2010年12月19日日曜日

12/19(日) 12/23号 週刊新潮の記事「テレビの大罪」

 今週発売されている『週刊新潮』に「テレビの大罪」という特集でバレーボール関係の記事が出ていたのを電車の中吊広告で見た。ほとんど週刊誌など読まない、買わない私ではあるが、タイトルが「なぜ、バレーボール『世界大会』はいつも日本でやるのか」という記事に引き込まれ、思わず駅のキオスクで買ってしまった。
 記事の内容は、要約すると、こうだ。世界の4大大会の2つがここのところ日本で開催されている。しかも日本は、開催国として無条件出場できる、という異様な状況が生まれた。視聴者を煽るように弱い相手から対戦する、大会運営上の便宜も図っている。競技者が人生を賭けるスポーツの存亡さえ、視聴率次第、まさに「傲慢」「強欲」の大罪といえる。ざっとこんな内容だ。
 タイトルと内容がちぐはぐなところもあるが、わかりやすい解説の池上先生であればどのように解説してくれるであろうか?池上先生の解説がなぜわかりやすいか?それは、一般の素人の立場での疑問からの視線で見ているところにある。そして、歴史を紐解いている。何事もそこに至るまでには原因と理由があり経緯がある。「なぜ、日本開催が多いのか?」。他の国では開催できないからである。開催できるだけの予算ができないからである。日本の女子バレーは、まだ世界と伍して戦える女子チームスポーツのなかでは数少ないスポーツコンテンツ(番組)である。日本ではフジTVとTBSが競ってバレーボール・ビジネスを展開している。視聴率も20%前後獲得している有料コンテンツである。また、広告会社の電通も絡んでいる。日本では、まだ女子バレーボールがビジネスとして成立している。
 ただし、週刊新潮にも書かれているように「放送されないスポーツは競技人口も増えず廃れていく」のも現実である。しかし、だからと言ってお笑い芸能人やお子様歌手による応援というのはいかがなものかと思う。最近の民放によるバレーボール中継はバラエティ番組のようだ。スポーツの面白さは「勝つか負けるかわからない」スリリングな筋書きのないドラマであるところにある。だからこそ、録画でなくライブでなければ感動が伝わってこない。以前、他局のディレクター(ソフトバレー愛好者なんです)に聞いたことがる。最近の民放のプロデューサー(番組を企画するひと)はバラエティ番組の世界から来ているとのこと。なるほど、それであれば合点できる。
 いずれにしろ、フジさんTBSさんがバレーボールを放映してくれるのは誠に有難いことである。ジャパンマネーを有効、有益に使って頂きたい。そして、芸能人の方々のお力をお借りしなくとも、バレーボールの価値ある内容で視聴率をあげ、子供たちの憧れるスポーツになるようにバレー関係者が努力していくことが大事であると考えている。また、視聴率に関係なく、TVで放映されなくとも人気の高いママさんバレーやソフトバレーボールがあるということを忘れてはならない。

0 件のコメント: