2011年10月20日木曜日

10/14(金) 三宅島ソフトバレーボール-1

 伊豆諸島の三宅島は11年前の2000年に雄山(おやま)が噴火して、溶岩が島の住民地区を横切り、約400戸を飲み込みながら海辺まで流れ込んだ。島民は速やかに避難し、幸い死者はいなかったものの、有毒ガスも流れ、全島民がしばらくの間、離島を余儀なくされた。その後、島民が帰島し始めた。しかし、噴火前の約3,7000名のうち約1,000名ほどは東京の避難地で家を建てたり、仕事に従事したり、生活の基盤を避難地で築いており、帰りたくとも帰れない。また、島には職がほとんどない。また、三宅島は火山島でありながら、鳥が多く生息している島でもある。バード・アイランド(鳥の島)と呼ばれている。わが国には約550種の鳥類がいるが、その半数は三宅島にいる。その理由として、三宅島には鳥の天敵である蛇がいない、と言われている。
 その三宅島の教育委員から、ソフトバレーの講習会と村民交流大会運営指導の依頼が来た。今年で3回、3年目である。1回目のとき、夜の懇親会の時に50名ほどの若者が集まった。村長が挨拶に見えて「こんなに若い人が集まったのは、噴火以来だ」と驚いていた。
 第1回は、私だけの参加で、昨年の第2回は私と岩本先生。今年は私とモントリオールオリンピック金メダリストで世界の大砲の白井貴子さん、そして茨城県結城市でソフトバレーボールリーダーとして活躍している望月さんの3名である。
 この日の夜はあいにく小雨交じりの天候で風も強かった。夜10:20発の乗船に間に合うように、竹芝桟橋に集まった。寝るまでの間のナイトキャップのために缶ビールを購入し、いざ乗船開始。普段は釣り客が多いのに、この日は30歳代の男女が100名くらいか?多かった。そうだ、昨年もそうだった。イオンが主催の植林イベントのボランティアの方達であった。溶岩と有毒ガスではげ山になったところに毎年この時期に植林している。
 1等船室は、我々3人以外は、まったく乗船客がいなかった。植林イベントの方達は、料金の安い船底の方で休んでいる。三宅島までの時間は6時間ほどであるから、若い人達は畳部屋で仮眠をとるだけで十分なのであろう。
 8人部屋の広い1等船室で我々3人は近況を語り合った。いや、正確には、白井さんだけが速射砲のごとくお喋りをしていたという方が、・・・もとい・・・白井さんの貴重なお話を寡黙な男性2人がお聞きしていたということです。
 明日、早朝5時に三宅島に着く。4時45分には起きなければならない。早起きが苦手な私としては、起床できるかどうか不安なところだが、白井さんから目覚まし役を仰せつかったので起きなければならない。白井さんから携帯で「起きろ!ナベ!」と言われた方が確実に飛び起きるのであるが・・・。

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