2010年5月6日木曜日

連休は高校女子バレー合宿


 1日の夜に高校女子バレー遠征合宿に同行した。目的地は群馬県の県立高等学校。今回で私も訪問するのが、この半年で3回目となる。バレーコート4面を有す体育科を持っている学校だ。参加チームは隣接する県の1位チームがほとんどで4県は今年の春高の出場校だ。私がアドバイスしているチームは、現在県で3位という参加チームで一番弱いチーム。そのチームのスタメン1名は既に前日の練習で捻挫しておりチームから離脱していた。そして2日(日)の初日になんとエースとライトのスタメンが捻挫と肩関節痛で離脱・・・その日は新入生3名を入れて全敗で日が暮れた。

 しかし、ポジティブ思考の監督が打った手は、この一軍半のチームを鍛えることで本番での危機管理として対応できる、と「絶好の機会」と捉えた。「しょうがないから、お前たちでいけ」ではなく、「お前たちが上手になるチャンスだよ。ゲームに出なければ上手にならない。今がチャンスだよ」と積極的に高校生のモチベーションを上げた。そして、3日目には、相手のチームも同情してコマを落としてきたこともあるが、なんと全てのチームから勝利をもぎ取ってしまった。

治療から戻ってきてその場面を目撃した怪我人3名は相当慌てたようだ。結果として、チーム内でポジションをめぐる競争になり、チームが活性化した。最終日の昨日は相手も真剣になり緊迫した好ゲームが展開され、心地よい緊張感で合宿を終えることができた。

 今週末から来週末にかけて全チームが関東大会予選会を迎える。今回の合宿に参加の全チームが群馬県での関東大会に出場するのは間違いないが、公式ゲームで当たる確率も高い。その時は、お世話になったチームに恩返しするためにも好ゲームを展開したい。相手より強くなることが本当のお返しである。
(画像はオシムさんに関する著作。合宿中にサッカー指導者のオシムさんに関する最近の本2冊と以前買ってそのままにしていた本1冊を読破した。読むということは知識を増やすだけでなく、考えるヒントを得るためでもある。オシムさんの指導論には共感できるところが沢山ある。カウンター・アタックをどのチームよりも速くするというチーム・コンセプトもオシムさんの本の中からヒントを得ることができた。アドバイスをしているチームでは、現在はチャンスボールをすぐさまレフトアタッカーにトスしてツーで打たせている。将来的には、そのトスは相手スパイクレシーブをそのままレフトアタッカーにトスをするようにしていきたい。つまり、レシーブ=トスの考え方である。そのトスをレフトアタッカーが打ってもよいし、アタッカーがスパイクフォームで片手の平手でセンターにトスを上げてもよい。つまり、スパイク=トスという考え方である。サッカーのパスもワールドカップの上位国はパスのスピードは速い。ドリブルよりもツータッチでフェイントを掛けながら素早くパスを出す。日本と比べると、まさにパスがシュートの速さになっている。バレーボールもそのようなことができるはずだ。そのためにはボールコントロール、スポーツビジョン(動体視力、周辺視野力)、空中バランスなどの能力が必要だ。やって楽しい、見ていて楽しい、驚きのあるバレーボールを目指していきたい)

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