2013年9月26日木曜日

Wed.Sep.25,2013 ベトナムへの想い

最近、ベトナムという国が身近になってきた。理由がある。

先月の千葉県、今月の神奈川県で開催された日体協公認スポーツ指導員養成講習会で今年度からの新カリキュラム「日本バレーボールの歴史」を講義した。既存の適切な年表は探してもなかった。そこで、自分で年表を作成した。資料探しも含めて、作成に10時間かかった。作成して行く中で1975年のベトナム戦争の終結も年表の社会面に入れた。30年もの間、ベトナムという国は戦場であった。

NHKのTV語学講座に「大人の基礎英語」という番組がある。番組の構成はドラマ風に仕立てられている。主人公の美香が自分探しの旅でタイ、シンガポールなど東南アジア各国を訪れていく。今月末で最終回の第100回目を迎える。私の推測であるが、主人公は先週から訪れているベトナムの地で自分の進むべき道を見つけるのではないか。主人公は姉の旅行代理店を新規に立ち上げるのに際して、観光企画の中にベトナム戦争の遺跡である洞窟を取り入れようと決心する。「観光」とは「その国(地域)の威光を観察する」のが本来の意味である。そうであれば、ベトナム戦争でベトナムがアメリカに負けなかったゲリラ戦の象徴である国内に堀めぐらされた250kmのトンネルは正に威光の象徴である。身を屈めるのが精いっぱいの狭いトンネルを手で掘り進めたベトナム人の不屈の精神とその洞窟の中に入って戦争と平和を考えるのも観光である。

(NHKの語学番組から。主人公が手にランタンを持って体を屈めながらトンネルを進んでいく。その長さは、直線にすると250km。ベトナム人の不屈の闘志を感じる)
ここでちょっと語学学習。「戦争が終わった」を英語でどういうか?
出演者の坂下千里ちゃんは”The war is finished”と答えたが、松本先生にやんわりと指摘された。「finishは期限や課題があって何かを終えることですのでこの場合は当てはまりません」。
”The war ended”もしくは”The war was over”が正解、と聞いて納得した。


おりしも、今年は日本・ベトナム国交樹立40周年。TBSさんが、スペシャルドラマ『The Partner ~愛しき百年の友へ~』を作成した。今月の29日夜に放映される。主演の東山紀之、武井咲の100年前の明治時代を背景にした演技も見どころだ。
(昨年のアジアカップ時のベトナムチーム)

今月中旬に日本で開催された「アジア選手権女子バレー予選会」にベトナム女子チームがやってきた。成績は第6位と2年前より1つ上がった。FIVBのランキングでは98位であるが、国際大会への参加が少なくポイントが稼げないだけで、実力は昨年のアジアカップでは若手主体の全日本女子Bをフルセットで勝利を挙げているアジアで急上昇中のチームである。

語学であるが、ベトナムは中国による千年間の支配に耐え独立した後に、再び近代になってフランスの植民地となった。その影響で年配者にはフランス語が通じる。公的な建築物の中にもフランスの影響が多い。私のフランス語は日常会話に不自由はないので、現地で活用できる。

以上、なにか自分で無理やりベトナムと自分との関係性がある理由を挙げているようにも思えるが、最近急にベトナムのバレーを支援したくなってきた。
(ベトナムの代表的な料理「生春巻き」。中国とフランス両国の統治下におかれた200年の食文化が織りなすベトナム料理って最高でしょうね!)

そんな訳で、明日の夕刻にアジアバレーボール連盟の関係者にお会いする。



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