2012年6月28日木曜日

Wed.June 27,2012 山形のサンコーさん

私の故郷の山形県酒田市にサンコーさんという不思議な人がいる。この人ほど他人の面倒見がよい人はいない。いや、良すぎる。現在は地元のバレーボール協会の会長や山形県ソフトバレー連盟副会長、日本ソフトバレーボール連盟広報委員会副委員長などの要職に就かれて多忙な日々を過ごされている。
 私がサンコーさんと初めてお会いしたのは、もう20数年前になるであろうか・・・。全国クラブ・バレーボール選手権大会が大阪市であり、私がその年に創部した「エヴァ」という6人制女子チームが東京都代表で初出場した。代表者会議で私の前に座っていたのが山形県代表の「酒田クラブ」というチームで、監督がサンコーさんであった。どちらからともなく話かけ、私が酒田市出身とわかると話は代表者会議が終わっても更に続いた。当時のサンコーさんは恰幅も良く、堂々としていて、いつもニコニコとされていた。
 東北のソフトバレーを牽引された恩人の一人は、間違いもなくサンコーさんだ。現在、宮城県ソフトバレーボールは東北を代表するソフトバレー王国になっているが、故三浦理事長をあれこれと側面で支援されたのはサンコーさんであった。
 全国大会も「全国レディース&メンズ」という100チーム以上集まる交流大会を地方スポーツ行政予算逼迫の中、市長、議長の協力を取り付け、2010年の開催にこぎつけた熱意は真似できない。
 3日前には市内で「スプーン杯」という、今年で15回目になるのであろうか、70チームほど集まるソフトバレー交流大会があり、その会場で5月に発売された日本連盟監修の「確実に上達するソフトバレーボール」の本を手作りの大チラシで宣伝されたという。

 この方の実行力には脱帽する。良いと思ったことはすぐに着手する。失敗もあるが、それはそれで認めて、改善して成功するまで工夫を繰り返す。失敗は成功を内包している。そして、成功する秘訣は、成功するまで継続すること。そんなことを私はサンコーさんから学んだ。
 そのサンコーさんから名物のサクランボ「さとうにしき」が届いた。お世話になっている私が気を使わなければならないのに、この人の自然体の優しさには恐れ入る。

 サクランボを口に中に入れると、甘酸っぱさが口の中で、ぱーっと広がり、18歳まで暮らしていた故郷の風景が思い浮かんでくる。サンコーさんの本名は佐藤三幸(さとう みつゆき)という。しかし、誰からも「サンコーさん」と呼ばれる温かい人である。最近は体調が思わしくないようであるが、まだまだ壮健で私を見守って頂きたい。お願いしますね、サンコーさん!

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