2008年4月28日月曜日

総合型地域スポーツクラブの支援で和歌山県に

 一昨日と昨日は、平成17年に総合型地域スポーツクラブとして立ち上がった「くちくまのクラブ『SEACA(シーカ)』(和歌山県上富田町)に行ってきた。昨年だけお休みしたが、「子供チャレンジDAY」に3回目の訪問をした。羽田から南紀白浜空港に降り立った。東京の空と比べてなんと明るいことか。海岸がすぐそばにあるからか痛いほど陽光が明るい。森の緑も新鮮な感じがする。
 小麦さんという珍しいお名前の事務局長の車での出迎えを受け、初めてクラブハウスにお邪魔した。ここのクラブハウスは、なんと無人駅の駅舎内にある。JRの朝来(あっそ)という駅です。(茨城県には潮来(いたこ)という地名があるが、間違いそう。)。和歌山県の南部に位置している。 無人駅は、JR西日本管内で685駅あるという(平成16年4月現在。JR西日本調べ)。無人駅は、管理する人がいないので高校生などのたまり場になりやすく、落書きしたりゴミを散らかしたり荒れ放題になってしまうことが少なくない。朝来駅でも同様だった。 JRから町が譲り受け、無人駅舎を「まちのほっとステーション」として改装した。町では管理運営をしてくれる団体を探していた。「くちくまのクラブ」が総合型クラブ創設への取組みを始めた平成17年の始め頃。拠点を求めるクラブと町のニーズが合って、平成17年5月から「くちくまのクラブ」のクラブハウスとして利用できることになった。クラブと町がお互い“渡りに船”というハッピーな状況でした。

 クラブ内には、貸し出し用の図書やマッサージ機もあった。その後小学生2チームに実技指導。夜は6人制ママさんチーム2チームに指導。夜9時からは、他の種目のサッカー、バスケ、バドミントン、野球の講師とクラブのスタッフの方々凡そ20名で、新鮮な海の幸を頂きながらミーティングならぬ大放談。

 翌朝は約500名の子供たちが、会場の熊野高校に親とともに集り、一人3種目以上のスポーツ種目を体験し、スタンプ表を持参してきた子供たちは体育館で抽選会を楽しむ。昼休みには4月に発足したばかりのマーチングバンド(写真)のお披露目があった。

 目下のクラブの課題は、多くの小学生がスポーツに楽しんで来たのはいいが、進学する中学校では部活が低調で、顧問が居ない種目もあるので、現在教育委員会と交渉している状況とのこと。住民が小学生バレーの指導者を務め、自身のやりがいを逆に子供たちから教えられ、共に育ちながら活動を推進している姿が微笑ましかった。

 千葉県船橋市と青森県弘前市でもバレーボール型地域スポーツクラブを立ち上げたばかり。私もアドバイザーで関わっている。和歌山のクラブとネットワークを築き、毎年少しずつの前進をしていきたい。子供たちの可能性をふくらましていきたい。

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