本
1-3 02 03/11 アルゼンチン
0-4 01 02/12 カメルーン

日本はアルゼンチンに過去負けたことはありません。予想では、最悪でも3-1で勝てると思います。韓国の最終戦は、カメルーンですから3-0、3-1で勝利でしょう。そうすると、日本はアルゼンチンに3-0で勝利してもプールAの第4位となり、準決勝ではプールBの1位と対戦します。

プールBの1位から3位争いは混沌としています。2015年ワールドカップ優勝の中国はすでに4位が決定しています。現状では2014年世界選手権優勝のUSAが1位争いの優位に立っています。

ここから先は、日本女子に悲観的な材料ばかりですので文字を打ちません。

言えることは、世界のバレーボールのレベルは、バレー先進国のレベルはより高みに、そしてバレー発展途上国のレベルも向上しているということです。プロ化も進んでいます。バレーボールはビジネスとして発展できます。世界のバレーボールがどのような方向に進んで行っているのか、その波を的確にキャッチして行かねばなりません。

ブラジルに行った日本バレーの関係者が帰国後、ナショナルチームの検証も当然行うと思いますが、現地で得た情報をもとに更に今後の日本バレーの強化、指導者育成、普及について大いに報告し議論して速やかに対策実行に取り掛かって欲しいと切に願っています。

 
 

Aug.11,2016   Day 4 of the women’s volleyball tournament at Rio 2016 Olympic Games

リオ オリンピック女子バレーボール予選も佳境に入ってきました。

出場12か国が6チーム毎に分かれて2グループ形成しています。日本女子は、開催国ブラジルのいるAグループに属しています。そしてBグループには強豪チームが集まりました。2年前の世界選手権初優勝のUSA、昨年ワールドカップ優勝の中国、欧州からはワールドカップ2位のセルビア、そして長身ぞろいのオランダ・・・。名門イタリアはグループ戦で4位に入れるかどうか微妙です。

さて、日本女子は、明日ロシアと対戦します。勝てば3位以内の可能性があります。負けても、アルゼンチンには勝てるでしょうから、4位になります。

現在の日本女子チームには、私は苦言があります。結論から言うと、2020年東京オリンピックピックにつながる選手が少ない、ということです。代わりに、守備固めで、もともとリベロである選手をレシーブ要員で入れています。

私は、日本バレーの将来像は、リベロを使わずにバックアタッカーの数を増やすべき、と考えています。女子でいえば、身長180cm前後の選手にレセプションもディグもできるようにすべきです。

ブラジル男子監督のレゼンデは、選手たちにプラス1のスキル「+one」を要求しています。例えば、MB(ミドルブロッカー)の場合ですと、セット(トス)も正確にできるようにする、ということです。ブロックを終えてコート内に振り向いたら、目の前にディグ(レシーブ)されたボールがあったので、そのボールを慌てずに正確に次のスパイカーにセット(トス)するというスキルです。

日本バレーの将来は、端的に言うと全員スパイカー、全員リベロ、全員セッターです。いまのスキル(技術)+2 「+two」です。会得する時間は、他国よりも3倍かかります。しかし、それをやらない限り、日本は金メダルを取れません。

私は、先週から大学女子バレーチームの指導のお手伝いをしています。まだ正式に採用されていません。正式に採用されましたら、そのチームの監督に「+one」を提案します。

そういうことはできない、と言っている限り、永遠にできません。そういうことをやらない限り、できないのであれば、やるしかないのです。他に日本バレーの活路があれば、提案すれば宜しいです。他国の真似をしている限り、2番にしかなれません。また、真似をするならば、本物以上の完成品にすれば宜しいと私は考えています。

2016年8月13日土曜日

Aug.10,2016   船橋市立御滝中学校に行く

本日は、御滝中学校に行きました。

昨年、この中学校に異動された戸板先生にお会いするためです。戸板先生と初めてお会いしたのは、かれこれ34年前です。彼女は当時、千葉県中学女子バレー界の名門である船橋市立大穴中学校女子バレーボール部の新任の先生でコーチでした。監督は、当時すでに伝説的な指導者となっていた雨宮先生でした。

私は、当時、船橋市バレーボール協会理事長でもあった雨宮先生の依頼で大穴ソフトバレーボールクラブのコーチ兼メンバー、そして市の指導普及委員会に入りました。私のバレーボール役員のスタートでもありました。

雨宮先生を通じて大穴中学のコーチであった戸板先生を紹介していただきました。彼女はその時、20代前半であったと思います。彼女はその後、青年海外協力隊に参加して、私の後輩になりました。日本に帰国して、また中学校の教員に戻り、指導者として千葉県トップチームを育てました。

20年ほど、しばらく音信不通でしたが、私がカンボジアに行ってフェイスブックを始めると、そこに彼女が頻繁に投稿してくれました。彼女の投稿に私は随分と励まされました。

そこで、本日は、彼女にカンボジアでの報告と御礼に彼女の赴任校である御滝中学校にお邪魔したわけです。

体育館には、御滝中学校女子バレーボール部のほかに東京から1チーム、市内から1チームの計3チームが夏休みの練習試合で集まっていました。指導者は、コーチも含めて全員女性です。

御滝中学校女子バレーボールの部員は、よく質問してきます。私は彼女たちの疑問に対して理論と実技で説明しました。できないことには、それなりの原因があります。その原因を見つけて対策を紹介してあげるのが、本日の臨時コーチである私の役目です。

午前中の練習試合を終えて、東京から見えた指導者を加えて3名で昼食を、船橋駅近くのファミレスで採りました。東京から見えた監督も青年海外協力隊出身でグアテマラに2年間行っていました。グアテマラの海外からの指導者受け入れに問題があったようで、キューバ人指導者と日本人指者の間で指導内容、方法をめぐり意見が衝突したようです。

発展途上の国には、どこの国でも、それなりに問題があります。外交政策上における外国人の支援も必要なことですが、多国籍の指導者をまとめることは大変難しいことです。1種目1国。つまりバレーボールに関しては日本、陸上に関してはキューバなどと種目別に国を分けるほうが指導法が年代を通じて統一されて宜しいと思います。

戸板先生のところには、月1回は訪問して、千葉県中学校バレーボールの現状をもっと教えていただこうと思っています。

2016年8月10日水曜日

Aug.09,2016   相洋高校女子バレーボール部を訪問

相洋高校女子バレーボール部は、今年の関東高等学校女子バレーボール大会に30年ぶりに出場しました。

原動力は、2年目に監督として就任した飯塚博之先生です。先生は、高校女子バレー界では全国にもその名は知れ渡っています。過去に県立藤沢高校、県立大和南高校で全国大会20回以上出場しています。県立藤沢高校から県立氷取沢高校に移動したときは、僅か2年目で関東大会に出場させました。

その時の教え子の一人にその後、日本女子体育大学に進学、主将も務めユニバにも出場した小高さんがいます。そしてやはり教え子で松蔭短大に進学して活躍したカズ(本名を忘れました、ごめん)がいます。カズは、短大卒業後に県立大和南高校に異動した飯塚先生に付いてコーチとしてノッカーを務めました。

そして、相洋高校でもカズはコーチを務めています。

その相洋高校に、私は今朝、初めて訪問しました。所在地は神奈川県小田原市です。私の住んでいる西船橋駅から小田原駅まで電車で約2時間です。

体育館に着くと、飯塚先生のフアンだという初老の方がいらっしゃいました。富士フィルム男女バレーボール部応援団長を務めていた加藤さんという方です。1980年代の半ばの日本バレー界では富士フィルム男子バレーが日本一で、次に新日鉄が追いかけていました。サントリーが男子バレー部を創部したのもこのころです。

その加藤さんから昔話、秘話などをお聞きして、食事には漁港の中にある海鮮料理店で大ぶりの刺身を沢山ご馳走になりました。

午後のチーム練習では、私もコーチに入り、春高バレーを目指す新チームの練習手伝いをしました。飯塚監督からこっそり聞いた話では、来年度に有望選手が数名入部予定ということです。2年以内に相洋高校が名将飯塚監督に率いられ全国に初出場する可能性は十分あります。

楽しみです。



Aug.08,2016    関東の大学女子バレーボール部に訪問

午前中に大学女子バレーボール部を訪問しました。

実は、カンボジアに行く2年半前にそこの監督からトレーナーでチームを手伝ってくれないか打診されていました。返事を差し上げる前に、私がカンボジアに行くことが決まって、その話は、その時点で切れてしまっていました。

そして、2年後に帰国して、その監督に帰国報告していたら、再度トレーナー兼コーチで依頼がありました。特にブロックとセッターの指導を依頼されました。

そのチームは、現在、関東大学連盟2部に所属しており、1部昇格を狙っている新進のチームです。

そして、練習時にブロックの指導を行いました。特にリード ブロックを指導しました。リードブロックとは、正確には”Read and Reaction Block”と言います。ボールとセッターをよく観察(Pass ball →Setter →Ball)して、ボールがset(トス)された直後に素早く反応してジャンプしたり移動したりするブロックのことです。

最初は、セッターの手からballが離れる前に、反対方向への移動を開始したりしていたミドルブロッカーも、徐々に慣れてきました。次は、移動時のステップの指導です。

9月から始まるリーグ戦には間に合わないかもしれませんが、ジャンプ力と並行して素早い移動のためのステップ練習、そして正しい形を作ってブロックジャンプすることを指導していきます。

また、全体的に低身長ですので、キル ブロックよりもソフト ブロックを指導していきます。

2016年8月8日月曜日

Aug. 07,2016    オリンピック開幕

しばらく1週間ほど、こちらのブログをお休みさせていただきすみませんでした。

私自身のバレー就活、契約会社退社に関わる業務、昨日は京都外大で開催の日本バレーボール学会への出席など毎日どこかに外出していました。

明日は千葉市の大学女子バレーチームにいき、練習手伝いをします。

2016年8月2日火曜日

Aug. 01,2016   バレーボール指導者の就活

日本に完全帰国して2か月たちました。

2年前に、カンボジアバレーボール連盟から男子ナショナルチームの強化の要請が日本に来ました。発展途上国であるカンボジア連盟には、指導者に払うだけのお金はありません。日本バレーボール協会にも、その余裕はありません。

そこに、日本企業の(株)マルハンがバレーボールの指導者の派遣費用一切を負担しようと申し出ていただきました。マルハンも事業の東南アジア進出、特にカンボジアでの銀行業をスムーズに進展させるためにもスポーツの力を借りたいと考えたいたところだったのです。

発展途上国のスポーツ団体の会長などリーダーの多くは、政府の要人が務めています。

カンボジアの場合も、バレーボール連盟会長は警察庁長官です。普段は直接会えない人物でもスポンサーということで容易に会うことができます。そして各種便宜も取り計らってくれます。日本サッカー協会は、このやり方で東南アジア各国で日本企業の現地への進出へのお手伝いを行い、同時に日本人が指導する現地のクラブのスポンサーになっていただいています。

いわゆる「スポーツビジネス」です。ビジネスは「ウィン・ウィンの関係づくり」です。スポーツは、今やスポーツグッズ(ウエアやシューズなど)のビジネスだけでなく海外における日本企業の進出のつなぎ役になることもできます。これが広い意味での「スポーツビジネス」です。

さて、7月10日にて、(株)マルハンと私との契約は終了し、退社しました。会社側の私へのサポートは、完璧でした。住居はじめ安全面、健康面に特に細かく配慮していただきました。給与面でも十分すぎるほどの待遇でした。

退社後、本日まで、次のバレーボール指導先を求めて多くのバレーボール関係者のところに訪問しています。

先週は、Vリーグ(日本最高峰のバレーボールリーグ:プレミア、チャレンジ1,2部の3部制)の関係者の話を聞いてきました。Vリーグで求めている指導者の条件は、大きく3つありました。

1.有名であること(元全日本選手、元全日本監督など)
2.若さ(ベテランだと厚遇で迎えなければならなくなるので)
3.実績(日本一の選手、日本一の監督、アジア1番)

私が、アピールした「指導力」「マネジメント力」は、まったく重要視されませんでした。これが、日本バレーの最高峰の現実です。

確かに、私は上にあげた3つの条件には合致しません。であれば、自分でチームを立ち上げるか、現在下位にいるチームを指導して日本一になればよいのです。

チーム立ち上げといえば、20年前に、私は一般クラブ女子6人制チームをゼロから立ち上げ、その年から、東京都その後、埼玉県から3年連続全国クラブカップに出場しました。2年目には関東クラブ選手権大会で優勝しました。スポンサーを探して、もう一度ゼロからチームを作ることも考えられます。

もうしばらくは、私の就活が続きそうです。

2016年8月1日月曜日

July 31,2016   千葉県ジュニアクラブバレーボール フェスティバル

3年ぶりに千葉県バレーボール協会役員としての仕事に戻りました。

本日は、第4回千葉県ジュニアクラブ バレーボール フェスティバル(佐倉市民体育館)に出かけてきました。U14ジュニア男子大会を引き継いだこの大会は、通算11年目になります。

梅雨も昨日空けて、一気に真夏日になった天候の中、自宅のある西船橋駅から電車とバスを乗り継いで1時間で会場につきました。

参加チームは、中学生のクラブチーム(14歳以下)です。男子4チーム、女子4チームの計8チームです。この大会は、全国ヤングバレーボール優勝大会の県予選会も兼ねています。会場内にはクーラーが入っていました。カンボジアでは、クーラーが入る体育館は一つもありません。床も木の床の体育館は、カンボジアには一つだけです。開会式で挨拶を依頼されましたので、そのような日本の恵まれたスポーツ環境のことも少しお話しさせていただきました。

役員室では、久しぶりに再会した県少連理事長の市川さん、指導普及委員会委員長代行の篠村先生にお会いし、色々をお話をさせていただきました。

2016年7月28日木曜日

July 27,2016    青年海外協力隊にラモン・マグサイサイ賞が授与される

「アジアのノーベル賞」とも呼ばれるラモン・マグサイサイ賞が、日本のJICA(国際協力機構)の青年海外協力隊に授与されることが決まりました。

OBとして、この受賞は、我々に対しての評価として誇りに思います。

マグサイサイとは、人名です。ロマン マグサイサイ(Romaon Magsaysay)賞とは、 フィリピンの第7代大統領の功績を称えて創設されたものです。彼は1953年から1957年に渡って大統領の職に就き清廉潔白な政治で人気を得ましたが、1957年に飛行機事故で死去しました。49歳でした。

私は1976年から1978年まで北アフリカのチュニジアにナショナルチームのアシスタントコーチとして派遣されたOBです。当時の私は、若干23歳で大学を休学しての参加でした。アフリカ大陸そしてアラブ国においての最初のバレーボール指導者でした。

当時の私は、熱意だけは人一番ありましたが、指導力などは未熟でした。成果は出しましたが、周りに助けられ、支えられて、運も味方しての成果でした。

テレ朝今夜のニュースの記事は下記の通りです。

なお、NHK World Newsでも取り上げられました(English:英文です)。
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/news/20160728_02/


『27日に発表された今年の受賞者には、青年海外協力隊やラオスの救急ボランティアなどが選ばれました。1958年に創設されたラモン・マグサイサイ賞は、フィリピンの財団がアジアで社会貢献をした団体や個人に毎年贈っているもので、アジアのノーベル賞とも呼ばれています。青年海外協力隊は、世界中で延べ4万人余りがボランティアで途上国支援を続けてきたことが高く評価されました。JICAは「今回の受賞を大変、光栄に思います。今後も『現地の人々とともに』という伝統を大事にしながら、アジア及び他の地域の開発途上国が抱える課題に草の根レベルで取り組み、経済や社会の発展に貢献して参ります」とコメントしています。授賞式は8月31日です。』

2016年7月24日日曜日

July 24,2016   TOEIC 3回目の受験

きょうは、TOEICを2年ぶりに受験してきました。

会場は、自宅の近くの西船橋駅から東葉高速鉄道で5つ目の駅の真ん前にある日大理工学部でした。駅の改札口を出ると凡そ3,000名ほどが校内の試験会場に向かって行きました。

ほとんどは大学生らしい若い人たちですが、30歳台の男性もいます。外国人のスリランカ人も見かけました。私のような60歳代は、ほとんどいません。

試験は2年に1回受けています。時間は2時間ですが、今回も200問全て解答できませんでした。解答できたのは、170問だけです。

試験が終わって、帰りがけに友人同士で歩きながら話しているのが聞こえてきました。やはり、ほとんどの人が、全問解答できる時間的余裕がなかったようです。

私の場合は、まだまだボキャブラリー(語彙)が不足です。また、一つ一つの単語の意味は理解できていても、文章の中で適切な意味に解釈できていません。

確かに記憶力は若い時より低下しています。従って、若い時の3倍の時間と集中力が必要です。「習うより、慣れろ」の精神でこれからも英語学習に取り組んでいきます。

結果は、35日後に郵送されてくるとのことです。4年前のスコアは、520点(990点満点)でしたので、今回は600点前後取りたいものです。

2016年7月21日木曜日

July 21,2016    ロシア選手団全体がリオ オリンピックに出場不可?

ロンドン時事によると、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は21日、組織的なドーピングでロシア陸連が国際陸連(IAAF)から資格停止処分を科され、ロシア選手全てが原則として国際大会に出場できないことを不服としたロシア68選手の訴えを棄却しました。

CASは、資格停止を受けているロシア陸連の選手はIAAF規則で開催されるリオデジャネイロ五輪に出場する資格はないとの裁定を下しました。

これで、IAAFが認めた2人を除くロシア陸上選手はリオ五輪に出場できなくなりました。国際オリンピック委員会(IOC)はCASの判断を考慮するとしており、24日に開く臨時理事会でロシア選手団全体を除外する可能性が高くなりました。
 
IOCは「裁定を精査して、数日以内にロシア選手のリオ五輪参加可否について決定する」との声明を出しました。
 
リオオリンピック・パラリンピック開幕を直前にして、当のロシア選手団のみならず、ライバル国もIOCの最終決定をハラハラしながら待つことになりました。なにせ、ロシアは2012年のロンドン大会では、金メダル獲得数は24個で、全体の第4位でしたから、ロシアが出場するとしないとでは、金メダルの行方が違ってきます。
 
バレーボールでは、ロシアの男女チームとも優勝候補です。日本女子はロシアと同じAグループに入っています。
 
このAグループには、地元のブラジル、ロシア、日本、韓国が入っています。日本がメダルを獲得するには、このAグループで3位以下にならないことです。3位もしくは4位になった場合、Bグループの1位か2位と対戦します。恐らく、それらのチームは中国とUSAです。現在の日本女子がこの両チームに勝てる可能性は非常に低いと推察されます。敗退すれば、5位から8位という結果になります。
 
ロシアが不参加となれば、日本は2位の可能性も出てきて、Bグループの3位と対戦します。
それでもセルビアかイタリアですから、厳しい戦いになります。

24日のIOC臨時理事会で、どのような決定がなされるか、実際の試合とは違う息苦しさを感じています。
 
 
 
 

July 19,2016    平成国際大学に松永先生を訪問

大学教授の松永先生、というより、私にとっては元日立茂原バレーボールチームの松永監督のほうがしっくりきます。

きょうは、午後から埼玉県大宮市のお隣の加須(かぞ)市にある平成国際大学に向かいました。現在はそこの大学で教鞭をとられている松永さんに会うためです。

私がカンボジアに出発する直前の2014年5月に東京で偶然お会いした時に松永さんから東南アジアでの指導における注意事項をアドバイスしていただきました。きょうは、その御礼と報告を兼ねて大学を訪問しました。

大学に着くと、松永さんの研究室に案内されました。そこには大学生が5名いました。ゼミを行っている最中でした。松永さんは、私にカンボジアのことを学生たちに話してくれないかと依頼されました。学生たちは3年生で、まだ海外で働くということにイメージを持っていないようでした。

その後、松永さんと私との間で東南アジアにおけるバレーボール事情の話に移りました。学生たちは我々の対話を30分ほど聞くことになりました。

その対話の中で、以下のような松永さんのプロフィールが確認できました。

松永さんは日立茂原で監督として21年間、日本リーグ(現在のVプレミア)で活躍されました。その後、1996年から2年間、東南アジアのインドネシア女子ナショナルチームの監督、次の2年間はミャンマーに国際交流基金より派遣され男子ナショナルチームを指導されました。ここで、松永さんは日立茂原を退社され、1999年から1年間はアメリカにて女子プロバレーボールの創設、アシスタントコーチとして奔走されました。2001年に日本に戻られて、上尾中央総合病院女子バレーボールチーム(現上尾メディックス)の初代監督に就任されました。

2006年に平成国際大学の教員として採用され、男女バレー部の総監督、女子バレー部の監督として現在に至っています。来年度にはスポーツ健康学部が新設されます。松永さんは、その新学部の準備委員長としても毎日多忙な様子です。

ゼミを終え、その後、女子バレー部の練習を見させていただきました。女子バレー部は、現在関東大学バレーボール連盟3部に属しています。選手に関しては、高校時代は、無名の選手ばかりですが、松永さんの指導を受けて、めきめき力を付けてきています。

練習内容は、松永さんの今までの集大成のようで、どの練習も無駄のない効率的、効果的な練習でした。私が持参したノートに4ページ分のメモを取りました。とても参考になりました。

松永さんとは、今後もお会いして、松永さんの経験を通じて、これからの日本のバレーボールを考えて行くベースにしていきたいと思いました。

バレーボールと真剣に向き合っている方たちとバレー談義をしているときが、私にとっての至福の時です。

2016年7月19日火曜日

July 18,2016     ママさんバレーボールの合宿に同行

ママさんバレーボールチームも合宿(Camp)を行います。

とはいっても、高校生のようなバレーボールの練習だけ行うというものではありません。

今回同行したのは、千葉市にある「Sunrize」という千葉県でも30年以上活動が続いているチームです。活動が長く続いている秘訣は、リーダーシップにあります。監督は奥山さんという人で、中学の外部コーチも務めています。そして、もう一人のリーダーの藤間さんがいます。彼女は千葉県ママさんバレーボール連盟の会長職に就いています。

更には60歳以上の重鎮が数名います。最高齢は86歳です。

今回の合宿の内容は、まず16日日曜日に4台の車に20人が分乗して太平洋に近い匝瑳(そうさ)市に行きました。ここで生協が管理している民家を借りました。全員で、掃除、昼食を頂き、午後からは地域のママさんチームと交歓試合を行いました。

夕方になって、大食事会の開催。そして、子どもたちには花火大会、肝試しなど行い、大人たちは深夜まで女子会と称してお喋り三昧。一人だけ男性である私には、彼女たちのGirls' talkには付いて行けす、はやばやと寝させていただきました。



翌朝の18日の午前中は、近くの海水浴場に行き、ビーチバレー、西瓜割り、ハマグリ拾いを行いました。子供たちは自然の中で大いにはしゃいで楽しんだようです。私も、日常と違う空間、緑と青の自然に浸かり、久しぶりに気分が晴れました。

2016年7月14日木曜日

July 13,2016    ママさんバレー指導

日本に帰国して、指導の現場に戻りました。まずは、ママさんバレーボールからです。

以前指導していた船橋市内のBell(ベル)というママさんチームです。日本語で「可愛い」という意味のフランス語です。

5年前は、幼稚園児のお母さんたちで結成したチームでした。そして子供たちが幼稚園を卒園すると、お母さんたちは一般クラブチームを作って、私もそのまま幼稚園ママさんチームのコーチからクラブチームのコーチとして一緒にバレーを楽しんできました。

2年ぶりにチームのコーチに戻って練習に参加しました。練習は和気あいあいと仲良くやっています。しかし、残念ながら、チーム力は停滞していました。

計画的に、段階を踏んで練習をしていけば、素人チームでもボール扱いが上手になっていきます。お母さんたちの年齢も30歳代半ばですので体力はあります。

今夜の練習内容は、9人制のフォーメーション理論から入りました。全体を理解することで、個々のポジショニングにおいて必要な技術が明確に理解できます。

その後、今夜の参加人数は10人でしたので、5対5の条件付きゲームを行いました。バレーボールの楽しさ、それはボールを床に落とさずに仲間と連携してボールをつないでいくことです。少ない人数でもミニゲームを常に練習後半に行うことがチームスポーツには大事です。

その場合にポイントとなるのは、条件設定です。例えば、少ない人数で行う場合は、コートを狭くすることです。具体的には6人制のフロントゾーンをアウトゾーンに設定することも有効です。またはコートを縦半分に分割して行うことも実際のゲームに近い感覚で行うことが出来ます。3対3でしたらフロントゾーンだけでゲームを行うことも良いですね。

条件設定では、サービスを1本制にすることで確実性のあるサーブを入れさせることにもなります。またタッチ アウトを重点的に練習する場合は、タッチ アウトでの得点を2点にするという条件を付けることでタッチ アウトのプレイを積極的にやるようになります。

上手になるには、上手になるための方法・内容が必要です。指導者は、そのための知識の引き出しを日ごろから学習して、沢山持っておく必要があります。

2016年7月13日水曜日

July 12,2016   契約会社を退社

2年と1ヵ月は、長いようで短いようですが、昨日11日を持ちまして、私をカンボジアに派遣された契約会社の(株)マルハンを退社いたしました。任務終了による退社です。

現在の日本で2年以上、他国にスポーツ指導者を派遣することのできる組織は、外務省、JICA、国際交流基金の政府関係、余力のあるスポーツ団体(日本サッカー協会など)、そして社会貢献に熱心な民間企業だけです。

(株)マルハンは、バレーボールを通じてカンボジア社会に貢献しようと私を派遣しました。

そして、1年1ヵ月で、東南アジア大会にて、それまでの最下位から脱出して5位になるという成果をあげました。もう1勝していれば、銅メダルを獲得できるところまで行きました。

次の東南アジア大会は2017年マレーシアで開催されます。その大会でのカンボジア男子チームの目標は決勝戦進出としていますが、私の使命は、とりあえず最下位脱出ということでしたので、私の役割は終わりました。次の目標達成における指揮官は、カンボジア人ということです。

国内での指導者育成事業は、私も昨年から始めたばかりでした。スポーツ科学を基にした指導が私の指導の特徴です。生理学、解剖学、力学、心理学、社会学などの科学を学習することでより良いスポーツの指導ができます。

いずれにしろ、カンボジア バレーボール連盟は、私の指導で作り上げたチームを基盤にして自分たち自身の手で強化を行うことを選択しました。彼らの自立は、私の最終目標でもあります。現在のナショナルチームのメンバーが指導者として国内で競い合う時、カンボジアバレーボールはアジアの中で再び輝きを放っていることであろうと期待しています。

July 11,2016   スポーツ アカデミー形成支援事業の現場に行く

きょうは、日本におけるスポーツ アカデミー形成支援事業を実際行っている現場の1つである日本体育大学世田谷校舎に行ってきました。

ここで、日本における最近の国際支援事業を整理してみましょう。

この国際支援事業名の正式名は、総称して「スポーツ フォー トゥモロ―: Sports for Tomorrow」と言います。2020年東京オリンピック・パラリンピック大会開催が決定した後に、2014年から2020年までの7年間で、開発途上国をはじめとする100ヵ国以上、1,00万人以上を対象に、日本国政府が推進するスポーツを通じた国際貢献事業です。

Sports for Tomorrowは、主に以下の3つの柱から構成されています。

1. 戦略的二国間スポーツ国際貢献事業
2. スポーツ アカデミー形成支援事業
3. 国際アンチ ドーピング強化支援事業

きょうから金曜日まで日本体育大学で行われるスポーツ庁委託事業は、2番目の領域に入ります。1ヵ月前に日本体育協会から私のところにこの事業の開催案内書が届きました。内容は、日体大とコーチ育成事業を行っている世界的な団体であるICCEが講習会を開催するというものです。受講者は全員外国人で欧米、アフリカ、南米、アジアと多様です。主な職業は大学の教員や研究者です。私は参観者という立場で参加しました。

私が参加した一番の動機は、講習会で使用される言語が英語ということでした。来年度からは、私自身もFIVB国際バレーボール連盟公認インストラクターとしてアジアを中心に講師活動を行う可能性があるので、講習会での英語の使い方を学習する良い機会であると思ったからです。

この日、6時間の講習会に外部から参加して感じたこと、それはアカデミックな英語の力が私にまだまだ不足しているということです。バレーボールだけの分野でしたら、受講者ともやり取りできる自信はあります。しかし、アカデミック、つまりスポーツ科学の専門分野での英語発信力・理解力は、私にはまだ十分に備わっていません。

それにしても、数年前に改築された日体大の施設は大きく、明るく、清潔で設備も整っています。32年前に私がミズノの社員として日体大の以前の校舎に入ったころを思い出しました。

あの頃のバレーボール研究室には部長の中田茂先生、監督の進藤先生、コーチとして着任されたばかりの森田淳悟先生がいらっしゃいました。全日本インカレが大阪で行われるときは、どういう訳か、最終日の夜だけは、私も先生方と一緒の部屋で寝起きを共にさせて頂きました。

思い出は尽きませんが、本日はこのくらいで終わらせていただきます。


2016年7月12日火曜日

July 10,2016     参議院選挙が終わって

私は、国政選挙に家族と一緒に毎回投票にいきます。

私の1票は、国を動かす。そう信じて毎回投票しています。

選挙の結果は、ある程度想定していた結果でした。野党共闘は、さほど効果がありませんでした。民主党の党名変更も遅すぎた感があり、国民に新党名が浸透する時間が不足でした。

今回の選挙の結果で大事な点は、参議院における憲法改正に前向きな勢力が、非改選と合わせて、憲法改正の発議に必要な全議席の「3分の2」を超えたということです。
さて、今回の立候補者の中にプロ野球選手、オリンピック選手など元アスリートが数名いました。TVでは、当選した彼らにインタビューしているところが放映されていました。

メディアの取材への彼らの回答を聞いていて、残念なことに、彼らには具体的な政策を持っていないことが分りました。

つまり、スポーツの価値をイメージ的に訴えているだけで、体育スポーツ系の大学生の知識レベルと変わりありません。

自民党のバックアップで当選するのが目的で、政治家として何をやるのかは、これから考えます、というレベルです。

ちょっと残念です。

その点、元タレントのそのまんま東は、大学に入学して政治学をしっかり学んでから県知事選挙に打って出ていきました。

さすがですね。
 
いずれにしろ、国民の負託を受けて当選して、これから6年間参議院で働くわけです。今からでも遅くはないので、政治学をイロハから学んで欲しいと願っています。

 

2016年7月10日日曜日

July 09,2016    Wimbledon 2016: Serena Williams won 22nd Grand Slam title

今夜は、NHKで放映されたテニスのウィンブルドン女子単決勝戦をライブで観ました。

対戦相手は、この試合で負けても、初めて世界ランキング2位にアップすることが間違いないドイツの28歳ケルバーです。

結果は、34歳のセリーナ ウィリアムズが2年連続で優勝しました。更に彼女は、4大大会(Grand Slam: グランドスラム)優勝記録で、歴代22回優勝の記録を持つステフィ グラフに並びました。次の記録のターゲットは、歴代1位のマーガレット コートの持つ24回を抜くことでしょうか。

セリーナは、優勝インタビューで次のように言っていました。

「私の関心事は、コート夫人の記録のことより、今までの自分の優勝からテニスを学んでいることなの。プレイすること、勝つことを楽しんでいるわ。ベストを尽くしてね。 That's what I do best.」(渡邉 訳)

セリーナのプレイの特徴は、サーブ & ボレー(volley)です。強烈なサーブで崩して、すかさずネットに寄り、相手がかろうじて返してきたスピードのないボールをワンバウンドさせずに相手がレシーブできないところに打ち込む(ボレー・ショット)ことです。バレーボールでいうところのサーブ&ブロックです。

彼女のサーブの最速スピードは、197kmです。今回の男子単でベスト4に終わったトッププレーヤーのジョコビッチの最速は195kmですから、彼女のサーブがいかに速い!か理解できます。明日行われる男子単決勝戦のラオニッチ(カナダ)の最速は何と230kmです!。

日本のプロ野球界での投手の最速の162kmと比べても、ボールのスピードは速いですね。

テニスのスピードサーブに慣れるために、女性プレーヤーの場合は、サーバーコーチとして男性を選び、なおかつサーブの位置をネットに近づけるということです。

バレーボールの場合も、同様なことを行っています。ネットから7mの位置に約80cmの高さの台を置き、その上でサーバーが打ちます。

セリーナは16歳で4大大会に出場して、18歳で優勝しました。現在34歳の彼女は、一向にパワーが衰える気配はありません。秘訣は、飽くなき向上心と筋トレです。最近では自転車、ボクシングそして動きの柔軟性を維持するためにダンスも取り入れています。

彼女のお姉さんの36歳のビーナスも今大会でベスト4でした。凄い姉妹です。明日のダブルスも優勝するのではないでしょうか。

世界のトップを維持しているアスリートは、努力も世界トップクラスなんですね。

2016年7月6日水曜日

July 05,2016    世界を代表する通信社に訪問しました

日本に完全帰国をして、1か月が経ちました。今日の午前中は、JR新橋駅の近くの汐留駅の上方にそびえ立つ汐留メディアセンタービルにある共同通信社に行ってきました。

(地下道から向かったので、たどり着くまで迷いました。外からであれば、このような高いビルはすぐに見つけられたのですが・・・)


共同通信社は、日本国内外のニュースや写真、記事関連のデータを日本国内の新聞社、NHK、民間放送局などに提供・配信しています。

社の就職説明会によりますと、採用は少数精鋭で、毎年20人弱ほどで東京大、京都大、早稲田、慶應が半数以上を占めるということです。朝日読売などの他社からの採用もあります。

英国のロイター通信や米国のAP通信とならぶ、世界を代表する通信社です。日本国内はもとより世界で、強固な地位を確立しています。日本国内の新聞社等各社は、共同通信が存在しないと、ニュースを報じ運営していくのは困難であると言われています。

そんな日本のメディアの総本山ともいうべく共同通信社に論説委員である竹内浩さんを訪ねて行きました。竹内さんをご存知の方は少ないと思いますが、実はFIVB国際バレーボール連盟メディア委員会委員長の任に就いており、JVA日本バレーボール協会の理事にも就任されています。

一通り、カンボジアはじめ東南アジアでのバレーボールの現状を申し上げ、その後、日本のバレーボールの今後の話になりました。竹内さんは、さすがに世界から日本を見る立場にある人なので、彼の意見は、日頃私が明確に表現できないことを明快に説明してくれました。

日本には竹内さんのような国際派がいらっしゃいます。このような方たちの意見を具現化していけば日本バレーも復活するとお話を伺っていて確信した次第です。

情報は、こちらから赴かないと入ってきません。同時に、先方にとっても私が新鮮な情報を持っていかねば、先方は私にとって価値ある情報を与えてくれません。

まだまだ、お会いしなければならない方たちがいます。あと2ヶ月はかかりそうです。

2016年7月5日火曜日

July 04,2016    日本バレーボール協会を訪問

日本バレーボール協会事務局を訪問してきました。目的は、カンボジアにおける私の2年間の活動報告です。

報告を受けて頂いたのは、強化委員会副委員長の川合俊一さんです。川合さんは、私からの報告を聞かれて、東南アジアの発展途上国での指導の困難さを十分理解して下さったようです。その困難な中でも、東南アジア大会で過去万年最下位の男子チームを5位に引き上げたことを川合さんは評価してくれました。

川合さんは日本ビーチバレー連盟の会長でもあります。川合さんからは、今回のリオ オリンピックにビーチからは男女ともアジア予選で敗退してしまったことに衝撃を受けている、と言われました。アジアのビーチバレーの進歩は凄まじい。特に体格面でトップ4クラスで、女子は平均1.9m、男子で2.0mと高さが世界クラスになってきている、ということです。高さを生かした攻撃は、日本のブロックの上から打たれる場面がしばしばあり、今後の強化は抜本的な対策が必要だ、とも言っていました。

日本のバレーは、1980年のロスで女子が銅メダルを獲得、その後、2012年のロンドンオリンピックで女子が銅メダル獲得しました。この34年間、世界3大大会(オリンピック、世界選手権、ワールドカップ)で以上の2個のメダルだけで、他に何色のメダルも獲得していません。

2020年の東京オリンピックでは、日本は開催国ですから予選を経なくとも出場できます。この2020を梃(テコ)にして、強い日本バレーの復活を目指すべきと私は考えています。

その時に、私にできることは何か。その何かを、私はカンボジアで反面教師として学んできました。一般的に、発展途上国のスポーツは、なぜ弱いのか、理屈では理解していたことを、我が身で嫌というほど味わってきました。そして、カンボジアでの2年間は、私の指導に更に深みを増してくれました。

2016年7月4日月曜日

July 03,2016    大学バレーの練習試合で

先週お伺いしました文教大学女子バレー部(関東リーグ3部)監督の石野さん(元IHI9人制女子バレー監督)からのお誘いもあり、本日は練習試合に参加しました。

場所は埼玉県北越谷駅近くにある文教大学第2体育館。対戦相手は東京大学(関東リーグ5部)。

石野さんが北越谷駅まで出迎えに来てくれました。会場に着いて、東京大学の監督と挨拶を交わしているうちに思い出しました。その監督は、元日本電気(現NEC)女子バレー部初代コーチの豊田さんでした。30年ぶりぐらいの再会です。

当時の日本電気女子バレー部は、廃部になったヤシカ女子バレー部をそのまま受け継いで創部されました。豊田さんは駒澤大学出身です。駒澤大学の当時の監督は名将宮澤先生でした。古武士のような風貌をされていて、非常に厳格な先生でした。駒澤大学の監督に就任される前は駒澤大学高校の監督として全国大会常連チームを作っていました。大学の監督に就任すると、それまで関東大学5部で低迷していたチームをあっという間に1部まで引き上げました。

そんな昔話を練習試合の前に豊田さんとしていました。

きょうの練習試合の場に来て私にとっての一番の成果は、そのような昔のことを思い出させてくれた豊田さんとお会いできたことです。

日本電気女子バレーボールチームは、ミズノの社員として私が初めて自力で開拓した実業団チームです。その後、イトーヨーカドーの創部にも関わりましたが、日本電気女子バレー部が私の実業団バレーの在り方を学習する最初のきっかけを作ってくれました。

現在のブラジル男子監督のレゼンデ氏も、日本電気に当時はブラジル女子バレーアシスタントコーチとしてしばしば足を運んでいました。レゼンデ氏は日本電気で日本のバレーボールを吸収していました。9人制バレーボールにも関心を示していました。アメリカ女子バレー監督のセリンジャー氏は当時、日立の山田監督と親交を持っていました。

当時の世界の女子バレーの中心は日本だったのです。

豊田さんとのツーショットを撮っておくべきであった・・・。

2016年7月2日土曜日

July 02,2016    全日本女子リオ オリンピック メンバー選考結果

昨夜は、2年ぶりに墨田区にあるソフトバレークラブの「ジール」に行き、ゲーム練習に参加させて頂きました。
 
ゲーム開始直後、私の右膝上部の大腿筋に痛みを感じました。膝を屈伸できなくなりました。それでも4セットを無理せずプレーしました。練習の後、9人のメンバーと近くの中華料理屋さんに行き、楽しく談笑しました。
 
そのお話の中で、今週初めに発表されたリオ オリンピックに出場する全日本女子のメンバーについて私の持論を申し上げました。
 
 
「今週初めに、全日本女子バレー監督の真鍋さんが、リオ オリンピック出場の12名のメンバーを発表しました。

そこには、若手ホープの20歳の古賀選手(NEC)がいませんでした。

彼女は、4年後の東京オリンピックで中心選手として活躍が期待されています。 

代わりにレシーバーの座安が選ばれました。

理由は、日本はライバルの高身長のチームに対抗するべくレシーブを固める。
そのためには攻撃力はあっても、レシーブの良くない古賀を外すということです。

全日本は、選手を選出するだけでなく国際試合で経験を積み重ねることも期待されている場です。

木村沙織も辛抱強く使い続けることで苦手のレセプション(サーブレシーブ)を克服してきました。

私の今回のレシーブ重点の選手選考に関しての感想は、グループ戦で格下のチームには確実に勝利するチームではあっても、各上のチームに勝ってメダルを狙うチームではないと思っています。

昨日、ビーチバレーアジア予選でオーストラリアから戻ってきたビーチの役員から報告を受けました。

男女ともリオ オリンピックへの道は断たれた、ということです。

Womenは4位、Menは1回戦敗退です。

上位のチームは男子で2m、女子で1.9mが平均身長で、日本女子の170cm前後の小さなブロッカーの上からレシーバーのいないコートにスパイクを打たれ、手も足も出なかった、ということです。

つまり、日本の今後の強化は、インドアもビーチも、例えば女子では、180cm台の選手にレシーブ能力をつけさせることが必要になってきます。

勿論、レシーブを容易にするためには、攻撃的なサーブを実行して、相手スパイカーが十分な態勢でブロッカーの上から打たせないようなサーブ戦術が必要です。

リオでは、日本女子はベスト8の可能性が大です。

グループ初戦では、韓国と対戦します。

この試合で敗退すると、その後のブラジル、ロシアにも敗退すればグループ6チーム中4位がほぼ決まります。

4位であれば、他のグループの1位・2位のUSA若しくは中国とのトーナメント戦になります。

敗退すればベスト8です。

リオは、日本にとって東京オリンピックのための若手育成の場であると私は思います。

勿論、日本女子は、メダルは狙っていかねばなりません。

真鍋さんのデータ信奉主義(データありきの戦術)も悪くありませんが、4年後へのビジョン(戦略のためのデータ活用)が乏しいことには?です。

監督個人の戦略の前に、協会(強化委員会)としての長期戦略、中期、短期の戦略が必要ではないでしょうか。」
 
まあ、そんなことを、申し上げました。

それにしても、ここ2年間の私自身のトレーニングを怠ったツケが来ました。筋肉量が随分と落ちました。ナショナルチームの監督として、カンボジア連盟上層部とのマネジメントや言葉での指導が多くなったせいで「舌下筋」は鍛えられましたが、ボディ全体の筋肉は鍛えていませんでした。

そんな訳で、今週から筋トレを始めた次第です。

 

2016年6月29日水曜日

June 28,2016    故郷の酒田市にて

今日で、カンボジアから戻って丁度1か月が経ちました。

この1ヵ月、今までお世話になった方々のところにご挨拶に伺っていました。先週末は、東日本インカレの観戦を兼ねながら筑波大学名誉教授の杤堀伸二先生にお会いしてきました。先生は、以前関東大学連盟の会長をされていました。その後、会長を降りられたのですが、数年ぶりに副会長就任の依頼があり、今回から戻られました。

インカレの会場では、他にも敬愛大学監督の宇木先生(元 市立習志野、市立船橋)、嘉悦大学監督のゼッターランド ヨーコさんともお会いし、お話しできました。

さて、昨日からは、私の故郷の山形県酒田市に来ています。

2年前の4月にカンボジアに出発する前に酒田市市長に表敬訪問しました。その時、市長はあいにく体調が悪く、代わりに副市長の丸山様(母校の2年後輩)が対応してくれました。

今回の報告を兼ねた表敬訪問では、丸山様は市長に就任されていました。対談は30分ほどでしたが、酒田市出身のトップアスリートやトップ指導者を集めてのパネルディスカッションを近いうちに開催する企画などを提案させていただきました。

昼食時には、日本ソフトバレーボール連盟広報委員長である佐藤三幸さんの行きつけの刺身三昧のお店で、今年Vプレミアリーグの岡山シーガルスを引退された今野加奈子さん(酒田市立鳥海中、古川学園)とご一緒に山盛りの鮪のお刺身を頂きました。


(鮪の刺身の盛り付けが半端ではない。私の左手前にあるのはマグロ本体の骨の部分。大きいですね!)
また、夕食時には、私の好物の鰻を市内の専門店で、上記のメンバーに大原優子さん(市内中学、山形城北高、日本女子体育大学、全日本ユース副主将)が入ってバレー談議となりました。





2016年6月19日日曜日

June 17,2016   9人制女子バレーの大御所と一献

日本のバレーボールを牽引してきた9人制バレーボール。

今夕は、9人制女子バレーボール指導者として長らく IHI石川島播磨重工業東京女子バレーボール部監督として20年以上指導を務めていらした石野さんと2年ぶりに再会しました。

場所は石野さんのご自宅最寄りの北越谷駅近くの定食屋さん。

4年前に体調を崩されているので、アルコールを勧めるのを躊躇いましたが、日本酒を2合だけお付き合いいただきました。

話は、最近の全日本チームのことから石野さんが現在指導している関東大学3部(4部?)リーグの文教大学女子バレー部まで脈絡もなく続きました。

石野さんがIHIで現役の監督時代に、私は石野さんから9人制バレーボールを学ばせていただきました。そのことが、9人制ママさんバレーバールの指導に役に立ったことは勿論、6人制バレーを指導する際にも9人制バレーのスキル(技術)、タクティクス(戦術)を取り入れてアドバイスしていた高校チームは春高バレーやインターハイで優勝、準優勝することができました。

また、アドヴァイザーとしての20年間で関わった高校チームが全国大会(春高、インターハイ)初出場を成し遂げたチーム数は、7校でした。

私の指導レベルを向上させた大きな要因の一つは、石野さんから学んだ9人制バレーボールです。そして石野さんを通じて多くの日本を代表する9人制バレー指導者を紹介して頂いたのも私の財産になっています。

来月3日(日)には文教大学と東京大学との練習試合にお邪魔することにしています。

2016年6月16日木曜日

June 16.2016    ITのことはITに尋ねよ

昨夜、船橋市内のママさんバレーの練習から戻ってみると、自宅に社会人7年目の長女が来ていました。

何やら、夕食を作っていました。

彼女は、昨年から一人でアパート暮らしをしていて、週に1泊の割合で自宅に戻ってきているようです。

彼女から、自宅で私が使っているインターネットWi-Fiのパスワードを聞かれました。はて?さて? 4年前にWi-Fiを我が家に導入した時に、パソコンや携帯との接続は全て業者にお任せしたので、パスワードは特に記憶していませんでした。

今まで使ったパスワードを色々試してみましたが、どれも有効ではありませんでした。パスワードに関しては、ITの現場で、あまりに多くのパスワードを作ったので、自分でもメモしておかないと忘れてしまいます。

昨夜は、とうとうパスワードは探せませんでした。

そして、今朝、頭がフレッシュなうちに、パソコンのwebで「自宅、Hi-Fi、パスワード 忘れた場合」とキーワードを入れて探してみましたら、丁寧に教えてくれるサイトを見つけました。

やれやれ・・・これで、娘にも顔が立ちました。

ITは日々進化しています。そして、我々は、その仕組みもあまり解らないままITの利便性に助けられて生活しています。不具合が起きると、面倒なので業者に尋ねます。

確かに、調べたいことがあれば、IT機器やアプリに頼れば、いろいろ教えてくれます。生活が効率的になります。

しかし、何でもかんでも、機器に頼るということは、その機器が故障したり失くしたりした場合、人は無力になります。スイッチを入れたら火が点いたり、明かりが点くという生活に慣れすぎると、その元のエネルギーが無くなった場合、人は生活していけるのか、考えたら少し不安になりました。

時には、IT機器から離れて不便な生活も経験しておくことも必要なのではと思いました。

同時に、仕事上でもIT機器を使いこなせなければならないのが今の私の現状です。文明の波を乗り切るには、アナログのスキルを忘れずにデジタルにも対応していくことなのかな、と思った次第です。

2016年6月15日水曜日

June 15,2016    東京都の顔が辞意を表明

やっと、東京都知事が辞意を表明した。

ごねて、ごねて、昨日も都議会議長から辞任を勧告されて、リオ・オリンピックまではやらせて欲しい、など涙ながらに訴えたそうです。みっともありません。それこそ税金の無駄使いです。

公私の区別がつかないお金の使い方が指摘され、結局、先の都知事と同じお金の問題で辞任することになりました。

私がカンボジアにいたとき、お金に関して公私の区別がつかない公務員は沢山いました。それが発展途上国では普通の感覚です。

従って、今回の都知事のふるまいを見て、日本は高速道路も、地下鉄もあり、ITの活用度も高く、確かに文明国かもしれませんが、先進国ではないなと感じました。

救いはあります。都民や国民は厳しい目を持っているということです。これから国政選挙である参議院選もあります。都知事選も重なってきます。次の都知事は有名人とか人気だけで選ばれずに政策で選ばれることを願っています。

なりたい人より、なってほしい人に、私は一票を入れます。

2016年6月14日火曜日

June 13,2016    女性コーチの更なる誕生を歓迎します。

女子バレーボール界に女性の監督が増えてきました。

今月11日の発表では、Vリーグプレミアリーグのトヨタ車体に多治見さんが新監督に就任しました。これで、同じプレミアには、久光製薬の中田久美さん、JTの吉原さんと3人の女性監督がいることになります。

Vチャレンジリーグ2には、JA岐阜の椿本さん、そして7日に発表されました結成間もない兵庫のヴィクトリーナ姫路監督の竹下さんがいます。

このような現象は、ごく当たり前のことであると私は思います。

男女を問わず、正当な能力評価が行われてきた証拠です。

ただ、危惧していることもあります。

それは、女性に限ったことではありませんが、女性で、しかも元メダリストを登用することでチームを効果的な宣伝媒体、話題性として捉えているとすれば、残念なことです。また、女性指導者にもセクシャルハラスメントや体罰、パワーハラ、メンタル・ハラスメントは存在します。

女性のチームだから、全て女性がマネジメントを行うというのは、行き過ぎた組織管理法です。男女が各々の得意分野で、任務分担を行うようなシステムを構築することが必要です。また、今後は、女性指導者の出産、育児への支援体制も整えていくことが求められます。

私は、男子バレーボールの世界にも女性指導者が存在して良いと思っています。全日本男子の監督が女性でも良いではないですか。世界のトップ企業で女性のリーダーは、まだ少ないですが存在しています。一国のリーダーである大統領や首相にも女性はいます。

スポーツの指導者は男性、という概念は、既に過去のものになりつつあります。その人の能力、実績、熱意で選ぶべきであり、性別や年齢、そして国籍、人種、宗教で選ぶべきではありません。文化国では、当たり前のことです。

2016年6月11日土曜日

June 10,2016    2年ぶりのソフトバレーボールゲーム

本日は、午前中に千葉県ママさんバレーボール連盟主催の「東急杯」ベスト8以上の試合の観戦に行ってきました。

久しぶりのママさんバレーボール観戦でした。千葉県はチーム構成のルールで中学校区内の選手で構成しなければならないので、他県のようにバレーの経験者は1つのチームに集まりません。従って、常に上位に入賞するというチームは少ないです。

レベル的には、全国平均であっても、ママさんたちの熱気はすさまじく、1球にかける思いは若者に負けていません。試合が終わった後のお互いが持ち寄った菓子類の配布も半端ではありません。私も船橋のチームから沢山のお裾分けを頂きました。

夕方には、神奈川県座間市立体育館に移動しました。月に1回、ここで岩本先生(日本ソフトバレーボール連盟理事長)がソフトバレーボール教室を開いているのです。

1か月ぶりの運動、2年ぶりのソフトバレーボール再開でした。参加された方には懐かしい顔も沢山おり、再会を喜び合いました。

ゲームを終えて、岩本先生ご夫妻、そしてソフトバレーボールが縁で結ばれた夫婦とそのお子さんの計6人で近くのファミレスに入り、楽しくお話をさせて頂きました。食後、小田急線、中央線、総武線と乗り継ぎながら、電車に2時間乗り、千葉県船橋市の自宅に着いたのは深夜でした。それでも、心地よい疲れを感じながら、スッと眠りに落ちました。

2016年6月8日水曜日

June 07,2016    世界最終予選兼アジア予選を終えて

5日の最終戦、対フランス戦をTVで見ました。

既にオリンピック出場権を取ったフランスは、ほとんど控えの選手を出してきました。日本戦は、フランスにとって、2つのメリット(この意味では、英語では一般的にadvantageという単語を使います)がありました。

1つは、控えの選手の経験を積むということ。もう1つは、開催国である日本にとって勝利のチャンスを与えることができるということ。フランスは、勿論負けるつもりはありませんが、何が何でも勝つつもりもありません。

結果、日本は3-0のストレートで勝利しました。確かに、最後の試合ということで日本選手も良いプレーをしました。しかし、2015年ワールドリーグ優勝チームのフランスのプレーを最後に見れなかったのは残念でした。

そして、本音を言いますと、フランスに同情されたことが悔しかったです。観客にとって、TV局にとっては良かったのでしょうが、最終戦も、フランスは本気で日本と戦って欲しかった。それが闘う者同士の礼です。また、日本が0-3や1-3で敗退することで、日本の次の強化がより本格的に行われるはずです。

フランスが日本に情けをかけたことは、結局、日本男子を今後より弱体化させることになるかもしれません。

6日には、さっそくマスコミが次期監督の話題を取り上げました。具体的な名前も挙がっています。次のオリンピックは、開催国が日本ですから、当然ですが日本はアジア予選にも世界最終予選にも出場せずとも、東京オリンピックには開催国として出場権を持っています。

私論ですが、今年の10月頃に決めようとしている監督は、東京の次のオリンピック予選まで、つまり2023年の予選そして2024年の本大会までつながるような一貫した8年間の強化策に則って指導されることを期待しています。

当然、選手としては、現在の小学5年以上が対象で、メインは現在の中学生が2023年には若手、そして中堅の選手として活躍できるような環境整備が必要です。例えば、現在のジュニア層の部活中心の強化システムの再考、指導者のグローバルな観点からの資質向上、選手の海外でのプレー経験を通じてのメンタルタフネス、Vリーグのレベルを世界トップクラスに引き上げること、等です。

私個人としては、世界のバレーボール界が、現在どの方向に行こうとしているのか、世界のトップ指導者は何をやっているのか、等をこれから海外に飛び立とうとしている指導者と情報などを共有していきたいと考えています。

勿論、我々日本人指導者からも世界を驚かすようなことを発信して行きたいですね。その時が、日本がまた金メダルを取れる日であると思います。

誰もが、不可能というからこそ、遣り甲斐があるというものです。


  

2016年6月3日金曜日

June 02,2016    Men's Olympic qualifications in Tokyo - Day 5

昨日のオーストラリア戦での敗退で、日本男子のオリンピック出場の道は途絶えました。

オーストラリア - 日本 3 - 0 (25-23, 25-19, 29-27)

日本は2012年のロンドンに続いて2大会オリンピックの出場を逃がしました。強化委員会はどのように2020年の東京オリンピックに対応するのでしょうか。2020年の出場権は日本は開催国ですので取れています。それでは目標は? 目標を達成させるための計画は?

目標は、メダル獲得、そして計画は2020年を含んだ中期計画が既に協会内では発表されているようです。次は、具体的な実行計画、まずはスタッフを含んだチーム編成に着手することになります。

監督は南部さんで継続でしょうか、気になるところです。つまり、リオ・オリンピックに行くための監督が南部さんであったわけですが、今回の最終予選で敗退しても2020年でメダルを取るために南部体制で行くと強化事業本部は決定しているのでしょうか。

私は、個人的な意見ですが、南部さん続投を支持します。ここまでの1年半は着実にチームの強化をやってきて実績を残しました。彼は、メダルを取れるポテンシャル(可能性)を持っています。日本のバレーボールを良く知っています。母国でのオリンピック開催。国民からの期待、時には重圧。彼は、命懸けでやるはずです。

そして、アジア最上位国出場をかけて、イランと中国の試合が行われました。結果は、オリンピック初出場を悲願としているイランでした。


イラン - 中国 3 - 2 (26-24, 22-25, 25-19, 17-25, 18-16) 

5-0 12 15/06 ポーランド ☆
4-1 13 14/05 フランス
4-1 10 12/08 イラン
2-3 08 11/09 中国
2-3 07 10/11 カナダ
2-3 07 09/10 オーストラリア
1-4 03 04/13 日本
0-5 00 02/15 ベネズエラ

※8チームによる総当り戦。
※アジア最上位と、それを除く上位3チームが出場権獲得。

イランはあと1勝でアジア最上位を決定的にしてオリンピック初出場を決めます。4日のポーランド戦で決まらなくとも、最終日のベネズエラ戦で決めるでしょう。私がイランの監督であれば、ポーランド戦の調子いかんでは、2セット目から主要選手を休ませ、翌日のベネズエラ戦に備えます。
(5勝を獲得し、オリンピック出場権を獲得したポーランド。監督は昨年末就任したアルゼンチン人のラウル・ロサノさん60歳です。Photo:FIVB)

そうなると、残りの切符は既に出場権を獲得したポーランドを除くフランス、中国、オーストラリア、カナダから残り2ヵ国にチャンスがあります。

フランスは、3日の格下のベネズエラ戦で出場権を獲得するでしょう。残り1ヵ国は中国、オーストラリア、カナダの中から決まります。どうやら勝敗が同じで勝ち点争い、更にはセット率まで計算しなければならない大接戦になりそうです。



<試合日程>
06月03日(金) 休息日
06月04日(土) 第6日
10:00 21 中国 - オーストラリア
12:45 22 ベネズエラ - フランス
15:30 23 ポーランド - イラン
19:05 24 日本 - カナダ
06月05日(日) 第7日
10:00 25 イラン - ベネズエラ
12:45 26 カナダ - 中国
15:30 27 オーストラリア - ポーランド
19:10 28 フランス - 日本

2016年6月2日木曜日

June 01,2016    Men's Olympic qualifications in Tokyo - Day 4

男子バレーボールのオリンピック最終予選兼アジア地区予選の第4日。

今夜の日本男子は、アジアのトップチームで世界ランキング8位のイランとの試合でした。そして、結果は1-3で日本の敗退でした。

この試合で、日本ベンチにはイラン人のアマッドさんがアシスタントコーチ(日本チーム内ではテクニカル・アドバイザー)の一人で座っていました。3年前まではイランチームのアシスタントコーチでした。その時のイランの監督は前イタリア監督としてオリンピック以外の世界大会で金メダルを総なめした名将フリオ・ベラスコさん(アルゼンチン人64歳で現在のアルゼンチン男子ナショナルチームの監督:既にリオオリンピック出場権獲得)でした。

(3年前に日本で開催されたグラチャンで来日したイランのアシスタントコーチのアマッドさんと一緒でした。現在は日本男子のアシスタントコートとしてベンチに座っています。奥様が日本人ですので日本語もペラペラです。日本で子供に教育を受けさせたい、と言っていました)


詳細は、私のこのブログをお読みください。
http://j-softvolley.blogspot.jp/2013/11/thunov212013.html

日本は、これで残り3試合オーストラリア、カナダ、フランスに全勝しないと自力でオリンピック出場権の獲得の可能性はなくなります。



イランは、明日の中国との試合で勝利すれば、アジアのチームには全て勝利しましたので、アジア代表の権利を得ます。日本にとっても、その方が都合が良く、日本は全体で4番に入れば出場権を獲得できる可能性が残ります。
(ラウル・ロザノさん)

イランの新監督はラウル・ロザノさん、60歳。アルゼンチン人です。イタリア、ギリシャ、ポーランドのクラブチームで指導した後、1994-2000年にはスペイン・ナショナルチーム、2005-2008年にはポーランド、そして2008-2011にはドイツのそれぞれのナショナルチームを指揮してきました。世界大会での最高成績は、2006年日本開催の世界選手権大会にてポーランドに銀メダルをもたらしたことです。

世界大会でメダルを獲得した監督は、世界的なベストコーチの一人として認められます。彼もそのうちの一人です。

2012-2014年にポーランドのクラブチームで指導して、2015年11月にイランの前監督のコバチの後を受けて監督に就任したばかりです。

アジア地域の国のバレーボール・ナショナルチームで活動されている外国人監督さんと一堂に集ってお話などしてみたいですね。その時の話をまとめれば、アジアの国々で外国人指導者が活躍するための知恵がまとめられると思います。

2016年6月1日水曜日

May 31.2016    日本に帰国して

26日深夜のアシアナ航空便にて仁川経由、2時間ほどトランジットで27日の昼前に成田空港に着きました。

まずは、前回の一時帰国時に見つけた空港内の理髪店に行き、散髪して頂きました。頭が軽くなり、これですっきり。その後、昼食は同じ施設の中にあるパスタのお店で和風パスタを頂きました。日本の食べ物は、競争の中で洗練されていて美味しいですね。

カミさんの実家に行き、風呂に入り、好物の鰻丼を頂きました。

夜、布団に入って、この2年間のことを思い出していました。結論から言うと、多くの経験をさせて頂き、有意義な2年間でした。健康、家族、友人の有難さを改めて認識した2年間でもありました。

28日、バレーボール男子世界最終予選兼アジア予選の会場である東京都体育館に行きました。

試合を観戦しました。今回は、世界の強豪チームのフランス(2015年ワールドリーグ優勝)、ポーランド(2014年世界選手権優勝)の試合を観戦できるので楽しみです。日本男子は、厳しい試合の連続です。確実に勝てるのはベネズエラだけです。

この日の夜には、私が会長を務めるJICA青年海外協力隊バレーボール隊員OGOB会の総会に出席。その後の懇親会では遠くは長崎、大分から駆け付けた会員の方たちと談話ができました。同じ協力隊隊員として厳しい環境で活動してきた共通経験を持つ者同士、直ぐに思い出話に花が咲きました。

29日、日本は中国に不覚を取り0-3で敗退しました。

今回の予選で、オリンピック出場できるのは、アジアの1位と全体の3位の計4ヵ国です。全体の1位、2位はフランスとポーランドでほぼ内定。3位が微妙です。アジア勢以外ではカナダが有力ですが、アジア勢が3位4位となる場合もあります。予想するとイラン、中国、日本、オーストラリアの順でその可能性を持っています。

いずれにしろ、中国にストレートで敗退した日本男子は崖っぷちです。フランスとポーランドには敗退しても、フルセットまで戦い、勝ち点の1点を得て欲しいですね。勝つ場合は3-1、3-0で勝ち点3を獲ることです。というのも、最終順位で勝敗で並んだ時は、勝ち点で評価されるからです。

30日、私をカンボジアに派遣してくれた契約会社のマルハン東京本社に伺いました。私の身分は契約社員ですので、退社に向けての今後の事務的処理のことを確認させていただきました。

May 25,2016    To My Cambodian Friends

This May, 2016, I will terminate my 2-year contract as a Head Coach of Cambodian men’s national volleyball team, signed between Maruhan Corporation of Japan and Cambodian Volleyball Federation. Our team made a significant breakthrough as it ranked 5th at SEA Games (South East Asian Games) last year, as compared with the past record of staying at the last place during Sea Games. 

This outstanding achievement is a result of the player’s effort and the hard training I imposed on them. With this achievement, I wish to convey my appreciation to Mr. Kim Tor, Director General of Cambodian Volleyball Federation who had improved our training environment, to my Assistant Coach, who had supported my mission and to the Club Coaches who have been training players continuously.

Cambodian players have great potentials. Therefore, I have high hope and expectation to the volleyball situation in Cambodia. In the near future, I believe that Cambodia’s volleyball will be developed significantly in Asia in the area of popularity and management of the federation in a soonest possible time. I observed that there is enough human capacity in this country.

Lastly, I wish a great success for Cambodia as host in Sea Games 2023.

皆様方から多大な支援、応援を頂き、誠にありがとうございました。この場をお借りして感謝申し上げます。今月の28日から連日、東京都体育館で開催されます男子WOQT(オリンピック世界最終予選会)には顔を出しています。世界のトップのフランスとポーランドも出場しますのでゲームマネジメントを学習します。そして学習したことをレポートにまとめ、カンボジアバレー連盟に送付することで私のカンボジアにおける活動は終了です。次の道はまだ決めていません。機会があれば、オリンピック初出場を目指している国で活動したいですね。