2011年11月29日火曜日

11/25(金) 私の社外上司

最近の企業のトップ役員の不祥事を受けて、国は企業に社外取締役制度を義務付ける法制化に向けて動き始めるようだ。社外取締役は、客観的な見識を持って、その企業のバランスをとるために提言してくれる有効なシステムと思う。
 私にも、社外取締役というか、アドバイザーがいる。本日は午後からその方と3カ月ぶりにお会いした。その方のお名前をMr.Aとさせていただく。
 今から25年ほど前になろうか、その人の電話が社内の回線電話で部署を回されて回されて、バレーボール関係らしいから担当の渡邉でいいだろうということで、私に電話が回ってきた。内容は良くわからなかったが、とにかく会うことにした。
 その人の服装は、12月であるにもかかわらず、USAロゴの入った半袖ポロシャツにジャージのズボンと外ブラのランニングシューズという軽装であった。その人の口からは世界のトップアスリートの名前がポンポン出てくる。まるでお友達か何かのようだ。取りあえず、怪しげな人種ではあったが、悪い人ではなさそうなので、次回の再会を約してその日は別れた。数日して、Mr.Aは、日本でも大手の総合電機メーカーの課長を連れて現れた。
 「渡邉さん、あなたの会社の人はまともです。私のような怪しげな人間と電話だけで会おうという人がいないのは、あなたの会社は健全な会社です。そんな私のような人間を簡単に信じるあなたは、お人好しか、変な人ですね」。そんなことを言われてから、同伴の課長を紹介されて、その企業が企業スポーツを強化してイメージアップを計る企画のあることを知らされた。バレーボールはもちろん、4種のスポーツがその後、てこ入れされ、もしくは新たに創部された。全ての部が一度は日本一になった。現在は、バブルの崩壊後、休部もあり、2種目だけが国内トップのリーグで頑張って残っている。
 Mr.Aは、最近まで都内の有名私大にて客員教授で教壇に立たれていた。
日本の大学の内部構造も熟知されたMr.Aはこう言った。
「日本の大学もスポーツ界も同じ構造ですね、保身と利権が渦巻いていて大変な国ですね」
そんな日本の体育系大学の経営危機、ワールドカップでの学芸会的大会運営、私の来年定年以降の進む道など、ほとんど私が聞き役で3時間ほどコーヒー店でコーヒー1杯で過ごした。
 大きな世界、広い世界を知っている人から話を聞くことは、眼を開かせてくれる。Mr.Aとは新年に再会する。その時には、私からどんな報告ができるのか、Mr.Aからどんな話が聞けるのか楽しみだ。

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