2016年5月24日火曜日

May 24,2016   Rio 2016 women’s volleyball pools unveiled

第31回オリンピック競技大会(2016/リオデジャネイロ) 女子バレーボール競技の組み合わせが昨日の23日にFIVB国際バレーボール連盟から発表されました。

http://www.fivb.org/en/Volleyball/viewPressRelease.asp?No=61345&Language=en


1月時点での世界ランキングによって、2つのグループに分けられています。グループ戦の後、各グループのベスト4が準々決勝に進出します。日本女子はアルゼンチン、カメルーンには負けないと思います。開催国のブラジル、欧州1位のロシア、今回の最終予選で負けた韓国との戦いが大事です。

もし、グループ4位であれば、B組の1位と、3位であればB組の2位とトーナメント戦で戦います。B組の上位2チームは、恐らくアメリカと中国が出てくると思いますので、厳しい戦いです。

Aグループで2位以上になれば、4位以内は難しいことではありません。つまり、韓国、ロシアに2勝することです。

さて、ここで熟考しなければなりません。今のメンバーでリオに出場してメダルを狙うのか、もしくは、2020年の東京オリンピックを見据えて若手主体に切り替えて臨むのか、選手選考だけでなく、監督選考も含めて現実的な戦略の検討が必要です。

会期:2016年08月06日(土)~08月21日(日)
場所:ブラジル・リオデジャネイロ
<リオ五輪女子出場12チーム>

ブラジル (開催国) 中国 (W杯1位) セルビア (W杯2位) ロシア (欧州予選1位) アルゼンチン (南米予選1位) アメリカ (北中米予選1位) カメルーン (アフリカ予選1位) 日本 (アジア予選1位) イタリア (世界最終予選日本大会1位) オランダ (世界最終予選日本大会2位) 韓国 (世界最終予選日本大会3位) プエルトリコ (世界最終予選プエルトリコ大会1位)
<リオ五輪女子組分け>
  *()内はワールドランキング

【A組】
ブラジル (開催国/3)
ロシア (4)
日本 (5)
韓国 (8)
アルゼンチン(9)
カメルーン (21)

【B組】
アメリカ (1)
 中国 (2)
 セルビア (6)
 イタリア (7)
 オランダ (14)
 プエルトリコ (16)

※2016年1月の世界ランキングにより決定。
※各組上位4チームが準々決勝進出。


2016年5月23日月曜日

May 23,2016   The Road to Rio Olympic Games

 途中休息日1日を入れての7日間のオリンピック最終予選会が終了しました。

By FIVB
<順位/第7日>

6-1 17 18/07 イタリア ☆
5-2 16 17/07 オランダ ☆
5-2 14 18/10 日本 ☆
4-3 13 15/11 韓国 ☆
4-3 12 15/12 タイ
2-5 06 07/16 ドミニカ共和国
2-5 06 07/16 ペルー
0-7 00 03/21 カザフスタン

☆印が出場権獲得国です。日本はアジア第1位で出場、他の3カ国は最終予選上位3ヵ国枠での出場権獲得です。

大会を通じて「チャレンジシステム」の運用には、まだまだ課題が多いことがわかりました。それにしても、主審までもチャレンジする権利が生じたことには驚きました。審判団の判定、最終判定者である主審が自信を持って判定できないということを表明しているようなものです。

各チームの監督も、判定が明らかな場面でも、タイム代わりにチャレンジシステムを活用している場面が多々ありました。ゲームがしばしば途切れるのも面白みに欠けるような気がします。恐らくFIVBでは、今年の9月(or10月)の総会でそれらのことも含めてルールに関して検討され変更される点も多々出てくると思います。

さあ、今週末の土曜日からは、男子の部が始まります。

女子の部は、ある程度、今回の結果は予想できました。男子は、非常に厳しいところに位置しています。まずはアジアのライバル、中国、オーストラリアを撃破して、後半にイランを倒してアジアの代表で堂々とオリンピック出場権を獲得して欲しいと切に思っています。

私は27日に日本に帰り、連日会場に詰めます。世界のトップクラスのポーランド(2014:世界選手権優勝)、フランス(2015:ワールドリーグ優勝)も出場します。学習にもなります。



2016年5月22日日曜日

May 22,2016   Women's World Olympic Qualification Tournament ーDay 7

本日は、最終日です。

ただ今、こちらの時間では日曜日の15時です。外の気温は36度ですので部屋ではクーラーを入れています。

既に、オリンピックへの出場権獲得国は、昨日で4ヵ国が決定しました。イタリア、オランダ、韓国、日本の4ヵ国です。

午前中の試合で韓国とドミニカの試合がありまして3-0でドミニカが勝利し、2勝目を挙げました。ドミニカ共和国は中堅の190cmのエースが故障していたのが響き、6位で終わりました。韓国は、先発メンバーを休ませ、ベンチのメンバーを出しました。既に出場権を取っている余裕ですね。

昼の試合でタイランドとペルーが対戦しました。3-0でタイの勝利でした。タイは2日前のフルセットの試合を制して日本に勝利していれば、今夜の日本とオランダの試合での日本の結果によっては、タイが4位以内確定で、オリンピック初出場でした。

試合後は、オリンピックへの道が断たれたことに対してでしょうか、選手たちは所かまわず抱き合い、泣きじゃくっていました。中心選手のセッターのヌットサラ、ミドルブロッカーで主将のプレムジット、レフトスパイカーのオヌマの平均年齢は30歳を超えて32歳前後です。4年後の東京オリンピックまで彼女たちはチャレンジを続けるのでしょうか?

アジア女子バレーの地図は、中国を中心に日本、韓国、タイ、カザフスタン、台湾がトップグループを形成しています。次に続くのがベトナム、オーストラリアです。アジアは女性スポーツの普及がまだ進んでいません。特に中東、南アジア、中央アジア、東南アジアではスポーツは男性中心です。

私の住んでいるカンボジアでも、女性スポーツの普及は、これからです。

さて、今夜の日本とオランダの試合はどう展開するでしょうね。

オランダの監督はイタリア人ですね。そしてタイム時の言葉は、全て英語です。実は、オランダの人たちのほとんどは英語を話すことができます。なお、オランダという呼び名は、日本語表記です。正式には、オランダ語で Nederlandネーデルラント)。これは「低地の国」「低地地方」を意味します。

公式の英語表記では、the Netherlands 。定冠詞のTheが頭に付き、なおかつ複数形です。The U.S.Aと同じ表記です。俗称のHolland(ホラント)もよく使われるます。首都アムステルダムのある南と北に分かれているホラント州の名に由来しています。こちらは固有名詞なので定冠詞のTheは付きません。

「オランダ」の日本語当て字は和蘭和蘭陀阿蘭陀と表記されました。日本語の「オランダ」は、ホラントのポルトガル語訳です。Hはポルトガル語では発音されません。フランス語と同じです。 Holandaが、ポルトガル人宣教師によって戦国時代の日本にもたらされました。

また、英語でDutch(ダッチ)という言葉がありますが、これは形容詞で「オランダの」「オランダ人」を意味し、名詞では「オランダ語」という意味です。

いやはや、バレーボールを教材にして世界史や英語の文法まで学習できますね。まさに、スポーツの国際大会は総合学習の教材になります。


2016年5月21日土曜日

May 21,2016   Women's World Olympic Qualification Tournament ーDay 6

今夕のイタリア戦で2セット取れば、明日のオランダ戦で0-3で敗退し、今日、韓国にフルセットで勝利したタイランドが、明日も勝利して勝敗、勝ち点で並んでも、セット率(1セットの差)で日本がリオ・オリンピックの出場権をとれます。

そして、ライブ放送を見ていました。

日本は、2セットを取りましたが、試合はフルセットまで長引き、勝敗はイタリアが3-2で日本を下しました。

 3-2 (23-25, 27-25, 27-25, 21-25, 15-9)

今回、日本での最終予選会に出場しているチームの中で、今夏のオリンピックでメダルを獲得できるチームを探すのは難しいですね。メダルは、中国、USA、ブラジル、ロシアで争われると予想されます。

いずれにしろ、日本がオリンピックに出場できることが確定してホッとしています。海外で活動している我々にとって、母国が最低でもオリンピックに出場していることが励みになります。

2016年5月19日木曜日

May 18,2016   Women's World Olympic Qualification Tournament ーDay 4

日本とタイランドの試合は息詰まるスリリングな展開となりました。

結果は、フルセットになり、3-2で日本の逆転勝ちでした。

5セット目、タイが日本に6点差のリードをとって、ほぼ勝利を、そしてオリンピックへの出場を手中にしようとしていました。ところが、ここから日本の驚異的な粘りが始まりました。スタメンではない迫田が滞空力を生かしたスパイクで、相手ブロックの落ち際に強打を連発しました。この日、彼女は両チームを通じて最高の24点を取りました。

タイは、サブスティチューション(選手交替)時の遅延行為で、レッドカードを2枚出されました。つまり5セット目の終盤で2点を日本に献上してしまったのです。タイの監督は、今回から導入された選手交代をタブレットにタッチする方式に慣れていなかったことが原因です。監督は、タブレットが反応しなかった、と抗議しましたが、受け入られませんでした。

日本 - タイ 3 – 2 (20-25, 25-23, 23-25, 25-23, 15-13)

日本は、これでオリンピック出場の道が大きく開けました。反対にタイランドは、残り3試合を全勝して、日本が残り試合を全敗しなければ、道は開けてきません。

本日は、大会休養日。日本にとっては、明後日のドミニカ共和国戦に勝利すれば、残り2試合はヨーロッパのチームですので2敗してもオリンピックに辛くも行けます。

しかしながら、日本女子は試合内容が良くないですね。2012年ロンドンオリンピック後に確実に成長しているところは見受けられません。何らかの特徴、新しい戦術が見られないのは寂しいですね。

韓国は、この4年間かけてサーブに磨きをかけてきた成果が出ています。今日のカザフスタンとの試合では、控えのメンバー全員を出しても試合に勝つほどの余裕を示しました。 

2016年5月18日水曜日

May 17.2016  Women's World Olympic Qualification Tournament ーDay 3

今夜は、韓国と日本の伝統の一戦でした。

フジTV系列の視聴率(関東地区)は、13.5%は、初戦、第2戦を上回る視聴率でした。私は、FIVBが放映してくれるライブを英語の解説入りで見ていました。

結果は、ここのところ負けていなかった韓国に3-1で敗退しました。韓国のエースで世界的見ても恐らくエース格と言えるキム・ヨンギョン(Kim Yeon-Koung)をサーブで崩せば、日本の活路はあると思っていましたが、韓国はサーブが驚くべき効果をあげました。

3日目の個人技術統計を見ると、ベスト・サーバー4人のうち、何と3人が韓国です。1位が、キム・ヒジン( Kim Hee-Jin)、7エース。そしてキム・ヨンギョン( Kim Yeon-Koung)がスパイク部門だけでなく、このサービスでも6エース。同じチームのキム・スーチ( Kim Su-Ji)が4位で5エースです。

韓国は、ここまでの3試合で26点をサービスで得点しました。1セット平均2.4点です。まさにサービスは、チームの最初の攻撃です。日本も見習う必要があります。外国勢も研究してくれば、身長190cm超が多い欧米勢には新たな武器になりますね。

韓国 - 日本 3 - 1 (28-26, 25-17, 17-25, 25-19)


2016年5月17日火曜日

May 16,2016    オリンピックへの道 その条件

五輪の出場条件を、おさらいしておきましょう。

日本は男女とも世界最終予選(東京体育館)の結果で決まります。

ともに8カ国が参加、総当たりで対戦し、順位を決定します。アジア4チーム中最上位または全体の3位以内に入れば出場権を獲得します。

今回、ここのところが、前回のロンドンオリンピック最終予選と条件が微妙に違います。今回も世界最終予選は、アジア予選と兼ねているため、「アジアの最上位国=1枠、とその他の上位3カ国」
が合計で出場枠4枠を獲得となります。

例えば、解りやすく例えると、アジア以外の4カ国が 1-4位を独占、アジアの4カ国が5-8位、となった場合に、5位のチームは アジアの最上位として出場枠を獲得する一方、 4位のチームは敗退。
上位4チームの中にアジアの国がどこか一つでも入って いれば、単純に地域に関わらず8チーム中の上位4チーム が出場権獲得となりました。

つまりアジアの日本は4位以内に入れば、他国の状況に 関わらず出場権獲得が決定します。4年前のロンドン五輪予選時は、「上位3カ国 + その他アジア最上位国」という条件でした。 条件が4年前と変わりました。

具体的にチーム名を予想しますと、1位イタリア、2位韓国、3位日本、4位オランダ、5位タイランドとなったとすると、今回の条件下では、アジアの最上位国1枠として韓国が決定。その他の上位国3枠としてイタリア、日本、オランダが決まります。

4年前の条件に、上の順位を当てはめると、上位3カ国にはイタリア、韓国、日本が入り、その他アジア最上位国にはタイランドが入り、オランダは落ちます。

つまり、今回の最終予選兼アジア予選は、前回と比べてアジア勢不利ということが言えます。

なお、順位は勝敗で決め、並んだ場合は(1)勝ち点(2)セット率(3)得点率の順で決まります。

勝ち点は3-0または3-1の勝利=3点、3-2の勝利=2点、2-3の敗戦=1点、1-3または0-3の敗戦=0点と計算されます。

ブラジル、ロシア、アルゼンチン、米国、カメルーン、中国、セルビアはすでに開催国権利、ワールドカップ上位2カ国の推薦、そして大陸予選で出場権を獲得しています。

明日の、日本-韓国戦が日本にとっても、韓国にとっても出場権獲得の山場です。そして、それ以上にアジアの長年のライバルとしての日・韓戦としても大事な試合です。2012年のロンドンオリンピックでは、準決勝で対戦し日本が3-0で勝利、28年ぶりに日本女子に銅メダルをもたらしました。

2016年5月16日月曜日

May 15,2016   Women's World Olympic Qualification Tournament ーDay 2

2日目。日本の対戦相手は格下のカザフスタンでした。

結果は、日本 - カザフスタン 3 - 0 (25-14, 25-15, 25-11)  ということでした。開催国日本は、対戦相手との日にちを決められる権利を持っているので、昨日のペルー、本日のカザフスタンと確実に勝てる相手を選択した結果です。

カザフスタンは、私も指導してみたい国の1つです。理由は、美人プレーヤーが多い、というのではなく(それも少しあるかな?)選手の素質が良いからです。英語ではポテンシャルが高い選手が多い、と言います。

カザフスタンという国は中央アジアに位置しており、アジアバレーボール連盟に所属しています。1991年に旧ソ連が崩壊したことを受け、国も独立し、バレーボール連盟を設立し、1992年に国際バレーボール連盟に加盟しました。

2008年の北京オリンピックに初出場して、その時は第8位でした。旧ソビエト時代のバレーボールを踏襲しています。監督のシャプランは、68歳。彼は、1988年にアルジェリア男子バレー監督、1991年から3年間は、私も活動していたチュニジアのクラブチームでエトワール(希望)というチームの監督もやっていました。その後、母国のカザフスタンに戻り、2007年のアジアクラブ選手権でクラブチームで指揮を執り優勝しています。

きょうの他試合の結果で驚いたのは、韓国が欧州2位のオランダをストレートで撃破したことです。韓国の主砲で主将、大黒柱のキム・ヨンギョン(Kim yeon-Koung)が、スパイクにサーブに大活躍しました。彼女は、3セットで24点荒稼ぎしました。

彼女は、2010年代の女子バレーを代表するスパイカーと言えます。2012年ロンドンオリンピックでは、第4位ながらベストスコアラー賞とMVPを獲得しています。身長192cm、年齢はまだ28歳ですから、2020年の東京オリンピックまでプレーする可能性はあります。

韓国チーム全体としては、サービスが良かったですね。サービス得点が11点でした。このことは、相手オランダのレセプションが悪いとも言えます。特にレシーバーの胸元に浮かんでくるサービスに対して両腕で作る面の使い方ができていませんでした。

オランダ - 韓国 0 - 3 (27-29, 23-25, 21-25)

明日の15日は、休養日です。

そして、16日の明日、日本はその強敵の韓国と対戦します。どうも、オリンピックへの道は、この2チームにイタリアが加わった3強で推移しそうです。そうなるとタイランドにも、オリンピック初出場の道が開けてきます。

オランダのスタメンが韓国との試合中に負傷しましたが、休養明けに出れるかどうか。まだ勝ち星のないドミニカがどのように逆襲に出てくるか、まだまだ予断は許されません。

<順位/第2日>
2-0 6 6/0 日本
2-0 6 6/2 イタリア
1-1 3 4/3 韓国
1-1 3 4/4 タイ
1-1 3 3/3 ペルー
1-1 3 3/4 オランダ
0-2 0 1/6 ドミニカ共和国
0-2 0 1/6 カザフスタン

2016年5月15日日曜日

May 14,2016    Women's World Olympic Qualification Tournament ーDay 1

いよいよ、リオオリンピック女子バレーボール最終予選会が8チームでの完全リーグ戦(ロビン・ラウンド方式)にて14日から東京体育館で始まりました。

初日の結果は以下の通りです。

日本 - ペルー 3 - 0 (25-23, 25-10, 25-14)
韓国 - イタリア 1 - 3 (17-25, 20-25, 27-25, 18-25)
タイ - ドミニカ共和国 3 - 1 (26-24, 26-28, 25-16, 25-20)
カザフスタン - オランダ 1 - 3 (12-25, 25-21, 14-25, 8-25)
Picture by FIVB

日本は、開催国として2ゲームをせん託する権利を与えられています。真鍋監督は、安全策で初戦と第2戦を格下のペルーとカザフスタンを選びました。私の個人的な意見としては、同格のタイ、イタリア、ドミニカあたりと初戦で戦ってほしかったですね。
 
Picture by FIVB

それにしても、タイが日本と同じ実力を持つと言われているドミニカを破りました。明日はイタリア戦ですが、結構いい勝負をするのではないでしょうか。私が現在活動しているカンボジアはタイのお隣の国で飛行機で1時間でタイの首都のバンコックに着きます。タイとは同じアセアン諸国ですから、チームスポーツでアセアン諸国から初めてのオリンピック出場を叶えてほしいですね。

今回の実力国は、オランダ、日本、イタリア、ドミニカ、タイ、韓国、カザフスタン、ペルーの順位であろうと思います。オランダは欧州で優勝したロシアに次いで第2位でしたから、実力は日本以上と思います。日本、イタリア、ドミニカ、タイは横一線です。

試合は、ライブでFIVBのWEBから見ることができます。

実は、今、15日の朝9:00(日本と2時間差)ですが、タイがイタリーと対戦していて1セットを先取したところです。

<順位/第1日>
1-0 3 3/0 日本
1-0 3 3/1 オランダ
1-0 3 3/1 イタリア
1-0 3 3/1 タイ
0-1 0 1/3  ドミニカ共和国
0-1 0 1/3 韓国
0-1 0 1/3 カザフスタン
0-1 0 0/3 ペルー

※8チームによる総当り戦。 ※アジア最上位と、それを除く上位3チームが出場権獲得。

2016年5月12日木曜日

May 12,2016    演出家の蜷川幸雄さん死去、80歳…文化勲章受章者

蜷川幸雄(にながわ・ゆきお)さんが12日、死去されました。享年80歳でした。

私は、蜷川さんの著書の「千の目千のナイフ」を読んで、演出家の仕事とバレーボールの監督の仕事は、良く似ていると感じていました。「千の目千のナイフ」は、間違いなく指導者論として読むことができます。演技指導中に灰皿を投げつけたり、更には椅子を投げつけるような激しさは、少し前のスポーツの指導者の姿を見ているようでした。

蜷川さんの風貌は、なぜか私の幼少時代に、ご近所にいた小うるさいお爺さんによく似ていました。小うるさいのですが、人情味もあって時々甘いお菓子なども子供たちにあげるような優しいお爺さんでもありました。そんなことで、なんとなく蜷川さんに親しみを感じていました。

「近松心中物語」など日本の戯曲からギリシャ悲劇、シェークスピアなど古今東西にわたる延べ約300作品を手がけました。蜷川さんは、演劇を通じて人間を描き、そして世界平和を願っていることが作品を通じて理解できました。最近では、素人の60歳以上を役者として鍛え、彩の国さいたま芸術劇場芸術監督を務めたことが記憶に残っています。

寂しいですね・・・合掌。

May 11,2016     Dr.Taras Liskevych has announced his retirement.

オレゴン州立大学女子バレーボール部監督のリスケビッチ氏が引退を表明しました。

彼は1948年ドイツのミュンヘン生まれです。私より4歳年上ですが、指導者としては、まだまだ働ける年代です。

彼は、アメリカ女子代表チームの監督としても1985年から1996年にかけて指揮を執りました。この期間中に、国際試合で300勝以上の成績を上げてきました。1990年の世界選手権ではブロンズ・メダル、1992年のバルセロナ・オリンピックではブロンズ・メダル、そして1995年のワールドグランプリではゴールド・メダルを獲得しています。

ユー・チューブでも彼が主宰するバレーボール講習会の様子を紹介しています。彼の講習のスタイルは、講師からの一方的な指導論の紹介だけでなく、受講生にも発言の機会を多く与えて、モデルを使って紹介させていることです。私の講習会での実技のスタイルも同じようにしていますので、親しみを覚えています。

そのうち、どこかでお会いできるような気がしています。

2016年5月10日火曜日

May 09,2016    交換品

何事も説明の仕方が大事です。相手が理解しやすいように説明することで多くの問題は解決します。

私が日本で定年までの34年間勤務していたスポーツ品製造会社では三現主義というのが提唱されていました。三現というのは、「現品」「現場」「現実」ということです。

要は、具体的に示すということです。

昨日、購入したばかりのインク・カートリッジをプリンターに挿入したところ、インクの色が薄く、そのうちにまったく印字できなくなりました。

そこで、購入したお店に、そのカートリッジ、更にその前に使い切ったカートリッジ、そしてプリンターの3点を領収書も含めて持参しました。全て、同じ店、「Canon Shop」から購入したものです。お店はプノンペン市の中央にあり、女性店員は制服を着ています。市内ではCanon製品だけ扱っている中型のプリンター専門店です。

現物を持ち込んで、現状の不具合を説明し、技術職らしい人に色々試してもらって、そのカートリッジが不良品であるらしいということが判明しました。そして、その場で新しい交換品を手渡されました。

この国では、このような場合、まず「故障した原因」はお客のほうにあると決めつけてきます。そこで、私は、色々試してもらって、「原因は、あなた達にあるのではなく、この製品を作った工場にある可能性があるので、製造したシンガポールの工場に送り返して調査してもらった方が良い」と言いました。

コピー機もキャノン製、カートリッジもキャノン製、私は日本人、そして現物で説明することで相手の納得を得ることができました。責任も販売した彼らにはありません。

時間はかかるかもしれませんが、言葉だけでの説明だけでなく、できるだけ「現物」で示すことが色々な場面でお互いの理解を正確に得ることができます。

スポーツのコーチングも同様です。言葉だけで、画像だけで指導できるのであれば生身の指導者は必要ありません。多少、自身のお手本が下手であっても指導者が自分でポイントを示してあげることが大事です。そして上手にできている選手を素早く見つけて、その選手にお手本を示してもらいます。そして、その選手のお手本を褒めてあげます。それで皆が理解できます。褒められた選手は自信をつけます。

その後に、ビデオカメラでフォームをチェックしてあげます。自分のフォームを客観的に見ることはあまりないので、選手たちは喜んで私のアドヴァイスを聞いてくれます。

「ここの最初のジャブ・ステップは素早くていいね。あとは、ここのステップの方向を進行方向に向けるともっと横への移動が速くなって、良いブロックジャンプができるよ」というふうに、まず褒めて、次に改善点を指摘します。良くないところだけ指摘しても、選手たちは素直に聞いてくれません。

2016年5月5日木曜日

May 05,2016   カンボジアに国際交流基金センターが設立

国際交流基金(Japan Foundation)アジアセンターがカンボジアにも設立されました。

きょうの午前中に、そのオープニング・セレモニーがカンボジアの日本大使館公邸で催され、私も招待されました。

国際交流基金アジアセンターは、交流や共同作業を通じて、日本を含むアジアの人々に文化・芸術、スポーツ、学術の幅広い分野に助成して、共に生きる隣人としての共感・共生の意識を育むことを目指しています。

招待客は、ゲストに副首相、青年・教育・スポーツ省大臣をはじめ関係者が揃いました。

スポーツの分野では、柔道が圧倒的に多いですね。最近では、サッカーが日本サッカー協会、Jリーグと協力して指導者の派遣や青少年の交流大会などを支援しています。

バレーボールでも指導者が海外に派遣されています。10年前ですと現在日立チームの総監督をされている菅原さんがケニアに派遣されています。最近ではミャンマーに松永さん(日立茂原初代監督)やスリランカに南さんが短期で派遣されていました。

招待客の中に、日本サッカー協会から派遣されている小原さん(カンボジア・サッカー連盟強化委員長)の顔がありましたので、情報交換しました。バレーボールだけでなく、サッカーもナショナルチームになると、マネジメントが色々大変なようです。

話の中で、日本のラクロス協会の不祥事を聞かされました。昨日の日本のニュースで取り上げられたとのことです。さっそく、インターネットで調べてみました。以下の通りです。

『日本ラクロス協会」の専務理事が運営費約1000万円を横領したとして、先月、解任されていたことが分かった。

 日本ラクロス協会によると、協会の専務理事兼事務局長だった48歳の男性が、2014年頃から約2年間にわたり、運営費約1000万円を横領していた。ラクロス協会は現在、任意団体で、一般法人化するために経理を見直す過程で発覚したという。

 男性は先月2日付で全役職を解任され、謝罪して全額返済したため刑事告発は見送るとしている。』

原因は、明らかです。

ある一人の人間に権力が集中していたからです。専務理事、事務局長そして経理も握っていたということですから、ちょっとお金を一時借りて、競馬などで儲けて、直ぐにお金は返しておこう、と考えることはよく在りがちです。そして、儲けるどころか、損をして大きな穴をあけてしまう。それを埋めようとして、また無断で拝借する・・・泥沼ですね。

従って、特に経理は別の人に担当してもらうべきです。

私は県や市のレベルのスポーツ団体で活動していた時期に、団体のお金を、公私混同して使っている人を大勢見てきました。金額は僅かでも、一度やってしまうと感覚がマヒしてしまうらしいです。

カンボジアでは、日本のこのような不正の更に上をいく事実が国際機関で多く報告されています。先月は、韓国に駐在するカンボジア大使が大使という立場を場を利用して不正な蓄財をしていたということが新聞に載りました。

こんな話は、暗くなるからやめましょうね。

近いうちに国際交流基金アジアセンターの初代所長に面会させていただくことになりました。その面会で、私が提案する事業案は「カンボジアの女性スポーツの振興のために日本から女子バレーチームを招聘すること」です。

「カンボジアにおける女性スポーツ振興」は、別の機会にここのブログで書きたいと思っています。

2016年5月2日月曜日

May 1,2016     5月

5月に入りました。

この5月という月で、日本とカンボジアに共通なことがあります。それは、休日が多いということです。

私の部屋には、カレンダーが2種類あります。1つは、日本のカレンダー。もう1つは、カンボジアのカレンダー。

日本では、4月30日の昭和の日から休みを取るとすれば、飛び石の大型連休をはさんで5月8日まで、10日間の休暇を取ることができます。

カンボジアでは、13日から16日まで国王誕生日でお休みです。20日から土日、飛び石を挟んで24日もお休みです。5月の土日、祝日を合計すると14日間です。先月もカンボジア正月があり12日間お休みでした。

スポーツも、ほとんどの種目の練習は、お休みです。国際大会が近い場合は、さすがに祝日でも練習を行いますが、祝日に練習も休む習慣は、そう簡単には変えられないと思っています。

2016年5月1日日曜日

April 30,2016    Challenging job

この国での私の契約期間は、毎回1年間契約にしています。

スポーツに限らず、業務の成果は、一般的に3年目に出てきます。ですから、契約期間は、3年間に設定するのが普通です。

私の場合の1年契約というのは、1年である程度の結果を出していなければ契約終了という、自分から敢えて厳しい条件を出させていただきました。そして、1年での結果は、チームを今までの8位から5位に浮上させることができたことを評価され、2年目に入りました。今の私は、2か月後に、3年目の契約を締結するかどうかの評価線上にいます。

現在の私は、更に1年3か月、来年の8月にマレーシアで開催される東南アジア競技大会まで契約延長の意思表示を契約会社にしています。そして、5月中旬までには、延長になるか、もしくは、満期終了となるか明確になります。

延長となれば、来年の東南アジア大会で銀メダル以上をゴール(目標)に設定します。アジアで実力ベスト16ほどです。

終了となれば、次の指導する国を探します。その国は、アジアから初めてオリンピックを目指している国のナショナルチームを希望します。まだ、経験したことのない道をその国の人たちと一緒に歩むのが好きです。高い目標を掲げている国で指導することは、私にとって、遣り甲斐があります。

That's a challenging job.