2011年1月16日日曜日

1/16(日) 第2の母国のチュニジアで政権崩壊 


 チュニジアは、アラブ圏の国にしては天然資源には乏しいものの、欧州のリゾートとして世界的に観光立国として名高い。ブルーのグラデーションで彩られた穏やかな地中海に白い家が海沿いまで重なり合って建っている風景は、この国を一度訪れた者を必ず魅惑するほど美しい。アラブの国の中では最も欧州に距離も考え方も近い国と言える。そのチュニジアに私が日本青年海外協力隊から男子ナショナルチームのコーチとして派遣されていたのは1976年から2年間、私が23歳の時であった。

 そのチュニジアで、23年間チュニジアを統治していたベンアリ政権があっけなく崩壊した。前大統領は、サウジアラビアに亡命した。近年、若年層の失業率の高さや前大統領周辺が私服を肥やしているといった批判が拡大するなど経済政策のひずみが一気に露呈した。きっかけは、先月、職が見つからない青年が路上で野菜を売ろうとして警官に止められ、抗議の焼身自殺を図ったことにある。この事件を機に国民の溜まっていた不満が爆発。食料価格上昇もあり、各地でデモが発生した。

 隣国のアルジェリア、リビア、エジプト始めアラブ諸国の多くは、チュニジアと同じような問題を抱えている。各国の民衆の不満が噴き出す恐れがある。

 33年前、チュニジアでお世話になった人たち、指導した子供達、青年達はどうしているであろうか。

(画像は、千葉県船橋市の私の住んでいるマンション3階ベランダから見下ろした雪化粧の駐車場。千葉県では初雪である。明け方から大きな雪が降ってきたが、昼には好天に恵まれ雪は全て溶けてしまった。センター入試2日目の今日、受験生は遅刻せずに受験会場に無事入ったであろうか)

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