2011年6月5日日曜日

6/5(日) 関東高校男子バレー決勝 東洋3連覇を逃す

 本日は、3年ぶりに決勝は男子バレーの会場に足を運んだ。男子の会場は、本来は栃木県が当番なのであるが、震災の関係で会場が使えなくなり、神奈川県で3会場、東京都で1会場に変更になった。本日のベスト8からの最終日は、メインの会場の川崎市立橘高校。観客席が2階の立ち席しかないので、コート上にチーム応援者だけ降ろして応援席にしていた。なかなか良いアイデアである。
 今年は、昨年の東洋のようにダントツのチームがない。昨年は、東洋のエースの柳田にトス上げておけば何とかなった。その東洋は第2シードから順当に勝ち上がり、準決勝で埼玉県の深谷高校と対戦。結果は2-0で東洋が勝利した。深谷は2枚のエースに頼りがちで、セッターもクイックとオープントスがブロッカーに読まれやすいトスアップであり、東洋は3枚ブロックで対応した。破れたりとはいえ、深谷は下級生が多く、今後が楽しみなチームである。
 決勝の相手は、市立習志野高校である。準決勝では会場校でもある市立橘とフルセットの激戦を制した。実は、決勝のこの2チームは、ここ数年、毎週のように練習ゲームを行っている仲で、昨年は東洋に胸を借り、今年は習志野に胸を借りのお互いの手の内を知り尽くしたチーム同士である。
 結果は、フルセットで市立習志野高校が4年ぶり3回目の優勝を果たした。昨年の千葉国体の強化チームの遺産を上手く引き継いでいる。3セットとも2点差の僅差で、最終セットはジュースで27-25で、どちらが勝ってもおかしくなかった。習志野の粘り勝ちであった。東洋は各セットとも中盤までリードしていたのであるが、要所要所でレシーブミスが出ていた。セッターの関田は、相変わらず時間差の時のボールのタメが上手い。習志野は2セッターであったが、要所はエースが決めていた。それと習志野のリベロのスーパーファインプレーをスパイクまでつなげたのが数回あり、そのことがチームの勢いにパワーを注いだ。昨年の柳田選手のようなスーパー・エースは見当たらなかったが、粘り強いプレーが随所に見られてゲーム自体は楽しむことができた。
 閉会式が行われている間、体育教官室に入り、橘の監督からコーヒーをごちそうになりながら、今回から総監督としてベンチに座った東洋の北畑監督と試合後のミーティングを行った。監督曰く「春高バレー直後、新チームは東京都でベスト8に入れるかどうかの弱いチームでしたが、関田始め3年生が率先して筋トレに励み、練習でも手を抜かなかったので、急速に強くなった。今回も優勝を逃したのは残念ですが、よくぞ決勝まで来れたと感心している。明日から、インターハイ予選に気持ちを切り替えて頑張ります」。確かに、久しぶりに見る東洋の選手たちには集中力が感じられ、引きしまった顔つきをしている。2週間後のインターハイ東京都予選会でも期待できる、と確信した次第である。

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