2013年9月6日金曜日

Thu.Sep.5,2013 幼稚園児と一緒にボールで遊んだ

本日は、日本バレーボール協会主催事業の「幼稚園ソフトバレーボール実践」を千葉県浦安市堀江幼稚園にて行った。全国9ブロック開催のうちの1会場である。小学生に指導の経験はあったが、幼稚園児つまり幼児への指導は、今日が初めてであった。年齢は3歳から6歳。

事前に学習した。バレーボールは主に手や腕でボールを操作する。幼児期におけるボールハンドリングの技能の発達に関する研究論文を読んだ。幼児期前期は受動的ハンドリング能力、つまりキャッチング能力の発達が著しく、幼児後期は能動的ハンドリング能力、つまりスローイング能力の発達が著しいとの研究報告があった。この根拠を元にして実施項目を作成した。

(パワーポイントの表紙)

また、ソフトバレーボールを用いて幼児がボール運動(ボールで遊ぼう)を行うことの意義を文部科学省の「幼児期の運動指針」、私のプチ専門分野である脳の神経機能の発達理論を参考にした。
(「スキャモンの発達発育曲線の図」は、全てのスポーツ指導者にとって覚えておくべき図表の1つである)
以上をパワーポイント9ページでわかりやすくまとめて、授業開始前に当日見えた千葉県小学生バレーボール連盟会長、理事長、開催地の浦安市バレーボール協会副会長にお示しした。関東小学生連盟理事長である山下さん(埼玉県川口市)も視察で見えるはずであった。今朝になって最近の埼玉県内における異常気象の関連か、朝からの大量の降雨量で注意報が発生され千葉県まで移動することは叶わず、欠席となった。

会場の浦安市堀江幼稚園では、すでに親御さん達の授業参観者も多く待機していた。対象は年長組を約20名ずつ2グループに分けて2時限で実施した。1時限は40分である。挨拶、ジャンケンポン遊びで心のウオームアップをしてから、ボールを用いての遊びに入って行った。
(水を飲むときもきちんと並んで、マイカップで飲む。次の指導は先生方にも入っていただき、先生方のボールの投げ方なども指導していきたい)
日頃の幼稚園の先生方(何故か女性しかいない)の指導がゆき届いており、子供たちは秩序正しく行動できる。大したものと感心した。ここまで集団行動ができるようにするには先生方も苦労されたことであろう、改めて堀江幼稚園の先生方に敬意の念を持った、同時に、日本の幼児教育制度の素晴らしさも認識した。
(ボールの空気を入れたり抜いたりしているのは千葉県小学生連盟の理事長さん達、上級役員。偉い人は本部席でどっかと座ってばかりいない。こういう地味な仕事も偉い人は嫌な顔をしないで進んでやる。すべては子供たちの未来のために)
さて、実施して分かったことだが子供達のボールハンドリング能力は、私の予想をはるかに上回っていた。授業のテーマは「ボールで遊ぼう」であるが、授業の後半は、「ボールで渡邉コーチを遊ばせてあげよう」のような内容になっていった。クレヨンしんちゃん予備軍のような彼等は、せっかく来た我々に落胆させないように一生懸命お付き合いしてくれたのであろう。

教室に引き上げてからの彼等のつぶやきが聞こえてきそうだ。
「時々失敗する演技は疲れちゃった。今日のおじさん達は健気に頑張っていたね。ああいう真面目な大人が多くなると日本ももう少し良くなるんだがね・・・次回は全日本で活躍した大きくて綺麗なお姉さんを連れてきてほしいなあ・・・」。

私の指導対象は、ここ最近低年齢化しつつある。今回は幼稚園年長組であったが、次回は11月に幼稚園年中組、そして年少組と予定が組まれている。そのうち乳児への指導、その先は妊婦さん達への指導? バレーボールの普及・指導は奥が深い・・・。

※実施風景の写真は、後日貼り付けます。読売新聞社の地域版の記者の方も取材に見えましたので早ければ今月中旬までに浦安・市川地域のみ画像入りで載ります。





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