2012年11月27日火曜日

Sat.Nov.24 全日本男子バレー監督公募

   公募は、先月23日に締め切られている。ロンドン五輪出場を逃した植田辰哉氏の辞任に伴うバレーボール男子日本代表監督公募には、外国人を含む複数の応募があった。書類選考などを重ね、年内には新監督が選出される。

  私見だが、今回は、外国人監督が適任と考えている。男子バレーは、今、大きく変わらないとマイナースポーツに転落してしまう危機にある。リオのオリンピック出場も大変難しい。アジア各国のライバルは、今やオーストラリア、韓国、中国だけではない。イラン、インドも日本と肩を並べるだけの実力を持っている。そして、その差は、今後ますます開いていく感がする。日本は、そのあたりのアジアの情勢にもっと敏感になるべきではなかろうか。
 外国人監督を持ってくることで、一度、海外からの視点で日本男子バレーの「棚卸し」をやってみたらいかがであろうか。日本の強み、弱み、アジア各国の脅威などを洗い出して小学生年代からの年代別取り組みをこの際真剣に考え直してみたらいかがであろうか?
 外国人監督であれば、国内のチームの利害関係もない、純粋なオールJapanを作れるのではなかろうか。8年前に植田監督を含めて、監督公募があった時も外国人指導者が応募していた。その中には、国際的に高い実績を上げている人もいた。しかし、外国人は不要という意見も選考の過程ではあったように聞いている。
 指導者選考で、始めから外国人とか、女性だとか、年齢が若すぎるとか、年寄りだとかで色をかけた眼鏡で見るのはいかがなものであろう。指導者には国籍は関係ない。指導者としての能力と実績、意欲で評価して頂きたいものである。海外から応募してくる指導者のほとんどは、実は、尊敬している日本の男子バレーに復活して欲しいからという理由が一番多い。日本の強み・弱みを客観的に知っている外国人監督を選んでみることも今回は必要なことと思う。
 ミュンヘンオリンピックでは、松平康隆監督の下、8年間かけて金メダルを取ったが、スタートのときにやったのは、とにかく190cm台の大きな選手を集めることであった。それ自体が当時は非常識なことであった。当時の日本人男子の平均身長は若い人でも169cm位だったのだから。更には190cm台の大男に170cm台の運動能力を身に付けさせるというこれも非常識なことを斎藤勝先生が課せられた。そして、斎藤先生はそれをやってのけた。サーカスバレーと言われるほど世界のトレーニング界から絶賛を浴びた。世界のバレーボールは、その時から日本バレーの大胆な発想、メディアとの連携、基本を重視する考え方を尊敬するようになっていった。その当時と比べたら、今や外国人監督は非常識どころか当たり前の世界になっている。サッカー然り、ハンドボール然り、ラグビー然り・・・。
 変革を、今やらなくて、いつやるのであろうか?今やらなくては、世界と8年遅れてしまう・・・。



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