2016年2月29日月曜日

Feb.25,2016     タイのバレーボール事情視察を終えて

20日から25日までタイの男子バレーボールリーグ戦を観戦して、大きな成果を得ることができました。

まずは、タイ男子バレー全般の特徴を改めて確認することができました。昨年の東南アジア大会でのナショナルチームの試合運び、年末のFIVB主催の講習会(レベル3)における国内第2位のチームによるモデル、そして今回の国内リーグ戦での1位~3位までの各チームの技術や戦術を見て、ある特徴、弱点を確認できました。

もちろん、我がカンボジアチームは、タイの2倍もその弱点を持っています。いずれにしろ、相手のある闘いですから、何もわからぬ状態で戦いの準備をするよりも、事前に相手の強み、弱みを知って準備することは多少なりとも優位です。

逆に言いますと、私がタイの監督であれば、その弱点を克服することで、アジアでベスト4に入ることも可能です。アジアのトップクラスを形成しているのは、イラン、日本、オーストラリア、韓国、中国、台湾、カタール、そしてインドです。タイは、ベスト8前後に位置しています。

実は、タイの視察は22日で引き上げようとしていましたが、日本から全日本ユースチーム(男女)がバンコクに合宿に来ることが急遽わかり、3日間タイでの滞在を延長しました。

団長であり日本中体連バレーボール競技部部長である勝見先生始め、男女の監督そしてスタッフの方々と食事も共にしながら、日本のジュニア層の現実に関してお話を伺うことができました。毎年編成する中学選抜チームの中から将来の全日本シニア選手を毎年2名以上育成するのが目標、ということです。

女子には184cmの荒木さん、男子にも201cmの佐藤君がいます。日本では、世界で闘える長身選手は極端に少ないのが現状です。それらの希少な長身選手を世界のトップで闘えるだけの選手に育成しようと努力されている日本中体連バレーボール競技部の皆さん方には頭が下がります。

20日から25日までの私のタイ視察は、多くの成果を得て終了することができました。やはり、相手の懐に実際飛び込むことで真実が見えてきます。次に訪問するのは、東南アジア2番手のベトナムです。

2016年2月24日水曜日

Feb.22,2016     タイの地名を覚えるのは一苦労  

今回の男子バレーボールリーグ戦視察では、試合形式がホーム&アウェイ方式ですので、地方で開催される試合が多いです。

地名の中には、結構長い地名もあり、更には似たような地名が他にもあります。タクシーに乗って行き先の発音を間違えると、全く違う場所に連れて行かれる場合もあるかも知れませんね。口頭で地名をすらすら言えるようになるまで結構時間がかかりました。

長い地名を覚えるには、地名のもともとの意味を探るのも、記憶するための1つの手です。例えば、首都のバンコク(Bangkok)ですが、「Bang:バン」はタイ語で「村」という意味です。「kok:コク」は、「makok:マコック」というオリーブ系の果実です。 ですから、バンコクは、もとはマコックというオリーブが沢山とれた村だったんでしょうね。

私の住んでいるカンボジアの首都プノンペンです。「プノン」は「丘」、「ペン」は「ペン夫人」ですので、「ペン夫人の丘」という意味です。丘だけあって、地形に高低があり、雨期の時は、低い土地は雨が溜まり、車の通行もできなくなります。

今回、訪れたラチャブリ―という地名ですが、「ブリー」が語尾につく地名も結構多いですね。シンブリ、チョンブリ、ロッブリ、サラブリ、スパンブリ、ミンブリ、カンチャナブリ、トンブリ、ノンタブリ、ラチャブリ、チャンタブリ、 プラチンブリ・・・。「ブリ」はタイ語で「都」「都市」という意味です。大きな町というよりは、日本語で「住めば都(みやこ)」という意味に近い土地愛、自分の住んでいるところが一番良い、という意味です。
 
初めて訪れる土地の地名の由来を知っておくのは、地元の人と打ち解ける会話のスタートになります。ちなみに、私の出身地の山形県酒田市は、「お酒」と「田んぼ」でち名ができています。酒造には、「良い水」と「良いお米」が必要です。良い水は、市内を流れる最上川から、良いお米は庄内平野の田んぼから得ることができます。ここから話題はどんどん広がって行きます。

2016年2月22日月曜日

Feb.21,2016     Thailand Men's Volleyball League in Ratchaburi

タイランドの男子リーグ観戦2日目です。

タイランドの1部リーグ戦は男子の場合、8チームで形成され、2回戦総当たりホーム・アンド・アウェイ方式で行われます。期間は2015年10月10日から3月6日までです。

私が訪れている今の時期は、あと2週残して、上位のチーム同士が直接対決して、順位がほぼ決まる大事な試合ばかりです。優勝は、3年連続の優勝を目指すNakohon Rachasima(ナコン・ラチャシマ)、Chonburi E-Tech Air Force(チョンブリ?コンブリ?・E-テック・空軍)、そしてWing 46 Phitsanulok(ウィング46 ピサノルウク)の3チームに絞られてきました。

昨日は、昨年まで2連覇しているNakohon Rachasima(ナコン・ラチャシマ)が、アウェイで地元のWing 46 Phitsanulok(ウィング46 ピサノルウク)と対戦しました。席数が400しかない小さな体育館で、立見席も出るほどの観客の前で熱戦が繰り広げられました。

結果は、各セットとも緊迫しましたが、地元のピサノルウクが3-0で勝利して、先週までの成績の3位から、勝敗数は同じですが勝ち点で優位に立ち、一躍1位に躍り出ました。

今日の観戦は、対戦前の成績が2位のChonburi E-Tech Air Force(チョンブリ?コンブリ?・E-テック・空軍)がアウエィで現在7位のRatchaburiと対戦するカードを見に行きました。

実は、本日の開催地のラチャブリというところまで行くのが難儀でした。ラチャブリは、首都バンコク市から150km離れているのですが、昨日のように飛行機は飛んでいません。交通手段としては汽車、バスもありますが数時間に1本という不便さですので、車が一番良いというのがタイランド・バレーボール協会からのアドバイスでした。とは言っても、外国でレンタカーを借りて運転するのは危険ですので、結局、観光タクシーを選択しました。金額は、飛行機代よりも高いですね。いや、国内飛行機代の方が安いのかもしれません。

そんなこんなで、約2時間かけて会場に着きました。会場を探すときには、スマートフォンの地図機能のおかげで直ぐに見つかりました。試合前に空軍チームの監督と会って調子はどうかと聞きました。彼はナショナルチームの監督も兼任しており、私とは既に2回会っています。あまり、調子は良くないそうです。
(試合の前に地元のクラブチームの女性会長に挨拶。試合の前にも監督、コーチに盛んにアドバイスしていました)
 

 
(観客席に空席が多く、寂しいですね。床は木の床の上に薄いカラーのラバーを敷き詰めています)

ゲームは、第1セットと第3セットを、地元の現在リーグ7位のRatchaburiが取りました。結果としては、3-2で毎年上位にいるChonburi E-Tech Air Force(以下、空軍チーム)が勝利しました。それにしても、4,000席ある立派な体育館には、観客は1割程度しか入っていませんでした。男子は、過去に世界選手権には出場していますが、アジアではベスト6の壁を破ることができません。対して、女子のナショナルチームは、近年、アジアで中国や日本を破って優勝もしているし、現在でもベスト4に常に進出していますので、人気は高く、毎週TV放映されています。悲願は、オリンピックなのでしょうね。
(男子試合会場の試合の見れない守衛室にはTVがあり、そこでは女子の試合の模様が放映されていました。金髪でポニーテールの外国人プレーヤーもいます)

(木の床の上に色分けした薄いラバーを敷き詰めてコートを設営しています。コート脇のスポンサー用のフェンスも良くできています。音楽も効果的に使い、スポーツを見る楽しさを華やかに演出しています。そして、昨年の世界大会から必須になった「チャレンジシステム」(主審の判定に対してビデオ画像を要求できる)をタイバレーボール協会は、さっそく取り入れていることに感心しました。さすがFIVBによる協会運営評価の最高5レベルの6か国の(アジアでは他に日本、中国)の1つです)
 
私は、この試合を観戦して、タイランド男子ナショナルチームの特徴(弱点)の1つを完全に掴みました。もし、タイランド・ナショナルチームの監督に交替がなく、今の監督が続行するのであれば、チームの特徴もさほど変わらないであろう、と思っています。

空軍チームには、タイのナショナルチームの中核をなすセッター、ミドルブロッカー、オポジット(東南アジアナンバーワンスパイカー)がいます。チーム内の他の選手にも素質のある選手が多数います。

昨年6月シンガポールで開催された時に初めて見たタイランドのチーム、10月FIVBコーチ講習会(レベル3)にモデルチームで来てくれた時に見た時の印象、そして今回の国内大会での観察で、タイランドナショナルチームの弱点を確認できたことは大きな収穫でした。

来年の東南アジア大会は、マレーシアで開催されます。最初は、4チームか5チームが2グループに分かれてグループ戦を行います。カンボジアとしては、タイランドのいるグループに入りたいものです。それも第1ゲームで対戦することで、弱いカンボジアでもタイランドの弱点に攻め入り、勝利するチャンスがあります。リーグ後半戦で、タイランドと当たれば、カンボジアには勝つチャンスは、ほとんどありません。良くて、グループ2位でしょう。

弱点をここでは具体的に挙げませんが、大きな収穫でした。やはり、現場にくることで表面的に目に見えるところだけでなく、目に見えないところまで発見することができます。

2016年2月20日土曜日

Feb.20,2019    タイランド男子バレーボールリーグ戦観戦 初日

早朝にプノンペンにある自宅であるアパートメントを出て空港へ。09:10分の便でタイで第2の国際空港であるドン・ムアンに1時間で着きました。

ここは、一昨年もFIVB主催のコーチ研修会で立ち寄った空港です。タイ第1位の国際空港のスワンナプーム(新バンコック国際空港)というところは、成田空港の3倍の広さがあり、慣れないと乗り換えるのに一苦労します。その点、今回のドン・ムアン空港は、いつも空いていて、殆んど待たなくとも審査をやっていただけるので、私はこの空港が好きですね。

ところが、今回の私が観戦したい会場は、そこから国内路線に乗り換えたピサノロクという地方都市で行われるので、国内線の受付の方に行きました。

そうしたら、驚きました。国内線の方が新しく、そして受付カウンターが沢山あり、広いのです。成田の南ウイングほどの広さがありました。中のゲイト(出発する飛行機に乗り込む入口)も50ほどありました。プーケット島行きという表示もありました。いつかは行ってみたい南国のリゾート地です。

そうやって乗り継いで、ピサノロク空港に着きました。まずは、予約しておいた空港の近くのホテルにキャリーバッグを預けて身軽になり、タクシーで会場まで行きました。バンコックと比べて路上を流しているタクシーは少ないので、ホテルから呼んでもらいました。それにしても、こちらのタクシー料金は、驚くほど安いですね。

会場に着くと、試合は既に始まっているようで歓声が体育館の外まで聞こえてきます。ここの体育館は席が600ほどしかない小さな体育館です。
(日本でも、クラブチームのレプリカシャツの販売を行っています。カンボジアでは、まだまだこのような営業努力、ファンを増やす努力が不足しています)

タクシーが、地元ホームチームのTシャツを販売している小さな即席売店所に止まると、売店にいた地元の役員らしき人物が私の顔を見て、こっちに来いと手招きします。顔の表情は笑顔ですから、怪しい人ではないようです。

連れて行かれたのは、地元クラブチームの会長席でした。そこには会長と前監督が座っていました。試合は、リーグ戦現在2位の地元のピサノロクと、ここ2年間優勝しているナコンラチャシマというチームの1セット目終盤でした。接戦の様子です。

丁度、地元クラブチームが1セット目を2点差で取ったそのすぐ後に、私を紹介されました。何と紹介されたのか判りませんが、相手の会長は1セットを取ったばかりですので、ニコニコしています。

その後のセットも地元チームが接戦をものにして3-0で勝利しました。
(手前に立っている選手が昨年まで国内リーグ2連勝中のチームの2m20cmの選手です)

両チームには、タイランド男子ナショナルチームの選手が合計で6人ほどいたと思います。噂に聞いていた身長2m20(20歳?)の選手もいました。ワン・ブロッカーでは、なかなか彼のクイックは止まりません。もっとも、他のプレーは、まだまだ未完成というところでした。ナショナルチームの主将もいました。全体的に、カンボジアと比べるとディグ(スパイクレシーブ)と繋ぎのセット(トス)が格段に良いですね。

バレーボールのゲーム運びに馴れているということです。

今回勝利して、勝ち点で首位に並んだ地元のチームにはカナダ人選手もいました。さほど大柄ではないのですが、パワーのあるスパイクを高い打点でレフトから、バックから打ちこんでいました。

明日は、第3位と5位のチームの試合を観戦に行きます。早朝に、バンコックのドンムアン空港に戻って、そこから地方都市のラチャブリというところに移動します。移動の手段は、まだ決めてはいません。料金の安いタクシーにするか、電車にするか、バスにするか・・・空港の旅行カウンターで相談してみます。

2016年2月19日金曜日

Feb.19,2016     明日からタイの国内リーグ観戦に行ってきます

タイ国内での男子バレーボールリーグ戦は、6チームの2回戦総当たり制で開催されています。

1位~3位までが実力伯仲の様子です。

明日は、カンボジアのプノンペンからバンコックに飛びます。1時間でタイで2番目に大きい国際空港のドンムアンに着きます。そこから地方空港に飛びます。45分で着くところです。タイの地方に行くのは初めてですので、さて何が待ち受けているか?不安もありますが、それ以上に人の出会いを期待しています。

昨日から、飛行機の予約、ホテルの予約をパソコン上で行って、やっと予約を終了しました。プノンペン市内の旅行代理店にも行きましたが、パソコン上で予約を取るほうが、利便性が高いということが判りました。

当初は、リーグ戦の観戦だけと思っていましたが、来週初めに日本から全日本女子ユースチームがバンコクで合宿のために来ることがわかり、急遽、タイ滞在を延長して25日までいることにしました。

日本では、多忙な全日本関係のスタッフも、温暖なタイに来ることで、気持ちもリラックスして、色々なお話を聞かせて貰えるかもしれません。楽しみにしています。

2016年2月14日日曜日

Feb.12,2015 大統領予備選 候補者のディベイトでカンボジアが話題に

アメリカでは、現在、大統領予備選の真っ最中です。きょうは、CNN特番で民主党候補者のディベイト(Debate:討論会)を1時間じっくりと見聞きしました。

民主党の候補者は2人で、ヒラリークリントン女史(Hillary Clinton)とバーニーサンダース氏(Bernie Sanders)。ヒラリークリントン女史は、前国務長官(他国では外務大臣に相当し、閣僚のとりまとめ役を兼務)で、バーニー・サンダース氏は、バーモント州選出の上院議員。サンダース氏は、大統領候補選に彗星のごとく現れた自称民主社会主義者です。大学生など若者を中心に根強い人気があります。

ディベイトの内容は、2人のアナウンサからの事前に用意された質問と一般の方達からフェイスブック、LINEなどSNS(Social Networking Service:ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じて投稿して頂いた質問に対して候補者が対応しながら進んでいきます。

その中で、外交問題に移って、クリントン女史が元国務長官で先輩格のキンシンジャー氏のことを褒め称えたことに対してサンダース氏の口から出た言葉に私の注意は釘付けになりました。

「彼は、私の友人ではないことを誇りに思っている。なぜなら、彼は破壊主義者だからだ。実際、彼がカンボジアで行ったことは、ベトナム戦争時に、あの国に爆弾を落とし、虐殺を招いた」。

キッシンジャー氏とは、今年5月、91歳の誕生日を迎えたヘンリー・キッシンジャー氏(元米国務長官)のことです。彼の評価を巡っては、米国の論壇は真っ二つに割れています。

彼の評価として、米ソ間の核軍縮、米中国交樹立、そしてベトナム戦争終結と1960年代後半から77年初頭にかけて歴史の歯車を動かした「偉大な政治家」だとの高い評価があります。その功績にて、ノーベル平和賞を受賞しています。その一方で、目的を達成するためには手段を選ばぬ「冷徹な実存主義者」といった厳しい見方も根強いのは事実です。

カンボジアに住んでいる外国人の私にとって、この国の政治には関心を持っても、口出しはしない、意見を言わない、というのは鉄則と心得ています。この国の人から、意見を求められた場合、次のように言うことにしています。「私は、まだよくこの国を知らないから意見を言えません。ごめんなさい」。

バレーボール連盟の運営に関しても、私の責任範囲内でのみ私の意見を提案という形で述べています。そしてそのプランができて、実行するときは、この国にはこの国のやり方がありますので、私は、それを尊重します。日本のバレー界が行っていることを、そのままこの国の組織運営に当てはめても上手く行くとは思っていません。

理論上、正しくとも、実効力が発揮されるとは思っていません。

日本のバレーボール界も、現在の形になるまで紆余曲折を経てきました。組織運営は、その時々の社会状況、文化によっても影響を受けます。従って、社会状況も文化も違うこの国に今の日本の組織を当てはめても上手く行くはずはありません。

私の役目は、バレーボール連盟の組織運営では、躓きそうなリスクの注意喚起を行うことであり、躓いたときの対処を一緒になって考えることではないかなと考えています。対処を考える、ということでは私は日本を含めて他の国の躓きをある程度豊富に知っていますので、お役に立つことができると思っています。


 

2016年2月13日土曜日

Feb.09,2016 カンボジアバレーボール連盟:2月~6月までのスケジュール

カンボジア国内最大の選手権大会であるLEO Cupの大会スケジュールが発表されました。
(このスケジュール表は、連盟から送られてきたものではありません。選手からフェイスブックの機能を通じて送られてきたものです。そして、英文ではなく、現地語のクメール語です。スポーツ省からの連絡文書が来るときは、職員が配達してくれます。これも現地語です。私は、それを身近にいる英語のできるカンボジア人に訳してもらいます。つまり、必要な文書は、自分で入手しなさい、自分で翻訳できる人を探しなさい、ということです。わたしは、そういう扱いには慣れました。配慮のできる選手達には感謝しています)
 

(先週末に記者発表も行われました。プノンペン市内からは8チームほどが予選会に出場しますが、力のあるのは3チームだけで、他のチームとは随分と力の開きがあります)
 

この大会は、5年前から始まった大会と関係者から聞いています。タイランドに本社があるビール会社のLeo Beer(レオビア)が冠スポンサーです。私にとっては、今年で3回目の大会観戦になります。

大会は、まず国内5カ所の地域で予選会を行い、各地域から2チームが選抜されます。スタートは、今月の23日から26日まで首都のプノンペン市(人口250万人)から行われます。その後、5月まで主だった地方都市(シアヌークビル、バッタンバン、コンポンチャム、シェムリアップ)で予選会が開催され、6月に決勝リーグ戦がプノンペン市にて行われます。プノンペン市での試合のみTV放映されます。またユーチューブにも流れますので、世界のどこからでもゲームを見ることができます。

私は、これらの予選会場に出向き、ゲームを観戦したり、監督に状況を尋ねたりしながら、新ナショナルチームのメンバーを選考します。昨年、東南アジア大会に出場したメンバーは、シンガポールでの豪華なホテルでの宿泊、日替わりの食事、綺麗な体育館、全試合TV放映というカンボジアでは味わえないことを沢山経験してきたので、ナショナルチームのメンバーに選ばれることは、良い動機づけになっていると思います。ナショナルチームの一員に選ばれるように積極的な良いプレーを沢山見せて欲しいと思っています。

2016年2月12日金曜日

Feb.08,2016     ANA to Launch Services to Phnom Penh, Cambodia.

Big News!
 


報告が遅れましが、念願の成田―プノンペンの直行便が、毎日1便、就航することが決まり、その事が1月20日に報道されました。航空会社は日本のANA、です。全日空は米ボーイングの中型機「787-8型機」を使い、所要時間は、6時間20分です。ANAは、これによりアセアン(ASEAN:東南アジア諸国)10カ国中ブルネイとラオスを除く8カ国にネットワークを広げることになりました。
 
それまでは、プノンペンから日本に行くには、一度はどこかの空港で乗り換えしなければなりませんでした。乗り換えるための待ち時間や持ち物検査も入れると、乗り換えのための時間を入れると、最短のルートでも9時間かかっていました。
 
運営するのはANAですので、日本語は通じるし、サービスや食事も他の航空会社と比べても良いですね。気になるのは、まだ発表されていない運賃ですね。
 
これまで直行便の就航には2,3の航空会社が計画を発表していました。しかし実現しませんでした。国会での承認も、昨年の通常国会で安保法制(平和安全法制整備法)をめぐる与野党攻防の煽りを受けて継続審議となったため、今年にずれ込みました。
 
あとは、2国間協定の批准手続きを政府与党連合が速やかに進めて頂き、航空券の発売を予定の4月には行って欲しいですね。
  
東京出発が10:50でプノンペンに着くのが15:10です。時差が2時間あります。

・Tokyo(Narita)ー Phnom Penh Dep.Time 10:50 → Arr.Time 15:10...
・Phnom Penh - Tokyo(Narita)Dep.Time 22:50→ Arr.Time 06:45
* Service Stats: September 1st 2016
           
TOKYO, January 20, 2016 - In its summer schedule for 2016, ANA will further expand its international network from Narita to strengthen the airport's role as an international hub. ANA will launch flights linking Narita and Phnom Penh, the capitol of Cambodia, on September 1. With this new service, Cambodia becomes the eighth country served by ANA in the Association of Southeast Asian Nations (ASEAN), which is enjoying explosive economic growth. The flights will also become the only direct air service between Japan and Cambodia.
Our new services to Phnom Penh will meet increasing business travel demand. Companies around the world are eying the rapidly emerging Cambodian market, drawn to Phnom Penh as a manufacturing center and the country as a high-potential market for their products and services. This year also marks the 60th anniversary of the conclusion of a friendship treaty between Japan and Cambodia. By launching the first direct flights from Japan, ANA aims to contribute to the further development of friendly relations and bring the world closer to the dynamic Cambodia market.
 

2016年2月8日月曜日

Feb.07,2016    ロケット発射には、驚きました

先月の水爆実験に引き続き、今朝に北朝鮮はロケットを発射しました。

北朝鮮は、そのことを衛星の打ち上げ実験と発表していますが、日本をはじめ韓国、そしてアメリカは大陸弾道弾ミサイルの実験と見ています。

国連の安全保障常任理事会は、直ぐに開催され、北朝鮮に更なる経済制裁を加えることを検討しました。しかし、理事会メンバーの中国は、あまり乗り気ではありません。

ロケットは、沖縄の上空を飛んで行きました。日本は、今後も打ち上げ実験があるとみて、防衛ロケット弾の配置を引き続き行うことを発表しました。

韓国は、自国の防衛のためにアメリカから更に地対空ミサイルの配備を行う予定です。中国はそれに対して牽制的な発言をしています。

北東アジアの安全保障問題が、緊張感をもって浮かび上がってきました。

Feb.06,2016     今日から中国の正月

カンボジアには、正月休日が3回あります。

まずは、世界的なお正月である1月1日(New Year's Day)。次に、中国正月である今月6日~9日(Chainese New Year)、そしてカンボジア正月が4月12日~16日(Khmer New Year)となっています。

こんなに休んで経済活動は大丈夫なのか、心配になってきます。スポーツにおける練習は、一般的に行われません。

中国の正月がこの国でも国民の祝日として採用されている理由があります。

華僑という言葉を聞いたことがあると思います。華僑は華人とも言われます。いわゆる中国人の商人グループのことです。ここカンボジアにもアンコール時代の13世紀頃から華僑商人が住み着き、交易活動に従事していました。19世紀には約10万人がカンボジアに居住するようになりました。現在でも約4万人が商業活動に従事しています。

そのような訳で、カンボジア国内、特に都市部には多くの華僑、華人が居住しているので、中国の正月がカンボジアの祝日として定着してるのです。

私の住んでいるアパートのオーナーも中国系ですので、1階のフロアに祭壇を設けて沢山のお供え物を並べています。

2016年2月6日土曜日

Feb.04.2016    フィッシング・メールが出回っている

フィッシングといっても、魚釣りのことではなく、インターネットのユーザから経済的価値がある情報(例:ユーザ名、パスワード、クレジットカード情報)を奪うために行われる詐欺行為です。

フィッシングの英語名はphishingです。魚釣りはfishingで、発音は同じです。間違って、Let's go phishingなんて、メールを送ったら「おいおい、なんだこいつは、詐欺をしに一緒に行こうって誘ってきたよ」ということで友情を疑われますね。

そんな詐欺メールが、りそな銀行の名前で私のところにも送られてきました。

読んでみて、これは「?」「怪しい」とすぐに思いました。

というのも、挨拶の文面が「こんにちは!」で始まっているからです。これは、友人や知人同士の挨拶であり、お客様への書き出しの挨拶ではありません。

昨年も同様な手口で送られてきましたが、送られてきたメールの最後がcom.で終わるはずはありません。今回は、文面も含め改善(こちらサイドから見れば改悪)してきたようですが、表現が日常表現に近くのです。つまり、フォーマルではないのです。

それでも、このような手口にひっかかってしまう人もいるのでしょうね。世の中が便利になればなるほど、それを逆手にとって悪知恵を働かせる人も出てきます。

私が、現在危惧しているのは、このような詐欺も遺憾ですが、単にPCの破壊を狙った行為にも不安感を持っています。更には、科学知識を応用して無味無臭そして無色の液体やガス兵器を一般市民社会で無差別に散布されることです。

そのような破壊行為に及んでも、最終的に我々の社会は改善されません。

車いすの天文学者であるホーキンス博士が最近メディアを通じて予言しています。「我々人類は、地球上にて、あと100年以内に滅亡するか、他の衛星で100年以上生きながらえるか、どちらかであろう」。

北朝鮮がロケット衛星の打ち上げテストを今月中に行うということが発表されました。
成功すれば、アメリカのニューヨークにも届くということが証明されます。

私が小学校4年生の時に「キューバ危機(1962年)」というのが冷戦のさなかに起こりました。アメリカ合衆国とソ連(今のロシア)がお互いに核爆弾を飛ばそうとしました。当時は、ソ連から直接アメリカの首都に到達するようなロケットは両国とも開発されていませんでした。そこで、ソ連はニューヨークに近い同盟国のキューバから、アメリカは同じく同盟国のトルコから核爆弾を飛ばそうとしました。

最後の最後のギリギリのところで、お互いの国が譲歩してロケットは発射されずに済みました。当時の洟垂れ小僧で無邪気な私は、そのような、世界が滅びてしまうような事件が行われていたとは当時まったく知りませんでした。

元に戻って、最近の世界情勢も色々と物騒になってきました。科学は使い方次第で人類に貢献できるものであり、また人類を滅ぼしてしまうかもしれない諸刃の剣なのです。人類の良識に期待するのみです。

2016年2月3日水曜日

03,Feb.2015    オリンピック開催とアメリカ大統領選との共通点は?

カンボジアでは、アメリカのCNN放送を毎日見ていますが、ここのところ大統領選に関する番組が連日、朝から夜までニュースや特番が放映されていますので、きょうはアメリカ大統領選をトピックスとして取り上げてみました。

まず、クイズです。

オリンピック開催とアメリカ大統領選に共通する、ある数字とは何でしょうか?

答は4です。オリンピック開催もアメリカ大統領選も4年ごとに開催されます。今年のオリンピックは、8月にブラジルのリオデジャネイロ市で、大統領選投票は11月に行われます。

アメリカ大統領選挙の開幕戦であり、今後の票の行方を大きく左右するアイオワ州での党員集会が昨日、州内各地で開催されました。
 
今年は、2期8年大統領を務めた現大統領のオバマ氏が退任する年ですので、オバマ氏の属する与党の民主党も野党の共和党と並んで予備選挙を行います。

与党の民主党は、本命候補のヒラリー・クリントン前国務長官が、女性初の大統領を目指して当初は独走していました。しかし、「民主社会主義者」を名乗り、格差の是正を掲げるバーニー・サンダース上院議員が猛追しています。彼は、学生に人気があります。

8年ぶりの政権奪還を目指す野党の共和党は、テッド・クルーズ上院議員が、不動産王のドナルド・トランプ氏とマルコ・ルビオ上院議員を破って勝利しました。トランプ氏の発言は過激ですが、賛同する人も多いのは事実です。
 
予備選スタートのアイオワ州での勝利者が、最終の勝利者(大統領就任)になるという訳でもありません。1980年、ロナルド・レーガンはアイオワ州での予備選で敗退しました。しかし、予備選最終では、共和党に指名され、本選では、大統領選に勝利しました。
 
次の予備選は今月9日ニューハンプシャー州にて開催されます。この州出身のサンダース氏は、圧倒的にクリントン氏よりも支持者が多いと言われています。
 
アメリカ大統領選は、一種のショーのような雰囲気もありますが、ほぼ1年に渡って各候補者の考えを知ることができます。また、日本の首相を決めるときには日本国民は直接投票できませんが、アメリカでは代議員を通じて間接的ですが、票を投じます。
 
来年からアメリカそして世界に大きな影響力を持つ人物の考えを知る上でも、またアメリカと日本の選挙制度の違いを学ぶうえでも良い機会です。
 
 

2016年2月2日火曜日

02,Feb.2016   Rice is the main crop of Cambodia ~ カンボジアの米(こめ)生産事情 ~

カンボジアという国は食料不足というイメージがまだあります。そして、日本各地からカンボジアに日本米を送ってきます。

しかし、カンボジアは農業国であり、2015年度のカンボジアのコメの生産量は
920万トンに達しています。また、2015年の総輸出量は約50万トンに達しています。

お米を輸出している国に、日本のカンボジアに対しての認識不足から、日本からお米が寄付されているのが現状です。

貧困、食糧不足のイメージの強いカンボジアですが、既に国内消費量の
2倍以上のコメを生産しています。日本から善意で日本米を送ってくださる方が、
日本各地にいらっしゃいますが、できましたら、コメ以外のもの(学用品等)に
切り替えていただけると大変助かります。

使い古したバレーボールのボールも送って頂けると地方の子供たちに喜んでもらえます。スポーツ品は、この国では、とても高価なものです。公式ボールの値段は1個9,000円。庶民の月給の約半分です。

2016年2月1日月曜日

01,Feb.2016     ナショナルチーム選手の結婚式

1月から2月のカンボジアは乾期に入っており、気候も晩夏のようで過ごしやすく観光客が一年で一番多くなる季節です。

そして、結婚式のシーズンでもあります。

ナショナルチームのエーススパイカー(正式なポジション名はオポジット)であるチャントール(184cm)から先月結婚式の案内状が届いていました。

当初は、プノンペン市からバスで2時間かけて結婚式の行われるコンポンチャムという町に行く予定でした。しかし、結婚式当日とカンボジア補習校の運動会が重なり、役員としては補習校を優先することにして、結婚式の方は残念ながら欠席しました。

近いうちに、こちらのプノンペン市に夫婦で来た折にお祝いしようと彼のフェイスブックを通じて約束しました。

彼は、コンポンチャム州の公務員です。年齢は、現在27歳ですので、来年の東南アジア大会でも活躍してくれるはずです。

昨年のシンガポールでの東南アジア大会では、チームで一番得点を稼ぎました。左利きで器用です。ボールコントロールが上手でミスも少なく私が一番信頼している選手です。

私がこの国に来て、ナショナルチームのアシスタントコーチ、主将の結婚式に出席しました。また、チーム最年長30歳のベテラン選手に長男が誕生した時には、一緒に喜びあいました。今回のエースの結婚式には出席できませんでしたが、それぞれ人生の新しい門出に私も立ち会ったり、関係したりすることができて幸せです。





31,Jan.2016    補習校の運動会

カンボジアでは、昨年から待望の日本人学校ができました。

それまでは、カンボジア日本人会が支援して毎週土曜日に補習校を開校していました。現在でも学校は継続運営しています。補習校には、現在でも70名の幼稚園児から中学生までが通ってきます。日本に帰国しても日本の学校文化や習慣について行けるように週に1日ですが運営されています。


(校長先生のお話をきちんと聞く幼稚園児)

きょうは、その補習校の運動会が午前中だけ開催されました。私も学校運営委員の一人に任命されていますので、顔を出しました。
  
カンボジア国内で日本人の子供たちがこんなに沢山一堂に集まっているのを見たのは初めてでした。子供達を見ていて思いました。この子たちが日本に戻って、カンボジアでの経験をどのように生かしていくのか、期待を抱きました。

私が高校生の頃、日本では「帰国子女」という言葉が聞かれ始めました。主に英語文化圏から日本に戻ってきた子供達で英語はできるが、日本語はあまり上手ではなく、ちょっと違う存在でした。なかには、その違いが元でいじめにあった子供たちもいました。

現在では、帰国子女ゆえに外国語ができることや、外国人との間に生まれてきたことで身体的に有利であったり、外国に長く住んでいたことが、羨ましがられたりするようになり、昔とは様変わりしています。