2014年6月10日火曜日

Sun.June 8,2014 地方に選手発掘へ #2

さて、休憩をはさんで約3時間後に目的地のカンポンチャン市に到着。
(州警察署の玄関)

まず、州警察署に行き表敬訪問。ここの警察チームは強く、本日の州大会決勝戦に残っているという。そして、その警察チームよりさらに強い公務員チームと私がここ3週間、補助指導してきたプノンペン警察チームが決勝戦後にエギジビションゲームを行う。

警察署を出て、会場に行く途中で日本政府が建造したメコン川に架かる橋「きずな橋」を背景に写真を撮ってもらった。


その後、会場に行った。


思った通り、屋外のコートであった。しかもコート内はコンクリートで固められていた。見栄えは良いが、ジャンプを繰り返すバレーボール選手たちにとっては膝に良くない。スライディング・レシーブもできない。硬い床には故障・怪我の原因になる要素がたくさんある。日本でも30年前まで、以前の東京体育館の床もコンクリの上に薄いゴムを敷いているだけの硬い床であった。同行のカンボジアバレーボール連盟事務局長にこのような床を改善して頂くようにお願いした。

この大会には3年前からスポーンサーが付いている。タイのビールメーカーの”LAO BEER”である。プノンペン市内でもまだ見かけないビールメーカーである。のぼりや販促物を見ても、相当広告宣伝のためにバレーボールに力を入れている。

午後2時半から、準決勝、決勝戦と行われ、いよいよ観客が待っていた自分たちの州の代表である公務員チームと首都プノンペン市を代表する警察チームの対戦である。両チームのアップが始まろうとしたとき、雨期の近いシーズンとあって雨がポツリと降り始めた。その時、州知事が「今建設中の体育館がこの近くにある。壁と観客席はまだできていないが、こういう時のために準備はしていた」と観客にアナウンスした。

車で2分のところに、確かに屋根がついて、明かりも数は少ないが体育館、いや体育室があった。観客もエンドライン3m近くまで迫って地元チームの応援に声援を飛ばしている。

結果は、警官チームの圧勝に終わった。ここ2週間、サーブレシーブ(Reception)の練習を毎日の練習の最後に必ず入れるようにチームの監督に提案していたのが功を奏したのかも知れない。

概して、カンボジアのチームはスパイク練習が大好きである。ジャンプ力もある。手足も長い。アタックライン手前のフロントゾーンに軽く打ち込む。スパイク練習は好きだが、それを防ぐブロック練習は皆無に近い。スパイク練習もノーブロックの練習で行う時間が長い。つまり、実践的な練習が少ないのだ。

それも、ここ2週間前から少し改善した。ポリスチームの監督は最近監督に昇格した30歳後半の元セッターで素直に私の提案を聞いてくれる。

試合後、警官チームの選手たちは市内で一番大きい中国料理店に行き夕食を採った。その後、私の乗った車と選手たちを乗せた中型バスは前後に連なってプノンペン市に帰った。アパートメントに着いたのは深夜11:30であった。朝7時から16時間・・・部屋に着くなり、そのままベッドに倒れるように横になり深い眠りに落ちた。


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