2012年5月3日木曜日

Tuesday,May 1st,2012 我がソフトバレークラブ

春の交流大会シーズンを終えて、先週からテーマ練習に取り組んでいる。今月のテーマは「フェイントに対するレシーブ力の向上」である。まず、転ぶこと、床に身体を接することに慣れることから始めた。柔道で言えば、受身からということになる。転がってレシーブすることが決して良いレシーブとはいえない。転がらずとも立ってレシーブできたほうが良い。しかし、転び方を知っていることで、思い切って突っ込んでいくことができる。転び方や滑り込みを覚えることは、安全なレシーブを行う上で身に着けておくべき大事な技術である。
初めに、床に両脚を広げて腰を着ける。ストレッチの開脚体前屈のような姿勢をとり、片脚を股関のほうに曲げる。そして、膝を曲げた方向に上体を倒していく。このときに、例えば、右方向に上体を倒す場合、左手を右腰の右方向にクッション役として床に手を付いてから、伸ばした右手でフェイントボールを上げる。ソフトバレーの場合、上げるほうの手の形はパーの形で広げるほうがレシーブが安定する。
 二人一組でパートナーを作り、コーチ役のボールを投げる人とレシーブする人との役割を分ける。最初は、コーチはボールを投げずに、床に転がして、レシーバーは床に腰を着けている姿勢からボールが転がされている方向に上体を倒して行き、ボールをすくい上げるようにしてコーチに返球する。次に、コーチ役はボールを近距離から低く投げて同様にレシーブさせる。左右10回繰り返したら交代。立った姿勢から行うのは次回から。
このようなトレーニングを「コーディネーション・トレーニング」(調整・バランス・リズム・タイミング)という。基本技術トレーニングの前提、前段階のトレーニングである。従って、体操のマット運動のようなものは、立派な「コーディネーション・トレーニング」である。横転、前転、後転、更には倒立前転、飛び込み前転、後転倒立、倒立ブリッジ、ブリッジ歩行などは幼児期から行っておくと日常生活からスポーツの現場でも、とっさの対応が容易くできるようになる。
高齢者においても、横転の技術を身に付けていれば、路上でのつまづきによる転倒でも身を守ることができる。前のめりに転倒すると、顔面を殴打して鼻の変形、前歯の損傷という大事にいたることが多い。とっさに横転できれば、手首の靭帯損傷と腰骨の打ち身程度ですむ場合が多い。日頃からソフトバレーをやって床に身体を接触させている中高年は骨も丈夫だ。
 昨年、不覚にも酩酊(めいてい:酔っ払っていたということ)して千鳥足で帰宅した。自宅まであと10mのとこで舗装状態の悪い歩行者用道路上で前のめりでつまづいてしまった。ところが、体は自然に反応して軽やかにふわっと前転して起き上がった。他に歩行者がいれば拍手があったかもしれない。惜しいことをした。これなども、日頃の「コーディネーション・トレーニング」とソフトバレー実践活動のお陰である。ありがたや、ありがたや・・・。
(画像は、先日USAから取り寄せた書籍に丁度良い絵があったので、参考にさせていただいた。まずはここからスタートして、次に立った姿勢から大きく踏み込んで、そして助走を付けて、と段階を踏んでゆけばすぐにできる。 )

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