2012年9月14日金曜日

Fri.September 14,2012 他人事ではない中東の反米デモ

 米国で作られた映像作品が、イスラム教預言者ムハンマドを冒涜(ぼうとく)しているとして、11日にリビアの米領事館が武装集団に襲われ米国の駐リビア大使や4人が死亡した。
 イスラム教徒のデモは11日にエジプトから始まり、12日にはチュニジア、モロッコ、スーダン、イラク、イラン、イエメンと拡大した。

 9.11は、11年前に米国各地で約3,000人の命が奪われた同時多発テロが起きた日である。製作したのは、英紙によれば、ユダヤ系米国人という。真相は、判らない。第3者が9.11を利用して画策しているのかもしれない。いずれにしろ、他の宗教を故意に侮辱する行為は許されない。また、侮辱を受けた側も過激な行動に訴えるのは許されない。

 私は、1976年から2年間、チュニジアにいた。バレーボールの指導をしていた。お隣の国は、リビアとアルジェリアで、リビアからは時々国境を越えてチュニジアに入ってきていた。私は、一時チュニジア人の家に下宿していた。彼らと同じものを食べ、宗教上のしきたりも学び、生活をともにした。

 宗教を理解することは難しい。言えることは、宗教とはその人そのものである。私も、近いうちに海外でバレーの指導を行う機会が来るであろう。その時に大事なのは、その国の宗教、文化を尊重することから始まる。相手を理解する努力なくして友人はできない。
 過激な行動は謹んで欲しいが、過激でなければ行動にはならないと考える人達もいる。時間をかけて対話を繰り返すことしか、今の私には考えられない。
 

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