2011年10月10日月曜日

10/9(日) 山口国体バレーボール少年男子観戦-2







 山口宇部空港の近くにある宇部市俵田翁記念体育館に入ると懐かしい顔に出会った。山口県で30数年前に春高バレーで優勝した香川高校の監督であった藤田先生である。細い目をさらに細くして、「オーお前か、元気にしちょったかね?」。あの当時、オレンジ色のゲームシャツを着用しているチームは少なかった。山口県のカラーは県名産品の夏みかん色のオレンジである。香川高校は当時高校女子バレーでトップの大分県の大木先生(現在の東九州龍谷の初代監督で部長)と一緒に世界一を目指していた日立女子チームに度々合宿で一緒になっていた。
 その藤田先生が県立宇部商業が山口国体優勝を目指す強化校に指定されて以来、チームの面倒を裏方で支えてきた。チームにいる190cm台の3人のうちの一人、中国からの留学生を特に面倒を見てきた。

 ゲームは、ベスト4をかけて兵庫県選抜と対戦した。スタートは硬かった宇部商業であったが、相手の攻撃を事前に研究しているようで、ブロックシステムが良く対応して効果を発揮した。結果は2-1で宇部商業の勝利。午後に、決勝進出をかけて隣県の福岡県選抜との対戦となった。福岡の選手は小柄なので、移動攻撃で宇部商業のブロックを寸断させながら滞空力のあるジャンプから鋭いスパイクをコートに突き刺す。あっという間にセットカウント0-2となった。幸いにも、国体は準決勝から5セットマッチである。開き直った宇部商業はエースの藤中を中心にバックアタックをからませ、3,4セットを連取して、最終セットを迎えた。

 コート後方の壁際の役員椅子に座っていた藤田先生が囁いた。「ここ8年間ほど、地元開催地が優勝していないんじゃ・・・」。果たして・・・、先生の杞憂は、この準決勝で当たらなかった。出だしで4点連続を取り、その勢いで5セット目を取った。館内満員の応援席は盛り上がりに盛り上がった。

 この日、宇部市から車で1時間のところにある周南市にお住まいの山崎さんの自宅に招待され宿を提供して頂いた。山崎さんは、日本ソフトバレー連盟の競技委員長で、地元山口県ソフトバレー連盟の会長でもある。

(画像は、夕食で周南市にある寿司店でご馳走になったフグのフルコース料理。山口県にはフグの産地で有名な下関市がある。フグ刺しに始まり、フグの天ぷら、フグちり、フグ雑炊と続いた。フグは、地元の人はふく(福)と言い、幸福のシンボルでもある。フグ食べて福来る)

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