2009年9月9日水曜日

ソフトバレーボールと写真家土門拳の関係


今年の全国ソフトバレーボールレディース&メンズ交流大会は、山形県酒田市にて開催される。実は、酒田は私の生まれ育ったところである。交流大会には、私が大会副委員長として日本ソフトバレーボール連盟から派遣される。地元開催地責任者の佐藤三幸さん始め、故郷の仲間たちと再会できる喜びと全国から来酒する仲間たちとの再開との二重の喜びを感じている次第である。
 ふるさと酒田の出身で私が畏敬の念を抱いている大先輩がいる。大先輩と言わせて頂くのは、その方が私と同じ高校の出身者だからである。その方とは、写真家の土門拳氏のことである。たまたまではあるが、三日前の9月6日の日本経済新聞日曜欄の連載「美の美」(見開き2P)に氏の紹介と業績が載っていたのを読んだ。
 タイトルは『鬼が愛した美ー土門拳㊤』(文責 富田律之)「鬼と呼ばれた写真家、土門拳が誕生して、今年で100年。強烈な個性で戦後のリアリズム写真を牽引した一人の男が生涯を通じて愛した寺や仏像の写真には、一切の妥協を排した揺るぎない美意識が刻まれている」「単なる記録でなく、文字通り真実を写し撮るため、被写体のどこに美が隠されているのか、それをどのように表現するのか追求した」
 指導者の端くれである私には大先輩からのエールが聞こえてきた。「渡邉君、おっと、旧姓の阿部君の方が良かったかな。君も僕の後輩ならば、選手に隠されている長所を見出し、プレーで表現させるように導いてあげることではないかな。芸術は美を追求するが、スポーツの指導者は選手の長所を見出し磨いてあげることではないかな」
 市内には土門拳記念館が建っている。最近建てられたもので、私もまだ訪れたことがない。今回の帰郷をきっかけに大先輩の作品とじっくりと向き合ってみるのも良いかも知れない。


(画像は中宮寺の弥勒菩薩像)

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