2015年5月27日水曜日

26,May 2015 カンボジアの結婚式に招待されて

カンボジアに来て、結婚式に招待されたのは、今夜で3度目です。
(一般庶民の結婚は、商店街の通りに縦長に業者がテントを張って仮設式場を前夜からの作業で作って執り行われます。入り口の前には新郎新婦のまるで宝塚のスターのようなポスターが貼られています)

12月から5月までは乾期で雨もほとんどなく、結婚式には絶好の時期です。今夜私を招待したのは、ナショナルチームのセッターのラドです。174cmの小柄なセッターです。2年前のミャンマーでの東南アジア大会にも出場しています。なかなかのテクニシャンで、天性のリズム感と手首の柔軟性と強靭さを生かしたプレーは、教えられてできるものではありません。

ただし、ときどき自分のプレーに酔ってしまって、勝手気ままなボール回し(配球)をしてスパイカーにミスさせる場合があります。そして、ミスしたスパイカーを叱りつけます。それが原因で、チームが崩壊していったのが、今までのカンボジアチームでした。そんな彼には、私からの戦術を具体的に指示します。そうしないと、いわゆるカッコつけた観衆受けのする個人プレーをやってしまうからです。

セッターというポジションは、仲間のスパイカーの性格や癖を知り、打ちやすいボールを上げてあげることです。サッカーで言うとアシストです。スパイカーが失敗したら、もうあいつにはボールを上げない、ではなく、成功するまで上げ続け自信をつけさせるのがセッターの役目でもあります。特にベテランセッターは若手スパイカーを育てることが役割の1つです。
(女性の出席者は、まるで舞踏会のようなきらびやかなドレス姿で出席します。カンボジアの男性は、そんな女性にほとんど声をかけませんが、私は「綺麗ですね!」と、どんどん声をかけてあげます。せっかく着飾ってきたのですから褒めてあげないとね。反面、男性の服装は、平服とあまり変わりません。私は夏物の白っぽい上着に黄色のポケットチーフを飾って出席しました)

そんな彼が、31歳になった今年になって結婚式をあげました。チームのアシスタントも今年の3月に結婚しました。その度に私はお祝金を包んで持って行きます。私のような指導的立場にある人間のお祝金の相場は1万円です。ちなみに彼の友人の選手達はどのくらい持ってきたのか聞いてみると2千円平均です。警察官の月給がこの国では1万5千~2万円ですから、2千円というのは彼らにしてみれば精いっぱいの金額なのでしょう。

 

0 件のコメント: