夕方に御茶ノ水駅から北千住駅を経由して東武線特急にて足利市駅に向かった。東武線は開通して、今年で100周年ということだ。関係している方角名の路線で他には、西武線、南武線はあるが北武線はない。そんなことを頭に浮かべながら、2週間ぶりに足利市を訪れた。今回の訪問チームは、市内でも強豪の「ローズマリー」というクラブ員数14名という理想的なメンバー数の平均年齢は40歳代半ばのチームである。
練習会場に車で向かう途中で秋雨前線の影響で雷と集中豪雨に遇った。幸い、15分ぐらいで豪雨は止んでくれたが、最近の集中豪雨は恐い。道路の隣を流れている渡良瀬川は闇の黒さで流れは見えない。練習会場は、改築されたばかりの市立三重小学校体育館で、中学校の体育館ほどの広さがあり、トイレもピカピカで清潔であった。
チームからの要望の練習テーマは「サーブレシーブの基本とサーブレシーブのフォーメーション」。まずは基本のアンダーハンドパスから指導。手の組み方、腕の骨、腕の面の作り方を説明していった。スピードのないボールを飛ばすには膝を使って体重移動をして多少腕を振らなければいけない。この時の腕の振りで注意しなければいけないのが「下から上に振らない」こと。下から上に腕を振ると、肘が曲がり、スピードボールが来た場合はコントロールできなくなるからだ。体重移動と共に自然に腕を振っても良いが、ポイントは「後ろから前に振る」ことだ。
膝を使って体重移動でサービスボールをコントロールする良い基本練習がある。2人の間の距離を2m程にしてアンダーハンドパスを床に平行に低くリズムよく行うやり方が効果的である。この練習をネットえお挟んでネット下にて行うと更に効果的で膝の使い方を簡単に覚えることができる。股関節周りの筋肉も鍛えられるので一石二鳥である。
この後、一列レシーブを行ったが、1人1回で交替するのではなく、1人3回連続レシーブしてから交替するほうが脳生理学的に効果がある。サーバーは、バックスピンさせたサーブを近距離から打っていき、5週目はエンドラインからサーブを打っていく。短から長へ、易から難へ、反復繰り返しというトレーニングの原則を当てはめていく。タイミングを取るために、レシーブ練習をやっていない人たちが「1、2~3」とタイミングを取る声を出すのも大事である。練習は、この後、フォーメーションから切り取った3人でのレシーブへ移った。ママさんのように練習時間が週2回くらいしか練習時間を取れないチームの練習は、なるべくゲームライクな練習が効果的である。個人の技能を高めるための個人練習に当てる時間は豊富にない。従って、小さなフォーメーションでの練習が良いと考えている。最後にママさんでも強烈なサーブをするチームは多いので、そのようなスピードサーブを意図的に作るために、小学校には必ずある跳び箱(上から2段~3段)を器具室から出してもらい、その上にコーチが上がりサーブを打つようにした。エンドラインより2mほどネットに近付けた位置から打つと角度もスピードもある強烈なサーブが出来上がる。このようなサーブにも慣れておくと、実戦的な練習になり、本番でも臆することがなくなる。
(画像は、ローズマリーの皆さんとの集合写真。全員のレベルが高いので、サーブレシーブのAパス率が70%以上になったときが、県大会で上位に入るチャンスがある。練習中も行動が素早いリズム感のあるチームであった)
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