2010年12月6日月曜日

12/2(木) 我がママさんチームローソンカップ予選会出場 


 ママさん新チームの千葉市の「打た瀬マリンズ」という平均年齢46歳のチームのコーチに就任して4カ月が過ぎた。先月の千葉市での公式試合では幸いにも勝利を重ねることができたが、今回は初戦で敗退した。千葉県家庭婦人連盟に登録しているチームは、シニアを除いて270チームほどある。全国でも登録チーム数上位10県に入っている。今回はその中から84チームが県予選会に出場している。

 敗因の1つは、前回の公式試合で主将でセッターのママさんが指の骨折で欠場したことであるが、それだけではない。ゲームの基本であるサーブとサーブレシーブ(レセプション)ができていないところにある。2セット目のスタート時にエースサーバーであるママさんがサーブをダブって1点献上、続くサーバーもダブって2点目を献上。なんとサーブミスを4回もしている計算になる。これで勝負は決まったと確信した。心の弱さがミスにつながっている。心の弱さは、技術力が安定していないところから生じている。全国家庭婦人連盟のルールで、ベンチには男性が座れない。私は、直接アドバイスできないのがもどかしく、観客席からイライラしながら観ているしかなかった。

 これで暫くは公式大会がないので、冬場は基本練習に取り組める。まずは基礎体力の養成、体力なくして技術の獲得はできない。そして、技術を獲得することで独自の戦術を駆使できる。他のチームがやっている戦術と違う独自のオリジナリティな戦術が必要だ。例えば、セッターの向きをライト側にして、ライトにエースを持ってくるだけで、相手チームは普段と逆のレシーブ体型を強いられるので面食らう。昨日、終了した全日本大学男子バレー選手権大会(インカレ)で優勝した千葉県の順天堂大学のセッター3人制も独自性のあるバレーだ。蔦宗監督の手腕が十分に発揮されたゲーム運びであったと思う。

 ママさんを相手に、渡邉さん、何をそうむきになっているの、と人は言うかもしれない。募集はできるが、リクルート(人材スカウト)もできないママさんバレーの世界、それも中学校区での募集しかできない千葉県の環境下で普通のママさん達に指導することが、実は私の学習に大いに助かっている。限られた環境下で如何に成果を上げるかが楽しい。ママさんの指導は技術指導だけではない。ママさん達にも「生活課題」がある。つまり、日常生活がある。介護、子供の教育(受験期)、ご主人の単身赴任、健康問題など、日常生活の中でバレーボールが生活の潤滑油になっていることが大事なことであると私は考えている。「生活課題」までは指導できないが、共感することできる限りの支援をメンバーと一緒にできる。

 スポーツが生活の中で潤滑油になっていること、生活の一部になって心身の健康を保つことになっていることがスポーツの価値と考えている。・・・などと、ちょっとスポーツ社会学的になってしまったが、要は、気分的には皆さんと一緒にバレーボールをやるのが楽しいのである。私にとって、バレーボールは成長の糧である。

 最後に「指導者論」で最近感銘した格言を1つ紹介させていただく。「凡庸な教師はただしゃべる。少しましな教師は理解させようと努める。優れた教師は自らやってみせる。本当に優れた教師は生徒の心に火をつける」(英国の教育学者であるウイリアム・アーサーワード)
( 画像は、会場の成田市民体育館。コートが4面取れる大きな体育館である。試合の合間に役員室にお邪魔して会長の藤間さんや理事長と歓談。来年度、千葉県開催の全国家庭婦人バレーいそじ大会が千葉市を中心に開催される。)

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