2012年5月19日土曜日

Friday,May 18th,2012 TAC with ヨーコさん

毎週金曜日と日曜日の夕方からはTAC(Tokyo American Club)にてAmerican School中学生女子18名のバレーボールの練習。
 先週からスパイクの練習を行っている。手足の長い彼女たちにとってレシーブ(dig)で膝を曲げて構えて動くのは、どうも苦手のようだ。スパイクは長い腕を利用して打つ(hit)プレーなので、さしてジャンプしなくともある程度はできる。
 本日はアメリカ女子チームの一員として、オリンピックに2度出場し、バルセロナでは銅メダルを獲得した名セッターのヨーコ・ゼッターランドさんが参加した。実は、彼女は私の第2アシスタントコーチ。月に2回ほど手伝いにきてくれる。子供たちも、オリンピック選手にトスを上げてもらってスパイクを打つのを盛んにせがんでくる。彼女が真剣な表情で話をすると、やんちゃな彼女たちも私の前では見せたことのない真顔で話を聞いている。
 
 6月10日の春季練習最終日にはモントリオール金メダリストで世界の大砲であった白井貴子さんをゲストでお呼びするのが決まっている。このときは父母の方たちの練習見学が多くなりそうだ。子供たちの目には白井さんがどのように見えるのか?楽しみだ。
 練習後、ヨーコと久しぶりに近くにあるインドカレー屋さんに食事に出かけた。明日から始まるロンドンオリンピック女子バレー最終予選会の話になった。彼女は、TVの解説や新聞のコラムも書くという。アジア大陸の代表になることは間違いないでしょうが、全体の1位通過はどうでしょうか?簡単ではないでしょうね、という話になった。
 セッターであった彼女の関心は、やはりセッターにある。欧米のセッターには上手なセッターは少ない。ボールの落下点に入るスピードが遅い。空中バランスがよくない。ボールタッチが硬い。その点、日本の竹下に代表される日本人セッター陣はボールコントロールが上手。私は、セッター高身長論を唱えている。利点は多い。高い位置でボールを操ることができて日本のコンビバレーに益々磨きをかけることができる。高い位置で早いクイックを行うことで、相手のミドルブロッカーはブロックに跳ばざるを得なくなり、相手のブロック枚数を1枚、確実に減らすことができる。
 また、ツー攻撃や2枚セッターにすることで攻撃人数を増やし、より複雑な攻撃戦術を生み出すこともできる。更にはブロック力が高まる。欧州のクロアチアはじめ女子ジュニアチームの平均身長は、今や190cmを超えている。ロシアは2m台も増えてきた。そのような欧州のジュニアチームのセッターに細かな指導ができる日本人コーチが就任すればアジア勢は歯が立たなくなる。

 ヨーコさんのネイルアートされた指と記念写真。
「こんな長い爪で良くオーバーハンドパスができるね!?」
「あら、私はプロです。問題ありません」
「さすがだね。ヨーコらしいね」
「ところで、ヨーコの好みの男性のタイプは?」
「私は・・・常に向上心を持っている男性が好きです」
 おお・・・我輩も年を取ることに大いに向上心を持っているので彼女の条件に合致できるかな?
何?そんなこと誰でも努力しなくとも年を取ることはできる?

 明日は「ソフトバレーの本」の出版記念慰労飲み会をモデルチームのジールさん達と開催する。
 TACに行く前に神田神保町にある三省堂本店のスポーツコーナーに立ち寄った。先週の発売時に山積みになっていた本は、今回半分に減っていた。売れたんだろうか?

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