2011年10月8日土曜日

10/7(金) ママさんバレーチームの助っ人監督



 年に3回、「じじばば交流ママさんバレー大会」というのが、東京都渋谷区にある日本青少年オリンピック総合センター体育館で開催されている。主催は栄光のバレーボール時代を築かれた70歳以上の元バレープレーヤーの方々で、手作りの交流大会だ。今回の参加チームは16チーム。3コートでレベル分けをして、各チーム2セットマッチの3ゲームをこなす。私は、6月にもこの交流大会に初めて顔を出して、夕方の懇親会までお邪魔した。
 今回も、千代田区で活動しているセレブママたちのちーむである千代田クラブさんと一緒に参加させていただいた。前回は途中から監督業を依頼されたが、今回は覚悟を決めてスタートから監督業に着かせて貰った。私の目的は、このチームの今後の練習課題を明確にしめすことと決めた。
 ゲームの勝敗は1勝2敗であったが、課題が明確に認識された。このチームの最大の課題は、サーブレシーブ(reception)である。個人技としてのレシーブスキルが身についていない。
 サーブレシーブの基本スキルとして、まず、相手サーバーの観察である。どんなフォームで打つのか、サーブの種類は、どこを狙っているのか、初対面のチームであっても、そのサーブを1本見れば、どこに、どのようなサーブを打とうとしているのか理解できる。次に、誰が取るのかの判断である。これはフォーメーションとの関係もあるが、一般にバックセンターにはレシーブの上手なプレーヤーが入るので、この人が多くのサーブをレシーブするのが良い。千代田クラブさんの場合は、バックプレーヤーが全員、サーブレシーブに自信がないという表情をしている。失敗している原因は、正面に移動していない、両腕の面がセッターに向いていない、肘を曲げたり、腕を振り回してボールをコントロールしている、プレーヤー間のボールを誰が取るのか責任範囲があいまい、などがあげられる。
 ネット型のスポーツは、サーブもしくはサーブレシーブから始まる。名セッターや名アタッカーがいてもサーブレシーブがセッターに返らなければ、攻撃は単調になり、半減以下になってしまう。最初のプレーが最重要なのだ。この2つの技術の優劣が勝敗の70%以上に影響する。試合後、コーチとキャプテンに、今後の練習についてノート3ページを手渡した。今後3ヶ月間で個人のサーブレシーブ練習を一人300本することを提案した。とにかく正しいフォームを理解して、それを個人的な基本的で単純な練習からフォーメーションを絡めた中での練習へと反復練習することである。そして単調な練習を長続きさせる工夫として、データを毎回取ってグラフ化することが必要である。やはり、人は評価されないと面白くない。セッターの1m周りに返球するAパスの目標をを3ヵ月後に60%の設定して、自己評価していただこう。スタートは恐らく30数%と思うが、自分の実態を数値で把握すること、客観視することはステップアップするためには必要なことだ。
 夕方から恒例の懇親会が始まった。私の会費は千代田クラブさんが支払ってくれた。「恩に報いるには2倍返し」を身上としている私としては、来月の練習に顔を出して恩に報いねばならない。

(画像は、景品の1つで中央区にある老舗のせんべい屋さんが「じじばば」のロゴを入れて作ってくれた)

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