2008年10月9日木曜日

2008年度ノーベル賞に日本人が4名受賞




 7日のTV速報でノーベル物理学賞に日本人が3名受賞の報に接した時は、「快挙。日本人もやるねえ」と、同じ日本人である私も誇りに思った次第である。それがどうでしょう、本日9日の新聞一面を見たらノーベル化学賞でまたまた日本人の下村脩氏が受賞ということではないか。
 受賞者で最年長の南部陽一郎氏(87歳)が本日付の日本経済新聞紙上で次のように含蓄のある言葉を語っている。「研究のコツは、どうすれば問題が解決できるか、四六時中常に考えること。それしかありません」。つまり、『常時思考』ということ。
 4人の内3人に共通しているのが、名古屋大学で学んでいたということ。卒業生達は、自由闊達(かったつ)に意見を戦わせる場がそこにはあった、と語っている。また、名古屋大学には素晴らしき師がいた。このことに関連して、やはり本日の日本経済新聞紙上の対談にて江崎玲於奈氏(1973年ノーベル物理学賞受賞)が次のように語っている。「リーダーが自分を乗り越えるような弟子を作るということが大事。ところが日本のリーダーは、自分を乗り越える人を拒む傾向にある。そういう意味では南部(陽一郎)さんは素晴らしいリーダーだ。南部さんを乗り越える人はなかなかいないだろうが」
 現在。私はバレーボール全般で指導者の養成と育成に関わらせて頂いている。結果、私以上の指導者はもう既に随分と輩出されてきた、と感じいっている。今後も各地での講習会・研修会にて一期一会の精神で受講者の方々に接していきたい。科学用語を使わせていただくと『触媒』の役目を果たせれば幸甚と思っている次第である。
 先日、閉幕した大分県で開催された国民体育大会の成年男子の部でVプレミアリーグ所属の大分三好チームがJTを退け初優勝を飾った。つい、1ヶ月前に監督に就任したのが私の仲間の黒葛原(つづらばら)さん。彼は日体大を卒業後、日立でコーチ、宮崎県で高校教員、そして教員を辞めて海外へプロのコーチとして旅立っていった。アジアのタイのクラブチームや隣国のナショナルチームで苦労を重ね、その後ニュージーランドに2年間、そして帰国したとたん縁があって日本の最高峰のリーグ戦で闘うことになった。月に一度はメールが来た。「黒葛原さんのような人が日本のトップの指揮官に必要です。今の苦労は必ず報われます。頑張って」私はそのようなことしか書けなかった。それが、今回の快挙だ。彼は昨日メールをくれた。「崩れたところからどう反撃するか、それがテーマです」今年度のVリーグが楽しみだ。
(画像は国体での大分三好チームとノーベル賞3氏)

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